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絶対に欲しい新作!! バルチックの『HERMÉTIQUE TOURER(エルメティック ツアラー)』の現物を拝見しました

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10月某日、都内某所。ビヨンクールさんの主催で開催されたフランスの腕時計ブランド「バルチック」「新作発表会 & 懇親会」にお呼ばれして行ってきました。ちなみに10月は有り難いことにお呼ばれが多く、基本出不精の私としては珍しく、精力的に動き回りました。

行き慣れない場所にある会場ということもあって、案の定迷子になった私(笑) それでも、某店長氏の尽力もあって無事に現着。ふぅ(汗)

会場の催し物スペースは正午の時点ですでに異様な熱気に包まれていました。知った顔もたくさん。SNSで繋がりはあるも、実際には会ったことのない幾人かの方とご挨拶する機会もありました。ぶっちゃけイケメン多過ぎへん?? (*´ω`*)

この日は「バルチックの新作を拝む」ことが最大の目的でしたが、私個人にはそれ以外にも幾つかの「ミッション」がございました。一つは先日ご紹介したCELIEU(セリュー)さんの「ペリカン ウォッチケース」を持参して、腕時計界隈の人たちに見せびらかす(ご紹介)すること。もう一つはバルチックCEOの「Clement Daniel(クレメント ダニエル)」さんに幾つかの質問をさせていただくこと (*´∀`)

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新作『HERMÉTIQUE TOURER(エルメティック ツアラー)』を拝見!!

セリューさんの「PELICAN WATCH CASE」揃い踏み(笑)

ってなわけで、到着早々にペリカンケースを開放。セリュー代表氏が持参した同じペリカンの横に陳列させてもらいました。おおっ!! 早速何人かの時計好きが誘蛾灯に誘われるが如く寄ってきてくれました(笑) 皆さん目ざといなぁ~!!

さて、拝見しましょうじゃないの!! ワタクシお待ちかねのバルチック新作コレクション「エルメティック ツアラー」でございます (*´∀`)

あかん!!あかんでぇ~!!(笑)

これはアカンやつや!!(笑) まあね… 私自身の予測にも一応はあったんです。ダイバースはある。ドライビングウォッチはある。クラシック顔でドレスよりの3針もある… となると、次の完全新作はパイロットかフィールドウォッチしかないワケです。そして出現した「エルメティック」。発表があった「その日」「これはダメだ」と思いまして… 購入宣言のLINEを入れた私でございます。絶対に買いそびれたくなかったので、同じフレーズを2回書きましたもん(笑)

インデックスは「蓄光の塊」

出典:https://baltic-watches.com/

さて、最初に腕時計好きのハートを掴むのは、この特徴的な「インデックス」ではないでしょうか。スーパールミノバ BGW9で作られたインデックスはまさに「蓄光の塊」。この時計の「ツール系」の性格をよく表していると思います。ちなみに「ビッカビカに光ります(笑)」

後日の様子。ブラックライトで強制的に発光させて遊んでます(笑)

面白すぎて、ブラックライトでぐりんぐりんしながらインデックスを光らせ遊んでいた私ですが、その様子の写真を押さえ忘れる大失態。ところが後日、運良く「HºM’S” WatchStore 表参道店」さんが一時的にディスプレーしていた「エルメティック ツアラー」を撮影することができました!! めっちゃラッキー!!(CEOが帰国する際に持って帰っちゃいましたけどね)

4色展開のダイヤルに感じる「意図」

出典:https://baltic-watches.com/

で、お次に目が止まるのは最初からカラフルに展開される「4色のダイヤル」でしょうか。とてもニクい… というかズルい色が付いています。こんなの絶対欲しくなるに決まってるやんかぁ~ (;´∀`)

ダイヤルの色展開はグリーンとブラウン、ベージュ、そしてブルーです。ベージュがあるのでホワイトやシルバーは良いとしても、ブラックがないのには驚きました。そしてそれこそが、ある種の「戦略」ではないかと私は考えました。

皆さんに伺います。「エルメティック ツアラー」の写真を見た際、一瞬でも「エクワン(ロレックス)」或いは「レンジャー(チューダー)」を連想しませんでしたか??

私は速攻で「レンジャーっぽい!!」と思いましたし、同時に「レンジャーよりもキュート!!」だと思いました。「キュート」の部分に関しては人それぞれ、感性の問題かもしれませんが、やはり細かく丁寧に仕上げられた「セクターダイヤル」の意匠によるものが大きいと思います。どんな時計も余さず可愛くなってしまう… セクターダイヤルの魔法みたいなものです (*´∀`)

コントラスト際立つ「ベージュ」

上品なお洒落さを求めるならベージュ一択ですね!!

例えば「ベージュ モデル」には、その配色から「タキシード ダイヤル」っぽい魅力も生じます。これがアナタ!! 何とも言えず愛らしいのよ (*‘ω‘ *)

インデックスのエリアを独立させて白か黒かで仕分けたものを「タキシード ダイヤル」と呼ぶわけで、そういう意味ではベージュモデルをそう呼ぶわけには参りません。しかし、腕時計にクラシカルな上品さを求める方にとっては、この「ベージュ モデル」が一番に刺さるのではないでしょうか??

オーセンティックな「ブルー」

用途万能なブルーで間違いなし!!

「ブルー モデル」です。恐らく最も使い回しに優れたカラーだと思いますし、その点で4色モデルの中で最もオーセンティックなピースだと思います。今回のラインナップには「ブラック」がありませんから、実質、このシブい青色がその役割を果たすでしょう。

「ブラックが存在しない」に関して言えば、それは「エクワンとレンジャーのイメージカラー」から一旦遠ざけたかったから… かもしれません。定着後に改めてリリースすれば「スペシャルな黒」としての価値が生まれる可能性もありそうです (*´∀`)

肌色を美しく見せる「ブラウン」

これからの季節、ブラウンが一番ハマりそうですね!!

「ブラウン」は所謂「えび茶」っぽい色味でした。赤系と捉えることもできるため、袖口に突飛な色味を配置することで、キュッと全体の印象を引き締めたい方にうってつけです。ちなみに「えび茶の赤み」は日本人の肌の色と相性が良く、互いに引き立て合う効果があります。血色良く見えると思いますよ (*‘ω‘ *)

私の本命は「グリーン」

全色魅力的なれど… グリーンだな!!

最後に「グリーン ダイヤル」です。あの「新製品お披露目」の場に参加したからこそ解ることですが… 今回のラインナップで一番の人気カラーは「グリーン」だったと思います。その後のことは解りませんが、あの場ではそうでした。

私個人としては、この「グリーン推し」を、ある種の感慨と共に受け止めています。かつて腕時計のグリーンダイヤルといえば「一番売るのが難しいカラー」と言われていたからです。そう言えばセイコーさんの公式でも名機「アルピニスト」を例に出して、そんな話題がありましたっけ。確かに、服で合わせに行こうとしても限界のある色なんです。グリーンって (;´∀`)

ところが近年、カラーダイヤルが流行し定番化する中で、初期の展開から「グリーン」を用意するブランドが目立つようになりました。最初から計算して「ある程度は売れる」と踏んでのことでしょう。

そして「エルメティック ツアラー」「グリーン」です。実はワタクシ、現物を見る以前に決めていたんです。この新作は「グリーンを買うぞ!!」と。まぁ、30分くらい他の色に目移りする時間はありましたが (;´Д`A

意を決して「お会計」を済ませた私。この日売れた順番で言うと「2本目のグリーン」ということで、何となく「男を見せた」格好になりました(笑)

バルチックCEOに直接、購入を報告

で、ふら~っとセリューさんの「ペリカン ウォッチケース」に誘われてやってきたクレメント ダニエル CEOに直接「エルメティック ツアラーのグリーン購入」を報告させていただきました (*´∀`)

「本当かい!? うれしいよ!!」とダニエル CEO。
他の色と大いに迷ったこと。それでも最終的に「グリーン」を選んだ理由を、たどたどしい英語で伝える私。矢継ぎ早に…

「素敵なグリーンですね!! 私は見た瞬間アレに似ていると… そう、日本茶の緑色、それも高級日本茶… 『玉露』とセイムカラーに見えました!!」と私。

そんな素人丸出しの感想にもCEOは「なるほど…  日本茶のグリーン!! 面白いですね!!」と笑顔で答えてくれました。

そして私のKURONOに反応したダニエルCEO(笑)

こんな感じのゆる~い会話が私の英会話の限界でしたが、それでも私が「グリーン」に惹かれた理由は、十分に伝えられた… はずです (;´∀`)

左右どちらの腕にも違和感なく着けられる「エルメティック ツアラー」

ほぼ完全なシンメトリーが美しいアウトライン

これだけはお伝えすべきだと思います。この「エルメティック ツアラー」をただの可愛らしい時計で終わらせない最重要なファクター… それが「リューズ」です。解ります?? めっちゃ薄いんです。何ならケースにめり込んじゃうくらい(笑)

と言うことは?? そうです。時計のアウトラインがほぼ完全な「シンメトリー」になるんですよ。何ちゃらのレフティーが異様に持て囃されたことがありましたが、この時計は最初から「両腕使い」設定なんです。

もちろん、リューズの位置が反転するわけではありませんし、反対の腕に着けたときの操作性は落ちます。とは言え、着けたときの「見た目の違和感」を感じさせないというのは、審美性において特筆すべき仕様だと思います (*´∀`)

316Lステンレススチール製で直径37ミリのケースは、今最も使いやすいとされる絶妙なサイズ感。スーツスタイルに、カジュアルな装いに、何なら羽織袴姿にも確実にフィットするであろう取り回しの良さに加え、積極的な「両腕使い設計」。面白いですよねぇ~

「150メートル防水」「ダブルドーム型サファイアクリスタル」

内部無反射コーティングが施されたサファイアクリスタル

表題の通りですが、ダイバーズでもない時計には些か奢った仕様です。バルティックさんもこの「エルメティック ツアラー」を称して「冒険者用時計」と謳っているくらいですから、あらゆるシーンで不安なく使える「オールラウンダー」を目指した結果の「150メートル防水」なのだと思います。あるに越したことがないのが「防水性能」ですからね。耐圧に優れた「サファイアクリスタル」採用も願ったり叶ったりです (*´ω`*)

ミヨタ製自動巻きムーブメント「Cal.9039」搭載

心臓部にはミヨタのプレミアムグレード「Cal.9039」。薄作りで厚みは「3.9ミリ」。精度は日差で「-10 ~ +30 秒」。実際、改めてスペックを見ると、これはこれで悪くないムーブメントです (*´∀`)

 「秒針停止」「手巻き」「日付早送り修正」など、押さえるべき機能は押えています。「28800振動」で、パワーリザーブは「42時間」です。24石。

ほほぅ… 「シリンジ針」で来ましたか!!

確かに!!この顔にはシリンジしかない気がします

注射器の筒を意味する「シリンジ」のシルエットを持つ針が使われています。丁寧にポリッシュされた針の中心にはたっぷりのスーパールミノバ。クラシカルなセクターダイヤルと合わさることによる、視認性向上と古式ゆかしい「美のバランス」。これはたまりませんな (*´ω`*)

肌触りの良い「トロピックラバー ストラップ」が付いてくる!!

ずっと触っていたくなる気持ちの良さです

ここも推しておかねばなりますまい。バルチックって何気にストラップも良いんですよ。めちゃくちゃ高級感があるわけではありませんが、常に「適材適所」なストラップが付いてくるんです。

肌との接地面積を最小にするパターンで、汗対策も万全!!

そして、特筆すべきはこの「トロピックラバー」。適材どころか… めっちゃ上質。

ストラップの厚さが外側に向かってテーパード。高いフィット感の秘密はこれか!!

柔らかく当たりの良い質感。巧妙に汗を蒸散させてくれる機能的なデザイン。横から見ると手首の形状に合うように計算された形状であることが明白。見た目のクラシカルな雰囲気もかなり良い感じです (*´∀`)

「ブレス」で見たらもうダメだ(笑)

これぞ鉄板!!フラットリンクブレス

公式ページでリリースの写真を拝見していた私が一撃で「白旗を上げた」一枚の写真。それは「グリーン」「フラットリンク ブレスレット」でコーディネートしたスタイリングでした。「あぁ… これは抗えないな」と撃沈。お披露目会での購入と相成りました (;´∀`)

そしてこの日、「エルメティック ツアラー」を購入したことで貯まった「ポイント」がありましたので、かねてより気になっていたバルチック謹製の面白いブレスレットを購入しました。

それが「BEADS OF RICE STRAIGHT BRACELET」でございます。どう考えても私が好きなブレスでしたので、ポイントを全て費やし手に入れることに。

私の遠大な目論見、お解りでしょうか?? そう!! この「BEADS OF RICE STRAIGHT BRACELET」、絶対に「エルメティック ツアラーに似合う」と思ったんですよ。直カンタイプのエンドピースが似合う時計って近作にはそれほど多くないのですが、この「エルメティック ツアラー」なら確実にフィットする予感がしました。

で、後日、「HºM’S” WatchStore 表参道店」さんで実際に換装した姿を見せていただきました。

キュートな時計がさらにキュートに「BEADS OF RICE STRAIGHT BRACELET」

負けた!!(笑)  まるで「伊勢うどん」のようにクッタクタのシルエットが、「エルメティック ツアラー」に恐ろしく似合っていました。さすがワシや!! こう言うところ(だけ)は、ホンマに外しません!! (*´∀`)

「懐古」の使いどころが絶妙なブランド『バルチック』

バルチックの代表作がパネルとして掲げられた特設会場の様子

クラシック顔の「復刻物」を愛する諸兄ならば、自分自身のコレクションに対して「腕時計の復刻とは何ぞや??」という問いかけをしたことがあるのではないでしょうか??

現在の私たちが、味わい深い過去の遺産の残照として、様々な「復刻物」を楽しめるのは、腕時計の未来に向かって試行錯誤を繰り返した「熱い時代」があったればこそです。

一筋縄では行かないことも多かったでしょうし、実際、成功したとは言えない時計も数多く作られました。しかしそれら「失敗の経験」を足がかりに、トライアンドエラーを繰り返したからこそ、現在という「未来」で高い評価を受けることになる時計が生まれたわけです。

例えば、2023年現在を50年後に振り返ったとしましょう。「2023年を象徴する時計」は、一体全体どんな顔をしているでしょうか?? 思い浮かべた時計は2023年というワイヤレスで情報が飛び交うような時代に、果たして相応しい物でしょうか?? (;´Д`)

この手の警鐘に関しては、これまでも少なからず発信してきた「腕時計喫茶」ですが、そんな私自身も、クラシカルな顔立ちの腕時計が大好きです。ただやはり、そのまま蘇らせただけでは芸がないと思いますし、古い顔立ちだとしても、間違いなく「最近の時計」だと一目で解るくらいの「未来志向」を感じさせて欲しいところ。要するに、クラシックスタイルのアンタッチャブルな部分すら「再解釈」で斬り込んで、あわよくば新しい魅力を掘り起こしてやろう。そんな「気概」を見せて欲しいわけです。

私が「バルチック」というマイクロブランドに惹かれるのは、この「再解釈」がやたらと上手いからです。歴史という根っこを持たない新興ブランドの「存在の軽さ」。そんな弱点をむしろ「強味」に変え「様式美の聖域」に対して正面からアプローチしている姿には感動すら覚えます (*´∀`)

小悪魔的タイムーピース

揃いも揃ってメロメロやないですか~(笑)

これを確信的に行なっていたとしたら、そら恐ろしいことですが… バルチックさんの新作がリリースされる度に思うのです。「このスキマ… わざと作ってあるのかな??」と。

パーツの精度が悪くて隙間があるという意味ではありません。トータルデザイン、物としての存在感、それら全てから感じられる満足感… それらを数値化して点数を付けるとすれば、私の中では毎回「95点」くらいになっちゃうのです。ぶっちゃけ冷静に価格を考えたら、それでも相当な高得点です。しかし「バルチック」の場合は、恐らくワザと「満点を取りに行っていない」気がしてなりません。

数週間前に小型化されてグッと愛らしさを増した「バイコンパックス(サーモンダイヤル)」を購入しましたが、あの時計にしてもそうでした。自分のコレクションに加えることができた喜びに何ら偽りはありませんでしたが、どこかで「これで終わりじゃない」と感じる「満足していない自分」もいたのです。

バルチックの時計からジワジワ感じる、得も言われぬ「ツンデレ感」。要するにバルチックの時計の95%はフレンドリーな「デレ成分」だけれど、残りの5%はかなりクールな「ツン成分」なのです。そしてその「ツン」な部分が、ユーザーの「バルチック愛」… その度量を試しているような気がします。すみません、かなり妄想入ってきました (;´∀`)

もちろん根拠なんてありませんよ?? 。ですがこの「ツン成分」こそが、バルチックに限らず、多くの腕時計にとって隠れた魅力… 上手くは言えませんが「長く興味の対象であり続ける秘訣」なのではないかと思っています。何の捻りもない「復刻物」なんて、あっという間に飽きちゃいますからねぇ。

ほら!! 長く続くパートナーって、互いに何かしら「秘密」を持っているって言うじゃないですか?? 「全てを知りたい!!」と渇望させつつも「全てを見せない」手練手管… これからはバルチックのことを、腕時計界の「小悪魔」と呼びましょう (*´∀`)

バルチックさんの作る時計に、私が単純な「懐古趣味以上の魅力」を感じる理由の多くは、この辺りに由来するものだと思います。

クレメント ダニエル CEOに質問!!

CEOに直接お話が聞けるなんて!!

確かに、私の本業はそういう仕事なのですが、実際のところ、外国の方にお話を聞く機会はそれほど多くありません。恐らく全キャリア通じても、3回くらいだと思います。

それでも「今日はバルチックのCEOに話を聞くぜ!!」みたいに思い切れたのは、偏に私の中の腕時計愛とバルチック愛に突き動かされてのことでした。このような貴重な機会を与えてくださったビヨンクールさんに感謝申し上げます (*´∀`)

この日のために私が用意していた質問は10個ありました。しかしながら余りお時間を取るのも考えもの… ってなわけでサクッと「3つ」のみをご質問。その中から、弊ブログ読者の皆さんと共有できそうな項目だけを書かせていただきます。

実は… こんなところで書いたらマズい「特ダネ級」も聞いてしまったのです。故に危険な箇所はぼやかしてお話しますね (;´Д`)

手頃な価格は維持される??

まずは「価格のお話」。バルチックが数多あるマイクロブランドの中でも特筆すべき指示を得ている最大の理由は「優れたコストパフォーマンス」にあることは明白ですし、今後の価格戦略について尋ねました。

すると「価格については一番大事に考えている」とダニエルCEO。現在のバルチックの躍進を支えているユニバースを失望させることはしないと語ってくれました (*´∀`)

統一されたサイズで共用可能なブレスレットの採用、きっかけは??

バルチックならブレスもストラップもとことん使い回せます!!

お次は「共通化されたラグ幅のブレスレット(ストラップ)」についてです。これはバルチックを複数本入手した方が例外なくその楽しさにハマる部分ですので、その真意を確認しておこうと思いました。私の素人考えですが、モデルごとに専用ブレスを用意した方が、商売としてはオイシイんじゃないかなぁ~と思いますし (;´∀`)

この質問に対するダニエルCEOの答えは明快でした。自分自身がとあるブランドの時計を買って、その後、同ブランドの時計が増える中で疑問を感じたそうです。「同じラグ幅の時計同士で、ブレスレットを共用できないのは不親切だ」と。バルチックブランドの優れた特徴の一つとして、今後も「ブレスレットの共有」を続けていきたいとの話でした。ユーザーとしては有り難い話です (*´∀`)

ただ、ラグ幅固定は時計のデザインをかなり掣肘しているそうで、その辺りの苦労も話して下さいました。今後の展開次第では「ブレスの共通化」に限界がやってくる可能性もありそうです。

バルチック ブランドの「未来像」は??

最後の質問は「ブランドの未来」について。これについては聞かせていただいた話の90%を伏せなければなりません。ただ、クラファンから始まり、マイクロブランドの寵児として存在感を増してきた新興勢力としては、ブランドの「さらなる成長」を視野に動いているとのことでした。ちなみに「さらにその先」についても聞いてしまいましたが、それは今後のお楽しみということで、私も一度、記憶から消したいと思います (;´Д`A

最後に… 『エルメティック コレクション』という完璧なピースで魅力を増した「バルチックの陣容」

こんなにバルチックが集まるリストサークルも珍しい… と思ったら迷い子がひとり(笑)

運良く2度の機会を得て「エルメティック ツアラー」を存分に拝見できました。お陰さまで写真もそれなりに押さえられたと思います。

私が受けた「エルメティック ツアラー」の初見の印象は、ぶっちゃけ「こんなのズルい!!」でしたが、じっくり拝見した後でも「ズルい!!」の部分は変わりませんでした(笑)

つまり「バルチックからこんなん出たら良いなぁ~」みたいな願望があって、その辺りを的確に具現化した「エルメティック ツアラー」が現われたものだから、まるで「奥底の欲望」を見透かされたような気持ちになったわけです。ね?? ズルいでしょ??

そもそもマイクロブランドの魅力は「フットワークの軽さ」にあるわけでして、巷の反応を素早く製品に反映して素早くリリースすることにかけては、大手のブランドが真似したくてもできない部分だと思います。安定した量産体制を確立してからでないと、大々的に売り出せないですからねぇ (;´∀`)

生産数に限りのあるマイクロブランドの弱みを逆手にとって「バルチック」というブランドは成長してきたのだと思います。ただ、資本の規模を考えれば、失敗が許されないタイトロープを渡ってきたはずです。

今のところバルチックさんは、読みを外すことなく商品開発を続けています。新たに「エルメティック ツアラー」が加わったことにより、さらに「厚みを増した布陣」も完成しました。新作リリースの都度、ちょっとしたお祭りが起きるバルチックさんです。彼らの生み出す腕時計に対する「期待の大きさ」は相当なものでしょうし、それはそのまま「次の展開も失敗できない」という重圧でもあります。

今回、ダニエルCEO自らが日本という「マイクロブランドに理解のある国」を訪れプロモーションを行なったのも、バルチック支持者の生の声を開発に取り込むという意図があったはずです。そう言う意味で、彼の訪日が今後のラインナップにどのような影響を与えるか、大いに注目したいと思います (*´ω`*)

※最後に、通訳を買って出て下さったビヨンクール社長さまに、この場を借りて深く感謝申し上げます。素晴らしい経験になりました。

【エルメティック ツアラー 諸元】ケース材質 : ステンレススチール 316L 直径 : 37mm ラグ間 : 46mm 厚さ : 10,8mm (ガラスなしで 8,3mm) ラグ幅 : 20mm 風防 ダブルドームサファイアクリスタル(内部無反射コーティング) 蓄光:スーパールミノバ® BGW9 ムーブメント:Miyota 9039自動巻き(42時間パワーリザーブ、秒針停止) ストラップ:トロピック ラバー 耐水性:150m

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