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ブレスレットで「背徳の味変」!? ミドー「マルチフォート TV ビッグデイト」が面白い

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ミドーさんの「マルチフォート TV ビッグデイト(ラバーストラップ モデル)」を購入した際、銀座の松屋さんで同時に注文させていただいた「ステンレス ブレスレット」が手元に届きましたので、その部分に関してのみ、サクッと「追加レビュー」をしたいと思います。

「ブレスレット単体の入荷は9月下旬」という話でしたが、予想より随分と早く手に入りました。改めて思いますが、こう言うのはホント、タイミングですよね。

さて、「マルチフォート TV ビッグデイト」本体の感想はこちらをお読みいただくとして…

 上の記事でも書かせていただきましたが、考えていた通り「ブレスレット装着時」「完成形」でした。但し、ラバーストラップ装着時に比べ、その「背徳感」は倍増し(自分比)に(笑)

実際、使い慣れた32本収納ケースの一角に収納して次の日の朝、いつものように時計を選ぼうと蓋を解放した瞬間です。ほんの一瞬ですが息が止まりました。えっ!? ワシって「アレ」持ってたっけ?? みたいな。持ってるわけが… いや、買えるわけがないんですけどね(汗)

まぁそんなこんなで、ブレス換装後、全開の色気をまき散らし始めた「マルチフォート TV ビッグデイト」「まとめ回」でございます。ご覧下さいませ (*´∀`*)

Table of Contents

【ミドー マルチフォート TV ビッグデイト】このブレスレットのデザインはズルいぞ!!(笑)

パテック フィリップの「アクアノート」っぽいと散々に言われてきた「マルチフォート TV ビッグデイト」さんですが… 如何ですか?? ブレスレットのデザイン自体は似ても似つかないでしょ??

「MULTIFORT TV BIG DATE」出典:https://www.midowatches.com/
PATEK PHILIPPE「AQUANAUT」出典:https://www.patek.com/

そう!! アクアノートには全然似てないのですよ。やれやれだぜ!! と思ったらこのブレスレット、まんま「ノーチラス」やないかい!!(笑)

PATEK PHILIPPE「NAUTILUS」出典:https://www.patek.com/

そんなわけで「アクアノートとノーチラス」、両方の要素を程よくミックスした時計の爆誕です(笑)

「背徳感が倍増し」と述べましたが… ぶっちゃけそういうことです。ラバーストラップの時は「アクアノート風味」が勝っていましたが、ブレスレットに換装した途端、漂い始める「ノーチラス風味」

例えるなら、油そばを半分くらい食べたところで乾坤一擲、覚悟を決めてぶっ込む「ラー油」「お酢」みたいなもの。全く異なる味の油そばを生み出すが如きこのブレスレットの「驚異の味変力」。凄まじいと思いました (*´∀`*)

【ミドー マルチフォート TV ビッグデイト】より密度を増した「一体感」が物語るもの

男前が数段アップする「ブレス」

もしも私がこの時計のチーフデザイナーを任されたとしたら、間違いなく「ブレスレット装着状態」を最終的な「完成形」としてデザイン ワークを進めるはずです。

何故ならば、「マルチフォート TV ビッグデイト」を何らかのカテゴリーに組み込むとすれば、それはやはり「ラグジュアリー スポーツ」しかないからです。とすれば、ブレスレットとの一体感を無視してことを進めるわけにはいかないでしょう。

迫力と同時に、柔和な印象も感じさせます

そのことはブレスレット入手以前、純正のラバーストラップしか手元にない時点ですでに明らかでした。一体感を目的にデザインされた素晴らしいラバーストラップではありますが、そこは「異素材」の悲しさ。どうしてもケースとストラップの接線に、ある種の違和感が生じてしまうのです (;´∀`)

ブレスレットへの換装で「完成状態」を露わにした「マルチフォート TV ビッグデイト」。その瞬間でした。前回のレビューで僅かに残された「幾つかの疑問」に答えが出たのは。

まず、ラバー ストラップ時にはやや不明瞭に感じた「最終的なコンセプト」が完璧な輪郭を得ました。ブレスレットに換装して初めて、それまで想像するしかなかった「真の正体が明らかになった」とでも言えば良いでしょうか?? 思わず「なるほど!!」と声に出してしまったくらいです。

12時位置で大きく目立つ「ビッグデイト」から、躊躇なく上下に伸びるダイナミックな導線。実体として目視できる類の物ではありませんが、手首を「くるん」と回転させると、その軌跡が悠然と浮かび上がってくるのです。視線が無意識に追跡してしまうデザイン要素がブレスレットの円環と一致することで、とても「リッチな光景」を目にすることができる。これは異素材であるラバーストラップ装着時には、全く見えてこなかった部分です。

この現象により「マルチフォート TV ビッグデイト」の印象は、ブレスレットを含めた「ステンレスの輪っか」として認知されるはずです。その視覚の重量感がもたらす「満足」は圧倒的かつ支配的。これが「完全体」の姿です (*´∀`*)

【ミドー マルチフォート TV ビッグデイト】一般的な「弓カン」を採用した英断が楽しさを倍加させる

極めて高い一体感でラグレスに近い印象です

ここで特筆したいのは、時計本体とブレスレットの一体感を演出しつつも、ユーザビリティに最大限配慮した「弓カン」の採用です。ケースとブレスの接続部に弓カンがある… つまり、極々一般的な形状のラグがケースに備わっているため、ユーザーは専用のブレスレットやストラップに固執する必要がないのです。これこそ「大英断」でしょう (*´∀`*)

もちろん、ケース自体にエンドピースの役割を持たせた方が、ブレスレットへの接続はスムーズですし、トータルデザインの完成度も高くなります。しかしそれだと、ストラップの選択肢が大幅に制限されてしまう。

ラグスポスタイルの時計の多くが同様の問題を抱えていますが、「マルチフォート TV ビッグデイト」は完全無欠なラグスポスタイルを捨て去る代わりに、ユーザーにとって利点の多い「取り回しの良さ」を獲得したわけです。そう言う意味では、ブレスレットのデザインはノーチラスに寄せたものであっても、それをアクアノート風のコンセプトに置き換えた意義は大きいと思います。

さして高価な時計ではありませんから、「お色直し」だってお金をかけずに楽しみたいじゃないですか?? その点、単純に「ラグ幅」でストラップを選べる「マルチフォート TV ビッグデイト」の新設な設計、元々のコンセプトは明快で素晴らしいと思います。

慣れればあっと言う間に交換作業が終わります

おまけにこのブレス、数秒で換装が可能な「インターチェンジャブル仕様」ですからね。巷に溢れる「リーズナブルなストラップ」を利用したお着替えが捗るってもんですよ (*´∀`*)

【ミドー マルチフォート TV ビッグデイト】カッチリ止まってスマートに使える「バックル」

様々な価格帯で見かける普通の両開きです
シンプルに刻まれたブランドロゴ(バックル)

「両開きのバックル」です。これと言って風変わりな部分はありません。よく見かける一般的な代物ですが、時計本体の雰囲気によく合っていると思いますし、着け外しの際のクリック感も良い感じです。

この部分に「ペルラージュ」は、たまに見かけますよね??

と思ったら、ブリッジ部分。何故かここだけ「サンドブラスト仕上げ」(笑) この拘りにはどういう意味があるのだろう… 作業工程が増えて、無駄に面倒くさいと思うのですが、まぁ格好良いからアリかな?? (笑)

最後に… 価格以上に気分の上がる「マルチフォート TV ビッグデイト」

どの角度から見てもサマになる時計です

腕時計にも色々ございます。「時計の性格」と言っても良いかもしれませんが、気分を落ち着かせる「ほっこり系」の時計もあれば、着けるだけで戦闘力が上がったような気になる「アームド系」の時計もあります。パネライはその典型ですね。

「マルチフォート TV ビッグデイト」という時計をその性格で分類するなら、それは間違いなく「アゲ系」の時計でしょう。その根拠の半分は、皆が憧れる「凄い時計に似ている」部分があるからで間違いないでしょう(ぶっちゃけよ~く見ると、全然似てないですけどね)

確かに初見での印象としては、有名人気モデルを想起させる幾つかの特徴から「軽薄なファッションウォッチ」として認識されたかもしれません。しかし、「アレに似ているから」だけではない魅力が「マルチフォート TV ビッグデイト」にはあるのです。

取り敢えず、深部に目を凝らしてよ~く見て欲しいのです。すると、あら不思議。そこにあるのは「有名なアレっぽさ」はあっても、どう見たって「ミドーの時計」ではないですか。

要するに「マルチフォート TV ビッグデイト」という時計は、アクアノートやノーチラスといった「人気ラグジュアリー スポーツ」にインスパイアされつつも、ミドーブランドにラインナップされる時計として、見事な自制心が働いた時計なのです。

地味で真面目な印象の「ミドー」が、何をきっかけにこの様な盛大な「くすぐり」を実行しようと思ったかは定かではありません。しかし、「マルチフォート TV ビッグデイト」が生まれる土台としての「アーカイブ」も存在するわけですし、我々消費者がその成果物を素直に受け取るに値するだけの「説得力」は十分にあります。

何気に私は心配しているのです。「マルチフォート TV ビッグデイト」という安価で面白い「愛すべき時計」が、ただ「アレに似ている」というだけで、無用なイメージに囚われてしまうことを。そして、購入に足踏みする人を生み出してしまう可能性を (;´Д`)

「マルチフォート TV ビッグデイト」は時計のスタイルから言って、ファースト ウォッチとして買うべき時計ではないかもしれません。しかし「3本目辺り」なら、これほどまでに「持っていてワクワクする」時計も珍しいでしょう。要するに着けこなし次第で、スマートなドレス ウォッチとして、或いはタフな印象のスポーツ ウォッチとして、さらにはそれらのミクスチャー「異様に守備範囲の広い時計」として、非常に多くの可能性を感じさせる時計。「これをアレしてアレすれば… ふふふ」みたいな野望を掻き立てられる罪な時計なのですよ(ニヤリ)

(参考手首径 16.5センチ)ラバーストラップのとき~♫

ミドーとしては待望の「スマッシュヒット作」ですので、お店で実物を目にする機会は少ないかもしれませんが、購入検討中の方なら尚更、可能な限り実物を「手首に載せて確認」して欲しいと思います。後悔しない買い物のためにも、サイズ感の確認は重要ですからね (*´ω`*)

(参考手首径 16.5センチ)ブレスレットのとき~♫

その際、初めて接した「マルチフォート TV ビッグデイト」から、さも「最初からここにいましたよ??」みたいな念を感じたら… 覚悟を決めて買っちゃって下さい(笑)

ブレスレットモデル(¥168,300)ラバーストラップモデル(¥163,900)

実際、安くてもかなり見栄えがしますし、スウォッチ グループ傘下のブランドという安心感もあります。有名ブランドの中では埋没しがちですが、それでもほとんどの新興ブランドに知名度で勝りますからね。

「この時計、面白いな!!」と感じた方なら、そのインスピレーションに従って購入しても損はないはずです。それどころか後々、初見の印象を凌駕する「奥深い味」に感動すると思いますよ~ (*´ω`*)

※追記です。

MIDO公式を見ると、どのモデルも「Out of stock」でした。ええ感じで売れてる~  (*´∀`*)

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