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普通のサラリーマン『パテック フィリップ』を買う

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 2024年2月、個人としても公人としても、ちょっとした節目を迎えさせていただきました。例えるなら長かった夏が終わり、心静かな秋を迎えるイメージでしょうか?? 熱い熱い現役時代の使命は果たしました。果たしたはずです。果たしてます… よね?? え?? まだまだ働けって??(汗)

プレゼント企画の締め切りは2月29日です。悩んでる方は… 送っちゃえ(笑)

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高級腕時計は「畏怖すべき存在」

 さて、情けない自虐にしか聞こえなくとも、自分自身、何度でも確認しなければいけない「立ち位置」ってヤツがございます。ブロガーとしてのみならず、一人の人間として自分の足下を繰り返し確認することは、調子に乗って増長する恐れのある「軽薄な自分」を戒める唯一の手段だからです。

 特に「腕時計ブログ」みたいな「ちょっと嫌らしい趣味(笑)」をテーマに書いていると、勘違いし易いのですよ。「オレって何かスゴいんちゃうの!?」と。

 そもそも腕時計を主体で考えたら、プロの腕時計メディアも我々も、もちろん購入してお使いになる方々も、基本は「消費者側」なんです。私自身は常々、どれだけ頑張ろうと消費者以上の存在にはなれそうにもないと思っていますし、時計師でも何でもない「ただ使うだけの私」が、技術と美学の集大成である腕時計について偉そうに言及して良いのかという葛藤も拭い去れません (;´∀`)

 ただ、それこそが私が腕時計に対して感じる「畏怖」なのです。及ばないまでも「考えることで少しでも腕時計の本質に近付く」ことを目的としなければ、正直、こんなブログなんてやってられません。虚しいだけですから。

 腕時計趣味を自覚し始めた初期でしたか…とある御仁から「そんなに好きやったら、自分で作ったらエエやん??」と言われたことがあります。そうですね。これを言われちゃうと全く以て「ぐうの音も出ない」。ただそれだと、自分の工房を持って「腕時計が作れる人」でないと腕時計を趣味にしてはならないみたいなことになってしまうわけです。ムリムリ!! そんなハードモードしか存在しない趣味なんて、楽しめるわけがないじゃないですか??

「愛好家」と自称して許されるものか??

 ただ、言ってること自体は理解できるんですよねぇ。

 古い話で誠に恐縮ですがワタクシ、小・中学生時代には結構ガチな「ラジコン野郎」でして。近所でラジコンと言えばアイツ… くらいには知られた存在だったのですよ(笑)

 ラジコン趣味の最盛期には自分でシャシーを設計したり、ホイールの肉抜きをしたり、エンジンやモーターの出力を上げるべく手を加えたりしていました。決して珍しいことではなかったと思います。ギヤ比なんて、時計よりも先にラジコンで習得済みでしたし。

 試しに私がラジコンで行なっていたことを「腕時計」に置き換えてみましょうか??

 自作ラジコン同様にベースモデルが必要なわけですが… そうですね。便宜上ユニタスにしておきましょう。シャシーの自作は言うなれば地板や受け板のカスタムと同じです。肉抜きやギヤ比の見直しで最終的な出力を上げるテクニックに関しては時計だと無理かもしれませんが、模型用エンジンで行なったキャブレターの改造やボアアップは、ユニタスの「パワーリザーブを自力で延ばす」みたいなものでしょうか。ボディーだってポリカーボネートの板を成型して作っていましたから、時計に例えたらケースも自作していたことになります。

 中学生のあの頃でさえ「これくらいやらないとマニアとは呼べない」と考えていたくらいですから、腕時計の中身にほとんどアクセスできない(ユニタスしか触れない)今の私が、所謂「愛好家」を自称することすら、本来なら自重すべきなのかもしれません。こんな私が腕時計ブログで解った風な口をきいて許されるのか… そう言う逡巡は常にあります。

 自分で腕時計を作ることができなくとも、腕時計ブロガーとしての「体裁を保つ方法」がないわけではありません。例えば、そう簡単には手の届かない高価な時計を数多く所持して、自由にその感想を書ける立場にあること。或いは、非常に珍しい歴史的レアピースを所持して、誰も知らない使用感などを書ける立場にあること。ぶっちゃけどちらも私には不可能です。アホみたいにお金掛かりますやん (;´Д`)

私にとって「雲上ブランド」とは??

 これまでの「腕時計喫茶」には「雲上ブランド」を扱った記事がほとんどありません。何故なら私に「書く資格がない」から。資格って何やねんって話ですが、それはもう「持っているか、持っていないか」に尽きます。

 確かに「ロイヤルオーク」の古いモデルなら使っていたことがあります。なので何となくですが「APの話なら書いても許されるかな~」とは思っています。こちらが勝手に親しく感じているだけかもしれませんが(笑)

 ただ、件のロイヤルオークは、私が今よりも遙かに志の低いスタンスで腕時計と対峙していた若かりし頃に購入した一本で、ぶっちゃけ「ドヤる目的」のために大枚を叩いた代物でした。ですので、思い出も何も「薄っぺらいもの」しかないのです。

 ロイヤルオークに罪はありませんが、私の中でその思い出を起点に「雲上」を語ることは、軽薄で面はゆい行為になってしまうのです。悔しいですよ。これが「今買ったロイヤルオーク」だったら、どれだけ熱く激しく語れるか解りませんから (;´Д`)

 「雲上」が欲しいなんて大それたことは思っていません。あの辺の時計はそれこそ「雲の上の人」が身に着けるもので、満員電車に揺られて通勤する私みたいな庶民が使うべきものではないという認識があるからです。

そんな私が「パテック フィリップ」ですと!?

このロゴマークが付いたものなんて、ウォッチ アート展で買ったお土産品しか持ってませんでしたからね(笑)

 2月にしては暖かかったですしね (;´∀`)

 まあ… 気候のせいにしちゃあアレなんですが、こんな私でも想定外の「限界突破」しちゃうことがあるのですよ。いや、ただの限界ではないですね。私にとっては「イデの発動」クラスの極限のエネルギーをぶつけることで、ようやく未踏の領域に踏み込んだと言っておきましょう。因果地平の向こう側ですよ。大袈裟な話じゃなくて!!

 そうなんです。買っちまったんですよ… 「Patek Philippe(パテック フィリップ)」を。いえいえ、決して「いきなりパテック」みたいに「立ち食い感覚」で買ったわけではありません。都合、3カ月は悩みに悩んでいたでしょうか。

 その期間… 発端は11月です。虎視眈々と狙っていたのはPP2本とAP2本の計4本。全て妙齢の中古時計ばかりでしたが、私好みのグッと来るお宝がわんさか、銀座の同じ販売店さんにひしめいていたのです。ああ言うのを奇縁って言うんですよ。きっと。

 3日間の取り置きなんかもお願いしたくらいですから、それらは全て「ガチで取りに行った時計」たちでした。しかし「一本しか買えない」という残酷な現実が、最後の最後で決断を鈍らせたのです。そうだよなぁ… オレっちが雲上なんて、しょぼいサラリーマンが不釣り合いな夢を見ちまったぜ。

 そんな感じの諦めモードの中、気を取り直して手に入れた腕時計が、先日リリースした記事の「ポルトギーゼ ハンドワインド パンダ」であり、ブレゲの「TYPE XXI」であり… あと一つありますが(笑) まぁ、どれもこれも「私の現実」に照らし合わせてもギリギリ狙えて、且つ相当に満足できそうな時計なのでした。全てが誠に私らしく「ほんのり斜に構えた感」のある素晴らしい時計ばかりです。

妙に印象に残りまして(汗)

 ところが、11月に検討していた中でたった一つだけ、私の薄い後ろ髪を引っ張ってくるPPがありました。それこそが結局は購入の運びとなった「GONDOLO(ゴンドーロ)5124G-011」でした。それは人生の大きな節目である「2024年2月」を象徴するに相応しい「金字塔」として、まさにうってつけの一本だったのです。ああ… 出しちまったよ~ 大金!!(汗)

判官贔屓なので「不人気物が愛おしい」

人気者では… ありませんわな(笑)

 ハッキリ言っちゃいましょう。購入したからには言っても良いと思います。恐らくはこのゴンドーロ「人気がありません」。ああ言っちゃった(笑)

 もちろん「パテック フィリップの中では」と言う意味です。実際のところ私の目には滅茶苦茶に格好良い時計に見えたからこそ購入に至ったわけですが、店頭でお目にかかってから売れるまでの期間を考えると、やはり「大人気」とは言えないモデルなのだと思います。私が狙った他の雲上モデルたちは早々に買われていきましたからね (;´Д`)

 不思議でした。他のアレやコレは私が拝見してから数日、或いは数週間で消えてしまったのに、このゴンドーロだけはポツンと居残っていたのです。購入までの日々、私はほぼ毎日、某販売店さんの同じページをチェックしていました。「まだ残ってる」「あれ?? 年越しちゃった」「うそ!? まだ残ってるの??」… こんなに綺麗でこんなに使いやすそうなのに、何で残っているんだろう??

 ちなみに妙に気になる音を持つ「ゴンドーロ」という名前は、ブラジルの有名なパテックフィリップ正規販売店「ゴンドーロ&ラブリオ」が由来とのこと。1902年~1930年代にかけてゴンドーロ社のために製造されていた「クロノメトロ・ゴンドーロ」を復刻するという意味合いで付けられたそうです。何だ~「鬼瓦権道郞」じゃないんだ(笑)

鬼瓦権道郞

冗談じゃ… ないよ!!

不人気である理由

パテックでドレスが欲しいなら、普通はカラトラバですわな~

 理由は幾つかあるでしょう。まず、このゴンドーロと同じお代を払えば、そこそこ新しい「カラトラバが買えちゃう」こと。そして、何となく使い所が難しそうな「変形レクタンギュラー」であること。

 「カラトラバが買える」に関してですが、私自身は端から考えてもいませんでした。語弊があるかもしれませんが、カラトラバならタマ数も多いですし、今後の出会いの機会も少なくないでしょう。「ドレスウォッチの王道を征く」にも捨て難い魅力がありますが、でもそれって「私の腕時計道」なのかしらと。

 見た目に関して述べれば、確かに一見、アールデコ様式濃い目のケースデザインは使い辛そうに見えると思います。事実、私も腕に巻くまではそう思っていました。ところが、手首に載せただけでその印象は一変。恐らくこのゴンドーロを敬遠した方は、一度も腕に載せていないのではないか… そうとしか思えないほどの腕載りの良さなのです。私はこの一点だけでも「さすがはパテック半端ねぇ!!」と納得してしまいました (*´∀`*)

不人気品は「長命」である

ゴンドーロさんには、地味~に長生きしてほしいですねぇ

 どんなジャンルのものでも同様ですが、注目される数と人気者でいられる「寿命」は反比例します。流行れば流行るほど、急ブレーキをかけたように人気が凪ぐのです。

 例えば「ラグジュアリー スポーツ」というカテゴリーには、すでにその傾向が現われています。時計としての本質的な価値は何ら変わりませんが、恐らくどこかの段階で「なんかダサい」と言われ始めるでしょう。しょうがないんですよ。人気とはそう言うものですし、だから「人気がある」なんていうしょーもない理由で高い買い物をしてはいけないのです。

 人気とは「消費されるもの」です。繰り返される話題性の重複は、いずれその存在自体から希少性を消失させるわけですが、それが所謂「コモディティー化」。人気が落ちる現象の正体です。

 逆説的に述べれば、人気がないものはその「存在価値を長く保てる可能性が高い」ということです。もちろん根源的な価値が脆弱なら外的要因がなくとも消え去る運命でしょう。しかし、天下のパテックの「不人気品」ともなれば、明らかに前者として長命を保てると考えています。

 10年経とうが20年経とうが、このゴンドーロの立ち位置は変化しないでしょう。好きな人は買う。嫌いな人は買わない。それで良いんです。だからこそ半永久的に「コモディティー化とは無縁の存在」でいられるのですから。

 願わくば、何かのきっかけで火がついて「ゴンドーロ ブーム」なんてものが来ないことを祈ります。ゴンドーロには知る人ぞ知るの存在でいて欲しいですからね (*´∀`*)

不人気だから愛おしい

判官贔屓な方には刺さるかもしれません

 そもそも私は何かに付け「判官贔屓」な性分でして「今コレが流行ってます!!」なんて薦められ方をすると、一目散に逃げたくなる人間なんです。稀に例外もありますけどね(ex.オメガスウォッチ)

 そんな性分の人間からしてみれば、パテック フィリップなのに「人気がない」なんて「最高」なんですよ。漫画でも何でもそうですが、私は「目立たない実力派キャラ」が好きなんです。どちらかと言えば私自身がそんなカテゴリーですし、そう言うのを「格好良い」と思っているからこそなんですが、この「ゴンドーロ」の佇まいは、そんな私の趣味趣向と見事に合致するのです。

 ケージ内で取り残された癖のあるサビ柄の猫のように「ゴンドーロ」は私を待っていてくれたのかもしれません。「砂布巾さんのために残っていたんですよ。この子は」… 販売店のお姉さんはそんな風に言ってくれました。そうだよなぁ~ サビ柄めっちゃ可愛いのにね。めっちゃ人懐っこいし。この味が解らんとは実にけしからんですよ。しょうがないからウチの子になりなさい (*´ω`*)

パテック フィリップ「ゴンドーロ」角形最高峰がもたらす法悦

四角いと申しましても色々なわけでして…

 そもそも、私は角形の時計が好きなんですよ。例えばこのところずっと気になっているグラスヒュッテ オリジナル「セブンティーズ クロノグラフ パノラマデイト」… あれは良い。近年だと相当に好きな部類の時計です。でもなぁ。GOってことを考えると、私のイメージからはだいぶ逸脱したお値段なんですよねぇ (;´∀`)

 何度も買い直したタグ ホイヤーの「モナコ」もそうですが、私は構造体として「角があるもの」が好きなんです。連続する角がもたらす緊張感に身悶える「変態」になったきっかけは、大学で学んだ「フランク・ロイド・ライト」だと思いますが、要するに「角のある構造物が周囲に溶け込む目的をもって集散・変化する様」が大好きなのです。

 デザイナーが「円」をモチーフにする場合、その多くは「正円」のことを指します。つまり端から「中心が定まっている」図形です。

 ところが「四角形」の場合は、正方型ですら中心位置からズレた場所に重心を設定するデザインが可能なのです。レクタンギュラー ケースのように長方形ともなれば、重心位置の設定は思いのまま。むしろ四角い時計が主流になったとしても私は驚きません。デザイン的な切り口で言えば、ラウンド ケースを遙かに凌駕する「無限の可能性」があるからです。

全てはパテック フィリップの手のひらの上

何もかもがパテックの目論見通りだとしたら…

 私はA.ランゲ&ゾーネの「ランゲ 1」に最大の敬意を払っていますが、それはランゲ 1がサブダイヤルの奇跡とも言うべき配置によって、ラウンド ケースでありながら有り得ない視覚的重心を獲得しているからです。あのダイヤルだけで大金を投じる価値が十分にあると思います。

 ちなみにこのゴンドーロの重心位置、解りますか?? 実は滅茶苦茶シンプルに「真ん中」にあります。しかしこれ、ただの真ん中じゃないんですよ。広いんです。視覚的重心位置が何と、ケースの端まであるのです。

 偶然か計算かによって評価は分かれますが、このステップ構造の両端こそが視覚的な重心の端を受け持っていると考えると、この時計に対する理解が一気に進むと思います。

 そこにあるのはダイヤルとケースの高度な一体感。要するに、私が感じた極上の腕乗りすらも「パテック フィリップの手のひらの上」ってことです (;´∀`)

ゴンドーロのデザインに見る高次元のバランス

計算し尽くされた末の緊張と、聖母のような抱擁力が同居するデザイン

 要素の配置とバランスの創出は、あらゆる分野のデザイナーが日々手掛けている当たり前の作業です。私自身もそう言う日々を重ね今に至るわけでして… 自然と何に対しても見えちゃうんですよ。重心が。

 デザインと美術を同じようにお考えの方も多いと思いますが、とどのつまりセンスに始まりセンスに終わる美術と違い、デザインは純粋な「学問」なんです。なのできちんと勉強すれば必ず同じ答えに辿り着く。数学同様に数値化すら可能な「明確な答え」が存在するわけです。こんな私が自分のショボいセンスを根拠にお話ししても無意味ですからね。デザインに関してだけはきちんと勉強した専門家の意見ということで、安心してもらって大丈夫です(笑)

 話が逸れました(汗) 確かに、このゴンドーロが持つ優れたバランスは、誰にとっても解りやすい「優性の美」ではないかもしれません。しかし、少なくない数の「角型時計」を使ってきた経験とデザイナーとしての知見が、このゴンドーロが角型時計として「次元の違う存在」であることを如実に教えてくれるのです。

 界隈での人気はイマイチかもしれません。しかし「ゴンドーロ(5124G-011)」は、間違いなくレクタンギュラーの最高峰に位置付けられる時計だと思います。でなければ、この身に日々深まる感動と法悦の説明がつかない。角型時計をお好きな方が最終的な目標とするに相応しいモデルです (*´∀`*)

庶民だから知る パテック フィリップ「唯一の弱点」

庶民には色々とコワい時計です

 ロイヤルオークのときには思いもしませんでしたが、今回はさすがに考えてしまいます。何がってアナタ… 怖いのですよ。普通に「使うのが怖い」のです (;´Д`)

傷が怖い

 まず「ホワイトゴールド」が怖い。軟らかいですもん。「toishi.info」さんの資料によりますと、ビッカース硬度(HV換算)で304ステンレスが「187」。ホワイトゴールドは「125」辺り。ああ、数字にするとかなり軟らかいなぁ…

 それでも10円玉並みの硬さではあるのですが… そこに「ロジウムコーティング」を施すことで硬度と白さを底上げするのが高級宝飾では一般的だそうです。

 コーティング後の表面はビッカース硬度で「600以上」。とは言え、地金が軟らかいと言うことは、打痕を負うレベルの衝撃には強くないと考えた方が良いかもしれませんし、そもそもコーティングですから「剥がれる」わけで… 余りゴシゴシ擦らないようにしなくちゃなぁ(汗)

 SSのケースですら使い方次第で盛大に傷付きますし気になるものです。高級素材のホワイトゴールドなんて、尚更に気を付けて扱わないと、あっという間に見窄らしい見た目になりそうです。ほぼステンレス製の時計しか使って来なかった私にしてみれば、取り扱いの流儀についても「高級時計に相応しい所作」を身に付ける必要があると思っています(汗)

 「エラい弱気やな!!」と思われますか?? 弱気と言うか… さすがにPPの時計ともなると、どうにかして次のオーナーに受け渡す義務があると思うだけなんです。このゴンドーロだって、確実に私の寿命よりも長生きするはずですから。

 ならばその際、できるだけ美しい姿の方が良いじゃないですか?? そうして、私の次にこのゴンドーロを手にするであろう誰かさんに言われたいわけですよ。「前のオーナーが丁寧に使ってくれたからこんなに美しいんだ」って。

 今回、夢のパテックを自分で買ってみてよく解りました。本物の高級腕時計には「次代に伝える義務がある」のです (*´ω`*)

会社に着けていくのが怖い

役員級ならまだしも(笑)

 組織の一員である身としては、使いどころにも気を遣います。ぶっちゃけ、会社に着けていく勇気が沸かないんです。

 気付かれたらどんなの反応が帰ってくるのか… 正直、予想すらできません。ゴンドーロを手に入れて解りましたが、何やかんや言ってロレックスは「立ち位置が実用時計」なんですよ。だから「アイツ、ロレなんか使いやがって!!」と上司に目を付けられたところで、最終的には許されるんです。仕事場でも。

 ところがパテック フィリップを会社で身に着けるということが、人様に何をイメージさせるのかが解らないんです。会社の小さな歯車(四番車ポジションかな??)に過ぎない私としては、余計な悶着に巻き込まれないためにも自重しようと考えています。取り敢えずしばらくの間、ゴンドーロは「休日専用」のお楽しみですかねぇ (;´∀`)

最後に… 『ゴンドーロ』にエントリーモデルの頂点を見た!!

少なくとも角型の頂点ではあります

 ゴンドーロを入手後、数日経過した頃に購入した販売店さんからメールが送られてきました。そこには「パテック フィリップの状態は如何でしょうか??」とありましたが、10秒ほど理解できず「これってどういう意味なんや??」とフリーズした私。自分に宛てたものだと認識できなくて(笑)

 それくらい、未だに「ウチにPPがある」ことに慣れない私です。どちらかと言えば「ホンマにスミマセンねぇ」みたいな感じでしょうか。パテックのオーナーって感じじゃないですもん。自分を客観視しなくったってそう思います。

 とは言えですね、今更ながら腕時計好きにとっての「パテック フィリップ」が如何に特別な感慨を呼び起こす存在かを思い知らされました。コレクションの一員にゴンドーロを加えたことで、自分の中に一本の太い柱が立ったような、そんな気さえするのです。

 これまで、腕時計専門誌の表紙をパテックの新作写真が飾っていたとしても、どこかよそよそしい気持ちでしか見ることができませんでした。一般的な会社員の私とPPとの間には、埋めがたい無限の隙間が存在していたからです。ですが、これからはほんの少しだけ「我がこと」としてパテック フィリップについて考えることができるかもしれません。ゴンドーロの参軍はそのきっかけになってくれるでしょう。

 私が手に入れた「ゴンドーロ(5124G-011)」は、綺羅星の如きパテック フィリップのラインナップの中では極々エントリークラスのモデルです。実際、パテックと聞いてイメージする「アレ」「コレ」に比べたら随分とお手頃価格の時計に見えなくもありません。ですが、これまでずっとエントリークラスの時計を友として過ごしてきたサラリーマンコレクターの私にしてみれば、間違いなくこれが「エントリーの頂点」。そして最高の「角型時計」なのです (*´∀`*)

「ゴンドーロ(5124G-011)」の詳細や使用感はまた後日!!

 まだまだ全然冷静に分析できそうにないので、もう少しお時間下さい。例えるならファン代表としてマイケル ジャクソンと握手して言葉を交してるような感じでしょうか(笑) まさに夢見心地。これじゃあまともな記事は書けそうにありません。もう少しクールダウンしてから書きたいと思います。

鬼瓦権道郞

しばしお待ちを!!

※今回は(も?)OM-5の内部フィルターを使用して「アートっぽい写真」を撮ってみました。仕上がりの「野郎っぽさ」が気に入ってます。レビューの際は自然な画質で撮らせていただくつもりです。

プレゼント企画の締め切りは2月29日です。悩んでる方は… 送っちゃえ(笑)

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ご意見・ご感想

コメント一覧 (8件)

  • 砂布巾様

    こんにちは。mascagniです。
    パテック・フィリップをお迎えになった旨、おめでとうございます!ついに雲上人になられたと言うことで、我々庶民は気軽にコメントを付けてはいけないのではないかと…(^^;

    それにしても美しいゴンドーロ。ブルーダイヤルが良いですねぇ。スモセコがまた危ういバランスでたまりません。

    私もレクタンギュラー好きなんですよね。と言うか、こちらのブログを読んで好きになりました。

    今後の雲上報告、楽しみにお待ちしております。

    • mascagniさま。コメントありがとうございます♪
      久々の雲上でそれもPPの角型ですから、変態腕時計紳士としての面目は保たれたかと思います(笑)
      いやいや!! 今まで以上に絡んでもみくちゃにして下さいね!!

      スモセコのバランス… そうなんですよ。
      インデックスを犠牲にせずに配置できるギリギリを狙ってるんですよね~
      「単なる角型では終わらせん!!」みたいな気合いを感じる一本です。

      今後の雲上ですか… 雲上はたぶんこれで終了です(笑)

      • 砂布巾様

        こんにちは。mascagniです。
        そうか、ロイヤルオークをお持ちだった時代もあったのでしたっけね。
        と言うことは2度目の雲上人…ははー(ジャンピング土下座)

        >今後の雲上ですか… 雲上はたぶんこれで終了です(笑)
        もうここまで来たら…ほら、ナイアガラ・ヴィクトリア・イグアスを巡るようなもので…
        オーヴァーシーズも良いですが、砂布巾様のお好みはトラディショナルオートマティック(あるいはマニュアルワインディング)辺りではと…

        …人の散財を煽るのって楽しいですよね(笑)。たまにミイラ取りがミイラになりますが(苦笑)。

        • mascagniさま。
          いやいや、持っていた~って言っても過去の話です。
          すでに売り払ったことも含めてネタにしか出来ません(笑)

          VC良いですね~ (*´∀`*)
          変態を極めるなら何かなぁ… ケ・ド・リル!?

          そうですよ~ 煽っているうちに気が付けば左手に何かが!!(笑)

  • 砂布巾さん
    こんにちわ、黒海月です。
    おめでとうございます!!
    とうとう雲上の中の雲上、パテックフィリップですね\(^o^)/
    この深く高貴なブルーたるや眼福の至りです。写真から伝わる質感や存在感が半端ないですわ。(もしや、カメラを買い替えたのはこの日のための伏線?)

    しかし、砂布巾さんも着けるのを躊躇うことあるんですね〜。WGのレクタンギュラーは存在感ありすぎて会社には着けて行きにくいかもですが。

    是非、使用した記事をお待ちしてます。

    • 黒海月さま。コメントありがとうございます♪
      パテックですよ~いやぁ~どうしましょ!!(笑)
      カメラ新調してほんと良かったと思っています。
      ちなみに照明も2種類に増えました(笑)
      最近映っているテーブルの天板も撮影用に誂えました。
      自力でステインを塗ったりして。

      会社に着けていくとしたら… 社内の時計好きの方で私の「裏の顔」をご存じの方が、腕時計喫茶を読んで「あっ!!」ってなってからですかね(汗)
      それまでは自重しようと思っています。

  • 砂布巾様
    長かった夏が終わり、心静かな秋をお迎えになったんですね、おめでとうございます。
    PPは砂布巾様が無事に夏を終えた勲章です、誰の遠慮もなくお着けになって下さい。
    私は秋も終わりかけて冬に向かっています。
    縁がないと思っていたDD118135をお共に、初冬を迎える準備ができました。
    静かに秋をご堪能して、ご自愛ください。

    • モトアラカンさま。
      お心遣いありがとうございます♪

      心強いお言葉にも感謝です。
      堂々と… 着けます(笑)

      DD良いですねぇ~
      私も某所で発見した同い年のDDが目に焼き付いています。
      特別なお時計ですよね~

      初冬を迎えられたなら、新たに芽吹く春も見えて参るかと思います。
      お身体に気を付けて、DDとの日々をお過ごし下さい。

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