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スケキヨ!頭巾をとって見せておやり!

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「かあさん…スケキヨです…」

という訳で、私は映画犬神家の一族が大好きです。もちろん市川崑監督、石坂浩二主演の1976年バージョンです。「あれは名作ですよ…かあさん」

高峰三枝子の迫力満点の演技、島田陽子の陽炎のように儚い美しさ…その他、魅力満載のエトセトラエトセトラなのですが、何と言っても「スケキヨ」。あのゴムマスクの彼がいなければこの映画は成り立ちません。それほどまでの存在感なのです。 

M2?白ぬり

M2?白ぬり

 

 子供の頃初めて見た時は、とにかく恐ろしくてトラウマになるシーン満載の悪趣味な映画という印象しか持てませんでしたが、機会があって何度も見るうちに大好きな映画になってしまいました。登場するキャラクターの全てが立ちまくっているので、見れば見るほど細かい興味を掻き立てられるのです。

とりわけ「スケキヨ」。不気味なゴムマスクの中身、実は別人だったりするのですが、溺愛する母親と一緒にあまり広くもない和室に佇むシーンは、何となくコミカルだったりします。

資産家の家系である犬神家の跡取り「スケキヨ」。劇中では島田陽子扮する「珠世さん」の懐中時計を修理したことがあるなど、かなり手先が器用だったようです。ほほう、時計が好きなのかな…そうか…。

 

「スケキヨさん」

『なんだい…かあさん』

「腕時計を買いましょう」

『いきなり…どうしたんだ…かあさん』

「あなたは由緒ある犬神家の跡取り息子なのよ!高級腕時計の一つも無くてどうしますか!」

『いらないよ…かあさん』

「ダメです!今日は百貨店の外商に来てもらうことになってますから!」

『手回しがいいね…かあさん』

(ガチャガチャ)(コトッ、コトッ、コトッ)

「さあ、遠慮なく選びなさい。スケキヨさん!」

「あぁ!ダメよ!安物の国産なんか!」

「ダイヤがいっぱいで品性がないわ!お止めなさい!」

『好きに選ばせておくれよ…かあさん』

(奥さま、これは如何でしょうか?)

「これよ!これがいいわ!」

『Rolexのヨットマスターだね…かあさん』

「黒い文字盤と黒いベゼルが美しいでしょ?スケキヨさん」

『あぁ…きれいだね』

「ローズゴールドのケースもエレガントだわ」

『かあさんのセンスは…さすがだよ』

「あなたのゴムマスクにもよく映えること!スケキヨさん」

『・・・・』

『そこなの?…かあさん』

「いただくわ、外商さん。お幾らかしら?」

(奥さま、300万円でございます)

「置いていってちょうだい!」

 

きっと犬神家なら、こんな風に躊躇しないで買い物しちゃえそうですね。

 

「犬神家の一族」オリジナルサウンドトラック

「犬神家の一族」オリジナルサウンドトラック

 

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