それなりに色んな(大したことない)ブランドの(大したことない)腕時計を所有している私ですが、どういうワケだか、一度は所有を経験したものの
「未所有状態」が長く続いているブランドも少なくありません。戯れにザッと記憶を辿ると、その代表格は
「タグ・ホイヤー」かもしれんなぁ~と考えています。
※まだまだ募集しています!!
元々
「モナコ」が大好きで、何本か買ったり売ったりを繰り返しました。見た目は
「どストライク」なんです。ところが…ホントに謎なのですが、長く持ち続けることができない。何故かどれも数年で手放す羽目になってしまうのです(;´Д`)
そういえば
「カレラ」も持ってましたっけ。だけど、やっぱり数年で手放してしまってます。タグ・ホイヤー全体で言えば、4本買って4本売った(はず)。プラマイゼロという履歴…んん??(いや待て…セルとか2000とか持ってたな…)
購入までの興奮度でいうと、タグ・ホイヤーの時計は凄かったと思います。何というか…
「火が付くように欲しくなる」のです。文字通り夢に出て来たこともありました。広告があれば見てしまうし、ブティックがあれば覗いてしまう。そういう吸引力に関する限り、私にとってタグ・ホイヤーというブランドは
「ど真ん中」の存在であり、世代的にも無視できないようにインプットされているようです。
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無意識のうちに「アクアレーサー」を追っていた
その癖、ここ数年は小さい
「ニアミス」こそあれど、本気の本気で獲りにいった物件は
「カレラ キャリバー ホイヤー02(CBN2A10.BA0643)」と
「モナコ キャリバー ホイヤー02(CBL2111.BA0644)」くらいでしょうか??その頃は何故か
「キャリバー ホイヤー02」に興味がありまして。
実物を見れば時計全体の作りも中々でしたし
「タグ・ホイヤーも着実に進化しとるな!!」なんて感心したのを覚えています。特に
「モナコ」は
「ワシの知っとるモナコとは別モンや!!」と隔世を感じたくらいです。
ですが、やっぱり購入には至らず、その後も意図がありそうでなさそうな別の時計たちに、なけなしのお金を使ってきました。う~ん…こりゃあもう、タグ・ホイヤーとは縁が切れちゃったのかしらん??
なんてことを考えてましたら、ほとんど無意識のうちに、何度も何度も専門店のWEBショップや腕時計専門媒体の記事で
「追ってしまうタグ・ホイヤー」があることに気が付きました。それが
「アクアレーサー プロフェッショナル300」でした。自分でも意外です。
「何で今さらアクアレーサーなん??」って
「セルフツッコミ」入れてます(笑)
実際、何ででしょうねぇ…まぁ
「ダイバーズ好き」ではありますから
「アクアレーサー」が索敵範囲に入ってくること自体は、意外でもなんでもありません。
ですが、件の
「ホイヤー02」にうつつを抜かしていた頃ですら
「アクアレーサー」は埒外にあったはずなのです。
高級腕時計に疲れて
自己分析してみると、変化の根底には
「高級腕時計疲れ」があると解りました。そして昨年末の心境を振り返ると、そこには
「雲上狙い」の私がいました(;´∀`)
恥ずかしかったので、ぼやかして書いたと思いますが、その頃…期間にしてひと月の間は、手持ちで取引枠が最もデカいカードをブンブン振り回しては
「あったら速攻で買う!!」と決めた雲上がありました。今考えたら、ホンマにとんだ身の程知らずの行動でしたねぇ(;´∀`)
お陰さまで熱病も長くは続かず、いつもの金銭感覚を持った庶民派の私に戻ることができましたが、アレを完遂してたら…今頃は毎日、きゅうりのキューちゃん(東海漬物)と白米のみの生活を強いられていたかもしれません。お茶漬けにすると美味しいですけどね。刻んだキューちゃんをチャーハンに入れても上手いっす(*´∀`)
ってなワケで、昨今の腕時計高騰などもあって、私の興味も
「本分」である
「ミドルクラス」に立ち戻りました。これで良いと思います。私は元々コッチの住人ですし、改めて安らぎはここにあると解った気がします(笑)
今さらだけど「アクアレーサー」を見に行く
てなワケで、実物を拝ませていただこうと、新宿駅前近くの
「ISHIDA新宿」さんへ伺ったのが2週間ほど前。いつ伺っても、どのスタッフさんであっても
「いつでも遊びに来てください!!」と言って下さるものですから、ついつい甘えて無限の好奇心を満たしに行く私(;´∀`)
アクアレーサー プロフェッショナル300(WBP208B.BF0631)
早速、気になってたヤツを拝見!!
まずはリリース直後からソワソワと気になっていた
「アクアレーサー プロフェッショナル300(WBP208B.BF0631)」を見せていただきました。21年5月の製品発表直後でしたか…
「ホディンキー」さんのトライアウト記事を読んで以降、ようやくの邂逅です(*´∀`)
ケースサイズは横
「43ミリ」とガッツリしていますが、さすがはチタン。拍子抜けするほどの軽さでした。特に、ジンのモデルで頻繁に見られる
「サンドブラスト仕上げ」の男っぽいルックスと、時計を載せた手のひらがフィードバックしてくる実際の重量の間で違和感に近いものを覚えました。それくらい軽いのです。
またこの仕上げには、チタン素材特有の暗さを逆に利用して、プロツール感を醸し出す意図もあるのでしょう。すでに完成されたラインである
「アクアレーサー」のデザインに、新しい外観的価値を加味することで、SSモデルと比べて
「ワンクラス上の存在」に昇華できていると感じました。
選びぬかれた「グリーン」から感じる生命感
時計ではあまり見られない種類のグリーン
ベゼルとダイヤルでアクセントとして使われる
「グリーン」。これは何気に考え抜かれた
「グリーン」だと思います。そもそも、長年腕時計業界で
「グリーンダイヤルの時計は成功しない」と言われてきたのは何故なのか??…それは時計に限ったことではなく、緑色の持つ生命感やメッセージ性が、デザインするにあたって
「邪魔になるから」に他なりません。何をやっても
「子供っぽくなってしまう」辺りも、多くのデザイナーが敬遠する原因でしょう。印刷物などでは
「発色させるのが難しい」という、技術的な問題もつきまといます。
ですが、この
「WBP208B.BF0631」に与えられた
「グリーン」は素晴らしいです。鈍い光沢のチタンケースを逆手に取って、絶妙に発色を押さえた色味を選択したのが解ります。しかも最終的にはそれらのコンビネーションを
「アースカラー調」に落とし込むニクい演出。タグ・ホイヤーさん内部に、相当デキるデザイナーさんがいるとお見受けしました。アワーマーカーのリングにまで細心の注意が払われていますし、アイコニックなウッドデッキ状のダイヤル装飾と相まって、タグ・ホイヤーさんの美学を満喫できる一本と言えるでしょう。
素晴らしいバックル
このバックルなら茶碗2杯はゴハンいける(笑)
ここに来て実物を見たことで解りましたが、この
「バックル」…めっちゃ良いですね!!ロゴやアクセントの直線も、極めて美しく正確にエングレービングされていますし、ロックの操作感も良好でした。私は総じて
「バックルにうるさいオッサン」なのですが、これなら余裕で合格です(*´∀`)
おずおずと装着!!
連れて帰りたい(笑)
なんてこったい!!めっちゃ馴染む!!肌に馴染むぞぉ!!(笑)
サンドブラストのチタンケースが醸し出す
「土塊」のような質感。セラミックベゼルの芳醇なグリーンは
「収穫前の葡萄」のようです。ちょっと待て…あんまり話題に上らないけど、これってメチャクチャ素敵な時計なのではないでしょうか??
タグ・ホイヤーさんの作る時計の何本かを使ってきた身としては、どこかに完璧になりきれない
「雑な部分」を残してしまうのが、このブランドの
「性」だと思ってきましたが…この時計は
「ほぼ完璧」でした。防水だって
「300メートル」ありますから
「なんちゃってダイバーズ」ではないですしね。
厳しいことも言われちゃう
「キャリバー5」搭載ですし、その割に
「50万6000円」のお値段は躊躇するかもしれません。ですがこの雰囲気と存在感。身に着けた私に、他では中々味わえない種類の感動をもたらしてくれたのは確かなのです(*´∀`)
アクアレーサー プロフェッショナル300(WBP201C.BA0632)
お次はステンレスケースのモデル
「WBP201C.BA0632」を見せていただきました。今年の新作ということで言えば
「オレンジダイバー」を見るべきなのでしょうが…今の私が気になるのはどちらかというと
「シブめ」のモデル。
ってなワケで、ある意味
「基本色」とでも言うべき
「グレー(シルバー)」ダイヤルを拝見しました。ここのところ
「人間最後は白ダイヤルに回帰するやろ!!」と根拠のない結論に達しちゃってる私。そんな調子で
「シルバー」や
「ホワイト」のダイヤルばかりに目が行ってしまうのです。まぁそんなのは、数ヶ月単位であっさりと
「リセット」されちゃいますけどね(;´∀`)
ベゼルもダイヤルも美しく印象的な仕上がり
デザインの完成度が高い!!
間違いなく
「使えるダイバーズ」だと解ります。養生が邪魔で美しさが伝わりませんが、とても美麗でした。こうして見ると
「若い人向け」だという先入観が馬鹿馬鹿しく思えてきました。それくらい格好良い時計なのです。良いじゃない!?オッサンが着けたってさ!!(笑)
丁寧な仕上がりのセラミックベゼル、ダイヤルはオメガさんで言うところの
「チークコンセプト」的な装飾。それこそアクアテラに匹敵する美しさでした。優しい光沢から「ギラッ」と鈍い光沢まで様々に変化して、見ていて飽きることがありません。
多角形を用いたインデックスの存在感も視覚を楽しませてくれます。ゴージャスなダイヤル要素の中を、大人しめの針が遠慮がちに泳いでいる…そんな感じに見えました。
計算されたケースサイドの美しさ
この角度は絶品ですね!!
「12角形(Dodecagon)」のベゼルにばかり目が行く
「アクアレーサー プロフェッショナル300」ですが、このケースデザイン…これ中々秀逸ですよね??何というか…こういう部分で過小評価されがちなのが、タグ・ホイヤーというブランドだと思うんです。私も
「ちょい雑ブランド」のイメージ持ってましたもん(汗)
特にサイズ以上の遠近感を感じる側面の美しさは、タグ・ホイヤーさんのデザイナーが
「非凡」であることの証でしょう。ベゼルの厚み、チラッと見切れるアワーマーカーさえもが、高度に計算されたトータルバランスの上に出来上がっています。ベゼルの12角形が強烈なパースを生み出していること、お解りになりますか??
SSのバックルも素晴らしい!!
スポーツモデルなら何にでも合いそう(*´∀`)
「WBP208B.BF0631」と同型のバックルです。シンプルな3連ブレスにちょっとした
「色気」を与える名脇役ですね(*´∀`)
ありがたく装着!!
この存在感よ!!
「鏡の前でどうぞ♬」と促されたものの、自分がモロに写った写真のアップロードは止めておきます。事故みたいなものですから(笑)
こうして腕に載せると
「横43ミリ」なりの迫力があります。視覚のみならず、SSですからそれなりにズシッときますしね。いかにも
「機械式を着けてる!!」と実感できるのは確かです。
ここで私はスタッフさんに聞いてみたんですよ。
「大きく見えますか??」と。するとその方は、22年新作の
「アクアレーサー プロフェッショナル200」が横幅
「40ミリ」になったことを引き合いに、今後
「アクアレーサー」の中心サイズが
「40ミリ」に写っていく可能性を語ってくれました。それは私も考えていたことでしたが、肝心のデザインが…
「300」の方が好みなんだもん…(;´Д`)
それだったら
「アクアレーサー キャリバー5 WAY201」の方が、私的には刺さる見た目をしていますが…そっか!!アレも
「43ミリ」だったっけ(;´∀`)
ただ、注釈を許されるなら、鏡に写して引きで見た自分自身のバランスとしては
「正直こんなもんちゃう??」と思える程には違和感なく着けていられました。175センチ73キロと小太りのオッサンですが…ご参考に(笑)
アクアレーサー プロフェッショナル300(WBP231C.BA0626)
時計の
「大きさ問題」は、腕時計好きを永久に悩ませ続けるのかもしれません。例えばパネライさんなら
「44ミリ級」でも
「標準サイズ」ですし、そういう認識は広く消費者に知れ渡っています。つまりパネライを買うということは、デカい時計を着けるための
「覚悟を決める」意味もあるのです。まぁ最近は
「ドゥエ」という抜け道もありますが(笑)
そこ行くとタグ・ホイヤーさんにはそこまでの
「デカい時計本舗」的なイメージはなく、件の
「WBP201C.BA0632」の
「横43ミリ」というサイズは
「一旦冷静になって考えたい」大きさなのかもしれません。
そんなことをぼんやりと考えているとき、ショーケースの片隅に見付けたのが、コンパクトな
「WBP231C.BA0626」でした。何かエエやんそれ??ちょいと見せてもらえますか??
レディス扱いとのことだが…
細腕男子にはコッチかも??
おお??これで良いんとちゃうの??ってな感じで目からウロコを落としまくっていた私に、スタッフさんは告げました。
「それ…レディスです」。ボーイズやなくて??
「レディスです」。そ…そうですかぁ(並行店の一部ではメンズとして扱うお店もチラホラあります)
レディスに区分されているとはいえ、ケースサイズは横
「36ミリ」です。
「36ミリ」…最近買ってますしねぇ…自分用に。
※こちらは同じく36ミリのダイバーズ
そんなこんなで、勝手に
「ボーイズ」と捉えて試着させていただきました。その際、どこかで見たテイストのダイヤルに対して
「白樺的なアレですね!!」と感想をもらしましたら
「それは言わない約束」みたいな雰囲気になってしまいました。いかんなぁ…思ったことをすぐに口に出しちゃうのは(笑)
恐る恐る装着!!
解ってる人のリストバランスになりますね!!
ほらほら!!男でも何の違和感もないでしょ??(笑)いやむしろ、メンズにもガンガンお勧めするべきじゃないでしょうかねぇ。聞くところによりますと、実際に男性の購入者も多いそうです。皆さん思うところは同じということですね(*´∀`)
セイコーさんの
「白樺」と比べれば、こちらの
「WBP231C.BA0626」のダイヤルは鋭角な色変化が特徴的です。ギラギラと派手に表情を変え、時折ふっと落ち着いた真っ白にも見える…中々巧みなギョーシェだと思いました。
そしてサイズ感ですが、太いベゼルのあるダイバーズを小型化した際に起きる
「ダイヤルが小さく見える現象」もそれほど感じることはなく、視認性も十分に担保されていると思いました。今からでも決して遅くありません!!タグ・ホイヤーさんはこの
「WBP231C.BA0626」を堂々と
「ボーイズ」として区分けし直して、世の中の
「小さいダイバーズに焦がれる野郎ども」に向けて発信すべきだと思います。
最後に
コアな腕時計好きの皆さんからは、少なからず侮られている気がする
「タグ・ホイヤー」さんですが、ブランドのエントリーを任されている
「フォーミュラ1」や
「アクアレーサー」でさえ、これといった弱点の見当たらないモデルを多数取り揃えています。
「若者向け」などと括られるのも
「ハズレがない」安定感が腕時計入門編に相応しいからなのでしょう。
しかし最近作の実物を拝めば
「若者向け」で済ますには勿体ないと思える、完成度の高い時計が目白押しです。残念ながらこの先には価格改定(もちろん値上げですが)が予定されているタグ・ホイヤーさん。価格が上がればその結果として、より厳しい審美眼を持った層からも目を向けられるようになるでしょう(;´∀`)
それがブランドにとってチャンスか否かは解りません。しかし、自ら進んで新しいステージに登ろうとするなら、今後の展開は注目すべきものになるかもしれないのです。少なくとも現行の
「アクアレーサー」を拝んだ限りでは、それだけの
「決意」のようなものが見えた気がします(*´∀`)
※まだまだ募集しています!!
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