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本当は止めたい『ロレックス・マラソン』

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いやぁ…全く成果出ないんですもん。効果があるとしたら、新宿のブティックを次々ハシゴで歩き周わることで、僅かに脚力が向上するくらい?(自宅から界隈を歩き切ると凄い歩数になります)あと「今日こそあるかな!?」と過剰にドキドキすることで、心肺が鍛えられる可能性はあります。

…にしても出会えませんよねぇ。ロレックス(´;ω;`)

私、正直言いますと止めてしまいたいんです。「ロレックス・マラソン」ってやつ。そりゃあね、買いに行って「モノが無い」ってなことは、他のブランドでもままありますよ?

例えば本日、大好きな新宿「O百貨店さん」の時計売り場に赴きました。カルティエさんの「タンク マスト・ソーラービート」が見たかったのです。いや、違うな…土曜日には必ず行く老舗喫茶店で2杯目のコーヒーを飲みながら「見つけたら買おう!」と腹を括ってのことでした。

ショーケースを覗くと、そこにはお目当ての「ソーラービート」が!…と思ったらよく似たモデルでした。タンクっ!!紛らわしいなっ(笑)

女性スタッフの方によると、正規の大型ブティックになら在庫があるかもしれないということで、そのまま同じデパートの1階にある「カルティエ」さんのブティックへ。お~凄い!時計の展示数多いなぁ。

しかし考えてみれば、一人で「カルティエ」なんて初めて入ったかもです。まぁ、男一人で来る場所じゃないわなぁ…浮きまくるオッサン。訝しがるスタッフ。

「お探しのものはありますか?」と聞かれたので、まるで子供のように「そーらーびーとください!」とお願いしてみました。やばいオッサンが来た!と思われたかもなぁ…(;´∀`)

「申し訳ありません」…そうですか…こちらにもありませんか。「ソーラービートマラソンなんかしたくないぞ!」と思っていたら、どうやら計画より生産そのものが遅れているんだそうです。コロナだしなぁ…仕方ないか。

モノが無いのは「ロレックス」と同じですが、同じ大きさ(LM)のタンクを試着させていただいたり、買えなかったけど「失意のうちに退店」みたいな感じではありませんでした。今後の入荷にも期待が持てそうでしたし。

この辺ですよね。今のロレックスが「マラソンランナーたち」にとって、過酷で深刻なのは。「夢も希望もなかりけり」なんですもん(;´Д`)

ただただ「何にもないショーケース」を延々と見せられ、スタッフさんと「ありませんか?」「すみません」のセリフを交わすのにも流石に飽きてきました。流行ってるんですかねぇ、このジャムセッション(;´Д`)

この状況を例えるなら「昔のロールプレイングゲーム」でしょうか。不親切な作りでプレイバランスがすこぶる悪く、インターフェイスも熟れていないために次の章に進むための手順や必須アイテムが一向に見つからない…みたいなことが多々ありました。現状の「ロレックス・マラソン」は正にそれです。同じ街を何度も訪れては、毎度同じNPCに話を聞く展開…そっくりでしょ(;´Д`)

だからもう止めたいんです。私自身はあと一本購入できたらロレックスは上がりにしようと思っています。親父から受け継いだDJとミルガウスが手元にあるわけですし、あと一本手に入れたら上がりでも良いでしょう。

とにかく「ロレックス・マラソン」みたいに「非建設的な行動」のループからは、一刻も早く脱出したいんです。それこそ、こんなことやってても1円にもなりませんからね。時間の無駄ってやつです。

それにしても「たった一本」…たった一本のロレックス(候補モデルは3種)なのに、これが全く出会えません。いやもしかしたら、ブティックのバックヤードには在庫があったかもしれない。スタッフさんが私のご面相を見て「コイツには売らん!」と判断したのかもしれません。売る売らないはロレックス側の権利でしょうし、私には抗うすべもなし。

どなたか典型的な「転売屋さん」の風体をご存じの方がいらしたら、こっそり教えていただけませんか?自分の顔や髪型、服装と見比べてみますので(汗)

こういう「出会い」って、恋愛でもそうですが「無欲」になった瞬間に訪れるものではないかと思います。充血した目で「フシューフシュー」と怪しい息遣いの男がロレックス行列に列んでたら…必死すぎて怖いですわねぇ。試しに次の行列には「別に欲しくなんかないんだからねっ!」みたいな「ツンデレ感」出して列んでみましょうか。

ご承知の通り、私は「ロレックスに出会うまで何年でも粘る」タイプではありませんし、そもそも「信者」でもありません。転売なんて有り得ないので「買い時、売り時」にも無関心です。

ただ、何となく焦りがあるとすれば、ロレックスのように本来は「純粋な実用時計の出自」を持つブランドの時計は、自分が現役のうちに使っておきたいという感傷的な拘りでしょうか。

ロレックスが他の高級ブランドと本質的に異なる点は、ロレックスが今後も「労働者のための腕時計」を標榜し続ける限り、例え目玉の飛び出るような価格であっても「労働の成果」「結晶」としての「ロレックス」である…という点でしょうか。

あれだけの有名ブランドであっても、どこか泥臭い部分を残すロレックスだからこそ、幅広い「事情を持つ」人々にとって「自分たちにも関係がある」と思える親近感を与えるのでしょう。パテックやピゲが「王様」「貴族」だとすれば、ロレックスは「兄貴」なのです。だからこそ「ロレックス・マラソン」は続くのでしょうし、そこに「ランナーズハイ」のような恍惚を感じる人もいるのです。

ロレックスの時計には、社会で揉まれる日々が似合います。昼間、汗塗れになって働いて、夜の居酒屋では薩摩白波を煽る…そんな光景にすら似合うのです。そういう「人間賛歌」を彩るに相応しいブランドは、それほど多くありません。

ですので私としては、新人君が2回分のボーナスを合算したら買えるくらいのロレックスであってほしいですし、中間管理職が幹部にペシャンコにされたときに、ヤケクソ気分で買えるロレックスであってほしいのです。そういうエモーショナルな部分こそ、ロレックスの魅力の半分だと思っていますので(;´∀`)

とは言え、正規のブティックで「定価」で購入すること自体が困難の極みです。相当な辛抱と圧倒的な幸運をもってして、ようやく出会えるかどうか…

ならば「並行品か!」となりますが、ここまで価格が高騰してしまうと、本来の「並行品の旨み」は一切消え失せてしまいます。モデルによっては定価の数倍に跳ね上がった「並行ロレックス」を買う行為自体、一腕時計愛好者としての視野で見れば…何というかアレな…いや、止めましょう。買えない私にはそもそも無関係です。

私としては、現状の在庫の枯渇と価格の高騰を見守りつつ、いずれは訪れる「Xデー(並行価格が暴落して、定価を下回るその日)」を待ちたいと思います。もちろん、ただ大人しく待ってる私ではありませんが(;´∀`)

ということで…ロレックスではありませんが一本、買ってしまいました(;´∀`)

それは私の中で最も重要な「買いそびれ案件」の一つです。当時、同時期にリリースされた2つの時計。果たしてどちらを買うべきか悩んだ末、さすがに2つとも買うわけにはいかず、今回入手したモデルに関しては泣く泣く諦めた…という経緯があります。これは腕時計趣味の素晴らしいところなのですが、そういう「忘れられない時計」が長い時を経て、状態の良い中古として出現することがあるのです。

本日、まだ時計が届いてもいないのに、正規ブティックで替えベルトの相談をしてきました(汗)それくらいテンション上がってます。あぁ…久しぶりだなぁ。あのブランド。また意味なく裏返す日々が始まる(*´∀`*)

「ロレックス・マラソン」もたまには良いでしょうが、あまり根を詰めすぎるとしんどいですし、皆さまも「出会えたら御の字」くらいの無理のないペースで、ゆるゆるとランナーして下さい。

そして、時々は思い出してください。世の中にはロレックスに「勝るとも劣らない時計」が幾らでも存在するということを。「微妙な腕時計」を推し続ける弊ブログとしましては「多様性の拡大」にこそが唯一の「鍵」。それは腕時計という現代人にとって「必要不可欠とは言い難いアイテム」が、この先の時代も生き残るために必要な「キーワード」だと思っています。

あ、そうだ。「ロレックス・マラソン」の効果がもう一つ。願っても手に入らない日々を重ねて「世の中には思い通りにならないことがある」と達観できました。悟りの境地に導いてくれた修験の道。ありがとう!「ロレックス・マラソン」(*´∀`*)

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