あれは高校生の頃でしたか…
ひょんなことから大河少女マンガ「ガラスの仮面」の存在を知りまして。試しに3巻くらいかな??買ってみたんです。コミックス3巻とはいえ、たかが高校生のお財布ですからね。中々に思い切った買い物でした。
その日の夜、パジャマに着替えてお布団に入った私。枕元の照明をパチッと付けるとおもむろに、後に少女マンガ史に燦然と輝くことになる名作を読み始めました。それは無形のハンマーで側頭部を殴られたような衝撃に次ぐ衝撃。
そして狂わんばかりに思ったのです。「4巻目が読みたい!!」と(;´∀`)
せっかく着替えたパジャマを乱暴に脱ぎ捨て、愛車のロードバイク「ブリヂストン・ユーラシア」に跨がった私。時刻は0時を過ぎていましたが、向かうは国道沿いで煌々と明け方まで営業することで知られる怪しげな本屋さん。いい歳のおっちゃんたちがエッチな本を買いに行く専用みたいなお店です(いや待て??何で知ってたんだろ??)
そんな本屋さんでしたが…スゴいエッチな本棚とちょっとエッチな本棚の間に挟まれるように、マンガ単行本の棚はありました。その一角に「ピカーッ!!」と光る「ガラスの仮面」を発見。
買いましたねぇ…お財布の中身ありったけで買いました。それでも8巻くらいまでしか買えませんでしたが、今でもあの時の「突き動かされるような感覚」を懐かしく思い出します。だってさぁ~欲しいものは欲しいんだも~ん(;´Д`)
この体験、全ては「若さゆえのできごと」…ってワケでもないようでして…と言うのも今回の「腕時計のお買い物」が、まさしく得体の知れない衝動に「突き動かされて」のことでしたから。
私を突き動かしたもの
その日、私は大層落ち込んでました。と言うのも前日、本業の方でやらかしがありまして。
管理職としての立ち回りを反省し、何度も「あんな指示を出しておけば」「こんな注意を促しておけば」の後悔を反芻、自分の能力の無さを呪いました。立ち直るにはそれなりの時間が必要な気がして、その辺の「無駄に引きずる性格」を自覚させられるのもつらかった(´;ω;`)
ですが、いつまでも膝を抱えているワケにも参りません。この後も公私にわたり案件がギューギュー詰めだからです。今すぐにでも気持ちを立て直す必要性は、傷心の私を突き動かしました。
強引に「気分を変える」方法は十人十色だと思います。やけ酒をあおり、酒瓶を抱えて寝たら翌朝にはケロッとしている友人もいますが…私の場合はやっぱり「腕時計を買う」に勝る気分転換はありません(;´∀`)
とは言え「腕時計なら何でも良い」ってワケではないのです。自分の中で「欲しい根拠」を練り上げたものでないと、必ず後々後悔することになります。「腕時計で後悔」するなんて、私にとっては最も救いのない状況です。それだけは避けなければ…
買っても良い根拠
昨年末でしたかね??「2022年は腕時計の購入を3本に抑える」なんて「無謀な宣言」をしたのは(;´Д`)
少なくとも、大幅に所有本数を減らしてからでないと、4本目の腕時計購入は「NG」…そんな風に決めたような気がします。ですが、そんなこととはお構いなしに、こういう「イレギュラー」な事態は必ず起きます。そう!!これは想定外で突発的なアレです(汗)
例えばここでグッとこらえて何も買わず、沈んだ心を抱えたまま日々を過ごしたとします。きっと鬱々として仕事にも身が入らないでしょう。ご飯だって美味しくないはずです。つまり、そんな風に生産性を落として悲しい気持ちと二人三脚するよりは、思い切って気持ちを切り替えた方が絶対に良いのです。うん。
私の場合、それがたまたま…たまたま「腕時計の購入」という「アクション」だった。そしてたまたま「欲しい時計があった」って…これってなってますかね??根拠に(;´Д`)
楽し過ぎたひととき
腕時計の購入はいつだって心躍る瞬間として記憶される体験になりますが、今回の「購入体験」は色んな意味で印象的でした。
先日、コンビの「シースター 1000 36MM」を左腕に載せて以来、ベッドに入ると悶々と脳裏に浮かぶ姿形…他のモデル…「青」も「白」も見てみたい。またヒマができたら、お店に顔を出してみようかな…
※店頭でコンビモデルの実機を味わった際のレポートです。
いやダメだ!!とても待てん!!ってな「辛抱タマラン」な心境になっちゃいましたので、前回伺ったお店に再度のアタックをかけてみました。勝手に脚が!!脚が!!
ってなワケで、場所は新宿東口、何んやかんやで幾度も通った「ISHIDA新宿」さんです(暑かったので汗だくでした)
それにしても、いつ何時訪れてもこのお店、毎度全力でウエルカムして下さるんです。この日もフレンドリーで楽しいひと時を過ごさせていただきました。文字通りの「ベストな接客」その名に偽りなしです(笑)
特にこの日はスタッフの女性と一緒に「爆笑&爆笑」の時間を過ごしました。果たしてこれまでに、こんなに笑いながら時計を買ったことがあったかって話(笑)まぁ私が張り切ってネタを投下し続けたってのもあるんですが、ちゃんと拾って下さる優しさが沁みました…いやぁ~お腹痛い(*´∀`)
ところで…お目当ての在庫ですが…どんなんかなぁ~??(仁鶴師匠)
ありました!!(*´∀`) 速攻で連れて帰ります(笑)
化粧箱にも現れるティソさんの姿勢
「今どき」に逆らうコンパクトな箱
購入したお店でも思わず「ありがたい!!」と口から漏れた化粧箱です。
最近の腕時計の箱は「馬鹿みたいに」デカく膨張していますから、たまにこういう小さくて可愛らしい箱を見ると、本当にうれしくなってしまいます。特に私のように尋常ではない数の腕時計を所有する男にしてみれば、箱の体積は「小さければ小さいほど」助かるのです。
それにしても、腕時計本体以上に「ドヤる」化粧箱の流行は何とかならないものでしょうか??たま~に「リミテッド エディション」として、特別に目立つ箱が使われる分には構いませんが、レギュラーモデルまでもがやたらと派手に飾られるのは意味不明です。昨今の高級腕時計業界に蔓延しつつある「見てくれ主義」の象徴のような気がして、こんなことにコストをかけるなら「その分、安くしてちょーだい!!」と思う私です。
「クスッ」っとさせるユニークな仕掛け
箱を展開すると、腕時計本体とともに「飛び出す絵本」のような街並みが現れました。これは何処でしょうか??ティソさんの本社が存在する、スイスの「ル・ロックル」なのかもしれません。「こんな街からお届けしてます♬」…ティソさんからそんなメッセージが届いたようで、何ともユニークでほっこりした瞬間でした。
涼しげダイバーズウォッチ
迫力ある視覚要素
そうなんです。結局購入したのは、白いベゼルに白いダイヤルが爽やかな「T120.210.11.011.00」でした。ちなみに私にとって初めての白ベゼル…だと思います(曖昧な記憶…)
カウントアップベゼルがあるダイバーズにとって「ケース幅36ミリ」のサイズは普段ダイバーズを使っておられる方ほど、コンパクトに感じるかもしれません。しかし、ラッカーで均一に仕上げられたダイヤルが、むしろ「広大さ」を感じさせるほどの存在感で、装着者の視覚を釘付けにするでしょう。
また、特徴的なハンド(針)は、見事な仕上がりとともに抜群の支配力で目が離せないほどです。クオーツ独特の「ステップ運針」もこの場合は「軽快なダンス」のよう。見慣れれば見慣れるほど、小ささなんて微塵も感じなくなりました。
完成度の高いケースデザイン
とても丁寧に面取りされたケースです。肌触りもよく装着時の違和感もなさそう。そして何よりダイバーズとしての格好良さを全て味わうことができると思います。軽すぎない全体重量はそこに「宝物感」を感じさせてくれました。
存在感満点のインデックス
十分な厚みと絶妙なサイズ感がデザイン的な緊張感をもたらす「インデックス」。ラッカー仕上げのなめらかなダイヤル表面に落ちた「影すらも美しく」見えます。惚れ惚れしますねぇ(*´∀`)
絶妙な日付表示
もしもこの「デイト窓」が3時位置だったなら…腕時計として、全く異なる見え方をしたはずです。それくらいの英断といいますか、シンメトリックに完成されたダイヤル関係がとにかく美しいのです。デイト付きでありながらノンデイトのスッキリ感を併せ持つバランスの良さは、このモデルの大きな魅力でしょう。
「白い」ということ
「白いモデル」を選んだ一番の理由ですが、季節がら無意識に「涼しさ」を求めた…という部分は否定できません。実際、とても爽やかなルックスで、心なしか気分も高揚します。
夏に頻繁に着ることになる白いトップスに合わせることを考えたら、このモデルは非の打ち所がありません。
ですが、白は「モノトーン」なのです。ということは、冬服のブラック、ダークグレーなども間違いなく「相性の良い色」ということになるでしょう。
また、色味を持たない白であれば、様々な色の洋服を「キャンバス」として受け止めてくれるでしょう。つまり「シースター 1000 36MM(T120.210.11.011.00)」は両極端な季節「夏、冬」において「映える時計」だと言えるかもしれません。
それにしてもこのベゼル、私の目が悪過ぎてはっきりとは解りませんが、影の落ち方から察するにアクリルを被せてあるような感じです。まぁ何にせよ、アルミニウムベゼルとは異なるニュアンスを感じるベゼルです。今度問い合わせてみます。にしてもキレイだぁ~(*´∀`)
ブレスレットを検証
価格で考えたら、本当に良くできたブレスレットです。中コマのポリッシュも丁寧ですし、サテン部分の仕事も抜かりありません。
ね??きれいでしょ??
この美しさを保つため、この後「クロノアーマー」でコーティングするつもりです。
⬆効果抜群ですので、よければお求め下さい。
バックルはさすがに価格なりです。もちろん及第点には達していますし、凡百の作りだからこそ、誰でも迷わず使える安心感があります。剛性も高いですよ。
ちなみにブレスレットは「インターチェンジャブル」です。工具を使わず外すことができる「便利なヤツ」です。ユーザーの使い勝手を徹底的に考えた結果のうれしい機能。裏蓋も可愛いですね(*´∀`)
女性にもお勧めしたい
爽やかな白さでコーディネートの幅も広そうな「シースター 1000 36MM(T120.210.11.011.00)」。お洒落感度の高い方でしたら、様々な利用シーンを容易に想像できるでしょう。
そして「幅36ミリ」のコンパクトさ。軽い着け心地と両立する存在感は、日々のファッションの起点として「とても使える」腕時計だと思います。
ブレスレットの状態でパリッと使うのも格好良いですが、こちらの交換用「ラバーベルト」に付け替えれば、より気軽でカジュアルな装いも楽しむことができます。何気にうれしいオマケですよね♬
ちなみにサイズ感やデザインの印象を総合的に捉えると「シースター 1000 36MMシリーズ」は「女性にこそ着けてもらいたいダイバーズ」ではないかと思いました。オッサンの私が自分で着けながら、同時にこうも感じたのです。「女の子が着けたらどんな風に見えるんやろか」と。
ほんの数年前なら「36ミリのダイバーズ」なんて、メンズの世界ではあり得ませんでした。それが不景気が蔓延して以降、高級腕時計の世界に「ユニセックスで使える時計」という価値観が生まれ、ご夫婦で恋人同士で「シェアして使う」ことを目的に、ボーイズサイズの時計を求めるマインドが醸成してきたのです。
それは「小さい時計を男性が身に着ける格好良さ」と「大きめのスポーツウォッチを女性が身に着ける可愛らしさ」という価値観が確立された証です。手頃な価格で展開される「シースター 1000 36MM」シリーズなら、それら「腕時計着用の新機軸」を気軽に味わうことができるでしょう。
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最後に
男女関係なく楽しめる絶妙なサイズ感と中性的なデザインは、これから先も長く売れ続けるであろうヒット作の予感がします。購入しやすい価格もその後押しをするでしょう。今後の活発なカラー展開も容易に予想できます(PRXなんてクロノグラフまで出しちゃいましたからね!!)
ただ一つ、まぁオマケに文句を言うワケではありませんが…付属の交換用ラバーベルトが「とにかく短い」のです。ボーイズ仕様っていうより、明らかにレディスの仕様でした。ちなみに私の手首周径は16.5センチですので、メチャクチャ太いってワケでもないのですが…
ですが、ちょっと工夫すれば使えないことはありませんでした。上の写真では「定革」と「遊革」を尾錠側に寄せて使っています。例えば尾錠を一旦外して「定革」のみにするという手もあります。その方が見栄えは良いかもしれません。
可愛い見た目の可愛いダイバーズですが、その中身は「300mの防水機能」を有する本格派でもあります。決しておしゃれ目的の「なんちゃってダイバーズ」ではないのです。その辺りは、機能にこだわる諸兄にも満足していただけるでしょう(*´∀`)
男性の皆さんには小ぶりなダイバーズを着けこなす「粋」を。女性の皆さんには少し大きめのダイバーズをルーズフィットさせる「可愛さ」を与えてくれるはずの「シースター 1000 36MM」。今回は購入直後の印象を元にレビューをしたためてみました。少し時間を置いて、私の日常に落とし込んだあとの「使用感」をレポートしたいと思います。気になる方はまた弊ブログにいらして下さいね(*´∀`)
TISSOT シースター 1000 36MM(57,200円) | |
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レファレンス ナンバー | T1202101101100 |
ケース素材 | 316Lステンレス |
ムーブメント | ETA F05.412(クオーツ) |
防水 | 30気圧 |
ケース幅 | 36.00ミリ |
厚さ | 9.7ミリ |
重さ | 114グラム |
風防 | 傷防止加工両面無反射コーティングサファイアクリスタルガラス |
文字盤 | ホワイト |
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ご意見・ご感想
コメント一覧 (5件)
tsulayukiさま。
コメントありがとうございます♫
こちらこそ紛らわしい写真だったかもしれません(;´Д`)
これからもよろしくお願いしますね~(*´∀`)
kurianさま。
いやぁ~2つも買っちゃいましたか(笑)
シースターの36ミリですが、先日ダウンジャケットに合わせてみたらこれが何ともお洒落でして。
夏はもちろん、冬もガンガンイケる時計であると再評価を下したところです。
旧アルピ使いの私は現行アルピからは遠いところにいる感じなのですが、細部のグレードアップは明らかですし、ずっと気になっているモデルだったりします。
他にお持ちの時計もそれぞれに際立つ個性がありますね♫ナイスです(*´∀`)
何度も申し訳ありません。ここは、セイコーのダイバーズの写真正しいですね。僕の記事の読み間違いでした。よく読まずにコメントして申し訳ありませんでした。
いつも楽しく拝見しています。
少し気になったのですが、時計を試着している写真が、ティソではなくセイコーのダイバーズになっております。
セイコーもカッコいいです!!
またまた買ってしまいました。
それも2つも・・・(大汗)
・シースター1000 36mm のホワイト
いやあ、これ、いいですわ!
程よく軽い、程よく重い107g(実測)
メンズのオールステンレスは重過ぎて私には厳しいのです。
ダイヤル、インデックス、針、ブレス・・・これで5万円は安いですよ。
デイトが6時の位置なのも素晴らしい。
これをつけてると、気分が明るく元気になります。
単体で気に入っただけでなく、地味シンプル時計ばかりの私のコレクションに彩りを添えてくれました。
・プロスペックスアルピニストSBDC137
文字盤や針、インデックス、ロゴに統一感があります。
「X」が自己主張しすぎず「SEIKO」が勝ってます。
ナイロンベルトが軽過ぎ&滑りすぎで本体が暴れるので革ベルトに交換予定。
ブラック系:ソーラー電波(オシアナスOCW-S100-1AJF)
ダークブラウン:機械式6R35(アルピニストSBDC137)
和紙(淡い青):ソーラー年差クオーツ(ザ・シチズン紺碧)
ホワイト: クオーツ(シースター1000 36mm)
色もデザインも構造も異なる4つの3針時計たち。
これからはTPO、その日の気分で使い分けていきます。
どの時計も愛していて、全てに出番があり、幸せです。
キングセイコーは諦めました。
新しい時計はもう買いません‼️
たぶん…