長々書いても仕様がない「小ネタ」を書き殴っていく些末な企画、「小ネタ喫茶」でございます。随分と久しぶりかもしれませんねぇ。
ようやく…と言いますか、ワタクシ、予定された週末の休みをまともに取得できるようになってきました。2020年10月の転勤から此の方、不慣れな職場環境ゆえに遅れ気味になる業務を、週末の休暇を犠牲にしてこなしてきました。「働き方改革」ってナニ?みたいな感じですね。
しかし、毎週月曜日にスッキリと「ゼロスタート」するためには、どうしても自分の余暇を犠牲にするしかなかったのです。
けれど、昨年末の怒涛の年末進行で「何かを掴んだ」私。東京ではこうすれば良いんだ…みたいなものが朧気ながら見えたと言いますか…
んなわけで、最近はきちんと土日を休んでいます。やっぱ良いですねぇ、ちゃんと身体を休めるって。頭の中もクリアになって、色んなことへの好奇心が復活してきました。腕時計との付き合い方も変わってきた気がします。
特に「銀座」には繰り出す回数も増えました。もちろん、腕時計のブティック巡りが目的です。「アンタはそれしかないんか?」って言われちゃいそうですが…実際、それしかないんですもん(;´∀`)
腕時計の「持ち方」を誉められる
身体を休めるには、ありがたいことこの上ない「土日の連休」。若い頃のように踏ん張りが利かなくなってからは、とにかく「疲労を抜くため」の休日という性格が色濃くなってきました。
それでも、丸一日自宅に引きこもるなんて有り得ない話。「気晴らしに何か!」と探しても、家族も友人もいない東京では、どんなレジャーも色褪せてしまいます。マジメな話、独りだとやることが無さすぎて「土日が来るのが怖い」のです(´;ω;`)
そんな「ボッチ東京」で唯一のお楽しみが「腕時計探訪」。これだけはさすがに東京の方が充実しています。
某老舗ブランドのスタッフさんも話してくれましたが、いずれのブランドも「まずは東京から注力」する戦略をとっており、そこに変わりがない以上、大阪を含めた地方都市との情報量(或いは質)の差は、今後も埋まりようがありません。ネットで情報を見ることはできても、現物に触れるまでのタイムラグは絶対的です。悔しいなぁ(;´Д`)
とはいえ今は東京在住の身。この機会を最大限活かすべく「新宿」「銀座」「中野」といった「腕時計の街」を訪ねては、可能な限り「実物」を味わってきました。某ロレックスを除けば、現物在庫の充実は大阪の比ではありません。
先週末、私の出動率が異様に高い「O百貨店」さんの腕時計売り場で、こんなことがありました。
とある有名ブランドのブティックさんを覗いた私。近日中の値上げ予告は受けていましたから「あぁ、ここも遠いブランドになっちゃうのねぇ」なんて想いを滲ませながら、豪華な陳列のショーケースにへばりついていました。
そこに女性のスタッフさん登場。「以前もお話させて頂きましたよね?」…覚えられてた!?(笑)
そういえば、以前その方から「他業種から腕時計業界にやってきたばかりで、毎日必死です!」みたいな話を聞いた記憶が私にもありました。
ちなみに同じブランドの時計を現在は3本、所有している私。それらと被らないラインで一本探していると伝えると、オススメの時計たちがズラ~ッと目の前に現れました。
一本一本を優しく包むように持ち上げ、その感触を手のひらのひだに刻み込んでいきます。様々な角度から時計全体を見るために、自分自身の身体を捻って、次々に視線を変える私。
そんな、私にとっては特別でも何でもない所作で腕時計を楽しんでいると、目前の女性のスタッフさんからこんなことを言われました。
「時計の見方がプロっぽいですね!」
そ、そうっすか?
前にもどこぞで言われたなぁ~と考えていたら、横手から男性のスタッフさんも参戦。女性のスタッフさんから見て先輩にあたる方だそうです。この方にも「お久しぶりです!」なんて言われちゃう私(;´∀`)
私の腕時計の扱い方を見ていたこの男性からも「ガチですね!」とお誉めの言葉(?)を頂戴しました(;´∀`)
聞くところによると…こちらのブティックを訪れるお客さんの中には、信じられないことですが、未だに腕時計を「むんず」と掴んじゃう「前時代的な人」がいるそうです。自分の腕時計なら掴もうが投げようが勝手にすればよいのですが、お店の時計はアナタの持ち物じゃない。全てはそのお店の大切な「商品」なのです。スタッフさんも言ってましたよ。「慎重に扱って頂きたい」と。
1年以上も走れますか?
銀座一等地に構える、某腕時計ブランドのブティックで聞いた話です。
その某店から見て、道を挟んだ対面にあるのは「ロレックスさんのブティック」。そして当然のように、毎日毎日「飽くなきランナーたち」の姿がそこにあるわけです。その健気な姿をライバルのブランドとして観察し続ける女性スタッフさんから、ビックリするような話を伺いました。
「毎日、同じ人が列んでらっしゃるんですよ!」
当然の反応として「業者の方ですかね?」と疑問をぶつけてみましたが、「う~ん、身なりもカッチリされてて、怪しい感じはないですね」とのこと。
そのランナーさんですが、毎日、ほとんど同じ時間に出没するそうで、余計に印象に残っているそうです。
見かけるようになったのは、どれくらい前から?
「う~ん…1年以上前ですね!」
「1年って」…天候の良い日ばかりではないでしょう。そのロレックスさんに定休日があるかは知りませんが、毎日毎日、お目当てを求めて立ち尽くす精神力…他に使い道は無いのか?なんて余計なことを考えてしまいますが、どちらにせよ私には真似できない荒行です(;´Д`)
「諦めてコッチにも見に来たら良いのにね!」と感想を述べたら、「そうですよ!コッチの時計も素敵なのに!」ですって。来て上げて!キュートなスタッフさんもいるんだから。
「よそのお店のお客の顔まで憶えちゃうなんて、販売スタッフの鏡じゃないですか!」みたいなことを口走った私に、彼女は言いました。
「毎日同じ場所で見かけたら、嫌でも覚えちゃいますよぉ~」
気付かないところで、誰かがつぶさに見ているかもしれません。顔を覚えられる前に、ゴールテープを切れると良いなぁ~(;´∀`)
学ぶなら「若い人」から!
人間的な魅力に乏しく、人付き合いもあまり上手ではない私という人間。見た目もしょぼいし、賢くもないし、女性にはモテないし、お金は無いし…まぁ、とにかく良い部分が少ないのです。
その少ない中で無理やり「美点」を上げるなら、自分というものに拘りが無い…というか、変に拗らせたプライドが無いことで、どこの誰からでも「素直に教えを仰げる」という部分でしょうか。
私が曲がりなりにもまともに生きてこれたのは、間違いなくこの「素直さ」が故だと思います。基本、どんな集団にいるときも「自分が一番バカ」くらいに考えているので、何かを教えてもらえるなら、幾らでも「ありがたい」と思えるのです。
その為かどうか解りませんが、どうせ時間を共有するなら「自分が持っていないもの」を持っている人とツルみたいと思っています。自分が一番テッペンに立てるような状況が長く続くと、正直、楽しくないのです。
素直な気持ちで観察すれば「師匠」はアチコチに存在します。そしてそれは、自分より年上だとは限りません。
自分にとって「新しい世界」を拓いてくれる人は須らく「師匠」です。例えば、昨年の秋に久しぶりのパーマをあてた「西新宿」の美容室には「ヘアスタイリングの師匠」がいます。まだ20歳代の兄ちゃんです。
まだまだ助手のような立場の彼ですが、私にとっては「魔法の手を持つ」偉大な師匠です。初めて彼に仕上げてもらった時に、心のなかで勝手に「師匠!」と呼ばせてもらいました(その後、ホントに師匠と呼ぶようになりました)
とにかく、私にとっては「謎のテクニック」で格好良くしてくれる師匠。けれど、どんなに頑張っても、自分では師匠のように上手くはできません。
そのことを愚痴混じりに伝えたときの師匠が格好良かった。
「練習あるのみですよ!ボクの手順を少しずつ覚えて下さいね!」
言えない。こんな爽やかに言えない(笑)
師匠はゆっくり丁寧に言葉を交えて、秘密の手順を明かしてくれました。どうしてここにもクリーム(ジェル)を付けるのか、ここで一度、反対方向に流すのは何故なのか…
自力ではなかなか再現できない、難易度の高い「スタイリング講座」ではありますが、確かに、師匠の言葉を思い出しては、拙くも実行することで「それっぽく」なってきたのです。
そうなると、自分の「成長」も感じられて何とも楽しい。
適当にムースを馴染ませて七三にして終わり、みたいな朝のルーティンが、師匠に出会ったことで「試行錯誤の時間」に変わったのです。師匠みたいに若い人が、数十年続けてきたオッサンの習慣を、いとも容易く変えたんですよ。これ、凄くないですか?
「師匠の教え」を活かすために、色んなジェルやクリーム、はたまたヘアオイルなんていうものも手に入れました。師匠からは「混ぜるとニュアンスが変わって面白いですよ!」とアドバイス。「ニュアンス」って!このオッサンに「ニュアンス」って!(笑)
これだけだと固すぎるので~
これ混ぜてます。確かにニュアンスが(笑)
まだまだ指が固くて、師匠みたいに手ぐしは上手くできませんが、目の荒いコームを使ってエアリーな感じ作っています。ぶっちゃけ、もっと髪が多ければなぁ…(汗)でもそれ、師匠のせいじゃないしなぁ(´;ω;`)
とにかく師匠、この場を借りてありがとう!
新しいこと、楽しいことを教えてくれてありがとう。コロナが明けたらメシでも奢ります。師匠めっちゃ痩せてるからなぁ…肉でも行こうか!(*´∀`*)
ってなわけで、以上3本でございました。また何か些末なことを思い付いたら、まとめて書きたいと思います。本日も貴重なお時間、ありがとうございました!
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