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これは泣かせるクロノグラフ!!ニバダ グレンヒェン「クロノマスター アビエーター シーダイバー」(トロピカル ダイヤル)

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「Don’t think! Feel.」…ブルース・リー氏が『燃えよドラゴン』の中で発したこの台詞には、実に多くの含蓄がありまして。オールドファンの私がそこを語り始めるとキリがないので止めておきますが、万が一私に弟子ができたら、その時はこのフレーズで偉そうに決めてやろうと思います。私の何に対して弟子になろうと来るのかは解りませんが(;´∀`)

さて、いきなりですが、私は腕時計を買おうと思い付いたら、事前に徹底的な調査を行い、自分の中に当該モデルに関するエビデンスをしこたま溜め込んでからでないと、安心してお金を払えないタイプです。もちろん「一目惚れ」することもありますが、一旦はその場を離れ、調べられるだけ調べて「購入」…基本的には慎重派だと思います。ですがそれだと、千載一遇ってやつを逃がす確率も上がるわけでして(;´Д`)

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「ランデロン」搭載のヴィンテージが欲しかったのよ!!

その日私の頭の中は、ずっと気になっている時計を見に行ってやろうという情熱が絶頂まで高まっていました。その目的地は横浜市のヴィンテージ・アンティーク時計専門店「ファイヤー キッズ」さん。1940年代製のバイコンパックス(ランデロン48搭載)で、辛抱たまらんやつを見付けてしまったのですよ。

実はしばらく前から「そろそろヴィンテージ方面に手を出しても許されるかなぁ~」という気持ちになってまして、その皮切りにすべく「有名ブランドではないけれど、複雑なストーリーが背景にあるクロノグラフ」が欲しいと思っていたのです。

私は腕時計のブランドやモデルに由来する「歴史」が大好物でして、他人さまが見たら「何で??」みたいな時計を集めてきました。ジンの903もそうですし、ブローバのルナ パイロットもそう。要するに燦然と輝く「金字塔」みたいな歴史よりも「何やかんやありまして!!」みたいなストーリーが好きなのです。この辺の意味が解る方、相当なマニアとお見受けします(笑)

例えアンティークでも人気ブランドのものは高価で中々手が出ません。ならば敢えて知られざるブランドのバックストーリーを掘り起こしてそこに美点を見出だせれば、お金の節約にはなるし、気持ち的には満足だし、良いこと尽くめではないか!!なんて考えからの「1940年代製バイコンパックス」でした。

横浜へ…のつもりが「表参道」

さて、横浜までどうやって行くのが手っ取り早いかですが、新宿三丁目から副都心線急行(元町・中華街行)に乗って行くのが最速とのこと。おー、44分で着いちゃうんだ。余裕じゃん!!(*´∀`)

で、意気揚々と新宿三丁目までは行ったのですが…あれ??なんか調子が悪い。頭も痛いし肩こりも酷い。そう言えば今週の休みは今日1日だったなぁ~とか考え始めたら横浜行きがとてつもなく億劫になってきまして…(;´Д`)

とは言え腕時計は見たいわけです。お休みの日にカッチョいい腕時計を見て「来週も頑張るぞぃ!!」なんて思いたいわけです。

そんなこんなで、自然と足は「表参道」へ。副都心線ルートで乗り換えながら行くと、ベストポジションな改札から出られると知りました。もちろん「HºM’S” WatchStore 表参道店」さんに近いという意味でございますよ(*´∀`)

考えるな!!買うんだ!!

そんな体調不良の日でも「HºM’S” WatchStore 表参道店」さんは温かく迎えて下さいました。スミマセンねぇ~最近やたらと出没しちゃって(汗)

この日もお店は若いお客さんの熱気に溢れていました。腕時計の話のときだけは聴力がアップするらしい私の「腕時計専門の地獄耳」によれば、最近の若い方の腕時計に関する造詣は只事じゃありません。めっちゃ勉強してる!!

若い人が「アップル ウォッチ」ではなく、ちゃんとした腕時計に興味を持ってくれるのは本当に嬉しいですし、何より心強い。オッチャンも負けてられへんなぁ~って思うでぇ!!

「お待たせしました~」と登場したストアマネージャーのイージー氏。毎度のことですが、腕時計に囲まれた空間の時間の流れは歪んでいるのでしょうか??自分がどのくらいの時間滞在しているのかが、解らなくなっちゃうのです(;´∀`)

ひとしきり世間話を交わした後、おもむろにイージー氏が言いました。「そう言えばお目にかけたい物が…(ガサゴソ)

「絶対お好きだと思って!!」って…なっ!?何じゃこりゃ~!?(・д・)

何々??たまたま入荷したブツですって!?…はい。間違いなくお好きでした!!(笑)

え~っと、私が申し上げたいのは…腕時計との出会いは突然だということ。それはこんな端くれコレクターの私の計算などは、根こそぎ無視してやってくるということ。さらに言えば、モタモタしてたら手に入らなくなるかもしれないということ。

要するに「Don’t think! Feel.」なのです。細かい仕様は帰ってから調べよう。今は自分の経験と勘、そしてこの時計を信じるのみだ。この「ニバダ グレンヒェン クロノマスター」を!!
※よろしければ関連記事もご参考に~(*´∀`*)

「ニバダ グレンヒェン クロノマスター アビエーター シーダイバー ブロードアロー」開封の儀

レビューの順番がテレコになってしまいましたが「ニバダ グレンヒェン」は2本目の私。一本目の「アンタークティック スパイダー」も癖のあるデザインでしたが、またもや曲者に手を出してしまいました。ちなみに「スパイダー」のレビューはもう少し使用してから書こうかと思っています。あれもねぇ~めっちゃ気に入ってるんですよ。ゆえにもう少し熱病が冷めてから書かせていただきます。

またオモロイ時計と縁を結んでくれてありがとう!!「HºM’S”」!!(笑)

「スパイダー」のときも「ナイス!!」と思いましたが「ニバダ グレンヒェン」さんの箱、小さくて良いです。ぶっちゃけ私は「デカい箱は邪魔なだけ派」ですので、ホント有り難く思いました。しかも、何かポップで格好いいデザイン。スパイ映画のポスターみたい(*´∀`)

開けたらこんな感じです。アンティークレザー風のボックス

「箱なんて飾りです!!」そそ、偉い人には解らんのよね~(*´∀`*)

いやもう本当に、箱は可能な限り小さくして欲しいものです。それにしても、箱のデカさを競い始めたのはいつからなんでしょうねぇ(;´Д`)

出た!!実にキレイに収まってました

輸送中にズレることもなく、キレイに鎮座まします「クロノマスター ブロードアロー トロピカル」。何とも言えない色味の時計に頬が緩む私。何だろう…その佇まいに神々しさすら感じるのですが(*´∀`*)

「クロノマスター」を装着!!コイツはヤバい!!

CHRONOMASTER AVIATOR SEA DIVER-GREEN BEZEL TROPIC DIAL

どうです??めちゃめちゃバランスの良いクロノグラフでしょ??ベゼルの幅、サブダイヤルの離れ目っぷり、ラグの長さ、ブレスの幅…サイス感はほとんどパーフェクトだと思いました。だからこそ腕に乗せてみて「買います!!」ってなったんですが(笑)

まぁ前回、「HºM’S” WatchStore 表参道店」さんで「クロノマスター」を拝見した際も「近いうちに買う」くらいの気持ちで固まっていましたから、ほんのひと押しがあれば速攻行っちゃえる案件ではありました。で、そのひと押しってやつが、今回の場合は「トロピカル ダイヤル」だったわけです。

「クロノマスター」の絶妙なプロポーション!!

CHRONOMASTER AVIATOR SEA DIVER-GREEN BEZEL TROPIC DIAL

腕から外して全景をどうぞ!!っと、今回はアイデアを凝らして、風防の映り込みを減らすべく「仕掛け」を作って撮影しています。折角のダイヤルの風合いを映り込みで邪魔したくなかったからなのですが…肉眼で見た色味の再現という意味では、そこそこ上手くいってますかね??

撮影の事情は置いておくとして…どうです??外した状態のバランスも良くないですか??幅38ミリのケースにリューズのボリュームも丁度良いですし、やっぱり「ラグの形」が良いですよ。この時計は(*´∀`)

「クロノマスター」の魔性のサイドビュー

CHRONOMASTER AVIATOR SEA DIVER-GREEN BEZEL TROPIC DIAL

サイドビューです。確かな存在感があります。私はサイドビューが頼りない時計はどれだけ巷の評価が高かろうが好きにはなれないのですが「クロノマスター」のそれは素晴らしい。カウントアップベゼルのエッジも美しいです。魔性だなぁ~こりゃ(*´∀`*)

そして何気に嬉しい「ラグの横穴」。これさえあればバネ棒なんて余裕綽々で外せますからね。しかも、この小さな穴があるだけで、ツールウォッチっぽさが増します。

エイジングテクニックが光る「クロノマスターのトロピカル ダイヤル」

CHRONOMASTER AVIATOR SEA DIVER-GREEN BEZEL TROPIC DIAL

さぁ~て「トロピカル ダイヤル」です。うんうん、めっちゃキレイ(*´∀`)

古いロレックスなどのミラーダイヤルが長年のうちに茶色く変色したものを俗に「トロピカル」と呼ぶわけですから、厳密に言えばこれは「トロピカル風」です。ですがそれを揶揄して云々するタイプの時計ではないと、個人的には思います。

これは謂わば「ダメージ加工を施したジーンズ」なんですよ。エイジングすることで格好良さが増すなら躊躇せずやるべきですし、そもそもが「失われたブランドのアーカイブを蘇らせることに注力してきたブランド」です。在りし日の時代の時計に「ファンタジー」としての時間を与えることで、歴史の「if」を叶えてくれた…そう考えたほうが楽しいですし、何よりこのエイジングは大正解でしょう(*´∀`)

繊細なテクスチャーが生み出す「ヴィンテージの味」

CHRONOMASTER AVIATOR SEA DIVER-GREEN BEZEL TROPIC DIAL

ダイヤルの表面を見て下さいよ~。怪しげに「腐食」した感じが良く出てると思いませんか??どうやって作ったサーフェイスか解りませんが、吹き付けかなぁ…とにかくベタ塗りの茶色みたいな単調な表面でないことは確約します。

スマホにマクロアタッチメントを付けて拡大すると、ロゴの印字にも凄い立体感があることが解りますよねぇ…惚れ惚れしちゃうなぁ~(*´∀`)

「汚し」がもたらす「年月の可視化」

CHRONOMASTER AVIATOR SEA DIVER-GREEN BEZEL TROPIC DIAL

特大「アローの時針」です。短い!!でもって可愛い!!(笑)

灼けたような色合いの夜光もしっかりダメージ加工済み。針の汚しっぷりには「ガンプラ塗装」に近いものを感じました。こういった「年月を視覚化した加工」が本物の時間経過でどう変化するかが今後の見もの…っていうか楽しみです(*´∀`)

「クロノマスター」のサブダイヤルから目が離せない

CHRONOMASTER AVIATOR SEA DIVER-GREEN BEZEL TROPIC DIAL

サブダイヤルです。この針!!やばい!!めっちゃ汚されてる(笑)うわぁ…もうたまらんですねぇ。拡大してこんなにニュアンスが楽しめる時計も珍しいです。

灼け風味の「インデックス夜光」は目立たぬながらも良い仕事してます。しかも、夜光周辺のダメージ具合だってバッチリ再現されてますからね。

「アルミニウムベゼル」だからこそ出せる風合い

CHRONOMASTER AVIATOR SEA DIVER-GREEN BEZEL TROPIC DIAL

アルミニウムのベゼルです。やはり私はセラミックベゼルよりも断然アルミが好み。この味、この渋み…セラミックでは出ないですからねぇ(*´∀`*)

色はグリーン…しかもお抹茶の色みたいな黄色っぽさがある緑です。ちなみにダイヤルの「赤茶」「緑」は反対色関係の「ずらし位置」にあるコンビネーションですから、お洒落に見える「ギリギリの組み合わせの色」ということになります。敢えてそこを狙ってくるとは…真面目な復刻に隠れた「攻める姿勢」。やりますな!!「ニバダ グレンヒェン」!!(*´∀`)

「ビーズ オブ ライス」でお茶碗3杯!!

CHRONOMASTER AVIATOR SEA DIVER-GREEN BEZEL TROPIC DIAL

60年代に流行ったライズブレスと比べたら、まぁ随分と加工精度の高さを感じること(*´∀`*)

「ライス」の一粒一粒がしっかりと正確に成形されています。仕上げも上々ですよ!!「お米が立ってる!!」とは、このことでしょうかね??

ライスブレスって一見、緩くてヨレそうに見えるじゃないですか??どっこい!!3連ブレスのようにカチッとしています。ライスブレスのイメージ変わりますよ~(*´∀`*)

シンプルながら存在感のあるバックル

CHRONOMASTER AVIATOR SEA DIVER-GREEN BEZEL TROPIC DIAL

三つ折れ、片開き。プッシュ式でもなければ、ダブルロックでもありません。昔ながらの「ぎゅむっ」と押し込むだけの固定法です。ですが、それが合っています。「ニバダ グレンヒェン」の時計には合っているのです。

加工精度も仕上げも良いです。弊ブログで何度も申し上げたセリフですが、バックルがしょぼいと時計は台無しになります。その点「クロノマスター」のブレスに付いているバックルは十分に合格点です(*´∀`*)

微調整用の「穴」が嬉しい!!

CHRONOMASTER AVIATOR SEA DIVER-GREEN BEZEL TROPIC DIAL

私は「穴」が好きだ!!…いや、バックルの側面に開いた「ブレスの全長を調整する穴」が好きです。誤解のないように(笑)

近年は美観云々で消滅しつつある側面の「穴」ですが、もちろん一番の利点は、ブレスの一コマでは拾いきれない微調整が可能であるという「機能」にあると思いますよ。

ですが、それだけじゃない!!側面の「穴」こそが「美しい」のです。こんなに美しい「穴」があるかって話です。穴穴言い過ぎてスミマセン(;´Д`)

三つ折れを開くとこんな感じ

CHRONOMASTER AVIATOR SEA DIVER-GREEN BEZEL TROPIC DIAL

ここは素っ気ない見た目ですが、機能さえ果たせば十分でしょう。実際、剛性は十分だと感じました。片開きはやっぱり使いやすいなぁ(*´∀`*)

まぁ「見えない場所のお洒落」は最近の高級時計の流行りではありますが…私自身は「ニバダ グレンヒェン」さんのこういうところ、まさに「漢」って感じで好きですけどねぇ。

ケースに見合う「リューズとプッシャー」

CHRONOMASTER AVIATOR SEA DIVER-GREEN BEZEL TROPIC DIAL

38ミリのケースサイズは現代のクロノグラフとしては小さな部類です。そこに若干大きめのリューズとプッシャーを合わせる…「クロノマスター」から実寸以上の迫力を感じる要因の一つが、この「回しもの、押しもの」の存在感です。デザイン的な素っ気なさも「男の道具感」を一層高める演出に一役買っていると思います(*´∀`*)

カラーバランスの妙

CHRONOMASTER AVIATOR SEA DIVER-GREEN BEZEL TROPIC DIAL

何となく和テイストを感じるくすんだベゼルの「グリーン」と、鈍い「錆色」のダイヤル。完璧な位置取りでアクセントを成すレッド。キャメルに近い色味の夜光は円周を縁取るように配置され、それがまたダイヤルの錆色を引き立てています。

デザイナーでもある私がこの時計の配色で唸ったのは、そこに「プロの仕事」を見たからです。具体的に言えば、この配色はわざと「未完成」にしてあるのです。

完成された配色は、それ単体なら間違いなく美しいのですが、周囲の条件次第でその印象を大きく変えてしまいます。折角の美しい配色の時計も、合わせる服装によってはその魅力を大きく減衰させてしまう。う~ん…難しいですねぇ。何と言えば良いのかなぁ…「美しく見える条件が狭い」とでも言えば良いのか。

その点「未完の配色」には、未完であるがゆえの「懐の深さ」があります。実際、この「クロノマスター トロピカルダイヤル」は、どんな色の服に合わせようが、色味的に寄せようが離そうが、それら全部を上手く受け止めてくれました。実際に使用する人のことを考えた、実に巧みな色使いだと思います(*´∀`*)

トランスパレントだって??男なら「ソリッドバック」だろう!!

CHRONOMASTER AVIATOR SEA DIVER-GREEN BEZEL TROPIC DIAL

いやいや(笑)そこまで「男は黙ってソリッド!!」なんて凝り固まってませんから(笑)

とは言え、このモデルには「ソリッドバック」がよく似合うと思うんです。ちなみに搭載するムーブメントはセリタさんの「SW510 M BH b」。ベースは安心の「SW500-1」ですね。手巻きでカム式のクロノグラフ、28,800 振動。見た目によらずパワーリザーブは63時間もあります。セリタも何気に進化してるんだなぁ…(*´∀`*)

ただ、残念ながら眺めて楽しいタイプのムーブメントでは無いんです。構造上いろいろ隠れちゃってるタイプのムーブメントなので、頑張ってトランスパレントにしたところでソリッドと余り変わらないと思います。ならば「ソリッドでエエやん!!」ってなわけです(*´∀`*)

※ちなみに「VALJOUX 23」を搭載した高額モデルにはトランスパレント仕様が存在するようです。それやったらワシも見たいわ(笑)

「クロノマスター」の実際の使用感については後日…

CHRONOMASTER AVIATOR SEA DIVER-GREEN BEZEL TROPIC DIAL

今回はSNSや2つのブログサイトを通じて「クロノマスターのレビュー」を求める声が多くありましたので、先に購入した「アンタークティック スパイダー」よりも前倒しでレビューを書くことになりました。なので、使用感については若干薄味に(汗)その辺りは今回の読者反応が良ければ、折を見て書かせていただきますのでお待ちくださいませ(*´∀`*)

最後に

そう言えば私、初めて「ニバダ復活」のニュースを知り初期のラインナップを見た際に、とあることを思い出したんです。

それはどこかのアンティークショップで見た光景。ブランドさえも思い出せない「ボロボロのクロノグラフ」が、そこにはありました。

ボロボロながら、良い感じの枯れ具合がたまらなかった「ヴィンテージ」。予想外に強気のお値段で、即座の購入を決めきれなかった私は「次に来たときに残ってたら買おう」くらいの気持ちでその場を後にしました。数週間後、ふと気になってそのお店に行ってみましたが、すでに「ボロボロのクロノグラフ」はそこになく、別のボロボロが虚しく陳列されるのみ…

腕時計の見た目の好みの話をすれば、オールドの好みは新品のそれよりも遥かにシビアです。人それぞれお好きな枯れ方があるでしょうし、そもそも「中古品が許せん」みたいな潔癖な方もいらっしゃいます。私も枯れる方向性によっては、許せんオールドがあったりしますしね(;´∀`)

今も時々思い出す「ボロボロのクロノグラフ」。買いそびれた時計を引きずるのは私の悪癖ですが、ヴィンテージはある意味全ての存在が「今生におけるワンオフ」なのです。ゆえに買いそびれのダメージは思いの外深く、ずっと心中に引っかかったままでした。

ところが「HºM’S” WatchStore 表参道店」さんで「ニバダ グレンヒェン クロノマスター」の実物を手に取った瞬間、朧げな後悔の記憶がはっきりとした輪郭を帯びて蘇りました。そうだ!!あの時見た「ボロボロのクロノグラフ」「ニバダのクロノマスターだったんだ!!」と。

確実にその通りだという確証なんてありません。何となく私がそう思いたいだけなんですけどね(;´∀`)

【ニバダ グレンヒェン クロノマスター ブロードアロー トロピカルダイヤル】ケース縦 47mmケース幅 38mmケース厚 13.75mmラグ幅 20mmケース素材 316L ステンレススチールブレスレット素材 316L ステンレススチール風防 ダブルドームサファイアガラス防水 10ATMムーブメント SELLITA SW510 M BH B(手巻き)機能 クロノグラフ、両回転カウントダウンベゼル、ヨットカウンター

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ご意見・ご感想

コメント一覧 (4件)

  • 砂布巾さん
    アンティーク風の加工された腕時計は興味深いですね。本当のアンティークなら扱いに気を使うと思いますが、中身が現代にアップデートされていれば扱い、あるいはメンテの心配が少ないので良いですね。また、加工も巧妙で良さそうですね。是非、使用感の記事をお待ちしてます。

  • ニバダのクロノマスター記事を書いていただき、ありがとうございます!
    完成されたヴィンテージクロノグラフであるクロノマスターがますます欲しくなりました!
    東海に住んでいるため実物を見る機会がないため、東京に行く機会があれば購入してしまうかもしれません(笑)
    バルチックのトリコンパックスを購入された際にも是非レビュー記事をお願い致します!

  • 黒海月さま。
    いやぁ~ダメージ系ナメてましたね!!面白すぎます。
    年月が作り出す奇跡を手っ取り早く味わえる手段として、これはこれで楽しい試みだと思いました。
    名のあるメゾンがやるのはどうかなぁ~って思いますが、マイクロメゾンだから許される分野なんでしょうねぇ(*´∀`*)
    いずれ、使用感まとめますね~♫

  • くろむぎさま。
    いえいえ!!読んでいただいて恐縮です♫
    実機を見ちゃったら…我慢できなくなっちゃいますよぉ~(;´∀`)
    トリコンに関してはの~んびり待つつもりでいます。今年中に手に入ったら嬉しいな(*´∀`*)

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