人間というものは愚かな生き物でございます。知らなくて良いこと、見なくて良いものに敢えて近付いてしまうことがある…
だらだらとニュースポータルを流し見していたところ、「若い女性に驚くほどモテるおじさんに実は共通している5つの特徴」という記事を発見。ふ~ん、そんなもん「お金があってイケメンに限る」ってオチちゃうん?? なんて身も蓋もない嘆息をもらす私。
ただ、もしかしたら、何か希望を持てるようなことが書いてあるんじゃないか?? …なんて思ったのがいけなかった。読んじゃったんですよねぇ (;´Д`)
ちなみに、「若い女性に驚くほどモテるおじさん」に共通する特徴とやらが「5つ」ありましたので、気になる方はご覧ください (;´∀`)
若い女性に驚くほどモテるおじさんに共通する「5つの特徴」
特徴①「若々しさがある」
普段、若い人と積極的に行動を共にしてるかが大事とのこと。オッサンだからといって、居心地のいいオッサンコミュニティーに引き籠もってたら余計に老けますよ~とのこと。
特徴②「口説かない」
「魅力的な男性でいれば、そもそも口説く必要がない」そうですよ。ソウデスヨネー
特徴③「何かに熱中している」
心から真剣になれるものなら「ジャンルは不問」なんですって。「腕時計趣味」でも良いかしらん??
特徴④「幸せオーラが出ている」
良い生活習慣ができれば、テストステロンの分泌が上がって、自ずと魅力的になっていくそうです。男性ホルモン、ドバドバ出せば良いんですね!?
特徴⑤「女性との接し方に余裕がある」
何事にも「釣り合い」があることを忘れないこと。そう言った「釣り合い」が分からず、土台無理な相手を必死で口説こうとするオッサンが、モテるわけがないと… そりゃそうでしょう。モテるオッサンはその辺りの線引きに敏感で「ならば自分を磨こう!!」となるそうです。… ホンマに~??(;´Д`)
そもそも「女性にモテた記憶が全くない」という、情けないオッサンは思います。そもそも普通のオッサンに若い女性を「口説く」という行為自体が「ムリゲー」なのです。「釣り合い」云々以前に、そういう「夢」を見ないよう「身の程を弁える」のが、分別のある「正しいオッサンの在り方」ではないでしょうか??
それとも、この私が知らないだけで皆さん… 「案外と積極的」だったりするのかなぁ?? (;´∀`)
「お金があってイケメンに限る」… みたいな内容ではなかったのでホッとしましたが、要するに、教養を感じさせる静かな物腰の中に一本筋の通った情熱があり、女性に対してはまず「一人の人間」としてその生き方を尊重する… そんな男性がモテるのだと思います。そんなこんなで私の脳裏に浮かんできたのは、最近読み直したマンガ「ベルサイユのばら」に登場する「ハンス・アクセル・フォン・フェルゼン伯爵(実在)」でした。
ベルサイユのばら 完全版 全巻セット (ベルサイユのばら 完全版) (集英社ガールズコミックス)
静かな佇まいに同居する狂おしいまでの愛情… マリー・アントワネット王妃を虜にした「イケメン完全体」の彼ならば、例え70歳になってもモテモテだったに違いありません。あぁ… フェルゼンみたいになりたかったなぁ… (;´Д`)
嗚呼… 何もかも欲しくなる「BALTIC」の時計
すみません。モテない男のひがみから、話を本筋「腕時計」に戻しますね(笑)
さて、腕時計の価格高騰は、それ自体がニュースになるほど顕著な形で進んでいます。その一方で数多の「マイクロ ブランド」が、腕時計文化に大輪の花を咲かせようとしている。中でも、フランスはパリ発のブランド「BALTIC(バルチック)」の躍進は目覚ましく、今、最注目のマイクロ ブランドだと言っても言い過ぎではないでしょう。
「バルチック」は、フランス・パリで誕生した新興の腕時計ブランドです。アンティークウォッチコレクターを父に持つ「エティエンヌ・マレク」氏が、2017年4月にクラウドファンディングサイト「キックスターター」でのプロジェクトを機に始動しました。
プロジェクト開始直後から1300個を売り上げ、翌月発売した限定品200個の時計も、僅か45分で完売するほどのスゴい勢い。
「バルチック」のコレクションは、マレク氏の父が残したアンティークのコレクションからインスピレーションを得ており、ラインナップされている時計はいずれも絶妙な雰囲気を醸し出しています。まるで本物のアンティークと見紛うほどの完成度。ちなみに日本における正規輸入販売代理店は「株式会社ビヨンクール」さん。要するに「HºM’S” WatchStore」さんです。
私自身は現在、2本の「バルチック」を所有しています。控えめに申し上げても「最高」です。理由は追々申し上げますが、最大のものはその「コスト パフォーマンスの高さ」でしょう。この先の「バルチック」さんの展開は解りませんが、取り敢えず今のところ「買って悔いなし」のお買い得時計ばかりをラインナップしてくれていると思います。
ちなみにワタクシ、これまでに「HºM’S” WatchStore」で本当に沢山の「バルチック」を拝見しました。そして、「買えるものなら全部買いたい!!」と本気で思っています。少なくとも、各ラインナップから一本ずつ手に入れることができたら… (;´Д`)
「BALTIC」というブランドの居心地の良さ
庶民の私が「全部買いたい!!」なんて思っちゃうくらいですから、お財布に優しいお値段の時計が揃っている「バルチック」さんです。
だからといって「安っぽさ」を感じさせないのが「バルチック」の時計の凄いところ。
アンティーク ウォッチの流儀に並々ならぬ拘りを持つブランドですから、コストに関わらず「絶対に譲れない」部分があるはずです。そういった「キモ」を疎かにせず、それでも多くの人にとって買いやすい「戦略価格」を維持するため、「バルチック」の中の人たちは知恵を絞って、極めて上手な「コストダウン」を実行しているように見受けられます。
例えば、シーガルの「ST1901(手動巻き)」を使ったモデル「バイコンパックス クロノグラフ」。
中国の時計メーカーであるSeaGullによって製造されたクロノグラフムーブメント「ST1901」。Venus 175と同じ構造を持ち、高い信頼性とバランスの良い精度が特徴ですが、ぶっちゃけ「バルチック」がスイスのブランドだったら、体面もあって使えなかったと思います。
ですがそこは、独立意識の高いシトワイヤンの国「フランス」のブランド。虚より実を取った「現実的英断」で、中国製のムーブメントだって全然載せちゃう。それで、雰囲気満点の機械式クロノグラフが安く作れるなら最高じゃん!! ってなもんだと思います。高級腕時計の「血統主義」にケリを入れた感じでしょうか??
私が購入したマイクロローター搭載の「MR01」にしてもそうです。超高級機に搭載される典型的な機構「マイクロローター自動巻き」を、僅か「94,600円」で楽しめるのは、その心臓部が中国製のムーブメントだからです。
恐らく「バルチック」さんの開発においては、届けるべき消費者の存在が常に明確なのだと思います。そのための価格設定は「断固として守るべき礎」。その目的達成のため手段を突き詰めた結果が「中国製ムーブメントの採用」なのだとしたら、私は喜んで「トレビア~ン!!」と喝采を送りたいと思います。
価格を上げることを断固拒否した結果の英断。こんなに応援したくなる、居心地の良いブランドも中々ないと思いますよ (*´ω`*)
HMS Watch Storeとバルチックの『夢コラボ』 「アクアスカーフ グレー ジャパンリミテッド」を見るべし!!
安っぽく「コスパ最高!!」などでは説明したくない「バルチック」さんの時計ですが、「安い!!」からの~「格好良い!!」からの~「めっちゃ欲しい!!」の三連コンボは強烈です。
特にこれまでの「限定モデル」ではそういったケミストリーが爆発的に起きて、瞬く間にソールドアウトしたものも少なくありませんでした。そうなんです。安いということは「競争相手も多い」と言うことなんです。
そして今回、「HMS Watch Storeの別注」として、何やら夢のような「バルチック」が完成しました。それが150本限定「アクアスカーフ グレー JAPAN LIMITED」です。大事なことなのでもう一度言います。「150本限定」でございます。
これは… そうか… そうやってお金のないオレを苦しめるのか… 悪魔のように美しいジャンヌ!!(ベルサイユのばら参照のこと)
良いですねぇ… 「アクアスカーフ」といえば、ヴィンテージ ダイバーズのアウトラインを持ち、その全体的な空気感は「無骨」に近いものがありましたが… この別注は違う!! 何というか… めっちゃ愛らしいじゃないですかぁ~ (*´ω`*)
身に纏うは「HMS Watch Store」のブランドカラー
「HMS Watch Store」のブランドカラーである「グレー」をダイヤルとベゼルに配し、さらに今回のコラボレーションのために作られた「グレーのトロピック ラバー」が 2本目のストラップとして付属。付け替えれば、より明確なコンセプトが楽しめるようになります。大盤振る舞いやなぁ~ (*´∀`*)
それでは本モデルの特徴である「グレー配色」を箇所別に見ていきましょう。まずは「ダイヤル」から。
ダイヤルの「グレー」
ダイヤルは放射状に広がる「グレーのサンバースト」が特に印象的です。大胆な刷毛目が美しい、いつまでも見つめていたくなるダイヤルだと思いました。ホント、ニュアンスが深くてずっと見てられます。うっとり~ (*´ω`*)
これだけ様々な印象を感じさせる理由としては、まずダイヤルが平面ではなく、終端が落ち窪んだ「ボンベダイヤル」であることが上げられます。これにより刷毛目がダイナミックに波打ち、奥行きを感じさせるのです。
そこにドーム型風防がもたらす視覚的な歪みが、より一層の深みを与えています。視覚的な深み… 要するにそれは「高級感」と呼ばれるものと同じです。このダイヤルだけでも、かなりの「逸品感」があると思います。
ベゼルの「グレー」
ほのかな高級感を演出する「サファイア インサート ベゼル」にはカウントアップの目盛りが刻まれ、レギュラーモデルにはない独特の存在感を示しています。
そもそもダイバーズ ウォッチの「ベゼル」を日常的に使う人は、限られているはずです。ほとんどの人が「格好良いから」という理由で「カウントアップ ベゼル」付きのダイバーズを購入するわけですが、正直、ビジネス ユースなどでは、少々押し出しが強すぎると感じることもあります。
この「アクアスカーフ グレー ジャパンリミテッド」からは、そんなスポーツ モデル特有の押しの強さは感じません。それは、抑制されたトーンを与えられた「ベゼル」によるものだと思います。上品ですよねぇ~ (*´∀`*)
ストラップの「グレー」
「アクアスカーフ グレー ジャパンリミテッド」には、標準でブラックの「トロピック ラバー ストラップ」が付いているわけですが、今回はなんと、このコラボのために特別な「グレーのトロピック ラバー」も付属しています。
「オール グレー」のコンセプトを完璧なものにするための拘りが炸裂した、とても貴重なストラップです。今のところ、このストラップのみの販売は予定されていないそうです。
如何でしょうか?? 良い塩梅でソフィスティケートされたカラーリングですから、女性の細腕にも似合うと思うんですよねぇ。パートナーとシェアする前提(言い訳)なら、買いやすくないですか??
ヴィンテージ感満点のケース
ケースを拝見しましょう。耐食性の高さで知られる「316 L ステンレススチール」を用いたケースの幅は「39ミリ」。使いやすさと存在感を両立した「丁度いいサイズ感」だと思います。
女性とのシェアを前面に押し出すなら、37ミリ辺りを狙ってみても面白いかも知れませんが、太いベゼルを搭載するダイバーズですから、これくらい存在感のある土台が欲しいところです。
ケースサイドから滑らかに延びる「美脚の如きラグ」。細過ぎず太過ぎず、丁度いい肉付きです。長さも適切。装着性への高い配慮を感じます。
ケース表面も同様ですが、仕上げの方向性と目的に「ヴィンテージっぽさを出す」という明確な意図があるように思います。仕上げの追い込み過ぎがないのです。「この辺で止めておいたほうがヴィンテージ感が出る!!」みたいな深慮が働いて、実に分別を感じる仕上げです。
ケースをひっくり返して… っと。ラグ裏の同心円状のヘアラインも、敢えてちょっと粗めを狙っている感じです。ここ好きだなぁ!! ヴィンテージ感めっちゃ出てる(笑)
美しき哉、ラグの穴
ついでに、私が大好きな「ラグの穴」を見てもらいましょう。クイックリリース… フランス語で「着替える」という意味のある「アビエ仕様」のストラップが付いているにも関わらず、ご丁寧に側面の穴まで開けてくれています。ヴィンテージ感を出すなら、ここが最重要。
美観だけでも最高なのですが、アビエ仕様ではない手持ちのストラップを利用する際の「手間」が格段に容易くなるのです。無駄に開いてる穴じゃないんですよ~ (*´∀`*)
時計の顔立ちを引き締めるベゼルのエッジ
ベゼルのエッジをどうぞ!! ここはグッと男性的な重厚感を前面に押し出した、ガテン系の作りになっています。指先の掛かりも良好で、操作性も高い作りです。
サイドから見たときの印象を大きく左右するベゼルエッジですが、全体的に甘い意匠を与えられた「アクアスカーフ グレー ジャパンリミテッド」にとっては、この重厚感がデザイン上のキモになっていると思います。
リューズの力強さ
何気に迫力のあるリューズです。そもそもリューズは実サイズ以上に目を引くパーツですし、ロゴを背負ったり、ブランドの意図を担う重要なパーツでもあります。リューズがショボいと、途端に興が冷めるんですよねぇ。
その点、このリューズはどうです?? 細かい仕上げ具合で、かなり頑張ってます。指掛かりも良好でした。もちろん「ねじ込み式」。そこに拘る方もご安心下さい(笑)
飽きのこない時針、分針、秒針
価格帯から言って「最高」とは言えません。それでも十分に良く出来た針です。肉眼で確認する限り、何の不満も無いと思います。ロレックス・サブマリーナーの長針のようなシルエットを持つ、ペンシル型の長短針。秒針はロリポップ型です。シンプルな組み合わせですが、一番飽きのこない「間違いのないチョイス」だと言えるかもしれません。
インデックスに「2つの手法」
まずは「3、6、9」に注目して下さい。ここはダイヤルをくり抜いてその下に夜光塗料を敷き詰めた「サンドイッチ夜光」になっています。御存知の通り、パネライが得意とするアレです。
ボンベダイヤルの曲線に沿って穴を開けるのは、随分と骨が折れるはずですが、見事にやり遂げています。
12時は夜光塗料で描いたアラビアインデックスですが、私が見て欲しいのはその他の「ドットインデックス」。トリチウムの時代のように、まるで職人が手塗りしたかのような風合いが出ています。雰囲気があって、最高ですね!! (*´∀`*)
ダイヤルの表記は最小限に
「アクアスカーフ グレー ジャパンリミテッド」を拝見しながらお話を伺って、思ったことですが… ダイヤル上の文字が最小限なんですよね。
ゴテゴテと主義主張をこれでもか!! と書き連ねたダイヤルが似合う時計もありますが、「アクアスカーフ」に関する限り、これくらいシンプルな表記が合っていると思いました。
また、当然ながら表記を増やせば工程が増し、コストの増大も招きかねません。そういう配慮からもシンプルなダイヤルには必然性を感じます。
美しい裏蓋には、誇らしさを感じさせる「シリアルナンバー」を刻印
裏蓋です。丁寧な同心円状のヘアラインが刻まれており、光線の下限で光の帯が千変万化する美しい作りです。文字関係のエングレービングも丁寧。手首上での適度な摩擦もあって、装着感にも優れています。
一本一本に150本中の何本目かを示す「シリアルナンバー」が刻印されています。希少性が目に見える形で楽しめるため、マニアの方には嬉しいかもしれません。
ドーム型風防が作る「幻想的な美」
風防は「ダブルドーム型のサファイアガラス」です。ヴィンテージ オマージュとしての美観向上にも貢献していますし、「20気圧防水」の獲得にも寄与しています。この歪みを通して見るダイヤル要素の「幻想的な美」をご堪能下さい。
ミヨタのプレミアム グレード「9039」搭載
ムーブメントは「MIYOTA 9039(自動巻き)」。厚みを抑えたノンデイトで42時間のパワーリザーブがあります。ちなみに9000系はミヨタの中では「プレミアム グレード」にあたり、精度は-10~+30 秒/日。秒針停止機能があり、振動数は28800回/時です。ぶっちゃけ、普段遣いには十分すぎると思います。
ヴィンテージ ダイバーズはこうでなきゃ!!「トロピック ラバー ストラップ」
ストラップは雰囲気満点の「トロピックラバー」。表面にはテキスタイルのようなパターンが付けられており、裏面にはワッフルのようなディンプルがあります。空気を通す仕組みのため、真夏の装着でも快適性を犠牲にしません。
「アクアスカーフ グレー ジャパンリミテッド」には、本モデルのために作られたグレーのトロピックラバーが付属。購入直後からブラックとグレーを付け替えて楽しむことができるのです。
「バルチック」身の丈を知る賢いブランド
腕時計の価格とクラス感の間には密接な関係性があると思います。そもそも、凝れば凝るほどサプライヤーに対する要求が増えますから、同時にコストも増加します。それこそ「線一本引いても」コストは上がるのです。
そのコストをメーカーが吸収すれば、消費者は意識することなく手ごろな価格を堪能できるわけですが、そんなキワキワの状態で健全な生産が続くとは思えません。
「バルチック」さんのプロダクトを見ると、そこに無理を来さないよう考えられていると感じます。余り良い言葉が浮かんできませんが、要するに「身の丈に合った開発」が出来ているのです。
消費者に「終わりのない夢」を届けるためには、無理のない経営を心掛ける必要があります。安定したクオリティーを安定した体制で届けること… 予測を外したときのダメージが大きい高価格帯の生産数が少なめなのもそういうことでしょうし、その辺の知性を感じる経営は、ブランドの価値を長期的に底上げするはずです。
安心して楽しめるマイクロブランドはそれほど多くありません。足下不安定なブランドの方がはるかに多いのです。
その点、日本代理店が存在する「バルチック」はかなり買いやすく、チャレンジしやすいブランドだと言えるでしょう。
東京近郊にお住まいの方なら「HMS Watch Store」… 表参道店さんで「バルチック」の実機をご覧になって欲しいと思います。馴染みの薄いマイクロブランドだからこそ、実機の確認は重要です。
実機を見れば、渋好みの面構えと若々しさが同居する「バルチック」さんの魅力に、メロメロになっちゃうかもしれません。むしろ、感受性の鋭い若い方ほど刺さるんじゃないかなぁ~と思います。前段で申し上げたフェルゼン伯… 「イケオジ」の如き時計ですからね(笑)
ちなみに「HMSの表参道店」さん。あのお店なら大丈夫。例え購入に至らなくとも、邪険に扱われることは絶対にありません。むしろ居心地が良すぎて、やたらと長居しちゃう人が続出するお店ですから、安心して訪問して下さいね(笑)
最後に…「別注を作る」ということの意味を考えれば、このモデルを通り過ぎるのは難しい(汗)
「レビュー書いて~」と言われたら、基本的には「どんと来い!!」な私でも、辛いことはあります。こんなに素晴らしい腕時計をつぶさに拝見しているのに、私自身は買えないのです。購入制限とかじゃないですよ??(HMSさんに、そんな失礼なものはありません)
では「なぜ買えないのか??」… 単純に「今、お金がないから」です。つい先だって「アレ」を買ってしまったら、本当にどうしようもなくスッカラカンなのです。
納品待ちの「アレ」のためのお金に手を付けちゃうとマズイですから、「アクアスカーフ グレー ジャパンリミテッド」に関しては我慢するしかありません。ぐぬぬ… 取材日当日、眼の前で購入儀式を見せられた私の心は、千々に乱れるばかりなり… 「私は逃げる!! 逃げるぞ!! オスカル!!」(ベルサイユのばら参照のこと)
私のことは良いとして(笑)… ブランドに「別注」を出して、思い通りの時計を作るって、どんな感じなんでしょうね。私だってそんな夢を見たことがありますが、作ってくれるルートなんてどこにもありませんし、精々、カスタマイズ サービスを売りにしている「アンダーン」さんみたいなところにお願いして、自分だけの「あったらいいな!!」を形にするしかありません。
「HMS Watch Store」さんの場合、2020年から「バルチック」さんと過ごしてきた濃密な時間があって、醸成してきた相互の信頼の上に、今回の「アクアスカーフ グレー ジャパンリミテッド」が生まれたわけです。双方が納得いく形を模索し続けた結果、開発には約1年を費やしたそうです。
「HMS Watch Store」さん側が「バルチックとは何ぞや??」を理解していなければ、こういった別注品は、消費者に誤解を与えるきっかけになりかねません。残念ながら世の中には、元々の魅力をスポイルしたようにしか見えない別注品も、少なくないのですよ (;´Д`)
今回の「アクアスカーフ グレー ジャパンリミテッド」は、「バルチック」の開発に深い関係性を築いてきた「HMS Watch Store」だからこそなし得た作品です。「バルチック」の最大理解者として、そのさらなる魅力を掘り起こした成果物として、この「アクアスカーフ グレー ジャパンリミテッド」が生まれたのです。
大好評のうちに、たった1週間で売り切れた「コーニッシュ ヘリテージ クロノグラフ シエル ノクターン」にしても同様ですが、こういった別注品はただの派生品では芸がないのです。レギュラーモデルの安定性に加え「高い趣味性」がなければならない。とは言え、お門違いの要求は、相手ブランドの方向性に傷を付ける可能性すらあります。
どちらのブランドに対しても「HMS Watch Store」の要求は見事だったと思います。消費者に対して、ブランドの可能性を知らしめることに成功した結果「シエル ノクターン」は、完売後も問い合わせが引きも切らないほどの大ヒット作となりました。そしてこの「アクアスカーフ グレー ジャパンリミテッド」も同様に、間違いなく注目を集めるでしょう。いやきっと、この瞬間も売れているんだ!! 買えない私は逃げる、逃げるぞ!! アンドレ、後は任せた!! (;´Д`)
ちなみに「HMS Watch Store」さんで「出来上がった別注品を目の前にした気分ってどんな感じ~??」と聞いてみたら、ひと言「我が子誕生!!」だそうで。売れると嬉しいけれど、娘をお嫁に出す感じみたいですね(笑)
嫁入りかぁ… 淋しいらしいぞぉぉぉぉ (意味深)
【アクアスカーフ グレー JAPAN LIMITED】
ケース高さ:45mm ケース幅:39mm ケース厚み:12mm ラグ幅:20mm 重量:81g ケース材質:316Lステンレススチール ストラップ材質:ラバー 風防:ダブルドーム型サファイアガラス(反射防止コーティング) 防水性能:20ATM ムーブメント:MIYOTA 9039(オートマチック/自動巻き) 付属品:BALTIC純正BOX、保証書 保証:メーカー保証2年(ムーブメントのみ) 税込価格:110,000円
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