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小道具「腕時計」が効いている映画「プリデスティネーション」

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「知っとるわ!」と仰る方には申し訳ありませんが、今回は「プリデスティネーション(Predestination)」というオーストラリア映画のお話をさせていただきます。つい先日見たばかりなのですが、恐らくここ10年以内に見た映画の中では間違いなく「私のベスト」でした。因みに2014年の映画ですので新作紹介というわけではありません(日本公開は2015年)そもそも「新作」だから飛びつく…みたいなことに興味がなく、ある程度、巷の評価が落ち着いてからじっくり鑑賞したい派なのです。なので「鬼滅」も数年後の楽しみに取っておくつもりで…(;´∀`)

原作はSF好きなら神にも等しい作家「ロバート・アンスン・ハインライン」「輪廻の蛇(’All You Zombies—’)」です。日本では「夏への扉」が有名でしょうか。でも私はやっぱり「宇宙の戦士」のイメージですかね(*´∀`*)

不勉強ながら私は未だに読んだことがなく(存在は知っていましたが)お陰で映画作品の「プリデスティネーション」を新鮮な気持ちで…先入観を一切持たずに見ることができました。これから記すこの映画への私の評価に関しては、多分にそのような事情が含まれているとお考えください。

この映画はかなり素直な作りの「タイム・パラドックス物」です。これ見よがしな凝ったCGなどに頼らず、米TVシリーズのクライム・サスペンスのような映像が続きます。なので一見、もの凄く退屈な映画のように感じると思います(私がそうでした)

重ねてタイム・パラドックス物に付き物の冒頭部分に対する理解の難しさが、この映画の開始から30分間の評価を左右します。私ももしかしたら途中で見るのをやめていたかもしれません。「なんかダルい映画だなぁ~」「休日の貴重な時間をコレで潰すのもアレだなぁ~」…そんな感じでした。

しかし私は会社の持ち帰り仕事をデュアルモニターの片方で進めながらチラチラ見ているだけだったので「見るのを止める」という行動自体にも積極的ではありませんでした。けれど、結果的にそれは「大大正解」だったのです。

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ここまで見事に全てが納得できた「タイム・パラドックス映画」を私は知りません。いや…ジャンルに関係なく、ここまであらゆる伏線を回収してくれた映画を知りません。ラストの30分間で私は何度も何度も「マジか…」「マジか!」と呟いたり叫んだりしてしまいました。こうやってブログを書いていても、未だ興奮の最中です。

主役は「イーサン・ホーク」さんです。大作俳優…というよりは中規模の映画で活躍する役者さんってイメージですが、その彼の「引き気味の演技力」がこの作品には不可欠でした。助演男優力とでも言えばいいのか…

助演は「サラ・スヌーク」さん。私はこの女優さんを知りませんでした。しかし、それこそ最初の数分でやられました(笑)あっという間のビッグファン化です。

主役のイーサン・ホークさんが演じるのはとある組織のエージェント…時空警察官なのですが、私と同年代の方には「未来警察ウラシマン」的なものと言ったほうが伝わるかもしれません。主題歌の「ミッドナイト・サブマリン」…名曲っすよ。

サラ・スヌークさん…女優さんですからもちろん女性なんですが、この方「男性役」なんです。因みにこんなお姿です。

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Eva Rinaldi – https://www.flickr.com/photos/evarinaldiphotography/ から

少しふっくらされてますが、吸い込まれそうなアイスブルーの瞳、憂いを帯びた表情…完全無欠ではないにしろ間違いなく美女です。そんなキュートな彼女がなぜに「男性役」を?

これからご覧になる方のために、詳しくは申しませんが…この映画でサラ・スヌークさんの凄まじいまでの演技力を見ることになるでしょう。そのイケメン化けっぷりにも度肝を抜かれるはず。例えるなら…ちょっとお疲れの「エドワード・ファーロング(少年期)」でしょうか?ね?見たくなったでしょ?

映画を中盤まで見進めて、私はあることにも気が付きました。この人「ジョディー・フォスター」さんにも似てる…と。いや、ジョディーの方が美人度では上回るのですが、何というか…顔立ちもそうですが、演技への入り込み具合が「同レベル」なんです。憑依じゃないのか…なんて思ってしまうくらい。

主役として物語の軸はイーサン・ホークさんが握っているはずなのですが、そのイーサン・ホークさんを追っていくと、次第に主役が影に回ってサラ・スヌークさんの存在がどんどん浮いてくるのです。

でもこれ、よくある「主役が脇役に食われた」みたいな話ではないのです。そうしなければ…そうならなければいけない映画なのです。サラ・スヌークさんに主役としての立場を食わせなければ成立しない演出に、ものの見事に応えたイーサン・ホークさんも只者ではありません。

SFに興味がおありで、尚且ハインライン小説を読んだことのある方なら、絶対にこの映画の味が解ってもらえると思います。押し付けがましくてスミマセン。感動を共有したくてしたくて(;´∀`)

ところでこの「プリデスティネーション」、何気に小道具が良いんですよ。映画の中の小道具に関してはうるさい(?)男なのですが、この映画で使われる小道具はとてもマニアックな感性で作られていると感じました。今の時代に「これ?」っていう安っぽさ…タイム・トラベルに必須のとあるアイテムもこれまた絶妙に外してくる(;´∀`)

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このセンス…好きだ(笑)

この時計もどうよ!?…っていうかどないよ(笑)

恐らく何かを改造したものだと思うのですが…「地場産業応援」的に考えた時、確かにオーストラリアにも腕時計ブランドはあるけど、北欧風の時計ばっかり作ってる印象が強くて何か違う。私の古い記憶では確かブローバにクッションケースのこんな時計があったっけなぁ~とか思ったり。

この写真だと解りづらいかもしれませんがこの時計、もの凄い手作り感が出てました。デジタル部分なんて紙を貼っただけみたいな(笑)まぁ、好意的に考えればEインクペーパーみたいな最新技術が使われている可能性もありますが。

けれど、CGで何でもどうにでもできちゃう時代に、こういう部分で楽しませてくれるのも悪くない…っていうかポイント高いです。背当ての付いたレザーストラップだったり、それがそもそもラグ幅に合ってなかったり…妙にリアルでしたね。雑な感じが逆に説得力がありましたもん(笑)

「腕時計が小道具として効いている映画」は数あれど、この「プリデスティネーション」もまた、その金字塔に(私の中でだけ)加えなければなりません。

決してハッピーエンドとは言えない映画ですが、見終わった時私は、立ち上がりこそしなかったものの無意識で拍手をしてしまいました。こんなに心揺さぶられたのは何年ぶりだろう…皆さまも腕時計好きが楽しめる最高品質の「タイム・パラドックス映画」である「プリデスティネーション」を見て「時間とはなにか?」を考えてみませんか?

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ご意見・ご感想

コメント一覧 (2件)

  • プリデスティネーション、YouTubeでフルバージョンが無料配信されてるのを観ました。
    イーサン·ホークのしている時計が気になりググったらこのページに。。w
    あのカットで表示されてる日付《1970年11月6日》はイーサン·ホークの誕生日であり、自分の誕生日でもあるためい余計に印象的でした。
    サラスヌークさんは魅力的でしたよね。もっと活躍してくれる事を期待します。

  • たかちんさま。
    まさかこの記事にコメントを貰えるとは思ってませんでした(笑)
    誕生日だったんですね。あの日付。
    何かのイースターエッグかなぁ~くらいには気にしていたのですが、気付きませんでした。ありがとうございます♬
    サラさん自然体美人って感じで素敵でした。

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