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「チプカシ沼へようこそ」カシオスタンダードから『満足の10本』

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腕時計の世界には「2つの沼」がありますよね。一つはそれなりに経済力のある御仁がハマる「高級腕時計沼」。そしてもう一つが、その安さ故に止め時が見つからない沼…「チープ沼」です。

一般的には何本目から「沼ってる」ことになるんでしょうねぇ(汗)

どちらも気が付けば胸まで深く浸かってしまい、往くも地獄(天国?)戻るも地獄(天国?)な「時計沼」ですが、経済的守備範囲にシビアな「高級腕時計沼」ならば、自ずとその限界点も見えてきます。戻ろうと決めた時に岸が近いのはこちらでしょう。

※後日談もありますよ~(汗)

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安さゆえに脱出困難な「チープ沼」

より罪深いのは「チープ沼」の方です。私が腕時計を好きになって、最初にズブズブとハマったのがこちらでした。つい1年ほど前に売り払った「G-SHOCK」の多くはその頃のもの。お値段的に買いやすい普及モデルばかりでしたが、ニューモデルが出たら買わねばならないようなある種の「使命感」を背負って身銭を切り続けました。感覚的には自ら進んでアイドルの「養分」になる熱心なファンのような心持ちでしたね。ワシが支えてやろうやないかい!!みたいな(;´∀`)

同じく「セイコー5(旧)」もヤバかったです。私が弊ブログを興すずっと以前に拝読していた某ブログの影響が大なのですが、とにかく私もその方と同じように集めたくて仕方がなかった。毎晩寝る前のルーティンとして「セイコー5」の購入検討を行っていたくらいでしたから、結構なガチだったと思います。

「旧5」には「現在の5」と違って千差万別、様々なデザインのモデルがありましたし、それこそ「沼」に相応しい強烈な「毒性」がありました。本気で調べ尽くしても、一体どれだけのバリエーションがあるのかすら解らない「旧セイコー5ワールド」。それは「未知のダンジョン」に潜って、誰も見たことがないお宝を探すに等しい、超難易度のクエストだったと思います。

「旧5沼」に関しては、早々に底知れぬ深さを察知してビビった私。お陰さまで本格的にハマる寸前で回避することができました。いや、格好付けちゃいかんな…ぶっちゃけ怖くなって逃げたんです。

最近は「新5」も含め「5関係」に対しては傍観を決め込んでいる私ですが…GMTのアレ(SBSC001・003)はヤバいっすね。

出典:https://www.seikowatches.com/jp-ja/

 「5」でGMTってちょっとした夢でしたもん。新開発のキャリバー「4R34」が載ってるというのも価値があります。だからこそ、アレを見送れるかどうかで私の今後が決まっちゃうような気がしてます。耐える自信は全くありませんが(;´∀`)

価格を無視した恐るべき満足

安価であるが故に、気軽に踏み込みがちな「チープ沼」。その怖さを重々承知しているからこそ、特に日本のブランドの安いところ…例えば「セイコーセレクション」「シチズンコレクション」「カシオスタンダード(コレクション)」などは、極力全容を見ないように努めています。安いくせにやたら気になる時計が多いんだもんなぁ~(;´∀`)

とはいえ、何かの拍子にそういった「危険度A」の案件が、スルッと視界に飛び込むこともあるんです。時計の情報を探していたワケではないのに、何かとの抱き合わせに近い形で「これも良いっすよ??」「オススメ」されることがあるのです。

軽快なファッションアイテムとしての「チプカシ」

先日「今年の秋は柄物のシャツを着よう」なんて思い付きから某ネットショップをウロウロしてましたら、どこで間違ったのか「カシオスタンダード」の紹介ページに辿り着きました。そこには「チープで可愛い」みたいなワクワクする見出しが躍っていましたっけ。

「カシオスタンダード」「カシオコレクション(一部)」…この2つこそ巷で「チープカシオ」と呼ばれる時計の正体ですよね。「チプカシ」と短縮して呼ばれることの多い最安級の時計たち。シーンによっては小馬鹿にされることもあるようですが、私は「チプカシ」を好んで使う消費者こそ、物の価値を「最も解っている人たち」ではないかと考えています。コストパフォーマンスで言えば、世界中を見渡してもこれらに勝てるコレクションは見当たりませんし、手の届かない高級時計に一喜一憂する「私みたいな人間」よりはよほど賢いと思います。

価格が安いということは、要するに「冒険がしやすい」ということです。「もしかしたらこのセーターに合うかもしれない!!」と思い付いたとしても、試しで数十万円の腕時計を購入できる人は限られています。ですが、高くても数千円で手に入る「カシオスタンダード」「カシオコレクション」ならば、失敗しても笑って済ますことができちゃうのです。ファストファッションとの「抜群の相性」が取りざたされるのも、恐らくはそういうことでしょう。コーディネートの核として、或いは脇役として、好きなだけ試すことができる「軽快さ」。購入時に心理的な負担を感じないで済む低価格は、色違いで何本も購入するという「大盤振る舞い」を可能にするでしょう。それは「自分だけのコーディネートを探す」という、高級腕時計では到底不可能な探究を容易にさせるのです。

カシオ「スタンダード」と「コレクション」から「最強の10本」を探すぜ!!

禁断の「チプカシ沼」へようこそ…

何が最強かって??…この安さで得られる「満足」がですよ。さらに言えば「ロレックスより精度は上」ですからね(笑)時計の本質部分で闘ったら、高級腕時計の皆さんが束になってかかっても勝てる相手じゃありません。ホンマに「腕時計界のマイティマウス」ですわ。

ってなワケで、私自身「ここに手を出したらキリがない!!」と解っていても「本気で買いそうになっているチプカシ」の中から、厳選した「10本」を挙げていこうと思います。行くぜ!!趣味丸出しだ!!(*´∇`*)

1本目:CA-53WF-3BJF(カシオスタンダード)

出典:https://www.casio.com/jp/

私ら世代のオッサンたちが子供時代に憧れを抱いた、所謂「データバンク」の可愛い版って感じのモデルです。レッド、グリーン、ホワイト、ブルー、ブラックの5色が用意されていますので、ついつい調子に乗って「よっしゃ、全部買ったろうやないか!!」とならないようお気を付けを(笑)

サイズは縦43.2 × 横34.4 × 厚み8.2ミリ。電卓付きの異形も相まって、かなり目立つデザインだと思います。ケースとストラップは樹脂製。重さはたったの「25グラム」

そして、電卓が付いて「約5年」という恐るべき電池寿命。さらにこれら複雑機能搭載でメーカー希望小売価格はたったの「3,300円(税込)」でございます。いやはや、怖いっすねぇ~「チプカシ」(笑)

【国内正規販売店】CASIO カシオ 腕時計 カシオスタンダード チープカシオ チプカシ データバンク CA-53WF(ホワイト)

【国内正規販売店】CASIO カシオ 腕時計 カシオスタンダード チープカシオ チプカシ データバンク CA-53WF(レッド)

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2本目:B640WC-5AJF(カシオスタンダード)

出典:https://www.casio.com/jp/

とてもエレガントなトノー型のケースが特徴のデジタル時計です。ケースは樹脂製ですがブレスレットはステンレス。ピンクゴールドにまとめられた美しい外観に、デジタル表示部の背景さえもしれっと同色化。くっ!!芸が細かいぜ!!

サイズは縦38.9 × 横35 × 厚み9.4ミリ。樽型のトノーケースですし、サイズ以上の存在感がありそうです。重量は49グラム、電池寿命は「3年」です。

ストップウォッチ、タイマー、フルオートカレンダーなど、カシオならではの高機能が詰まっています。メーカー希望小売価格は「6,270円(税込)」。バックライトもついて至れり尽くせり。その辺りはG-SHOCKにも引けを取りません。

女性にオススメなのは当然ですが、サイズ的には「ボーイズ」と考えて良いでしょう。ピンクゴールドの外装にデジタル黒文字のコントラストがハイセンスな一本です。

3本目:LW-204-1BJFなど(カシオスタンダード)

出典:https://www.casio.com/jp/

こちらも流麗なトノーケースが腕に馴染みそうな逸品です。バイカラーを含んだ3色展開。ピンクゴールドとブラック(LW-204-1AJF)、ピンクゴールドとホワイト(LW-204-4AJF)、ブラック(LW-204-1BJF)があります。樹脂製ストラップである分「B640WC-5AJF」よりもかなりカジュアルに見えますねぇ。可愛さではコチラが上回るかな??

サイズは縦38.9 × 横35 × 厚み9.4ミリ。現代の感覚ならば男性も使えるサイズでしょう。そもそもトノーケースですから、同サイズのラウンド(円型)よりは大きく感じるはずです。

気になるお値段はメーカー希望小売価格「3,300円(税込)」です。私個人は反転液晶で真っ黒けの「ブラック」が良いなぁ~と思っています。このサイズ感にこのフェイス…NATOが使えたら「良い感じに化けそう」なんですもん(*´∀`)

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4本目:A178WA-1A(カシオコレクション)

出典:https://www.casio.com/jp/

遠くも近くも見えない…「老眼」に悩む同志たちよ!!ワシら老体にも優しい「カシオ」があるではないか!!ということで、大きなデジタル文字がしょぼしょぼのお目々に優しい「A178WA-1A」をチョイスしました。ぶっちゃけ、お洒落さのかけらも…いや??よく見ればラグスポ風に見えないこともないというか(笑)

見た目はさておき、このホスピタリティーはどうですか??不自然な縦長に偏平された数字のセグメントは確かにかっちょ悪いです。お洒落な若い人は敬遠するかもしれませんね。この味はある程度歳をとってからでないと解らないかもなぁ~(*´∀`)

ですが、それ故に獲得に成功した「強烈な視認性」はどうです??私はこの「ダサい」チプカシにこそ、カシオさんの企業としての「モラル」を感じるのです。こういうモデルを必要としているお客さんは必ずいますからね。

サイズは縦41.2 × 横34 × 厚み10.8ミリ。厚みは結構ありますが、これくらいなんてことないでしょう。質量も51グラムしかありませんし。

そんなことより電池寿命です…「10年」10年ですよ!?長すぎて電池のことなんか忘れちゃいますよ。希望小売価格 「3,300円(税込)」でこの満足ですからねぇ…恐ろしい子!!(月影先生)

5本目:AQ-800E-7AJFなど(カシオスタンダード)

出典:https://www.casio.com/jp/

カシオさんの美学が結晶した腕時計…いや「作品」と呼んでも良いほど素敵なタイムピースだと思います。どこかヨルグ・イゼックさんの作品を想起させるケースデザイン。大きいとは言えないダイヤルに効率的に配された「アナログ」そして「デジタル」の絶妙なバランス。「未来」「過去」「カシオ」という名の生地に混ぜ込んで、今風のオーブンで焼いたら出来ちゃいましたみたいな感じですか。
実際、ダイヤルに方眼パターン施した時点で「勝負あった」。丁度いいカジュアル感が使えるシーンの幅広さを示唆していると思います。あぁ…これはヤバいなぁ。お値段は「6,600円(税込)」ですもん。安いなぁ…どうしようかなぁ…

サイズは縦40.7 × 横32.1 × 厚み8.7ミリ。重さは52グラム。小さいです。確かに小さい。タンクマストを知る前の私なら、このサイズの時計はレディスとして「埒外」だったと思います。

ですが私は進化しました。しょーもない常識の軛はひっぺがして、小さくてシュッとしたこんな時計も良いなぁ~と思います。

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6本目:F-91WS-7JH(カシオコレクション)

出典:https://www.casio.com/jp/

まさに「ザ・カシオ」なモデルです。1989年からほぼ形を変えず存在する安心感。迷ったら取り敢えず買っとけな「絶対の定番」として、この先もこの世にカシオある限り作られるんじゃないでしょうか??

「POP」と銘打たれた軽快で涼し気なコチラなら、定番感の中にもほんのりと今っぽさもありますし、きっと幅広い装い、幅広いシーンで活躍してくれるでしょう。液晶のセグメント配置なんて付け入る好きのない完成度ですね。

サイズは縦38.2 × 横35.2 × 厚み8.5ミリ。重さは羽根の如き「21グラム」です。電池寿命だって「7年」もありますよ。これで希望小売価格は「3,300円(税込)」です。ピンクとブルー、合わせて3色の展開。全部購入して家族で使い回すも良しです。ありがとうカシオさん!!ありがとう日本!!

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7本目:MTP-1174Q-7AJH(カシオコレクション)

出典:https://www.casio.com/jp/

こ、こんな小洒落たアナログまで…一瞬、ブランパンさんの「ヴィルレ・クロノグラフ」に見えましたよ。疲れてるのかな…(笑)

しかも!!このストラップ「本革」だそうです。マジですか??すげぇ…

クロノグラフ風のサブダイヤルでデイデイトを表示するという、まぁ良くあるヤツなんですが、クラシカルなステップベゼルも良い感じですし、素材はやっぱりプラなのかしらん??えっ??「真鍮」ですと!?

となると「そこそこお高いんでしょ??」となるじゃないですか??それが奥さん!!希望小売価格「4,400円(税込)」ですぜ!!いやぁもう、誇りたくなるこの安さ(笑)

サイズは縦40 × 横35 × 厚み9ミリです。重さは34グラム。これだったら、ちょっとしたお呼ばれでも恥ずかしくないかもしれません。小さいサイズがむしろ高級感を漂わせます。「チプカシ」恐るべし…

8本目:MQ-27-7BJH(カシオコレクション)

出典:https://www.casio.com/jp/

希望小売価格は「2,200円(税込)」です。ちょっと高めのラーメン屋さんでラーメンとチャーハンと餃子を頼んだら、2000円くらいは行っちゃいますよね??

レクタンギュラーがシンプルなこのモデル…これねぇ…絶対使えると思うんです。樹脂のケースに樹脂のストラップなんですが、それ故、重さはたった19グラムですし、チープさは「気兼ねいらず」を意味します。仕事や遊びで好きなように使って、壊れちゃったら買い換えれば良いんですよ。

またブラックのケースにブラックのストラップも良い感じです。安っぽさを逆手に取ってシンプルを突き詰めた先に、バウハウス的な存在感を獲得した感じでしょうか。いやこれ、名作だと思うなぁ~(*´∀`)

サイズは縦37.2 × 横26.5 × 厚み8ミリ。メンズもレディスもこの一本で賄えちゃいますが、レディス用に「LQ-142-7BJH」もあります。いいなぁ~女性は選択肢が多くて。

9本目:A100WEGG-1AJF(カシオスタンダード)

出典:https://www.casio.com/jp/

1978年に初めて樹脂ケースを採用した「F-100」を今風に復刻したモデルです。可愛いですねぇ~(*´∀`)

キッチュで楽しい魅力に溢れていますが、金属製のブレスやケースに施したメッキ加工などで、残念ながら…高価になってしまいました。そのお値段「8,800円(税込)」…ダメだ!!この価格でも「高いな!!」って思えてしまう。ホンマに「チプカシ」は異次元ですわ(笑)

意味ありげで無さげなボタン類が男心をくすぐります。いや多分「何か解らんけど可愛い~っ!!」てな感じで、女心もくすぐっているかもしれませんね(*´∀`)

サイズは縦40.7 × 横32.7 × 厚み9.2ミリ。しっかりした存在感も楽しめる大きさです。53グラムの重量はあらゆる作業の邪魔にならないでしょうし、何となくもやもやする一日を明るく弾けたものにするための「ハッピーアイテム」として、ビジネスの場に連れて行くのも悪くない気がします。

ブラックの他には使いやすい「シルバー」とゴージャスな「ゴールド」も。作り自体は律儀ですからね。遊びと真面目のバランスが絶妙な一本だと思います(*´∀`)

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10本目:MQ-24UC-8BJF(カシオスタンダード)

出典:https://www.casio.com/jp/

最後は超シンプルなラウンドケースが、むしろハイセンスな一本です。ケースカラーはベージュ以外に「レッド」「グリーン」「ブルー」の展開。どれも絶妙にダルトーンに振った感じで、服に対して変な感じに響くこともないでしょう。黒文字盤にベージュのインデックスも落ち着いた感じです。う~ん…これも全部欲しくなるヤツだなぁ~(;´∀`)

サイズは縦38.8 × 横34.9 × 厚み7.8ミリ。重量わずか20グラム。外装のデザイン、カラーリング、それら全てが邪魔にならないことを目的に作られたかのようです。それでいてほのかに可愛い。

希望小売価格は「3,300円(税込)」です。女性が着ければ少し大きめで「ボーイッシュな愛らしさ」を。男性が着ければ小ぶりな時計を着けこなす「上級者の格好良さ」を与えてくれるはずです。一本買っておこうかなぁ~(*´∀`)

CASIO Collection / MQ-24UC-8BJF / カシオ (アイボリー)

[カシオ] 腕時計 スタンダード 【国内正規品】 MQ-24UC-4BJF ダークレッド

CASIO Collection / MQ-24UC-3BJF / カシオ (カーキ)
カシオ スタンダード MQ24シリーズ MQ-24UC-2BJF/カシオ(CASIO)

「チプカシ」に学ぶ腕時計の価値

「チプカシ」の凄いところは、心理的重圧(お財布も)を被ることなく、丁度良い感じの満足を得られるところだと思います。購入直後の「最大瞬間歓喜」に関して言えば、それはどんな高級腕時計にも劣らないでしょう。

それなりの時計をそれなりに購入してきた私です。だからこそかもしれませんが…腕時計好きを自称するなら、腕時計の「満足度」を計る基準に関する自問自答を続けなければならないと考えています。「このブランドだから満足」「ウン百万円したから満足」ではなく、あくまで「個別の存在としての腕時計」を正当に評価する(何なら個体差すらも吟味する)現代日本の経済状況を無視して「高級腕時計を勧める風潮」に対抗する唯一の「盾」が、個人個人が見聞の深まりとともに獲得した「独自の価値基準」だと思うのです。

そんな風に考えると「チプカシ」の評価は恐ろしく高くなります。性能、価格、コレクションとしての中毒性の高さ…「チープなカシオ」という二つ名は、その価格に由来して与えられた蔑称ではなく、無理なく継続して楽しめる「寄り添い時計」であることに対して、自然発生的に付けられたものではないでしょうか。当のカシオさんにしても、この愛称を好ましいものとして受け取っているようですし、その辺りの関係性も「チプカシコレクション」の魅力を物語っています。

最後に

ごめんなさい!!メチャクチャ長尺な回になってしまいました。読むの大変だったでしょ??(;´Д`)

どのブランドにも「エントリーモデル」が存在しますが、カシオさんにとっては「チプカシたち」がそれに当たるでしょう。そしてエントリーモデルの使命は何かと問われれば、それは「ブランドの最も純粋なイデアの体現」だと思います。

すでに腕時計沼にハマってしまった同志諸君なら、エントリーモデルの奥深さを重々ご承知でしょうし、同時に「チプカシ」の恐ろしさにも気付いていることでしょう。

高級であることやブランドの威厳…そういった「雑念」を取り払って腕時計を楽しむためには、私にしてもまだまだ修行が足りていません。そして、それらが満願成就したとき、目の前にあるのは「チプカシ」なのではないか…そんな気がするのです。

まさに「入り口であり最深部でもある」存在。腕時計好きを突き詰めたら「チプカシ」に行き着いた…その可能性は小さくないのです。

さて…ピックアップさせてもらった「10本」は、いずれも私自身が「今すぐにでも買いたい」と思っているものばかりです。こうやってそれぞれの魅力を記事化する中で、その思いは益々強くなってしまいました。

う~むむ。何かしら一本でも買わないと今夜は眠れそうにないかもなぁ…(;´∀`)

※後日談もありますよ~(汗)

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ご意見・ご感想

コメント一覧 (2件)

  • 砂布巾さん
    チプカシ。これはこれで恐ろしく危険な沼ですね。コンプ癖があったら、終わりが見えないような(笑)

  • 黒海月さま。
    1万字近いの読んでいただいて恐縮ですっ(笑)
    「チプカシ」って検索した時点で負けですねぇ(;´∀`)

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