昨年の「マイクロブランドとの出会い」がなかったら… 私の腕時計趣味はもっと閑散とした身も蓋もないものになっていたかもしれません。恐らくは捻り出せる限界の資金で大物(私の場合はたかが知れていますが… )に投資した後は、数千円から数万円の時計で繋いでいく… みたいな単純な展開になっていたでしょう。
高級時計を持つ喜びと、安くて楽しい時計に出会う喜びを語るのは案外簡単です。ところがその中間を評価して文章化するとなるとそうはいきません。当該の時計が「高いのか安いのか」すら、相当に幅広い知見がないと判断できないからです。その辺にハッキリと言及してくれる時計雑誌も多くないですしねぇ (;´∀`)
あの頃、ミドルレンジは熱かった
私がブログを書き始めた2017、18年辺りは、今よりも世間の目が「ミドルレンジのブランド」に向いていたと思います。雑誌で取り上げられ、表紙を飾ることも多々ありました。
多くの時計好きは「手に入りにくいもの」に価値を見出します。現状で言えば、未だ入手困難な「ロレックス」はその最たる例でしょう。果たして本当に「ロレックスでなければならない人」がどのくらいいるのか定かではありませんが、価格的には何とかなりそうなのに、肝心の現物が売っていないという「付かず離れずの飢餓感」に身悶えている方が多いのは事実です。
それこそ2017年辺りでしたら、ロレックスなんて難なく現物を買うことができたのです。どこのデパートにも存在するロレックス。ショーケースには時計が所狭しと並んでいました。とくれば、薄れるんですよね… 有り難みが (;´Д`)
私も同様に「いつでも買えるし、今はいらん」と考えた一人でした。それから数年後、ミルガウスすら店頭から消え始めるに至り、ようやく「やべぇ!!」と焦って「ミルガウス」のオーナーになったわけです。
むしろ2017年辺りなら、所謂「ミドルレンジのブランド」に出会う方が難しい場合がありました。雑誌で取り上げられても売ってないわけですよ。大阪ミナミの時計屋さんでは。
そうなると前述のような「飢餓感」が発生するわけです。雑誌で見付けて一目惚れした「ベル&ロス BR03ダイバー」。その現物に心斎橋のジュビリーさんで出会えたときなんて、それはそれは心が躍りましたねぇ (*´∀`*)
その頃の東京ではどうだったか解りませんが、少なくとも大阪では、ちょっと頑張ってアクションを起こさないと手に入らない貴重な時計が「ミドルレンジのブランド」だったのです。
ミドルレンジのブランドから勢いを感じなくなった
あれから6~7年ですか… 大人しくなっちゃいましたねぇ… 「ミドルレンジのブランド」。価格が中途半端に上昇して、アッパーレンジに近付きすぎたというのもあるでしょう。確かに、もう少し出せばハイブランドに手が届きそうですしね。
ロレックスのようなそもそも力のあるブランドが、消費者の枯渇を煽り続けることで耳目を手離さないことも問題です。高級独立系なら供給量の限界点もしれてますから仕方がありませんが、ロレックスのような「メガブランド」にそれをやられちゃあ、ミドルなんてシオシオでしょう。
そもそも私自身は「ミドルの人」なんです。お金持ちではありませんし、高級どころが欲しくても手が届かないわけですが、そんなこととは別に、ミドルレンジに位置する時計たちの「気軽に連れてって~」な感じ。まるで「たこ昌」のような気の置けない感じがたまらなく可愛かったのです。
業界は今や「厚利少売」が主流。真の意味でのミドルレンジの時計が話題をかっさらうケースをとんと見かけなくなってしまいました。いやもう淋しい。こんな私でも手が届く時計の話題が少ないのは、実に淋しいことだと思います (;´Д`)
課題は新規顧客の開拓か??
ミドルレンジから腕時計に興味を持った方が数年後、より上位の高級腕時計に興味を持ち始めジャンプアップするのはよくあることです。それ自体は業界を支える消費者の成長として喜ぶべきことですよね??
問題はそれら成長を遂げた消費者が去った後、新規の顧客を呼び込めていない現状ではないかと思います。メディアを使ったイメージ戦略も活発とは言えませんし、SNSでの広告もぶっちゃけ埋没気味です。「銀座の地下をジャック」するくらいの、ド派手な広告を打てばいいのになぁ~と思いますけどね (;´∀`)
一旦顧客になった消費者を掴んで離さない守勢の施策も見受けられません。アップルウォッチが幅を利かせる昨今では、新規さんの取り込みが難しいことは確かです。しかしそこをこじ開けない限り、只でさえ訴求力の弱いミドルレンジに勝機は訪れません。
そう言う意味では昨年私が購入したミドーさんの「マルチフォート TV ビッグデイト」は良かった。見た目のインパクトは抜群でしたし、あんな感じの解りやすさと「良く解らんが欲しい!!」と思わせる魅力でグイグイ弾けてくれれば、ミドルレンジに興味を抱く消費者も増えるはずなんですけどねぇ…
新規層を掴み取った「マイクロブランド」の現在地
アップルウォッチが強すぎるのは間違いありません。先日も少し前まで「デイトジャスト」だった男性がいつの間にかアップルウォッチに鞍替えしていたのを見付けてツッコミを入れましたが、便利な各種機能を味わってしまうと手放せなくなるそうです。まぁ、解っているからこそ買わないんですけどね。私は。
ただ「対アップルウォッチ」は、純粋な「時計同士の対決」と言えないかもしれません。となると、現在ミドルレンジのブランドを真正面から脅かしているのは、間違いなく「マイクロブランド」だと思います。
独立した小規模な存在である「マイクロブランド」ですから開発力で適うはずもありません。そんな事情を逆手にとって、大規模ブランドではチャレンジ自体が難しいキャッチーなデザインを武器に果敢な一騎がけを仕掛けている… この辺りが一般的なマイクロブランドのイメージでしょうか。
さらに多くのマイクロブランドが、大手からすると「激安」の価格設定であることも無視できません。安くても30~40万円はするミドルレンジの時計とさして変わらぬように見える時計が、10万円もしない価格で存在するのです。ミドルレンジにとって、間違いなく脅威だと思います (;´Д`)
マイクロブランド購入は「ギャンブル」か??
B to Cで取引されることの多い「マイクロブランド」。買うも買わぬもその判断は消費者自身に委ねられています。失敗しても基本は「自己責任」です。
とは言え世の中、腕時計の目利きばかりではありません。通信販売で買い物をしたとき、現物が届いてガッカリした… なんて経験は多くの方がお持ちでしょう。そもそもリーズナブルなマイクロブランドとは言え数万~十数万円はします。失敗した場合のダメージは「笑って許せる」範囲ではないかもしれません。
そんな悩ましいマイクロブランド時計の「現物を見られる」お店が、表参道の「HMS Watch Store」さんです。知名度としては全くこれからのマイクロブランドを、独自のセンスで仕入れて販売。ぶっちゃけ、日本でマイクロブランドと言えばここ!! みたいな橋頭堡的存在の腕時計販売店です (*´∀`*)
皆さま。HMSで扱いのあるマイクロブランドに興味がおありでしたら、可能な限り現物を見に「HMS Watch Store 表参道」を訪ねて下さい。マイクロブランドに関する偏見を取り除くのに3分もかからないでしょう。むしろ、目の前に忽然現われた「マイクロブランドの桃源郷」に目眩すら覚えるかもしれません(HMS Watch Store の公式ページへは以下のリンクからどうぞ~)
https://www.hms-watchstore.com/
現物を見さえすれば、マイクロブランドの購入はギャンブルでもなんでもありません。後はどのマイクロブランドにシンパシーを感じるかだけです。
マイクロブランドの優等生「BALTIC(バルチック)」
HMSさんが扱うマイクロブランドを象徴する存在が「BALTIC(バルチック)」です。手頃な価格ながら機械式に拘っていますから、コレクションとしての面白さも抜群です。
私個人の見解ですが、バルチック コレクションの良さは「最高レベルの解りやすさ」にあるのではないかと思っています。ラインナップを俯瞰してもらえば解りますが、それぞれのポジションに明確な個性を持ったデザインの時計がハマって、不動のレギュラーが決まっているのです。故に購入の際は安心して気に入った一本にフォーカスできる。要するに「あっちにしておけば良かった!!」みたいな後悔を感じずに済むのです。もちろん「あっちも一緒に買えば良かった!!」みたいな欲は湧いてきますけどね (*´Д`*)
この「整ったコレクション全体」こそがバルチックの魅力なわけですが、だからこそ立て続けにバルチックを買い集めてしまうコレクターさんが後を絶たないのでしょう。はい。私のことですね(汗)
『MR01』は最初に買うべきバルチックだ!!
そんな私が最初の「バルチック」として注文したのは『MR01』でした。あちこちで熱烈に取り上げられ、人気が沸騰したまさに渦中でのことでした。約半年は待つであろうエントリーシートに名を連ねたことで、私の「バルチック沼」が始まったのです。
手に入れてみて解りました。なぜこれほどまでに人気なのか。腕時計の「通」と言われる方ほど興味を掻き立てられるのか…
コストを重視したマイクロブランドの時計でありながら、腕時計ブランドとして「押さえるポイントは押さえる」姿勢で終始一貫してきた『バルチック』。安くても「安物ではない」と唸らせる玄人好みの作りだからこそ『MR01』は幅広い層にその魅力を訴求できたのだと思います。私が腕時計に興味を持ち始めたばかりの方に、安心して『MR01』を薦められる理由です (*´∀`*)
ヴィンテージへの深い理解が感じられる「最新のヴィンテージ」
現代の加工技術なら、ヴィンテージの時計をそのままの形で復刻するなど容易いことでしょう。とは言え、ソックリそのままの時計を購入する意味なんてほとんどありません。どうせ同じ見た目のものならば、元ネタである「本物」を手に入れたいと考えるのがマニアという生き物でしょうから (;´∀`)
ですので、ヴィンテージをオマージュするにしても、そのキモは「如何にして現代の消費者に刺さるものを作るか」だったりします。『MR01』はその成功例として際立った存在でしょう。
過去作の何にインスパイアされてのオマージュかについてはここでは述べないでおきます。何故ならオマージュの対象になった時計に関しても、興味を持った方にご自身で調べて欲しいからです。
なんて至極まともなことを書きましたが、見付からないと「??」ですからね(笑)ってなわけで、恐らくはこれじゃないかなぁ~って元ネタモデルをご紹介 (*´ω`*)
パテック・フィリップ カラトラバ 5026R
如何でしょうか?? 「MR01」と比べて「なるほどねッ!!」ってな感じで唸りませんでしたか?? 変わり種とはいえ、カラトラバ「5026R」の「洗練と完成度」はさすがの一言です。しかしこのまま再現したところで、現代の感覚として使いやすいかは別問題。33ミリのケース径はほとんどの人にとって「小さすぎる」でしょうし、相当な「ヴィンテージへの理解」がなければ「普通に使って様になる人」にはなれそうもありません。
この変わり種カラトラバが持つ極上のエッセンスを、至極真っ当に再解釈して出来上がったのがバルチックの「MR01」。それは単純にケース径を大きくしたような、ドライなリプロダクトではありません。「5026R」を彷彿とさせるマイクロローター自動巻きを搭載し、スモールセコンドを絶妙な位置にオフセットするだけでは、今の「MR01」から感じる「溢れる創造性」は得られなかったでしょう。
ブランドが旗印として掲げる「ヴィンテージ愛の深さ」は、過去の名品を今の世に蘇らせるだけのものではありません。現代の時計として必要のないものは排除、或いは改変し、足りないものは大胆に追加する。愛深きゆえに「ある種の業」を背負って誕生したのが「MR01」という時計ではないかと私は考えています。
今回はこの『MR01』が如何に巧みに計算して作られた時計であるかを、解説していきたいと思います。どうか最後までお付き合いを (*´∀`*)
絶妙過ぎる「幅36ミリ」のケース
厚みやラグの長さなどなど… ケースに纏わる全ての要素が見事なまでにモダナイズドされているのが解りますか??
ヴィンテージ時計にドップリハマり、その時代感すら受入れた強者ならいざ知らず、一般的な腕時計のサイズ感に慣れ親しんだ人からすれば、ヴィンテージで主流だった33ミリ辺りのケースサイズは使いやすいとは言えません。
『MR01』のケース幅36ミリは小ぶりとは言え、現代のメンズサイズとして許せるボリューム感を楽しめる現実的な大きさです。ヴィンテージテイストを現代の感覚で身に着け、日々の生活に落とし込むことを企図した絶妙なサイズだと思います (*´∀`*)
そんな愛らしいケースを縁取るのが「フラットベゼル」です。ケースサイズの影響もあり「5026R」のそれとはバランスが異なりますが、バルチック『MR01』の持つ古色と上品さの源は、この「フラットベゼル」であると言っても過言ではないでしょう。
ちなみにケースの厚みは風防を入れても「9.9ミリ」しかありません。自動巻きでこれは中々の薄さです。その秘密は搭載するムーブメントにあるわけですが… その辺りは後ほど。
ヴィンテージの色気を味わい尽くせるダイヤルデザイン
何てこったい!! 色気が過ぎるぜ『MR01』さんよ!!(笑)
過去の名品を想起させるアレやコレやを上手に再解釈して、現代の時計として相応しい「ヴィンテージ風味」に纏めたセンスに脱帽です。ホントにズルい。こんなダイヤル、好きに決まってるじゃないですかぁ~ (;´∀`)
丁寧に仕上げられた「ブレゲ数字のアプライド インデックス」の貴婦人の如き佇まい。その貴婦人を誘うように軽やかなステップを踏む「リーフ針」…
ダンスの舞台は精緻な梨地に整えられた美しきダイヤル。取り囲むように配置されたミニッツトラックがもたらす「幽き緊張感」に気付いてしまったなら… もう… (*´ω`*)
そして何より「スモールセコンド」!!
7.5時の線上に大きく配されたスモールセコンドが奏でる優雅な輪舞曲が、シンプルな3針時計にもたらす豊かなニュアンス… 「バランスの美」。
筋金入りのヴィンテージマニアをも唸らせるMR01の「見どころ満載のダイヤル」からは「ネオ・ヴィンテージはかくあるべし」という答えのようなものを受け取ることができるはずです。
マイクロローターの衝撃
搭載するムーブメント「CAL5000A」は中国・杭州の「杭州時計有限公司」製。「5シリーズ」の中では最もシンプルなモデルです。直径は30ミリ、厚みは3.95ミリ。
最大の特徴は何と言っても「マイクロローター自動巻き」であることです。マイクロローター… なんて甘美な響きなのでしょう。パテックが、ランゲが… 要するに腕時計の超有名どころが使ってきた象徴的な機構を、この『MR01』は同様に搭載しているのです。
「所詮は中華ムーブでしょ??」ですって?? それはアナタ、中国を舐めすぎです。
世界中のメーカーのサプライヤーであり、アセンブラーでもある中国が、いつまでも同じ場所で立ち止まっていると考えるほうが不自然です。セリタだって最初のムーブメントは酷かったですし、パネライ初期の自社製はこれまた難儀な代物でした。そうした経験を糧にして今があるのだとしたら、その道理から中国だけを外す理由は何でしょうか?? ここ20年間の中国のサプライヤーがこなした仕事量を考えたら、製品にもそれ相応のフィードバックがあると考えるべきでしょう。
とにかく悪くありません。少なくともウチの『MR01』は元気に動いています。何より、裏返せば姿を表す重厚なマイクロローターの面白さに敵うものはないでしょう。
時計を薄くできて、尚且つ美しい受け板を堪能できるマイクロローターの素晴らしさ。それを10万円もしない価格で気軽に味わえるのですから、中華ムーブ様々と言ったところではないでしょうか??
ドーム型「ヘサライト風防」がたまらない
「ヘサライト」… 要するにプラ風防なのですが、私はプラ風防が大好きでしてね。ムーンウォッチ(スピードマスター プロフェッショナル)だって、最初からヘサライト一択でしたし、時計屋さんが「プラ風防なんですけどね」なんて伏し目がちに出してきた時計に「何言ってるんですか!! 最高じゃないですか!!」なんてエールを送ることもしばしばありました。サファイアには出せない柔らかい屈折が良いのですよ。何かエロい!!
可愛らしいデザインの『MR01』に被さった「ヘサライト風防」。クラシカルな雰囲気を醸すにこれ以上の脇役があるでしょうか?? (*´∀`*)
マニアを泣かせる「MR01」の各種バリエーション
悩むでしょうねぇ~どのダイヤルにするか。難しい選択です (;´∀`)
結構、ガラリと印象が変わるんですよ。私自身は最初に『MR01』を見たときから「これはクラシック・ドレスウォッチである」と定義付けていましたので、それなら「シルバーしかない!!」とアッサリ決めてしまえましたが、ずらりと目の前に並べられたらどうでしょう??
ちなみに「サーモン」も「ブルー」も、めっちゃ良いですよ。さあ、皆の衆。大いに悩むが良い(笑)
禁断の2本目を決意させた「ゴールド」―MR01 GOLD PVD – BLACK―
MR01、バイコンパックス、HMSの3種類に「ゴールドケース」のモデルが出ると知ったあの日。ダメでしたね。ゴールドが出るならば、私は何が何でもそれを「MR01」で味わいたいと思っちゃったのです。で、速攻で注文しました。この決断も早かったなぁ(笑)
そもそも私は「同型異色」の購入を「禁止事項」に指定しているんです。だからスピマス大好きっ子なのに他には行かないようにしていますし、ルミノールの白ダイヤルも見ないようにしていたり。これまでの同型異色購入はSARB033、035とファイブくらいだったと思います。あ、G-SHOCKは何組かやらかしてますね(汗)
でもまあ…「安いは正義」なんですよ。安ければ不可能が可能になる… そ、それに、ケースが金色なんですもん。それってもう別の時計じゃないですかね??
敢えての「イエローゴールド」、艷やかで深いブラックのダイヤル。お馴染みの針やインデックスも金色とくりゃあ… それはもう完全に別の時計ということで。私は悪くないはずです (;´∀`)
バルチックならブレスもストラップも「取っ替え引っ替え」できる!!
ラグ間が20ミリに統一されたバルチックの時計たち。故に専用ブレスレットとストラップは全てのモデルで「共通化」されています。ちょっと凄くないですか?? きちんと弓カンの付いたブレスレットがですよ??
以前、とあるパーティーでバルチックCEOのクレメント・ダニエル氏が語ってくれました。「同じブランドの時計なのにブレスレットがバラバラなんて不親切だ!!」と。お陰でバルチックを購入した方たちはもれなく「目くるめくストラップ(ブレスレット)交換の愉しみ」を享受できるわけです。
あっちのブレスをこっちの時計のストラップと交換して~なんて、まるで着せ替え人形のように遊びまくっていると、気付けば同じブレスが手元に2本存在… みたいなことも起こり得ますので注意して下さい。まぁそれって、私のことなんですけどね (;´∀`)
最後に…「時計沼の入り口」に『MR01』は如何ですか??
どうです?? これで… この出来の良さで「9万4600円」ですよ。しかも、手間の分、高価になっても仕方のない「PVD ゴールド」も同じお値段なんです。ぶっちゃけ5千円くらい高くなっても、オッチャン怒らへんで??(笑)
HMSの表参道店さんに腕時計を見に(遊びに??)行くと、高確率で『MR01』購入で悩んでいるお客さんを見かけます。雑誌やSNSで存在を知り、居ても立ってもいられずに週末赴いた… そんな感じでしょうか。うんうん。共感100%ですよ。
シンプルでありながら深く心に残るデザイン。マイクロローター自動巻きを所有するという、腕時計好きにとって最高レベルの愉悦… それを10万円以下で自分の物にできるのですから、そりゃあ人気が出るわけです。
ただ、私は思います。
もしも最初の機械式時計としてこの『MR01』に目を付ける人がいるとしたら… そりゃあただ者ではありません。目の付け所が完全に「玄人」ですし「沼の住人」の資格も十分と言ったところです (笑)
沼の入り口が『MR01』って… いきなり激渋ですよね。いやはや末恐ろしい ( ;´Д`)
BALTIC MR01 共通スペック | |
---|---|
ケース全長 | 44ミリ |
ケース横幅 | 36ミリ |
ケース厚み | 9.9ミリ(風防含む) |
ラグ(ベルト)幅 | 20ミリ |
風防 | ヘサライト |
防水性能 | 3ATM |
ムーブメント | マイクロローター自動巻き |
保証 | メーカー保証2年(ムーブメントのみ) |
ご意見・ご感想
コメント一覧 (4件)
砂布巾さまこんにちは。いつも楽しく拝読しています。バルチック、特にMR01(のサーモン!)がずーっと気になっていた&砂布巾さまの記事のおかげで物欲が高まっていた(笑)のですが、先日ローンチされたPrismicにやられました…!少しクセ強なデザインではありますが、昔のカクテルウォッチに範をとったとのことで単に奇を衒った訳ではないのも◎だと思いました。デリバリーされる夏が今から楽しみです。
あ、ニバダの手巻きクロノも欲しい…(笑)
まりもさま。コメントありがとうございます♬
年々「買わせる性能」ばかりが高くなる腕時計喫茶でございます。
買え買え言ってるつもりはないんですが、気が付けば先頭で旗振ってる感じになっちゃって(笑)
MR01はマイクロブランド全体を象徴するアイコンモデルになりましたねぇ。
これからも安定して売れ続けると思います。
そして新作。私も入金はまだですが予約の意志は伝えました(笑)
バルチック第二幕に相応しい、これまたアイコニックなモデルです。
値上げが痛いニバダですが、ガマンできずに一本だけ予約しました。
高くなったとは言え、まだまだ安くて手が出てしまいます。あちゃー(汗)
砂布巾さん
こんばんわ、黒海月です。
MR01、梨地のシルバーダイヤルに革ベルトが素敵過ぎる!
サーモンも捨てがたい魅力を放ってますね〜〜〜(^◇^)
バルチックは、ホント良さげなブランドですね。アクアスカーフチタニウムを一年以上前から買うか買わまいか逡巡してます。HMSさんで実物見たこともありますが、その時の財政事情により断念した記憶があります(゚ω゚)
ニバダグレンヒェンしかり、コーニッシュしかり、マイクロブランドから目が離せませんね〜^_^
黒海月さま。コメントありがとうございます♬
MR01は本当に良いですよ~!! この雰囲気がお好きなら損はしません(笑)
マイクロブランドは乱立し過ぎて選ぶに苦労する場合もありますが、ご存知のブランドならハズレはないと思います。
ぜひぜひ~(*´∀`*)