2022年の「セイコー」さんは本当に凄かったですよねぇ。私自身、これほどまでに「セイコーの腕時計」を渇望したことはないと言うくらい、欲しいモデルのリリースが相次いだ年でした。湧き上がった物欲を鎮めるのに、大変な努力を要したと思います(;´∀`)
選び抜いての「セイコー2本」
絞って絞って…結果として「プロスペックス Save the Ocean(SBDC165)」と「キングセイコー(SDKS007)」の2本だけを購入させてもらいました。それ自体には心から満足しています。特に「キングセイコー」に関しては申せば、価格をはるかに凌駕した時計だと思いましたし、改めてセイコーさんの「メーカー」としての「懐の深さ」と「良心」を感じることができました。
2022年にセイコーさんがリリースした新作は、その全てがことごとく「当たり」だったと思います。故に私の目移りはマックスでしたし、年中金欠の我が身を恨みもしました(;´∀`)
もちろん、セイコーさんが継続して作る時計は、どれも素晴らしい魅力に溢れています。素直に日本人であることを誇りたくなる…そんな時計ばかりです。決して2022年に限った話ではないのです。
強烈だったセイコーの「2022年新作」
あくまで個人的な感想ではありますが、昨年のそれは、例年に輪をかけて魅力的なラインナップだったと思います。少なくとも私にとっては強烈でした。
「キングセイコー」レギュラーモデル第一段リリースから程なくして発表された、藤色のダイヤル「SDKS011(セイコーブティック専用モデル)」もヤバかった。危うく「sarb033、035」以来の「禁断の同型異色2本持ち」を実行に移すところでした。だってさぁ、めっちゃキレイやったんやもーん(;´∀`)
また、プロスペックスの「Save the Ocean」においても、実は様々な葛藤がありました。2022モデルの3本はどれもが捨てがたく、実際は未だに「全部欲しい」の気持ちを捨て切れていません。全部揃えて手元に置いたらどれだけ誇らしいだろうか…そんな妄想を今も持ち続けているのです。
特に「SBDC165」を購入した直後…いや、今以て心中に引っかかっているのは、同じ「Save the Ocean」モデルの「1970 メカニカルダイバーズ 現代デザイン(SBDC169)」のお姿。あれは本当に…本当にキレイでした…その外装は、まるで貴婦人の着る繊細なドレスのように嫋やかで…(*´∀`)
最終的にはやや豊満なボディーを理由に「SBDC165」に落ち着いたわけですが…「SBDC169」を選んでいたなら…「SBDC165」とはまた異なる満足があったろうなぁ~なんて、ふと思うことがあるのです。アホですねぇ~未練ですねぇ~(;´∀`)
セイコーさんからの「電脳ハック」か??
そして「2023年」。新作に翻弄された22年は終わり、多少はのんびりとセイコーさんの動向を俯瞰できるかなぁ~と思っていましたら…いやはやとんでもない。私の腕時計脳を休ませてくれるセイコーさんではありませんでした(;´Д`)
私の物欲を「絶賛かき乱し中」の一本…それが「110周年記念限定モデル」の「PROSPEX Save the Ocean (SBDC187)」でございます。世界限定5,000本で、うち国内は800本という狭き門…1月13日に発売されたばかりの新作です。
1968年に発売され「1970 メカニカルダイバーズ」の元となった伝説の「セカンドダイバー(前期型)」を現代風にオマージュ。近年の流行に従い与えられた鮮やかなホワイトシルバーのダイヤルは、南極などの極地に広がる氷の大地そのものの雄大さ。それは誠に「泣かせる一本」に仕上がっていました。
そもそも昨年10月の「ホディンキー」さんの記事で「SBDC171」を見た瞬間に「これですわ!!」と一目惚れしたデザインです。メリハリを効かせ、すっきりとしたダイヤルレイアウト。抜群の視認性と共に、どこかしら「遊び」を受け入れるゆとりも増したように思いました。「SBDC187」のような美麗で目立つダイヤル装飾を容易く受け入れる土壌は、すでにあったのです。
「SBDC169」に私が感じたボリュームへの躊躇を見透かすように、まるで「じゃあこれならどうよ??」と提案されたかのような「SBDC187」。私の低スペックな電脳に対して、セイコーさんがこまめに「電脳ハック」を仕掛けてきていたのかもしれません。でなければ説明が付かないレベルの見透かされようです。果たして、いつの間に「枝」を付けられたのかは不明ですけどね…(;´∀`)
「SBDC187」の何がそんなに刺さるのだろう
何がそんなに刺さるのか…誰か教えてください。とにかく見てしまうんです。「SBDC187」を公式で何度も見てしまうんです。買ってもいない「SBDC187」を腕に巻いて、鼻歌交じりに西新宿を闊歩する自分のイメージが浮かぶのです。
横径41.0ミリ、厚さ12.3ミリのバランスの良いケース。シルバー系のダイヤルとグレーのベゼルの爽やかさは、間違いなく夏の季節にも映えるでしょう。
オマケとして付属するペットボトル再生原料を用いた「ファブリック製のストラップ」がこれまた良い!!「製紐」と呼ばれる伝統技法で編まれたそうで、そんじょそこいらのNATOの質感ではありません。ぶっちゃけ、このストラップだけでも欲しくなりました(;´∀`)
個人的な感想を述べれば「SBDC169」を使っているからこそ解る「SBDC187」の「2番手に相応しいはずの存在感」というものを感じています。あ、そうだ!!丁度WBC直前ですし、折角なので野球に例えましょうか。
例えば私の手持ちも含めて「セイコー打線」を組むと考えると、そのオーダーは1番に「SBDC169」、2番に「SBDC187」、3番に「SDKS007」ってなところだと思います。どうです??これってかなり面白いラインナップだと思いませんか??
「SBDC187」ですが、一見「業師」に見えて一発長打を狙う力もあると思うんですよ。メジャーで一時流行ったシステム…つまり「送りバントをしない2番」として据えるイメージでしょうか。セイコーさんの時計でつくる「超攻撃的オーダー」で一気呵成に攻め立てる日常…う~ん、これはタマラン(*´∇`*)
…ダメですな。ええ歳のオッサンがしょーもない妄想で「うふふ」とか言い始めたら、ホンマにダメですわ(;´Д`)
ってなわけで、抗い難い物欲にノックアウトされた状態で、セイコーさんのオンラインショップを覗きました。「週末は銀座かなぁ~ (*´∀`*)」なんて考えながら。その結果は…
はい遅かった!!「販売終了」を確認(´;ω;`)
今年も気持ちよく「セイコーの手のひらの上で踊る」??
買えなかったものは仕方ありません。基本的に私は逃したものに「全く固執しない」タイプでして、何かを追っかけて収集する…「執着心の権化」みたいなコレクター家業には、本来、全く向いていない性格なのです。
「SBDC187」は誠に残念でしたが、油断した私が悪い。限定モデルというわけでもなかった「SDKS007」ですら、発売日の次の日に「銀座にGO!!」してゲットしたわけですし、それを思えば完璧な油断でした(;´Д`)
「SBDC187」を取り逃したとは言え、セカンドダイバー(前期型)オマージュである「SBDC171」と「SBDC173」が未だ私の心に刺さっていることは変わりません。いやむしろ、限定の「SBDC187」が消失したことで、よりシンプルにそれらを再評価できるのではないかと思っています。ええもちろん、負け惜しみです(´;ω;`)
年初からこの展開ですからねぇ…こりゃあ今年も昨年同様、セイコーさんの手のひらの上で踊りまくっちゃうのかしらん(;´∀`)
最後に
ってなわけで私としては、今年もセイコーさんを「最大の注目要素」として、ネチネチと追っかけたいと思います。日本人の腕時計好きならば結局のところ、それが腕時計を正しく観測する「頼れるモノサシ」になると思うんですよねぇ~(*´∇`*)
ご意見・ご感想
コメント一覧 (2件)
白樺的な美しいダイヤル。そりゃ、欲しくなりますよ。今年のセイコーさんも、きっと次々に素晴らしいタイムピースを出してくれそうな予感ですね。5スポーツの55周年も、楽しみですね〜(^_^)
黒海月さま。
ほんと…しくじりました(汗)
もっと本腰入れて取りに行くべき一本でした(´;ω;`)
きっと今年も、腕時計好きの魂をゾワゾワさせるセイコーさんなんでしょうねぇ(*´∀`)