またこの機会が訪れました!!AHCI会員の独立時計師・浅岡 肇さんのブランド「Kurono Bunkyō Tokyo(クロノブンキョウトウキョウ)」が放つ、チョー可愛い腕時計「34mm」が帰ってきたんですよー!!やほ~い(*´∀`*)
昨年、2022年の7月。公式サイトで前モデルの全国販売がありましてね。その際も「争奪戦」に参加した私。もうこれ以上ないってくらいの気合を入れて…で、その結果ですが…こちらの記事をお読みくださいませ(;´Д`)
忘れられない敗北の記憶
結論から言えば、2022年の私は買えませんでした。ですが、その経験は深く記憶に刻まれることになったのです。生涯通してギャンブルの類とは一切縁のない私が、あの瞬間に感じた「燃える気持ち」。それはどのジャンルでも久しく感じたことのない「勝負師的なアレ」でした。自らの反射神経とネットワークスピードに賭けた「秒の戦い」は思いの外刺激的で…こんなにまでして欲しい時計が世の中にはある…そう知れただけでも貴重な財産になりました。
「一将功成りて万骨枯る」…幸運にも購入できた方々の裏には、私を含めた死屍累々があったと思います。特にSNSを通じて「購入報告」に接するつど、募る「苦い敗北感」は拭い去れず、その瞬間からずっと、機会があれば必ず!!と念じてきたわけです。そして待望の「次のチャンス」なるものがやってきました!!浅岡さん!!ホンマにありがとー(*´∀`*)
2023年のクロノブンキョウトウキョウ「34mm」は何が変わった??
場所は東京・青山。そこに「Kurono Tokyo Aoyama Salon」はありました。地下鉄「外苑前」駅からてくてく歩いて数分。神宮球場に行くより少し近いかな??みたいなロケーションです。
二十歳代のはじめ、めちゃくちゃプロ野球にはまっていた時代がありましてねぇ。私にとっては何度も通った懐かしい場所だったりするのです。そんな馴染みのある街並みに自然と溶け込む素敵な空間で、心ゆくまで浅岡さんの作品を堪能して参りました(*´∀`*)
幅広い年齢層のお客さんで賑わう店内。入店してすぐに目的を聞かれた私は、来店した方だけの特典「特別抽選枠」へのエントリーをお願いしました。前回、見事に散った私としては、今回の「特別枠」を目の前にして、東京に在住する優位を行使しない手はありません。第2希望まで選べるということで、スタッフさんが他のお客さんのお相手をしている間に、2023年新作の「34mm」と、旧作(販売は終了)の2022年「34mm」…その全モデルを拝見しました。
光栄にも、窓際の一番良いお席に通していただいた私。各モデルのダイヤルがキラキラ輝いていました。
ほほぅ…今回の新作は渋めのダイヤルカラーで展開してきましたなぁ。お揃いの「ブラックレザーのストラップ」であることも相まって、旧作よりも垢抜けた印象です。前作のキュートさも捨てがたいですが、今回のも間違いなく良いなぁ~(*´∀`*)
遠目で見る第一印象ですが、旧作に比べてより「オーセンティック」な方向性を打ち出したのが、新作ではないかと思います。クラシカルなセクターダイヤルに現代的なポップなセンスを高次元で融合させた旧作は、ある意味実験的な「野心作」だったと思いますが、2023年の新作は「34ミリ」という「ほぼボーイズなサイズ」が広く受け入れられたという手応えを元に、もう少し正統派の意匠を与えたのではないでしょうか??
それにしても…この贅沢。お茶とお菓子まで頂戴して眺める新旧の「34mm」の美しさよ。こういう時は、可能な限り手垢を付けないようにするのが「礼儀」というものです。カバンの中に忍ばせた自前の「セーム革」を片手に、包むように見させていただきました。(*´∀`*)
DARK MIST(ダーク ミスト)
では最初の一本から。どことなく「和」を感じる渋い色が組み合わされた「セクターダイヤル」が美麗な「ダーク ミスト」。インデックスは夜光ありのアラビア。ミニッツトラックはレイルウェイです。
針はこの日の強い日差しの下では青焼きにしか見えませんでしたが、説明を聞いた限りではPVDではないかと思います。DLCは基本ブラックだけですもんね。
丁寧に塗り込められた針の夜光も印象的。とにかく細部まで丁寧な仕事だと思いましたねぇ(*´∀`*)
直射日光の影響で、写真の色味がかなり違ってしまいました(汗)
まぁとりあえず…インデックスの夜光の塗られ具合も見てくださいよ!!ぶっちゃけ、ここまでやるのは大変だと思うなぁ…まさに仕事の鬼(*´∀`*)
ちなみにケースは旧作と同じだそうです。そして私が「そこまでやる!?」と驚いた改良点が一つ。なんと風防のコーティングを変えたそうですよ(;´∀`)
旧作のコーティングは青みのある反射が目立つものだったそうで、個人的には気にするほどのものではないと思いましたが、手元でじっくり観察すると確かにそんな感じでした。新作の風防はそこを払拭。反射を抑える機能はそのままに、より透明度を上げる改良を施したのだそうです。ダイヤルの繊細な風合いがよりダイレクトに伝わり、装着者の視覚を楽しませることでしょう。いやぁ…拘りますなぁ(*´∀`*)
SMOKE(スモーク)
「ダーク ミスト」のカラーリングを反転させたような「スモーク」です。針の印象がまるで変わりました。ミニッツトラックはこっちの方が好きかも(*´∀`*)
「スモーク」を見て思いました。確かにこのダイヤルにはコーティングの青みが邪魔かもしれません。それにしても…この絶妙な色味を割り出すために、どれだけの試行錯誤があったでしょうか??昔のデザイナーなら「DICペーパー」をペタペタ貼って「う~ん…なんか違うんだよね~」なんてやるところですが、浅岡さんは何を頼りにこの色に決めたんだろう…聞いてみたい(*´∀`*)
重厚かと思えば繊細、例えるならそんなデザインのダイヤルです。ケースもセクターダイヤルを包み込むようなデザインで相性バツグン。見れば見るほど良く考えられていると思います。写真がイマイチですみません!!実物はやばかったですからね!!
PERSIMMON(パーシモン)
おーっ!!インデックス変えてきましたか!!これはこれで良い雰囲気が出ています。優しい色味が与えられたダイヤルにポストモダンなインデックス。アラビアにレイルウェイのモデルと比較するとかなりスマートな印象です。
アップで見ると、一分を4分割したミニッツトラックの存在感がかなり強く、ツール系の印象すらありました。ちなみにこのモデルはインデックスに夜光が存在せず、光るのは針のみ。それでもインデックスの「黒」とダイヤルの「暖色」の間に十分なコントラストがありますからね。使用中に痛痒は感じないと思いますよ(*´∀`*)
ただ、プロのデザイナーの目線で「惜しい」と感じた点を一つだけ。インデックスの中心側の接線でもある「円」。その線が太過ぎかもしれないなぁ~と。セクターを強調するに際し、そのサポート役として線が引かれているわけですが…強すぎる分断感が余計かもしれません。もう少し細ければ完璧だったかも…??
MIDNIGHT(ミッドナイト)
初見で多くの方がそう思ったのではないでしょうか??私も先に写真でひと目見て「これ!!めっちゃエエやん!!」と唸ったのが、この「ミッドナイト」でした。実物は尚更に良い感じ。渋いとこ突いてきたでぇ!!(*´∀`*)
今回の新作では唯一「ブルズアイ」と呼びたくなる「ミッドナイト」です。「34mm」で初めての「重厚さ」。男の子やったらこれやろ!!って気もするなぁ~(*´∀`*)
解ります??「パーシモン」との違いが。
注意してインデックスをご覧ください。「3、6、9、12」だけに夜光が塗られてるのが確認できますでしょうか??この夜光の塗布が生み出す僅かな凹凸が、この「ミッドナイト」のダイヤルを表情豊かなものにしてくれたと思います。カラーリング以外では違いはたったこれだけです。しかし全体の印象で言えば「ミッドナイト」のダイヤルは「パーシモン」と比べ、何やら「意味深」に見えたのです。
「ミッドナイト」と「パーシモン」どちらの仕上げが正解か…といった問題ではありませんが、浅岡さんの深慮を想像するのも、それはそれで楽しかったりします(*´∀`*)
【共通諸元】直径: 34mm 厚さ: 9.6mm ケース素材: ステンレススティール(316L) 文字盤色: ホワイト/ライトグレー、ダークグレー/ホワイト、ブルー/ネイビー、アイボリー/ライトブラウン インデックス: アラビア数字アワーインデックス、レイルウェイミニッツトラック 夜光: 時・分針とアラビア数字アワーインデックスに蓄光 防水性能: 5気圧 ストラップ/ブレスレット: カーフレザーストラップ、SS製尾錠 キャリバー: MIYOTA 90S5 機能: 時・分表示、センターセコンド パワーリザーブ: 約40時間 巻き上げ方式: 自動巻き 振動数: 2万8800振動/時 石数: 24 価格: 各16万5000円(税込) 発売: 3月10日(金)午後11時(日本時間)から
「34mm」は価格も魅力
…良いっすよ!!2023年の「34mm」。超一流の時計師、浅岡さんの「もの作りマインド」を味わえて「16万5000円」というお値段は安すぎるでしょう。いや、価格なんてぶっちゃけどうでも良い気がします。手作りの温もりが残る「34mm」が目の前にある…その僥倖にただただ感激しました(*´∇`*)
で、その感激を何度も反芻しながら歩いていたら…気が付けばお馴染みの「HºM’S” WatchStore 表参道店」さんが見えてきたじゃないですか(;´∀`)
となると…マネージャーのイージーさんに報告しない手はありませんよね??(通り過ぎるなんて無理ですし!!)
「そう言えば…」と「Kurono Tokyo Aoyama Salon」さんで帰り際にもらった「ノベルティーのブレスレット(特製チャーム付き)」を自慢気にお見せしたら、イージーさんも同じものを持ってるじゃないですか。いやもう…さすがやな!!(笑)
さて、早い者勝ちの発売日当日までにリリースしたいネタですので、些か消化不良ではありますが、短めで締めさせていただこうかと思います。
最後に2022年の「34mm」を振り返っておきますね。シリーズの初期作って、独特の趣があって…良いんですよねぇ(*´∇`*)
2022年版 KURONO BUNKYŌ TOKYO「34mm」
Ref.CS034A
実物を見たら、これに一番グッと来ました。写真の印象だとのっぺりとした感じなんですが、さすがに本物は違いましたねぇ。めっちゃ渋かった…(*´∀`*)
Ref.CS034B
これもキレイでしたねぇ。青空のようなブルーが眼に鮮やかで、これからの季節にピッタリじゃないでしょうか。買えた人が羨ましい…(;´∀`)
Ref.CS034C
めちゃめちゃキュートでした。間違いなくハズシの効いたカラーなんですが、それでいて「定番感」も持ち合わせている…相反するものが同居する「不思議さ」は、浅岡さんの作る時計に共通する魅力かもしれませんね(*´∀`*)
Ref.CS034D
昨年7月の販売時、私の第一候補がこのモデルでした。いやぁ…実物良かったですよ~。軽やかなのに、キリッとしたところもあって。自分の目に狂いはなかった!!なんて思いましたもん。欲しかったなぁ…(;´Д`)
【共通諸元】ケース径:34mm ケース素材:ステンレススチール(316L) 防水性:5気圧 ストラップ:カーフレザー ムーブメント:自動巻、Cal.MIYOTA 90S5、パワーリザーブ約40時間、毎時28800振動、24石 ボックスサファイアクリスタル風防、日本製 限定:各80本 価格:150,000円 2022年7月21日(木) 午後11時(日本時間)発売(1分未満で完売)
最後に
はぁ…こうやって旧作の実物を拝見して、改めて湧き上がる「悔しさ」とともに、今作こそは「手に入れたい!!」という願いを心に刻みました。できれば…いや!!絶対に…いやいや!!後生だから(?)お願いします(;´Д`)
幸運にも購入する権利が与えられ、無事に入手に成功したならば、いつものようにコッテリと「腕時計喫茶」で「喜びの報告」を書かせていただきます。そして残念なことに「幸運」から見放されたなら…「腕時計茶寮」の方で、くどくどと未練たらしい記事を書くつもりです。どっちになるかなぁ~??お楽しみに(;´∀`)
ご意見・ご感想
コメント一覧 (6件)
黒海月さま。
お久しぶりです(汗)
早く返さないとと思いつつ、落ち着いた瞬間に返したくて間が空いてしまいました。誠に申し訳ありません。
「34mm」… 私の腕時計趣味におけるターニングポイントになりそうな時計です。
いろんな意味で今後の方向性に影響を与える時計だと思いますので、じっくり腰を据えて記事化したいと思います。
砂布巾さん
こんばんわ、黒海月です。
おめでとうございます(^^)/
第一希望とは、さすが腕時計の神様も微笑む相手をわかってらっしゃる!
是非是非、記事にされることを楽しみにしております(*^^)v
黒海月さま。
本年も秒殺イベントだったようで…なんて、他人事のように俯瞰しております。
というのもワタクシ…先行予約の抽選に「当選」しちゃったんです!!何度も何度もメールを確認して、夢じゃなかろかと(笑)
めちゃめちゃ嬉しくて、人目も憚らず「YES!!YES!!」なんてやってしまいました(笑)
しかも…第一希望での当選です!!
最近、ロクなことがありませんでしたので、頑張っているオッサンに神様が微笑みかけてくれたのだと喜んでいます…(´;ω;`)
恐らく、入手は5月になると思います。
レビュー、必ず書かせていただきますね~(*´∀`*)
砂布巾さん
こんにちわ、黒海月です。
クロノブンキョウトウキョウ34mm参戦出来ずでした。酒を飲んでしまって気がついたら翌朝に( ̄∀ ̄)
もちろん、4本ともソールドアウト!そりゃそうか!
ミッドナイトは欲しかったな〜との後悔もありながら、2023年早々に散財しなかったことに、チョットだけホッとしてもいます。
とはいえ、買える買えないはともかくこの秒殺イベントにリアルで参加したかったのも事実。不戦敗とは情けなし。。。
そして、ミッドナイトは心から欲しい時計だったなと。実物見ずにそれを思わせる時計ってなかなかない!
また、そのうち34mmの新作リリースに期待したいですね。
砂布巾さんの吉報記事お待ちしてます!!!
黒海月さま。
私の物欲バレバレですねぇ(;´∀`)
昨年は悔し涙に枕を濡らしましたが、今年の「34mm」も心躍る作品群でした。
やっぱ「ミッドナイト」ですよね!!前作にはなかったダーク系ということもありますが、明らかに一番手の込んだ(メンドクサイ)ダイヤルなのです。これを狙わん手はないやろーみたいに思いました。
さぁ!!一緒に参加しましょう!!(*´∀`*)
砂布巾さん
こんにちわ、黒海月です。クロノブンキョウトウキョウ34mm争奪戦に参加されると思ってました。私は昨年の腕時計喫茶の記事を見て、クロノブンキョウトウキョウの34mmの存在を知り、ハイセンスなデザインと価格を見ていずれはとの想いを抱くようになったものです。先日の発売の発表から心が騒ぐも、先立つものが無く、それでも参戦するか思い悩む日々を悶々と過ごしてます。やっぱり、ミッドナイトが刺さりますね〜。特に本記事を拝見して、尚更そう思いました。3.6.9.12の夜光塗料が塗ってあることも知り、写真を見るに素晴らしく良い出来栄えが確認でき、あと3日眠れぬ夜を過ごすことになりそうです。
今週末、砂布巾さんが、狙いのクロノブンキョウトウキョウ34mmをゲットされること、そしてそれを記事にされることを願っております!
あーーー、私はどうしよう(*´Д`*)