2015年に80歳ちょうどで鬼籍に入ったうちの親父殿。
本人曰く「小さな会社」の代表を長く努めた。「小さい」って言っても、1万6千人の従業員を抱えたこともあったはずなので、それなりの会社だったと思う。あのバブル崩壊、その後に続く業界不況を乗り切ったんだから大した経営者だ。我が父ながら。
わが家4人家族の中で唯一の「派手好み」。遺されたタイピン、カフスのコレクションはほとんど「ゴールド」そして「石」付き。小柄だが恰幅のいい人だったので、派手目なスーツとゴールドの光り物、ついでに厳ついサングラスがかなりの威圧感を醸し出していた。
子供の頃、うちに遊びに来た友人に「おまえんとこのお父さん、メッチャ怖いな!」と言われたこともある。確かに怒らせたら地獄の閻魔さまみたいに怖かったもん。そして長男の私は特によく「怒られた」っていうか「怒らせた」
そんな「厳つい」親父が愛したのが、「ゴールドの小物」だった。たまにはシルバーでもよくない?っていうアイテムでも決して妥協しない。熱い熱いゴールド推しなのだった。
「ゴールド大好き」な親父も亡くなって数年。チマチマと親父の遺品の整理も進めてきた中で、私がある意味楽しみにしていたのが親父の「腕時計」の整理だ。実家でオフクロと2人でデリバリーピザの夕食を済ませたあと、土砂降りの大雨という最悪のコンディションの中、自分のマンションに親父の時計4本を持ち運んだ。ちなみに現役だった頃の親父は「オメガ」コレクターだったのだが、カラダが弱り始めた頃にお世話になった友人たちに生前形見分けと称して、全部プレゼントしちゃったらしい。結構な本数あったと思うんだけどなぁ・・・
というわけで、ここに今ある4本はある意味「余り物」と言える。余り物にしちゃ良いものもあったりするのだが。
集めて写真撮ってみました!金ピカ!
セイコー(恐らくはシャリオ)、ロンジンのドレスウォッチ、ティソの懐中時計、ロレックスのデイトジャスト。
おおっ!オイスターパーペチュアル、デイトジャストがあるじゃないか!「フルーテッドベゼル」がかっちょいい!そして「ダイヤインデックス」(うわぁ・・・)トドメはシェルを使ったダイアル。派手だ・・・存在感ありすぎる・・・
個人的に「おっ!」って思ったのは、ティソの懐中時計。現在は出荷数でもトップクラスの身近なウォッチブランドだが、初期にはゴールドでキラキラに装飾された懐中時計が有名なエタブリサージュ(工房)だったのだ。勧められるまま買ったのではないかという気もするが・・・紳士の嗜みとしてこれはグッドチョイス!
ティソの懐中時計。蓋を開放したところ。
裏側のド派手な装飾。
ロンジンはどうやらクオーツだというところまでは調べたが、もしかするとこのメッシュブレスは後から付け替えたのかもしれない。
セイコーは多分・・・シャリオ。「シャリオ」と言えば「スティーブ・ジョブス」愛用で有名な時計。なんぼでも高価な時計買えるでしょうに、解ってるな~ジョブスさん。そして親父殿!
っていうわけで、今回は親父の金ピカ時計を4本まとめて紹介しました。親父の部屋ひっくり返したらまだまだ出てきそうな気もするんだけど。今後、継続して調べて一本一本について細かく書きたいと思います。
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