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「PRX」もいいけど「シースター」も!!(シースター 1000 36MM)

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最近のティソさんラインアップを見ていると、何とも勢いがあるというか弾けているというか…妙に欲しくなるモデルのリリースが続いています。もちろん、その筆頭は人気シリーズ「PRX」シリーズでしょう。私自身も「買おうかなぁ~??どうしようかなぁ~??」とグダグダ悩みっぱなしです(;´∀`)

「PRX 35MM」の実機を見に行った話は、すでに弊ブログでも書かせていただきました(後ほどにでも、ご覧くださいませ!!)

実は同じく2022年新作の「シースター 1000 36MM」にも興味津々だった私。そうなんです。長年「腕時計馬鹿」と呼ばれる人生を続けてきた私にしても、これほどまでにティソさんの存在が気になったことは、過去に一度もなかったのです。ティソさんのプロダクトの魅力と、私の「興味のツボ」が、いよいよ重なり始めたのかもしれません。

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見るからに粒ぞろい「シースター 1000 36MM」
出典:https://www.tissotwatches.com/

そんなワケで、自分なりにこの「ティソが気になる現象」を分析してみました。

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高級腕時計の「値上げ」に感じる疲れ

僅か数ヶ月の間に何度も値上げを繰り返す、昨今の高級ブランド。そんな状況に「些か疲れてしまった」と仰る方の声を何度も耳にしました。私も同様です。幾ら何でもそろそろついて行けなくなってきました。

うなるほどお金があれば、そんなことなどお構いなしに好きなものを買いまくれば良いと思います。ですが、そこまで恵まれた方はそれほど多くはないはずです。私などはその典型だと思います(;´Д`)

「金のないヤツは腕時計趣味なんて止めちまえ!!」と言われたことが何度もあります。解ります。ある意味「赦し」にも似たそんな意見に素直に従うのも、それはそれで悪くないかなぁ~と思わないでもありません。

ですが、そもそも、弊ブログ「腕時計喫茶」の主旨は、金のない私らが「どうやったら楽しく腕時計と付き合えるか??」にあるのです。ですから、そう簡単に引くワケにはいかないのです。意地です。単なるオッサンの意地(;´∀`)

安さと品質の4強「ティソ」

ならば、手の届く価格帯に満足を求めれば良いだけです。ですが…これが一筋縄にはいかない。一時の気の迷いから「安いだけの時計」を買ってしまって、後に後悔を感じる…庶民派の腕時計好きに起きがちな失敗だと思います。

私たち「庶民」が探すべきは「この価格でこのクオリティー!?」という驚きの見出しが立つような腕時計です。総合ニュースサイトでいい加減に「コスパ最高!!」などとしょーもなく煽られる時計ではなく、ちゃんとしたメディアで検証の末に「コイツは侮れん!!」と評価された時計を探すべきなのです。

そういった意味で言えば「手頃な価格」「外さない」ラインアップを築く筆頭は、日本のブランド「セイコー」「シチズン」「カシオ」でしょう。世界中を見渡しても、文句なし、ダントツの「3強」だと思います。ですが、多少の無理をして「4強」を唱えるなら、そこに割り込んでくるのが、近ごろ妙に気になる腕時計を発表し続ける「ティソ」さんだと思うのです。

ティソさんの魅力のベースは「価格」です。欲しくなる時計、話題の時計の多くが「手の届く価格」で展開されています。故に広告や公式ページの情報に対して「次のお給料が出たら買うぜ!!」みたいに、具体的なアクションがイメージできちゃうのがティソさんの良いところです(*´∀`)

「安いけど凄い」でないと評価されない世界

ティソさんのようなミドルクラスのブランドの宿命ですが、安価で提供できたとしても「安いなり」の内容では評価もされなければ、売れもしません。ティソさんはそういう、ある意味「最も厳しいクラス」で生き残ってきたブランドの一つです。それは「トラディショナルウォッチで世界1位の生産量」という勲章にも現れています。

ティソさんの情報をグーグル検索すると、サジェストや「他のキーワード」として、何とも情けない言葉が現れます。「ティソの腕時計は恥ずかしいのか??」「ティソの腕時計はダサいのか??」といった、まるで他人の目を気にするようなキーワードが並ぶのです(;´Д`)

知らないということは罪であり、確信が持てないことは不幸です。「PRX 35MM」の実機を見た私に言わせれば「この価格帯でこんな腕時計が手に入る奇跡」を素直に喜ぶべきだと思いますし、そういう企業努力を当事者の立場になって労うことが、大人のあり様だと思うのです。

可能な限り優れた大量生産品を生み出し、可能な限り多くのユーザーに「クラスを超えた満足を与える」ことに重点を置いて成長してきたのが、ティソさんなのです。それでも「恥ずかしい」と感じる貴方は、高級腕時計界でこの先も繰り返される、天井知らずの値上げに黙って付いていくしかありません。

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「シースター 1000 36MM」の実機を見に行く

サイズによる評価の差を感じた「PRX」シリーズでしたが、その仕上げには目を見張りました。高いレベルで安定した品質を見ると、ティソさんのモノづくりに対する真摯な姿勢もヒシヒシと伝わってきたのです。

スイス時計としての矜持に加え、闇雲に前進するやんちゃさも併せ持つティソさんのプロダクト。それは「毎日を元気に生きるための栄養素」のようなものかもしれません。とにかく「パッション」が凄いのです。

私の場合、本来なら1本あれば十分なはずの腕時計を懲りずに何本も購入してしまうのは、それぞれのタイムピースから異なる「栄養」をもらいたいから…というのが理由なのですが「PRX」の実機を拝見したことで、ティソさんの腕時計こそが「買える価格」も相まって、まさしく適役であると気付くことができました。その邂逅こそが「無知の壁」を突き破れた瞬間だったと思います。

ってなワケでして(*´∀`)

「PRX」に続いて、気になりまくっていたダイバーズモデル「シースター 1000 36MM」を見に行ってきました。場所は新宿の某有名正規販売店。スタッフの方のレベルが異様に高く、この私に「東京の腕時計販売恐るべし!!」と教えてくれたお店でもあります。自宅から15分ほどノンビリ歩いて行ってきました。

在庫は一種類のみ

残念ながらお見せいただけたのは、展示在庫として1本だけ残っていた「コンビ(T120.210.21.051.00)」のみでした。さて、可能な限り「触診」して参りましょう!!

切ないくらいに可愛いサイズ感

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シースター 1000 36MM(T120.210.21.051.00)

幅36ミリでダイバーズと言いますと、私の手持ちではチューダーさんの「サブマリーナ」がそれにあたります。要するにシーンを選ばずに使えるダイバーズであることが約束されたサイズってことですね。手に持った瞬間、小さいアウトラインの中に限界まで詰まった要素に「切なさ」すら感じました。こりゃあ流行るぜぇ!!可愛い…

サイドビューがめちゃくちゃイケメン!!

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シースター 1000 36MM(T120.210.21.051.00)

ベゼルはある程度の厚みで存在感があります。カウントアップのディスクはアルミニウムでしょうか。セラミック全盛の今となっては、むしろシブいというか、拘ってる感じすら出てます(笑)

ケースサイドからラグ、そしてリューズガードの隆起に至る曲線は、どちらかというとクラシカルです。ちなみにリューズはねじ込み式。多くの人のイメージする「ダイバーズ」に則りつつ、随所にティソさんの味が感じられて好印象です。イケメンだなぁ(*´∀`)

十分に安心感のあるバックル

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シースター 1000 36MM(T120.210.21.051.00)

ここに凝ってしまうと価格も上がるでしょうから、これはこれで良い…っていうか、十分に使いやすいバックルでした。セイコーやシチズンでお馴染みの片開き、ロック解除はボタン式です。迷わず使えるという意味では最強じゃないですかね??

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インターチェンジャブルシステム搭載

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シースター 1000 36MM(T120.210.21.051.00)

まさに至れり尽くせり(笑)

工具を使わずブレスやストラップの交換が可能な「インターチェンジャブル」を採用しています。これだけでも、まあまあコストは上がっちゃうはずなんですが、ティソさんの「ガシガシ使って、ストラップも替えてね!!」みたいなメッセージを感じる部分です。いいよいいよ~ティソさんのこういうとこ(*´∀`)

手抜きなし!!ラッカー仕上げの美しさ

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シースター 1000 36MM(T120.210.21.051.00)

ダイヤルはラッカー仕上げです。この光沢にこの気品。誰ですか、恥ずかしいとかダサいとか言ってる人は!!

インデックスの存在感も立っていますし、それらを跨ぐ重量感バリバリのハンドもスポーティーな格好良さに溢れています。ロリポップ秒針の反対側には皆さまお馴染み、ティソさんの「T」も付いてますよ(*´∀`)

個人的にはデイトが「6時位置」なのがツボです。デザイン全体をシンメトリックに、且つ上品に見せることが叶ったのは、このデイトの配置のお陰だと思います。しかもキチンと額縁調の設え…えっと、幾らの時計でしたっけ??そうそう「56,100円」のお時計でした。実物に触れちゃうと忘れそうになります(笑)

装着してみました

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シースター 1000 36MM(T120.210.21.051.00)

うわぁ…めっちゃキュート(笑)

いや、表現に正確を期すならば「格好良さと可愛さの同居状態」って感じ。また身に着けると、一見地味なブレスの格好良さも浮き彫りになりました。仕上げにも価格の数倍の手間がかかっているように見えます。

「あ、そっか…オレってダイバーズが大好きなんや」と改めて自覚させてくれたティソさんの「シースター 1000 36MM」

重量はSSブレス装着時に「114グラム」ですから、重たい機械式に慣れた皆さまなら「軽っ!!」と思われるでしょう。そこに頼りなさを感じる方もいるかもしれません。

ですがこのダイバーズは、公私の別なく、遊びと仕事の両方でシームレスにサスティナブルに使い倒す時計だと思います。「装着者の集中を乱さない」という意味においては、この「軽い着け心地」こそが重要なのです。

最後に

「これ下さい!!」の一言が漏れそうになりましたが、同型でラインアップされている「ブルー」「ホワイト」も見てみたい気持ちが僅かに勝り、この日はすごすごと退散しました。後日、他の色味を見たとしても、やはりこの「コンビモデル」が欲しくなるケースも全くもって否定できない…そのくらいの好感度をもって私の記憶に刻まれた「シースター 1000 36MMのコンビ」。また会社の行き帰りなんかで、繰り返し公式とか見ちゃうんだろうなぁ~(;´∀`)

とにかく、この質感と単純な格好良さを味わったあとで、この価格の値札(56,100円)を見たら、ぐらつかない人は稀有だと思います。今回の記事をお読みいただいて、何やらモヤモヤしちゃった方は、一度「肝試し感覚」で実物を拝みに行ってみて下さい。気が付けば「小さな紙袋」を抱えて帰ることになったとしても…恨まないでね(;´Д`)

TISSOT シースター 1000 36MM(56,100円)
レファレンス ナンバー T120.210.21.051.00
ケース素材 316Lステンレス(イエローゴールドPVDコーティング)
ムーブメント ETA F05.412(クオーツ)
防水 30気圧
ケース幅 36.00ミリ
厚さ 9.7ミリ
重さ 114グラム
風防 傷防止加工両面無反射コーティングサファイアクリスタルガラス
文字盤 ブラック

※少ないですが、ティソ関連の記事はこちらからどうぞ♬

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ご意見・ご感想

コメント一覧 (2件)

  • 黒海月さま。
    こちらこそ毎度のご愛読に感謝申し上げます。
    弊ブログ出立時の主旨自体が「微妙な時計」にエールを送ることでしたので、もっと早くティソさんに着目するべきだったと反省しています(汗)
    キングセイコーはここ数年のセイコーさんでも、特筆すべき存在になったと思います。一本お持ちになると何となく豊かな気持ちになれる…そんなお時計です。
    まもなく投稿記事数が400本に届きます。
    その間、多くの方の購入マインドを刺激して、沢山の腕時計を買わせてしまいました。ちなみにどのブランドからも感謝状の一枚も届きません(笑)ですが「こちらの記事を読んで買いました!!」なんて言ってもらえると、ホント冥利に尽きる気持ちです。
    さて、そろそろ「投稿400本」の周年準備をしませんと…もちろん恒例の「プレゼント」も考えています。
    よかったらそちらもお楽しみに♬

  • 砂布巾さん
    毎度、心に染みる記事ありがとうございます!
    おっしゃる通り、毎年、下手をすれば年2回もの値上げにちょっと疲れてしまいまして。検討している最中に値上げになると凹みます。
    ティソは盲点でしたが、まだまだ買える価格で、良い製品を出すブランドがあることを知ると勇気づけられます。
    実は、砂布巾さんの記事に感化されて、本日キングセイコーを試着しに行ってきました。美麗なデザイン、秀逸な着け心地、ベストなサイズ感に思わず「コレください」が出そうになりましたが、今日は耐えました。
    まだ、遠くない将来手に入れるイメージが湧く腕時計の存在はとてもありがたいです。

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