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目からウロコ!!「About Vintage(アバウト ヴィンテージ)」さんの『1954 GMT World Traveler』をレビューします!!

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デンマークと言えば…真っ先に浮かぶイメージは「お洒落なデザイン」ではないでしょうか。実際、様々な分野にハイセンスなデザインを纏ったプロダクトを次々と輩出してきたのが「デザイン大国」デンマークという国だと思います。

インテリアデザインなら「アルネ・ヤコブセン」「ハンス・J・ウェグナー」のお二人などは、日本でも「北欧の巨匠」として知られています(ヤコブセンのクロックにインスパイアされた腕時計もありますねぇ)

インテリアだけではありません。私が大好きなプロダクトデザイナー「ヤコブ・イェンセン」のデザインも素晴らしいものばかりです。特に壁掛け時計の「Fibre board world timer JJ310」は私の憧れ。ずっと欲しくて仕方がないものの、あんなハイセンスなクロックが似合う部屋に住んでいないという、困った現実がありまして…(笑)

それにしても…大学で建築とインテリアのデザインを専攻した身からすれば、何とも不思議なのです。デンマークデザインの多くはバウハウス思想の延長線上にあるはず(ヤコブセン自身もファン デル ローエからの影響を認めています)なのですが、源流であるバウハウスが「極限まで律することで成立する芸術」であることに対して、デンマークデザインの多くからは、そのような「ピリッとした厳しさ」を感じることがないのです。何だかとても「優しい」のですよ (*´∇`*)

お国柄と言ってしまえばそうなのでしょうが、そこには北欧の地理条件が大きく関わっていると思います。

総じて夏は過ごしやすく、豊かな自然環境が羨ましくもある北欧の国々ですが、冬場は氷点下の時期が数ヶ月続く場合もあるそうです。なるほど、これはイメージ通り。厳しい寒さで屋内に閉じこもることが多いのかもしれませんね。

快適な屋内生活のためのインテリアデザインが発達した理由もこの辺りにありそうです。

Table of Contents

真似られない「深い精神性」

Copenhagen, the capital of Denmark.

美しい自然に囲まれた環境に生きる北欧の人々の心の内に、自然に対する畏敬が生まれるのは至極当然のことでしょう。自然の恵みである高品質な木材を使ったインテリアの多くから感じられる「優しさ」「豊かさ」。それらは素材である木材…つまり、北欧の自然を敬い、大切に守りながら生きる北欧の人々のマインドの現れなのです。

地理条件で言えば、国境を接する「ドイツの産業革命(1840年代)」から、何らかの影響を受けていてもおかしくなかったデンマークですが、現代に至るまで手工業の精神が色濃く残ったことは幸運でした。そのお陰で豊かな自然環境が維持され、手作りの大切さを知る、ぬくもり重視の精神性が保たれたのかもしれません。他の国や地域が真似しようとしても、精神性の深い部分までは真似られません。北欧のデザインが「特別」である所以です (*´∀`)

レビュー依頼が来た!!

About Vintage 提供

ってなワケで!! この流れのまま、小洒落た北欧の「腕時計」についても書かせていただきます。ちょっと前に「ノードグリーン」さんの時計を取り上げましたが、今回もデンマークのブランドでございます。

水溜まりのように浅い見識を、拙い文章にたどたどしく載せてお送りしてきた弊ブログですが…それなりに長く続けてきたことで、何かのお役に立てる時もあったのかもしれません。少なくとも、セイコーの一部モデルの売上には貢献したと思うなぁ(笑)

今回、縁あって北欧系の腕時計ブランド「About Vintage(アバウト ヴィンテージ)」様より、「腕時計2本」のレビュー依頼を頂戴しました!! ええのん?? こんな独断と偏見しかないかもしれない「腕時計喫茶」で…ええのん??

恐縮しまくりではございますが、素直に嬉しかったですねぇ。弊サイトを見つけて下さったこと自体もそうですが、検討の末に選んで下さったことも望外の喜びでした。腕時計世界の…ここは「ド辺境」ですからねぇ…顕微鏡でも覗かないと見つからないと思うのです。ってなわけで、喜んで書かせていただきます(*´∇`*)

ここ数ヶ月は個人的に色々と「へこむ事案」に翻弄され続けた私。思うように前向きになれない中でも取り敢えず本業だけはこなして参りましたが、頭のどこかで気になるのは「ブログの更新ができていない」こと。「最近書けてないなぁー」という認識は、それなりに忸怩たる気持ちにさせるのです (;´Д`)

そこに、前回書かせていただいた「トリコンパックス」の予想より半年早い入荷と、今回の「About Vintage」さんからのレビュー依頼です。お陰さまで「へこんどる場合ちゃうわ!!」と気持ちを切り替えることができそうです。

ようやく「北欧系」を理解できたかもしれない

「北欧系」って何だろう??

時計のレビューをお読みいただく前に「正直なところ」を吐露してしまいますが…私自身「北欧系時計の何たるか」を、まだまだ誤解していたのかもしれません。今回、何となくですがそれが理解できました。つまり「北欧系」とは北欧の人々の発想が生み出すものの「総称」であり、何か特定の「デザイン的な方向性」を示すものではない…ということを。

それは「About Vintage」さんの時計を拝見したことで、尚更思い知らされることになるのです。そんなこんなで「自由で縛られない表現」「開放的な発想」。そう言った北欧人の生き方から生み出される「有形無形の全て」を感じさせる、素敵なプロダクトの一端をご紹介します。

レビューのご依頼は「クオーツモデル2本」でいただいたのですが、内1本に「新作」を選んだため、今回は早めにやって来た「1本」を取り上げたいと思います。新作の方は後日!! (*´∀`*)

「About Vintage(アバウト・ヴィンテージ)」って、どんな時計ブランド??

まずはザクッと沿革から。
「About Vintage(アバウト・ヴィンテージ)」さんは、北欧はデンマークの新興時計ブランドです。
コペンハーゲン出身の腕時計愛好家、トマスさんとセバスチャンさん(幼なじみ)が2014年に創設した「About Vintage」。多種多様なライフスタイルにマッチするであろう、洒脱でヴィンテージ風味のデザインが特徴的です。それでは、魅力の一端をご覧下さい。

About Vintage – コレクションの一部

ね?? ね?? 良い感じのコレクションでしょ??

「About Vintage」さんの腕時計の多くは歴史的な様式美に則ったクラシカルなデザインに写りますが、よくよく見ると、あちらこちらに極めて現代的な方向からのアプローチが見受けられます。過去の良品にインスピレーションを受けながらも、上手にモダンな印象を包摂している…まさにそんな感じ。そもそもの発想の引き出しが豊富なんだと思います。時代時代のエッセンスをブランドとして纏め上げる実力は中々どうして、相当なレベルだと思いました。ちょっとでも気になった方は、公式サイトで「About Vintageの全容」を確認してみて下さい。

北欧系ブランドの時計を一括りに「ファッション・ウォッチ」とする風潮は未だ根強く、特に高級腕時計の界隈からは「別物」とされるきらいがあります。確かに100万円の高級時計(…最近はそのくらいだと高級扱いされないみたいですが)と比べたら、劣る部分は少なくないと思います。特にムーブメントなど「中身」に言及されるケースでは、それをもって歯牙にもかけられないこともあります。

ただ、だからこそ、よりストレートに「デザインで勝負」しなければならないのです。数万円のリーズナブルな価格帯で勝負する時計の場合、その「見た目」こそが、購入動機に至る要素のほぼ全てでしょう。格好良ければ「安くてカッケー!!最高!!」であり、ダサければ誰にも見向きもされない…多くの北欧系ブランドは、そんな最もシビアな「腕時計ルッキズム」の中で勝負していると言えるかもしれません (;´∀`)

About Vintageさんの公式サイトを見る

https://jp.aboutvintage.com/

※今回特別に『腕時計喫茶』の読者さま専用の【10%OFF クーポン】を提供していただきました。是非、ご利用下さい (*´ω`*)

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(2023年8月末まで有効)

小ぶりな「ボックス」は洒落たアースカラー

よっしゃ!!「開封の儀」いきますか!! (*´∇`*)

About Vintage – 時計本体の化粧箱(左奥)とストラップの箱

良いっすね!!ちっちゃい箱。そうそう、これで良いんですよ。指輪とかちっちゃい箱に入っているからこそ、男性がジャケットのポケットから取り出して「ボクと結婚してほしい!!」なんてドラマが生まれるわけですからね。これくらいの箱ならジャケットのポッケに入るかなぁー?? … 入った!!(笑)

如何にも自然派の北欧らしく、センスの良いアースカラーで着色された紙素材が使われています。デスクの脇に放置しても、お洒落感が漂いそうです。

ちなみに横の細長いケースにはオプションで頼んだ「ラバーストラップ」が入っています。また後で詳しく!!

『1954 GMT World Traveler Safari』 のクラスを超える「第一印象」

About Vintage – レザー調のボックス(内箱)

数十年使うことになっても、開封時の印象が延々と尾を引くのが「腕時計」だと思います。この数秒に何を感じるかが全てと言っても良いでしょう。化粧箱の蓋を上げ、初めてまみえる「1954 GMT World Traveler Safari」の姿。ずっと忘れないでしょうね。私にとって初めての「About Vintage」なんですもん。

About Vintage – 1954 GMT World Traveler Safari

そして、この瞬間に上がったんです。気分が。ブワァーっと感動が駆け巡ったんです。まぁ、自分好みだからこそ選んだ「1954 GMT」なので当然かもしれませんが、その「形」「量感」「色」…全部が予想の3割増しくらいに見えました。

「クオーツムーブメント(RONDA 515-24H GMT)」搭載で「5万3900円」なのですが、もっとこう…8万~10万円と言われても納得できるファーストインプレッションです。機械式なら(ムーブメントにもよりますが)15万円以上は普通にアリかもしれません。

ちなみに「1970」という同系統のデザインで「Sellita SW330 GMT」を搭載したモデルがありました。そちらは13万9000円です。おぉ!!機械式GMTならお得かも!!

クオーツにしろ機械式にしろ…ダイバーズルックのGMTが私の「ツボ」であることは間違いありません。この手の時計はやっぱ上がるなぁー  (*´∀`*)

珍しい発色、サファリグリーンの「ダイヤル」

About Vintage – 1954 GMT World Traveler Safari

まずは「ダイヤル」から。彩度を抑えたスモーキーな「サファリグリーン」が可愛いです。中々時計のカラーリングで「可愛い」という反応は起きにくいと思うのですが、瞬時にきゅんときました。「何?? この子めっちゃ可愛い!!」ってな感じです。

そもそも北欧系は色彩感覚に優れたプロダクトが多いのですが「1954 GMT」に与えられたダイヤルカラーも、その辺りの認識を裏切ることはありませんでした。よく計算された配色だと思います。それ自体は目立つ色では無いんですが、一歩引いた感じで「周りの色を引き立てる効果」があります。針やロゴ、インデックスの発色にも良い影響があるはずです。人の肌色との相性も抜群ですしね!! (*´∀`*)

About Vintage – 1954 GMT World Traveler Safari

インデックスはまるで蓄光のかたまりみたいな「ドット」です。適度な厚みがあります。サイズのバランスも良く「目立つのに目立ち過ぎない」塩梅が絶妙ですね。カレンダーの窓も「そういえばデイトがあった」くらいの扱いですので、シンメトリックなトータルデザインを壊すほどではありません。

秀逸なのは「書体」。なるほどなぁーと納得させられるウエイトの書体が使われています。何日も悩んで決めたんじゃないでしょうかねぇ??

立体感のある「ブランドロゴ」も周囲の空間で唯一の「支配的な位置」に据えられており、見る人が見ればトータルデザインのレベルが推し量れると思います。

時計の輪郭に優しい表情を与えるブラウンの「ベゼル」

About Vintage – 1954 GMT World Traveler Safari

ダイヤルがこの色ですから、ベゼルの茶色は「大正解」です。相互に発色を引き立て合う関係性の色配置、グラフィックとして非常によく出来ています。ここにブラックのベゼルディスクが嵌っていたら、少し「押しの強い」デザインになっていたはずです。落とし所はやっぱり「優しさ」なんでしょうねぇ (*´ω`*)

恐らくディスクの素材はアルミですね。昨今の高級時計に浸りきった方からすれば、アルミのベゼルは「チープ」に見えちゃうかもしれません。しかし、しかしですね!! このシックなヴィンテージ感はアルミじゃないとダメなのです。…と、アルミベゼル大好きっ子(?)の私は思います。

24時間回転ベゼルの一刻みは「6度」。2時間分を5クリックで設定します。それにしても良いなぁ…アルミのGMTベゼル。佇まいが最高ですよねぇー (*´∀`*)

クラシカルで繊細な「針」のデザイン

About Vintage – 1954 GMT World Traveler Safari

見た瞬間に「センスあるなぁー」と思いました。ペンシル針の付け根をアルファ針のように絞った形状で、先端部分は緩やかなカーブを描いて細く。クラシックでもあり、モダンでもある。「About Vintege」さんの理念をよく現した針だと思います。キレイに磨かれており視認性も良好です。夜光もしっかり塗られています (*´∀`*)

About Vintage – 1954 GMT World Traveler Safari  (ブラックライト使用)

秒針とGMT針は文字通り「針のように細く」時針と分針が作るダイヤル内部の世界観を壊しません。故にスポーツテイストの時計でありながら、何だかやたらとエレガントに見えます。

GMT針の先端の三角形にはポイントカラーであるイエローを塗布。ダイヤル上に記された「GMT」の書体と同一の色にすることで、GMT機能の視覚的な独立を果たしています。やるなぁー、デザイナーさん。

About Vintageさんの公式サイトを見る

https://jp.aboutvintage.com/

※今回特別に『腕時計喫茶』の読者さま専用の【10%OFF クーポン】を提供していただきました。是非、ご利用下さい (*´ω`*)

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(2023年8月末まで有効)

没個性が個性を引き立てる「ケース」

About Vintage – 1954 GMT World Traveler Safari

ケースデザインは驚くほど普通です。メンズモデルとしてよく見る「リューズガード付きのラウンド型」。それ以外はこれといって特徴のないケースと言えるかもしれません。

けれど…だからこそかもしれません。ダイヤルやベゼルなどの「見せたい要素」が確実に印象に残るのです。

「41ミリ幅」で大柄の部類に入るサイズであっても、ケース自体はあくまでわき役に徹している…そんな感じがしました。このモデルに与えられたシンプルで個性的とは言い難いケースは、他の優れたデザイン要素を活かすために計算された素地…無垢な「キャンバス」なのかもしれませんね  (*´ω`*)

ちなみに裏蓋の中央に「オリジナルメッセージを刻印」することも可能です。事前にAbout Vintageのスタッフの方から「是非やってみて下さい!!」と促されていましたので「何を刻んでやろうか…」と数日悩み抜いた私。そして最初に思い付いたのが…腕時計と同じくらい大好きなプロレスから、故アントニオ猪木氏の名言として知られる「迷わず行けよ 行けばわかるさ」でした。英語に翻訳して刻んだら、格好良いのではないかと…

About Vintage – 1954 GMT World Traveler Safari

ですがすぐに冷静になって、シンプルに注文した日付を入れることに。くっ!! 土壇場で守りに入っちまったぜ!!(笑)

大ぶりのケースを快適な使い心地に変える「ラグ」

About Vintage – 1954 GMT World Traveler Safari

大ぶり(41ミリ幅)で、それなりに厚み(12ミリ厚)もある「1954 GMT」のケース。ともすれば手首の上で「暴れる」場合もあるでしょう。生活動作の範疇で腕を動かすだけでも、大きく重たい時計本体は容易にベストポジションを外れ、着用者はその度に不快な思いをしがちです。大きな時計を敬遠する一番の理由は、見た目のサイズによるものだと思いますが、重さ故に手首の上で暴れることも、その一因だと思います。

それを回避する方法の一つに「ラグを短くする」があります。締め付けの起点位置を内側に寄せることで、ブレスレット(ベルト)と皮膚の接触面を増やすのです。そうすれば重さに振り回されないだけの摩擦が得られるようになって、装着時の安定感が増します。

「1954 GMT」のケースから生える「ラグ」も短めに設計されています。私も実際に装着してみてその安定感を感じることができました。適切に調整されたブレスレットであれば、時計本体が荒ぶることもないはずです。

そもそも近年はデザインの方向性的にも「短めのラグ」がトレンドだったりしますからねー (*´∀`*)

やったぜ父ちゃん!!リューズは「ねじ込み式」だ!!

About Vintage – 1954 GMT World Traveler Safari

意外でした!! 「ねじ込み式リューズ」だったんです。腕時計好きにとって「リューズがねじ込めるか否か」は、大きく評価を分ける点でしょう。リューズをねじ込むことで防水性を高める…当然、そのための機構です。

ですが、ねじ込み式のリューズには他にもっと大切な役割があるのですよ。要するに「ねじ込み式の方が格好良い」のです。

日付と時刻を合わせ終わりふっと一息付きつつ、ゆっくりとリューズに力を込める。ねじ山が噛み合う感触を指先に感じながら、慈しむようにねじ込む…どうです?? この所作?? 男らしくてイカスでしょ??

というわけで、ねじ込み式は大歓迎なのです。

価格以上のクオリティーが嬉しい「ブレスレット」

About Vintage – 1954 GMT World Traveler Safari

最近、特にそう思います。リーズナブルな価格帯の時計に付属する「ブレスレット」って、ホンマにレベルアップしてますよね?? 昨今の腕時計ブームで目の肥えた客の要望に応えるべく、ブランドと協力サプライヤーが頑張った成果だと思います。

「1954 GMT」に付属するブレスレットも価格を度外視した美観と高い装着性を誇る、誠に素晴らしい出来映えです。「ジュビリー風」のこんなブレスレットが用意されていたら…そりゃあ選んじゃいますよ!! (*´∀`*)

コマの仕上げも丁寧ですし、緩からず固からずの連結も気持ちの良い装着感に繋がっています。相当に良くできてるなぁー (*´ω`*)

About Vintage – 1954 GMT World Traveler Safari

弓カンとラグの一体感を見れば「1954 GMT」にとってこのブレスレットが「最高のマリアージュ」であることが解ってもらえるはずです。

About Vintage – 1954 GMT World Traveler Safari

バックルは片開きでロック付き。何も迷うことなくスルスルッと着けられます。ここも十分なクオリティーで仕上がっていますので「バックルを見られたら恥ずかしい」…そんな、昔の安時計でありがちだった事態は起きないと思います。

2本目は「シリコンラバーのストラップ」

時計の注文時に「2本目のストラップも忘れずにお選び下さい」とのご指示を頂戴しておりましたので、遠慮なくウキウキしながら選ばせてもらうことにしました(笑)

茶系のレザーは鉄板でしょう。ハード系のヘビーメッシュも絶対に似合う(あ、でも金属で2本になっちゃうのか…)

試行錯誤を繰り返すうちに「ドンピシャでカッチョええ」一本を発見。それがこちらの「シリコンラバーストラップ」です。

About Vintage – 1954 GMT World Traveler Safari

どうです??とにかく色が良いでしょー (*´∇`*)

肌触りの良い材質でストレス皆無。その感触を例えるなら…「求肥」でしょうか?? モッチモチで気持ちが良いですよ。

内側に刻まれたパターンが適度な摩擦を生み出し、手首の上の時計本体を落ち着かせてくれます。これを選んで良かったー (*‘ω‘ *)

About Vintage – 1954 GMT World Traveler Safari

尾錠も雰囲気のあるものが使われています。SSブレスレットからの付け替えでガラリと雰囲気が変わる「シリコンラバーのストラップ」。まるで「別の時計」のように楽しめそうです。

おっと!! 忘れるところでした!! ブレスレットもストラップも所謂「クイックリリース仕様」です。工具要らずで、慣れれば簡単に付け替えられますよ (*´∀`*)

ロンダの「クオーツムーブメント」は必要十分の性能。しかし…

「515.24H」 RONDAの資料から

充分な性能の「RONDA 515-24H GMT」。クオーツとは言え、この価格で「GMT」機能を搭載できるのは、ロンダさんのお陰です。

機械式を遥かに上回る精度はクオーツならでは。普通に使っていて不足を感じることはないでしょう。ただ…一般的なクオーツに見られる「ステップ運針」故の問題がありまして。

要するに「秒針がアワーマーカーを正確に捉えていない」のです。

これは文字盤に対して正確にムーブメントを設置できていない、或いはそもそもムーブメントの運針が雑…そのどちらかが原因でしょう。ぶっちゃけそこを偏執的に合わせてくるのは、世界広しと言えど「日本のブランド」くらいなんですけどね (;´∀`)

スイスの大手でも出来ていないことなので誰も責めないと思います。思いますが…だからこそ「1954 GMT」のダイヤル上でマーカーをドンピシャで食うような「エレガントな運針」が見られたなら…それ自体が「特別な価値」になり得たと思うんですよねぇ (;´Д`)

同じクラスの時計と比べてみよう!!

意味はないかもしれませんが、参考までに昨年夏に購入した私のお気に入り、ティソさんの「シースター 1000 36MM」と比較してみましょう。価格的には近い(1954 GMTは5万3900円、シースターは6万1600円)ですし、比較することで何か大事なことが見えるかもしれません(笑)

1954 GMT World Traveler Safari & SEASTAR 1000 36MM

パッと見た目のケースの仕上げは「1954 GMT」の方がわずかに上だと思いました。ブレスレットも同様で「1954 GMT」のブレスレットは、数段上のクラスの物に見えます。シースターのブレスも素直な着け心地で好きですけどね (*´∀`*)

ダイヤル関係は針も含めて「同点」といったところ。同じダイバーズ系であっても、目標も違えばそこに行き着くためのアプローチも違うため比較は難しいのですが、コストの制限の中でギリギリ精一杯やっているという点で、引き分けとさせていただきます。

ムーブメントはどちらもクオーツですが、どうかなぁ…この場合は「ETA F05.412」搭載のシースターに軍配かな?? 「1954 GMT」に搭載の「RONDA 515-24H GMT」も悪くはありません。しかしクオーツの場合、精度云々は誤差程度ですから、勝負どころは「バッテリーライフ」だと思います。ロンダの515-24Hが「最大45ヶ月」、ETAのF05.412が「最大94ヶ月(55.0mAhの場合)」…というわけで、ムーブメント対決はシースター 1000 36MMの勝ちにしておきます(GMTがある分、消費電力的に515-24Hが不利な事情もあるでしょう)

というわけで…これといった意味を見出せませんでした(笑) ただ「ティソ」という大御所がその威信を賭けて作った時計と伍する時点で凄いことです。1勝1敗1引き分けの「1954 GMT」ですが、企業としての規模を思えば「勝ちに等しい引き分け」かもしれないなぁーと思いました (*´∀`*)

当たりの柔らかさで女性からも好印象

About Vintage – 1969 PETITE

デザイナー目線で観察すると、相当に見どころの多い時計だと思いました。良いデザインは「足し算から入り、引き算で終わる」と言われます。私が思いますに「About Vintage」さんのデザインはとにかく「引き算が上手い」のです。ちなみにこれって、めっちゃ難しいんですよ?? 日本のプロダクトデザインが長年苦戦している部分でもあります。

そういったハイレベルなデザインを、サラッと手頃な価格の腕時計に落とし込んでくれる「About Vintage」さん。今回のレビュー依頼を受ける前から、デザイナーでもある私としては、ずっと気になるブランドだったのです。

何より刺さったのは、所謂「北欧系のイメージ」から一歩も二歩もはみ出したように見えるデザインの方向性でした。ガツンとくるタイプのモデルを多数擁しているので、ラインナップには北欧系にありがちな「線の細い印象」がありません。むしろ腕時計好きの「ガチな部分」を刺激する時計が多いような気がします。

例えば、レーシングクロノグラフの「1960」などは、北欧系の括りとは相容れない「シブくて格好良い」モデルです。

About Vintage – 1960 RACING CHRONOGRAPH

ところが、腕時計の歴史の「美味しいところ」を切り取ったかのような時計であっても「About Vintage」さんのそれは「当たりが優しく」そして「愛らしい」のです。

その辺りの個人的な印象にコンセンサスが欲しくて、同じ会社の女子に「1954 GMT World Traveler Safari」を着けてもらいました。間違いなく女性にはデカい時計なのですが、何やら興味津々の様子。あ、しかもなんか似合ってる?? …まてまて!!誰もあげるなんて言うてへんから!! 返してー (;´∀`)

「色がカワイイ!!」を連発していた彼女。インデックスなどダイヤルの各要素も丸っこくて可愛らしく見えるそうで、この辺りの感覚の違いは面白く感じました。私も「1954 GMT World Traveler Safari」に対してはある種の「可愛らしさ」を感じましたが、どうやらそれとも違うニュアンス。まぁ、どちらにせよ。相当に女子ウケが良かったのは事実です (*´ω`*)

最後に…腕時計好きにこそ手に取ってもらいたい「About Vintage」

太陽光の下で見せる表情も格別(西新宿某所にて撮影)

実際、腕時計はそれなりにお金のかかる趣味だと思います。文字通り目もくらむような青天井の世界で、私なんぞは想像すらできない突飛な価格で取引される個体も珍しくないそうです。居るんですねぇー、漫画みたいな大金持ちって (;´Д`)

そもそも幾らの腕時計を「高価」と感じるかは人それぞれのはずです。ドップリと腕時計趣味の世界に毒された方々と、滅多なことで腕時計を新調しない方々との間には、日本海溝より深い溝があると思います。1万円の時計に「高い!!」と眉をひそめる人もいれば、100万円の時計に「安い!!」と膝を叩く人もいる。

ちなみに「About Vintage」の共同創業者、トマスさんとセバスチャンさんのお二人はこう考えたそうです。

Thomas G. Andersen & Sebastian Skov Regeser

「人生の転機となるような特別な瞬間を、高品質のラグジュアリーウォッチで祝いたい!!」…しかし同時に「毎回、高級腕時計を買う訳にはいかない」…うんうん、実に良く解る。これが普通の人の金銭感覚ですよね。

私も同様です。私の場合は人生の転機とやらを無理やり捻り出して「謎の記念日」を設定しては「腕時計を買っても良し!!」と自分を納得させてきたクチですが、実際はペラッペラのお財布に掣肘されて、高級腕時計なんて夢のまた夢…常にそんな感じです。そうして自分の置かれた境遇を呪いつつ、布団を被ってふて寝するのが関の山 (;´∀`)

ですが、トマスさんとセバスチャンさんは違いました。「金庫で保管される程の価値のある腕時計を、良心的な価格で製作してやろうじゃないか!!」…そんなある意味「無謀な夢」を形にするために腕時計ブランド「About Vintage」を設立するのです。

同じ腕時計愛好家として、こんなに痛快なことはありません。「無いなら作ってやろう!!」…大言壮語でも何でもなく「夢を形にした」二人のストーリーの断片が今、私の手元にあるのです。

天井知らずの高級化に疲れ、大好きな腕時計と距離を取った方もいらっしゃるでしょう。ですが、そんな「心ある腕時計愛好家」にこそ、私は「About Vintage」さんの腕時計を手に取ってもらいたいと思います。目からウロコが落ちますよ??(笑)

腕時計に賭ける情熱と、北欧の爽やかな風を感じさせる「About Vintage」さんのコレクションなら、貴方の腕時計趣味に「新たな息吹」を吹き込むかもしれません (*´∀`*)

About Vintageさんの公式サイトを見る

https://jp.aboutvintage.com/

※今回特別に『腕時計喫茶』の読者さま専用の【10%OFF クーポン】を提供していただきました。是非、ご利用下さい (*´ω`*)

sunafukin10

(2023年8月末まで有効)

【仕様】ケース素材:サージカル316Lステンレス製スチール ダイアルカラー:サファリグリーン 風防:ドーム型サファイアクリスタル(反射防止加工) ムーブメント:RONDA 515-24H GMT(クォーツ) サイズ:ケース径 41ミリ 厚み 12ミリ ベルト:ステンレススチール製5-LINKブレスレット(クイックリリース式) 防水:10ATM(日常生活用強化防水) 保証:欠陥に対して2年間 価格:5万3900円(2023年6月時点)

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