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「H°M′S″」の表参道店でバルチック「MR01」を予約したのだ!!

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スポーツや政治とは違って、日頃、腕時計の話題で盛り上がる機会は恐ろしく限定されていると思います。直近で例えると「ワールドカップ」の前後ならば、普段大してサッカーに興味のない人を相手の「サッカー談義」も成立するでしょう。「昨日のゴールやばかったな!!」と声を掛ければ、老若男女がそれなりの反応を返してくれるはずです。「サッカーは良く知らないけど、盛り上がってるらしい」くらいの共通認識は存在しますからね(*´∀`)

それに比べると、腕時計好きの誰かさん(私のこと!!)が「Watches & Wondersで発表された新作ヤバいね!!」と話し掛けたところで、大方はキョトンとされるのが関の山です(;´Д`)

この孤独感たるや…そもそも男の趣味は孤高であることが多いですし、孤高であるべきなのかもしれませんが…今やSNSで共通の価値観同士を結び付け、そこに商機を見出すような時代です。チャンドラーばりの一匹狼を気取るのも悪くありませんが、何というか…ほら!!同じ趣味を持つ野郎同士が集まって「キャッキャウフフ」したって良いじゃないですか??

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人生初!?「腕時計オフ会」に参加

で、ワタクシ。腕時計人生初の純粋な「腕時計オフ会」に参加したのです。これまで、結果的に腕時計話に花が咲いた…みたいな集まりはございましたが「腕時計オフ会」なんてものは初めて。そういえば昔、某オンラインゲームのオフ会に勢いで参加したことがあったっけ??(互いをキャラ名で呼び合うという痛いやつです)

先日のオフ会はツイッターでご縁ができた@nkzwkouji1206さんのお計らい。お陰さまで腕時計愛に溢れたナイスガイたちと、とても充実した時間を共有することができました。国内で最先端のお洒落タウン「表参道」で、誰に憚ることもなく腕時計の話ができる幸せ…なんちゅー贅沢なんだ(*´∀`)

味わい深い集団リストショットが撮れました(笑)

実はその流れで、地下鉄表参道駅近くの腕時計ショップさんへお邪魔しました。コアな腕時計好きである「4人のサムライ」が向かった先はというと…

H°M′S″ WatchStore 表参道店さん(写真は後日に撮影)

地下鉄表参道駅A2出口から3分ほどの好立地にございます「H°M′S″」の表参道店さんでした。めっちゃシャレオツ!!お洒落に縁のない地味な中年のオッサンとしては…腰が引けるなぁ~(笑)

これまでは自宅から歩いて行ける新宿、本丸ともいえる銀座、特徴的なショップが点在する渋谷に「腕時計の魔窟」中野…この辺りを徘徊することで物欲と知識欲を満たしてきた私ですが、表参道のコチラは初見参。インポートショップ的でシックな佇まいは、他の街の腕時計屋さんにはないセンスを感じました(*´∀`)

「H°M′S″表参道店」で骨抜きに

「腕時計が好き」という共通項しかない「4人のサムライ」でしたが、ストアマネージャー イージー。さんの細やかで温かいもてなしと、深くて熱い「腕時計愛」を目の当たりにしてあっという間に骨抜きに(笑)

まぁ恐らく一番骨を抜かれたのは私だったと思いますが…(笑)次々に繰り出される「魅力的で面白い時計」の膨大な情報。その奔流にのみ込まれて私のへっぽこな頭脳は早々とオーバーフロー状態に(汗)

まあねぇ。腕時計が好きすぎて、どんなエピソードでも漏らさず覚えて帰ろうと欲張るからそうなっちゃうんですけどねぇ(;´∀`)

とにかくこの日「H°M′S″表参道店」さんで拝聴したお話、見せていただいた時計の全てが興味深く、本来の私のスタンスである「エントリー&ミドル好き」という部分にも方向性のシンパシーを得ることができました。私が脳内で「あったら良いなぁ」と朧気に考えていた「理想の腕時計屋さん」「H°M′S″表参道店」さんなのかもしれません。

とりあえず「一本」行っとく!?

さて、ここまで気持ちよく「好奇心をシャッフル」されて、大人しくしている私ではありません。オフ会のメンバーさんたちの前でも「何かしら買う!!」と宣言しましたし、こと腕時計に関する口約束は、言霊の如く神聖なものでなければなりません。

オフ会を解散してそれぞれが帰路、或いは次の目的地に向かう中、一旦会社に寄ることになった私(汗)

そんなトホホな状況であっても、頭の中はステンレス色の満足で満たされていました。買うぞ!!何かしら買うんだ!!問題は…何を買うかだ!!(; ・`д・´)

で、約一週間、悩みに悩みました。

オーバーフロー気味だった頭脳も本業の忙しさで冷静さを取り戻し、とりあえず購入すべき一本を選択することができました。その間「H°M′S″さんの公式ページ」に何度足を(目を?)運んだかしれませんが、お陰で取り扱いブランドに関する知識が増えて、欲しい時計もわんさか増えました。なんて罪作りなんだ!!(笑)

中身に注目!!バルチック「MR01」

オフ会の日に「H°M′S″」さんで見せていただいたブランド、モデルは数多く、私の魂に刺さった時計も少なくない数ございました。私という腕時計好きを一瞬で把握した上で、それら腕時計を目の前に並べてくれたのだとしたら…恐るべし!!ストアマネージャー殿(;´∀`)

さて、恐らくは「今年最後の一本」になると思いますが…私がチョイスしたのはコチラのモデルでございます(お色味は違いますけどね)

BALTIC「マイクロローター(MR01)Salmon」

フランスの新興メゾン「バルチック」のスモセコ3針「MR01」でございます。22年3月のリリース時にはあっという間に完売したという話題作。受注生産という形ですが、要望に応えて買えるようになりました。

ステンレススティール製ケース 36mm (直径) x 44mm (ラグからラグまで) 厚さ:9.9mm(風防含む) ラグ幅:20mm HANGZHOU CAL5000A自動巻ムーブメント マイクロローター 42時間パワーリザーブ ドーム型ヘサライト風防 梨地仕上げの文字盤 ギヨーシェ仕上げのスモールセカンドサブダイアル サテン仕上げのレールロードトラック 3気圧防水 イタリアンカーフ革ストラップ

 当然ダイヤルも選択可能でしたので「H°M′S″ 表参道店」さんに再訪した際に「シルバー」を選択する旨をお伝えしました。保守的??いやいや!!理由はちゃんとあります。私なりに考え抜いてのことですよ~(*´∀`)

ダイヤルは「サーモン」「ブルー」「シルバー」の展開
出典:https://baltic-watches.com/

ルックスに関して言えば、特徴的なオフセット配置のスモールセコンドがめっちゃキュート。ブレゲ数字のインデックスや、丁寧に面取りされたリーフ針の作りからは、ほんのり程よいラグジュアリーを感じます。

ケースも良い感じに角が立っており十分に納得できる仕上げ。ダイヤルには梨地やレコードパターンのギョーシェが駆使されており「視認性」への細やかな配慮を感じることができました。36ミリ幅のケースも絶妙。「解ってる人が作った」が解る時計…そんな印象です。

マイクロローター搭載でこの安さ!!

で、このお時計…幾らに見えます??

税込みで「94,600円」でございますよ。10万円切っとるんかい!?って驚いた方も少なくないと思います。安いですよ~(*´∀`)

当然、買うか否かで悩んでいるときにも、この価格の認識を持っていた私なのですが、お店で伝票を見た際に「こんなに安かったでしたっけ??」と再確認してしまいました。脳がバグった状態とでも言えば良いでしょうか…色んな腕時計を見て、買って、使ってきた私だからこその反応だったかもしれません(;´∀`)

そしてこの「MR01」最大の特徴が「マイクロローター」自動巻きの搭載です。「マイクロローター」…なんて芳醇で甘美な響きなのでしょう。腕時計好きならば「マイクロローター…」と小さく呟くだけで白米3合は軽いはずです!!

「カラトラバ」「サクソニア」…薄型本家ピアジェさんなんかも得意ですよね。つまり「マイクロローター」はイコール「ハイブランド」のイメージが強い機構なのです。実際、ムーブメントの輪列と変わらない場所に小さく埋め込まれたローターで、十分な動力効率を得ることの難しさは容易に想像できます。ギュンギュン回転するオフセンターなローターが存在する分、安定した精度を得ることの難しさもありそうです。

コート・ド・ジュネーブ、ペルラージュで仕上げられた「CAL5000A」
出典:https://baltic-watches.com/

そんな有り難い「マイクロローター自動巻き」が、バルチック「MR01」には搭載されているのです。バルチックさん公式によると、気になるムーブメントのメーカーは「Hangzhou」。所謂「杭州ムーブメント」のマイクロローター自動巻きである「CAL5000A」がその心臓部にあたります。「28,800振動」「42時間パワーリザーブ」というスペックです。

ちなみに「ホディンキー」さんの記事によると、公表された日差は±20秒以内ということ(±25秒の情報も)ですので、間違ってもハイエンドと比較すべき代物ではありませんが…小耳に挟んだところに寄ると、購入された方がタイムグラファーで測った際はかなり良い数値を叩き出したそうですので「ウチのも、もしかしたら…」という期待もありますね(*´∀`)

理想のプロダクト実現のために選択した「中華ムーブメント」

「なんだよ!!中華ムーブかよ!!」と憤ったアナタ。それは半分正しく、半分間違いかもしれません。

ちなみにですが…かくいう私も過去に「中華ムーブ」で痛い目にあった一人だったりしまして…(;´Д`)

上の記事を読んでいただければ、少なくとも私が「中華ムーブ信奉者」でないことはご理解いただけるでしょう。まぁ要するに、アチコチで現実として起こった事象により「中華ムーブ」に纏わるイメージは、悪感情とともに固着してしまったわけです。確かに多くは事実でしょうから、そういった粗悪なムーブメントに関しては批判があって然るべきです(~_~メ)

ですが「Hangzhou」「杭州時計有限公司」の公式を見て驚かされました。様々なグレードの存在。多種多様な凝った仕上げ。素人目に見ても、これらを成し遂げるには十分に優秀な工作機械と優秀な職人が存在する必要があるはずです。つまり、例え「中華ムーブ」であっても、ハイグレードに位置するモデルであれば、ある程度はまともに使える可能性があるのではないかと考えます。構造が単純な3針ムーブメントなら尚更でしょう。

「バルチック」さんも同様に考えたのではないでしょうか??可能な限り安価に機械式時計を提供したい。とはいえ目に見える部分の拘りは絶対に捨てたくない…腕時計コレクターが立ち上げたマニアックなブランドですからね。それらを裏付けるように、ブランドの公式にはこのように記されています。

私たちは、最高のクオリティで、普遍的な時計を、フェアな価格で提供することをモットーにしています。時計業界は、過去10年ほどで大きくその姿を変えました。私たちは、この新しい時代の一員として、消費者に対して直接販売する形を取りました。従来の業界内の中間マージンを取り払うことで、より魅力的な価格設定が可能になったのです。

バルチックさんが「最高のクオリティ」「普遍的な時計」「フェアな価格」…それらを実現するために選択したのが、中華メーカー「Hangzhou」のムーブメントなのだとしたら…その「目利き」の部分には期待しても良いのではないでしょうか??

「シルバーダイヤル」
出典:https://baltic-watches.com/

セリタさんがSW200の初期作で色々やらかした後、厳しい要求に応えるべく自らを洗練させていったように、採用メゾンからの要求に答え続けることで「中華ムーブ」は飛躍的に変貌を遂げるかもしれません。ならばバルチックさんのような「拘りの強いマイクロブランド」が積極的に採用することは「中華ムーブ」の明るい未来を約束するものにも思えます。私個人としては「スイスだろうが日本だろうが中華だろうが関係ない。良いものは良い」で終始一貫しているのです。

付け加えるならそこに「セイコー」「ミヨタ」のムーブメントが多く採用されて「磨かれていく」のが理想ですけどねぇ。ぶっちゃけ価格競争になっちゃうとなぁ~(;´∀`)

バルチック「MR01」手元に届くのは半年後

注文生産ですので入手までの道のりは長く、半年は待たされるそうです。いやいや!!全然待ちます。待てますとも!!「タンクマスト ソーラービート」もそれくらいは待ちましたし、どうせ私のことですから、その間に何やかんや…ありますから(笑)

ちょっと待ったぁ!!ライスブレス素敵すぎるでぇ!!
出典:https://baltic-watches.com/

それにしても…「出会い」とは突然に訪れるほど、鮮烈に人の心を動かすものなのだと再認識させられました。今回購入した「MR01」にしても、腕時計オフ会に勇気を出して参加したことで動き出した歯車が「H°M′S″」さんに繋がって、ストアマネージャーのイージー。さんらと語らった結果もたらされた…言ってみれば「出会いの連鎖の集大成」のようなものです。もちろん以前から「バルチック」というマイクロブランドが、何やら「ニクい時計」を作っているのは知っていましたが、私にとってはそれ以上ではなかったからです。

12月中に「ガツンとくる」何かを手に入れるべく、まとまった資金を確保して動いていたことは弊ブログにも書かせていただきましたが、そこに「する~っと」滑り込んできたバルチックの「MR01」

クラシカルでシブい佇まいに「マイクロローター自動巻き」という変態性を加味したそれは、私にとって様々な冒険的要素を含んでいます。例えば…初めての「バルチック」、初めての「マイクロローター」、そして「中華ムーブ」への再挑戦。

新しい挑戦は脳を活性化させ、記憶や考察の能力を拡張する作用があるそうです。確かに「H°M′S″」さんでバルチックやニバダ、コーニッシュなど、現物に触れる機会の少ない希少なタイムピースたちを目の当たりにした際には、得体の知れない「何か」を感じました。

それは、誰かによって確定された「価値」ではない「未確定で潜在的な価値」に対して、今まさに「ベット」せんとする瞬間の「高揚」だったかもしれません。

中でも驚くべき価格、目を見張る仕上げ、拘りのディテール、ギャンブル性の高い中華ムーブの採用など「バルチックの時計」の面白さは光っていました。今のところ、時計好きをニヤリとさせる時計しか作っていないのが「バルチック」さんです。このスタンスを変えずに地道に頑張ってくれるなら、投機的な見られ方を嫌う「純粋無垢な腕時計好き」にとって、心の支え的な「頼もしいメゾン」に成長するかもしれません。願わくば、値上げ値上げで手の届かない存在になりませんように(;´∀`)

半年後に無事届いたら、微細に渡りインプレッションを纏めたいと思いますので、そちらもお楽しみにお待ち下さいね~(*´∀`)

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ご意見・ご感想

コメント一覧 (1件)

  • 砂布巾さん
    こんばんわ、黒海月です。
    あな恐ろしや、微妙な腕時計の世界。
    バルチックへリーチ!
    ワタクシ、来年買うべき時計候補に、バルチックのアクアスカーフチタニウムを検討していたところです。(もちろんホディンキーの影響ですが)
    是非、入手されてからのレビューをお待ちしております。バルチックはどの時計も見た目が好みすぎます(^^♪
    しかし、H°M′S″は表参道に店舗があったんですね( ゚Д゚)
    てっきりオンライン店舗だけだと思い込み、見落としてました。
    こりゃあ、スウォッチストアとセットで回る楽しみができました。今度行ってみます!

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