【書き初め】「微妙な腕時計」が集まる理由は?


明けましておめでとうございます。令和2年もお暇の際にで結構ですので、ちょこちょこ覗いて頂けたら最高です(〃∇〃)

 

ちなみに令和元年最後の時計は、セイコーカニカルの「sarb033」でした。

https://www.instagram.com/p/B6vXPmvnLNR/

いい時計です。ビジネス仕様のベーシックな時計ですが、革のライダースに合わせても渋くてオススメです♪

 

さて、令和元年最後の投稿は「1年間で入手した腕時計」への振り返りでした。多少の反省はありましたが、概ね納得の散財(?)だったと思います。令和2年の今年は、どうなっちゃうのかなぁ…ふふふ(汗)

 

大切な新年一発目の投稿ですので、私の腕時計蒐集の特徴といいますか、原則といいますか…その辺をまとめておこうかと思います。例えば「三箇条」みたいにしっかりとした提言があるわけではないので、時々こうやってまとめておかないと、知らずのうちにブレてしまう恐れもあるわけです。ブレたからどうだ?って話ですが、性格的にその辺はきちんとしておきたい…と(;´∀`)

 

当ブログを日頃からご覧いただいてる皆さまにはお解りかと思いますが、私のコレクション(そんな偉そうに呼べる代物ではありませんが)には、レア物や高価な時計はほとんどありません。「高価」の基準は人それぞれですが、私自身としましては、定価で100万円を超えるか否かを一つの目安に考えています。「100万円超えの時計」を持っていない理由は明白で、ぶっちゃけそんなお金はどこにもないっていう情けない話です。しかし、それ以外にもアウトロー的でマニアックな理由も存在します。

 

「高価」な時計は愛好者にとっての目標であり山の頂にあたると思います。ユング「原始心像 」をモデルに考えるなら、例えば「コスモグラデイトナは多くの雑多な腕時計ファン垂涎の目標という「到達点」であると同時に、頑張って働いて腕時計を買うぞ!という衝動の発露でもあると言えます。それだけの強烈な象徴性を持った時計だからです。

 

そう考えると、腕時計を求める多くの男性の意識の中に「象徴」としてのデイトナが存在して、買わない人ですらその存在を過大に意識しているのではないでしょうか?つまり「誰でも当たり前に欲しい時計」という一種の集合無意識の中でイメージされるデイトナは、腕時計の知識段階でいうと、比較的浅い層にいる時計ということになります。つまり、単純に大衆の知名度でいうならば、デイトナの右に出る時計は存在しないということです。

 

これは決してデイトナに否があるわけではなく「ボクシングといえばマイク・タイソンみたいに定型意識化されるほど、実績と知名度が抜群に高いという意味です。デイトナにしてもマイク・タイソンにしても、とにかく凄いらしいということは誰でも知っている。しかし、天の邪鬼な私にしてみればそういう時計がいささか面白みに欠けるのは事実です。

 

とはいえ、天の邪鬼だって時計好きの端くれです。本当は土下座してでもこの貧相な左腕に巻いてみたい…至近距離で実用時計最高峰のクロノグラフを試してみたい…っていうか、大好きです。だって、あのデイトナだもの!

 

しかし、いけません。私みたいなヘンコ(ちょっと変わった人っていう意味の大阪弁です)が、時計好きじゃなくても誰でも知っているような、高級時計の象徴のような時計を欲しがっちゃいけないのです。その辺りの複雑な乙女心(乙女じゃないな…)は、以前書かせていただいたロイヤルオークのお話を読んでいただければ…(汗)

 

 

 

まぁ、いろいろありまして、「どうせ、オレっちみたいなプロレタリアートはよぉ…」みたいに一旦はささくれてしまった可愛そうな私なんですが、今はすっかり別の生き様を見つけまして、いろんなブランドの「エントリークラス」を中心に、絶妙にハズシた時計を探すという喜びに活路を見出しております。

私が「微妙な腕時計」…ここでは多分に知名度が薄いという意味ですが、そういう時計を率先して買う理由は「逆境を応援したい」という側面にあります。現時点では不満があっても、今後の成長を見届けたい…そんな風に思っています。

「ファーブル・ルーバ」「カトレックス」などの歴史はあってもマーケティングが弱い優良ブランドや、「ケンテックス」のような、今ひとつブレークスルーを得られないブランドに対して、非力ながら援護射撃をしたいと…巨人の星「明子姉さん」みたいな気持ちになってしまうのです(;´∀`)

 

ですから、「みんな大好き!」みたいな人気者に対しては、そもそも私が今更応援しなくても…という捻くれマインドが発動してしまってイマイチ触手が伸びない…という、まぁこれもヘンコ特性の一つなんですが…ってな感じになっちゃいます。

 

しかし、全くメジャーどころを無視できるかといえばそうでもなく、最近ですとモーリス・ラクロアの「アイコン」は間違いなく世界中で大人気、品切れ続出のタイムピースですし、ラジオミールも人気のある時計といえるでしょう。この辺に関して言えば「それでも欲しい」と思っちゃったワケです。あるある、そういう気分の時も…

 

そして…日頃の「腕時計パトロールの成果といえなくもない一本が、近々コレクションに加わります。「メジャーなのにマイナー」というヘンコな私のためにあるような時計です。知名度は抜群だけど実はよく知らない人が多くて、気になってる人は多くても、まず最初にそこから「買おう」という人は珍しい…そんな時計です。

 

令和2年は「超有名なヘンコ時計」から始めようと思います。自分でいうのも何ですが…っぽいなぁ(;´∀`)

 

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