笑ったらいかんよ。笑ったら(,,゚Д゚)
「Louis XVI」という名の、いかにも歴史ありげなブランドのクロノグラフです。どうです、この絶大な既視感(笑)
アレのオマージュ時計は星の数ほどあれど、この「完成度」は中々のものです。残酷なようですが本物を並べてみましょう。
さすがにインデックス辺りはのっぺりと安っぽいですが、ハンドはほぼそのまま。クロノの各カウンターの位置がムーブメントの制限で異なりますが、ベゼルやブレスは徹底的なマネっぷりです。本人そっくりのモノマネタレントは売れないと聞いたことがありますが、先の「Louis XVI」のナビタイマーオマージュはまさにそんな印象です。いや、解んないですよ?売れてるかもしれないので。
とにかくこの「ナビタイマーもどき」を初めて見た時、私の中にはどうしようもない感情が湧いてきました。「ギャグに一本買ってもいいかもしれない」。実際はすぐに思い直して止めましたが、お値段がもう少し安かったら話のネタに買っていたかもしれません。私の周囲にはBREITLING好きが何人かいたりするので、彼らの反応を楽しむのもありかなぁ~って。
「ナビタイマーや思って見たら、何やねん?「ルイ16世」って!」
ね?もっと安かったら、このツッコミだけでも価値があると思うんですけど(*´∀`)
Louis XVIメンズ’s-watch Artagnan L ‘acierラルジャンBlancスイス製クロノグラフアナログクォーツステンレススチールシルバー582
- 出版社/メーカー: LOUIS XVI
- メディア: 時計
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ちなみに、他にも一言申し上げたい時計がゴロゴロしています。怪しさのワンダーランドですな。
「デイトナ…?」
デイトナオマージュなんて、それこそ腐るほどあるわけですが、このインデックス(笑)いやぁ、いい線いってます。ちょっと欲しいですもん。恐らく身に着けたらカッコいいと思います。
Louis XVIメンズ’s-watch La Fayette L ‘acier Noirローズカーボンスイス製クロノグラフアナログクオーツステンレススチールブラック570
- 出版社/メーカー: LOUIS XVI
- メディア: 時計
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以前、「コピー」と「オマージュ」について私なりの見解を書きました。結論から言うと、コピーは死んでも許せませんが、オマージュは可愛ければ「アリ」だと思っています。可愛いというのはデザイン的な話ではなく、そのブランドが持つ「ポジション」のようなものだとお考え下さい。
誰でも憧れる高級時計があって、それに憧れる「ライト層」が存在します。腕時計というマーケットを一つのまとまった共通世界だとすれば、本物への入り口として、または顧客を育てる保育器として、「憧れのアレそっくり」という時計には存在価値があるのだと思っています。価格の差を考えても、10人に1人が本物を買ってくれれば御の字なわけですから。
例えば大して腕時計に興味のなかった人が、「何かの雑誌で見たカッコいい時計にそっくりじゃないか!」と思って、これらのオマージュ時計に飛びついたとします。
興味のレベルがその時点から変化しなければ、その時計で満足、あるいは腕時計自体への興味を再び失うでしょうか。
ところがそのオマージュ時計の出来が良ければ、毎日身に着けて「いいなぁ」と思うかもしれません。すると当然、他人にも「いいでしょ?」と言いたくなります。
我慢できなくなって「これどうです?」なんて意気揚々と尋ねた相手が不幸にも(?)時計好きだった場合、「それってナビタイマーのぱちもん?」とか言われちゃうかもしれません。
オマージュ時計を「看過できる、面白がる、愛せる」人なら、「ぱちもん」と言われようが何しようが、お構いなしに使い続けることができるでしょう。それは心の広さや余裕というよりは、ある種「覚悟」の問題です。
しかしその覚悟があいまいで完全でなかった場合、「こんなのもういらない!」となるか、「本物買ってやる!」となるわけです。これは反骨から「時計沼」にハマる「裏道」のようなものかもしれません。
この上位のブランドへの誘導こそ、トップブランドが数多のオマージュウォッチを静観している理由の一つだと私は思います。
今回取り上げた「Louis XVI」ですが、とても謎の多いブランドです。情報が少なすぎてアレなのですが、ムーブメントは恐らくどこぞのクォーツ、あるいは「SEA-GULL」社製でしょう。アセンブリも中国ではないかという噂があります。実際に公式ページを調べてみると、「Young Import Export」社という会社名が出てきます。規約を翻訳して読んでみると「Louis XVI」のブランド名もこの会社のものらしいことが載っていました。
ちなみにこの「Young Import Export」社、中国は福建省に全く同じ名前のファッション関連の会社がありました。予想通りというか…謎の中華時計で間違いないのか?
ところがです。写真を見ていただきたいのですが…「SWISS MADE」とあります。何じゃこりゃ?
ふふふ…怪しすぎる(笑)
いかん!なんか一本買いたくなってきました( ゚д゚ )
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ご意見・ご感想
コメント一覧 (2件)
オマージュブランドって不思議な存在だと思っていつも生暖かい目で見守っています(笑)最近は侮れない作りのものも多いですが、その技術の無駄遣い感すら何やら愛しく感じます(*´∀`)
オマージュと共にパロディ好きです。フランク三浦とか結構笑いました。私の基準は「笑えるかどうか」だったりします(^-^)