皆さまは大丈夫ですか?「肩コリ」
私は中学生の頃から首と肩の違和感を感じてきました。大概なオッサンに成り果てて今、思います。「あれも立派な肩コリ」だったと(´;ω;`)
その頃の原因で考えられるのは、うつ伏せで寝転がった状態での「お絵描き」。放っておけば何時間でもひたすら絵を描いているネクラなインドア少年だった私は、年がら年中「首が痛いよ」「肩が痛いよ」と周囲にもらしていましたっけ。
大学に入ると同時くらいにテレビゲームに熱中するようになり、画面に密着して(ブラウン管です)これまた何時間でもぶっ通しでプレイしていました。当然のように視力は下がり、首や肩はカチコチに。
社会人になると仕事や人間関係で人一倍つまずいて、その都度、極度のストレスから来る首肩のコリに悩まされました。そしてこれが今でも続いています。
さらに老化とともにやって来た筋力の衰え。それまでは「重い」と感じたこともないモノまで過重を感じるようになってきたのです。
それが「腕時計」です。
私の場合「腕時計をしない」という選択肢は存在しません。大袈裟に言うと、それは私にとって「raison d’être(レゾンデートル)」…つまり「存在理由」だからです。「腕時計好きのオッサン」から「腕時計」を取ったら、単なる「オッサン」になってしまう。
あ、ちなみに「レゾンデートル」という言葉は岡崎つぐお先生の難解な漫画「ラグナロック・ガイ」で覚えました。漫画で覚えた言葉の多いこと…いやぁ歳がバレるなぁ(;・∀・)
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何度か書かせていただいた通り、腕時計の装着に関する限り私の左肩の耐荷重は「約200グラム」です。それ以下でしたら、無理に動かなくてもいい休日などで普通に使えています。
ところがフルタイムで仕事に着けていったりすると、帰り際には神経を圧迫されたような痺れを感じるようになります。整体の先生には肩の筋肉というより、腹筋と背筋のバランス…つまり体幹を鍛えなさいと言われました。マッサージなんかに行くよりも、ジムで鍛えたほうが解消になるそうです。
とはいえ、極度の肩コリ問題への対処は急を要します。最近だと、スペック上は大した重さでもないROLEXの「ミルガウス」を軽量化しました。
私にとって腕時計の軽量化は「NATOベルトに変える」と同義語です。
標準装備のオイスターブレスを外すと、クラスプの「王冠マーク」がなくなります。通常ROLEXには一つの腕時計に3つの王冠が刻まれています。ダイアル、リューズ、そしてクラスプです(裏蓋に小さな王冠が刻まれている場合もあります)
ROLEXのオーナーの方はこの「クラスプの王冠」にも強い拘りを持っているそうです。にわかなオーナーの私なんかにはさっぱり解りませんが、ROLEXの「ドヤれるパワー」の何割かは、このクラスプが担っているのでしょう。
まぁ、そんなことはさておいても、オイスターブレスは最高峰のブレスの一つですから、私だって本当は外したくなかった。できればそのまま使い続けたかった。
しかし、身体は正直です。ROLEXだろうとパテックだろうと「重いものは重い」のです。今回はできるだけROLEXに格負けしない質感の良いNATOを探して買いましたが、他にも素晴らしい選択肢がありました!
スイス製の最高級ラバーベルト「RUBBER B」さんが展開するミルガウス専用ベルトです。
ラバーベルトとしてはお高い部類に入るのでわずかに気後れしていますが…間違いなく格好良くキマリそうです。何といっても、クラスプはオイスターブレスから外したオリジナルを使えるのがミソ!つまり「王冠マークをそのまま残せる」のです(*´∀`*)
ミルガウス用だけでも7色展開みたいです。
ラバーベルトに交換すれば、少なくともオイスターブレスの標準状態よりは軽量化できるでしょう。
ミルガウス(116400GV)は総重量「約155グラム」ですから、ラバーベルトに換えるだけでも相当軽くなるはずです。NATO化ほどの効果はないでしょうが、それくらいでも御の字だと思います。
ところでこの「約155グラム」ですが、数値だけ見ると私の限界重量「200グラム」まで大きな開きがあるので「余裕やろ!?」と思いますよね。私もそう踏んでいました。ところが、意外なほどに重さを感じたのです。
そういえば、スペック重量では重いのに、着けるとあまり感じない時計もあれば、150グラム辺りでも重く感じる時計があります。バランス…つまり重心の問題かもしれない。
ここで何本か、私がイメージで「重いんじゃ!」と感じている腕時計の重量を実際に計測してみましょう。ちなみに私が腕時計の重量を測るために最近購入したデジタル計は「タニタ」さんの「KD-187」です。0コンマ以下の数値は出ませんが、小型でも最大1kgまで計測が可能という点で気に入っています(真っ白なのもラブリーです)
正確性は解りませんが、「タニタ」さんの看板を信用します。
では「重いイメージがある時計」の体重測定を始めましょう。まずは日本ブランドの腕時計から(´・ω・`)
KENTEX
MARINEMAN SEAHORSEⅡ(S706M-12)
173グラム
日本製にこだわり続ける大和魂の塊のような「ケンテックス」、その中のダイバーズライン「マリンマン」から「シーホース2」です。
感じていた首の付根のしびれが思い違いではないことを証明する「173グラム」でした。ステンレスの肉厚なブレスもさることながら、重心から察するに「ケースが重い」ような気がします。
ORIENT
Enforcer(SEZ07002B0)
177グラム
金属からいかにも削り出した風のガテンな外装が魅力、オリエントの「エンフォーサー」です。まぁ、見るからに重量級ですよね。潜水艦ののぞき窓のようなベゼルと、トルニージョなリューズが迫力満点です。常に重さを感じていたので、実際に測ってみて納得できました。このルックスで軽かったら逆に心配になるかもしれません。
この時計、カッコいいでしょ~?ディスコン後、すんごいプレミアが付いちゃってるみたいです。愛してるので絶対に売りませんけど(¯―¯٥)
SEIKO
SEIKO5SPORTS(SRPB37K1)
171グラム
あれ?「エンフォーサー」より軽い?
私はこれ、ずっと「200グラムオーバー」だと思っていたんです。うちのBREITLING「スーパーオーシャン・スティールフィッシュ」がまだ標準ブレス装備だった頃に「同じくらいの重さ」だという感触があったのです。
もしかすると、重く見せる演出効果満点のド迫力なベゼルに騙されていたのかもしれません。ゴツいですからねぇ。殴られたら大怪我しそうですもん。
これは見た目からの思い込みで「超重い!」と感じるという典型かもしれないですね。実際、軽くはないんですけど(;´∀`)
それでは海外ブランドの腕時計から、私が常々「重さを感じる」ヤツらを見てやって下さい(;・∀・)
Victorinox Swiss Army
Infantry Vintage(241375)
162グラム
ビクトリノックスの「インファントリー」ですが、これはほぼイメージ通り。160グラムは超えているだろうと感じていました。解るのですよ「肩の痛み具合」で(´;ω;`)
このくらいの重さは「ガツン」ではなく「じわじわ」肩を破壊します。一番厄介なのは破壊的に重いわけではないこのクラス。だいたい一日の終り頃に「肩がヤバいことになっとる!」と気付くのです。それはもう「後の祭」ってヤツです(汗)
ビクトリノックスの現在の代表的なラインは男らしさとエレガントさが同居する素晴らしいデザインが魅力の「I.N.O.X.(イノックス)」です。下のメカニカルモデルは幅43ミリのケースで「201グラム」もあります。カッコええなぁ~と思って指をくわえて見ていますが、私自身は筋肉のバルクアップでもしないと使えそうにありません( TДT)
BULOVA
MOON WATCH(96B258)
169グラム
さすがに月に行っただけあるカッコよさ(?)大好きなデザインです。所々安っぽいんですが、そこには目をつぶって…
このブローバ「ムーンウォッチ」、これは意外でした。使っていてそこまで重くは感じていなかったんです。150グラムはあるだろうと予想はしていましたが…しかし言われてみれば幅45ミリの大型選手。重くて当然といえば当然です。クオーツということもあって、「軽いはずだ」という暗示にかかっていたのかもしれません。
軽く感じた理由を他に探せば、この時計、デカいくせに腕での座りが良いんです。裏蓋のエングレービングがいい感じの摩擦になって、肌に載せた時に吸い付くような感じがします。柄がデカくても無用にクルクル回らないため、重心が安定して軽く感じるのかもしれませんね。
HAMILTON
Khaki Tachymiler(H71726233)
211グラム
重い重いと思っていたけど…やっぱり大台超えてたか(汗)
幅47ミリというパネライ級のデカさを誇るハミルトン「タキマイラー」。見た目通りの超重量でした。カッコいいベゼルとなぜかレフトハンド仕様なところが気に入っています。でも見ちゃった…「211グラム」。知らなきゃなんとかごまかせてたのに。これが現実か…(泣)
まぁこの「タキマイラー」、ケースも重いんですが、恐らくブレスが馬鹿みたいに重いのです。クラスプも恐ろしいほどに頑丈にできているので「重さ=頑強さ」だとは思うのですが…さすがにオッサンの肩は耐えられそうにない( ;∀;)
ここまで文字通りいろんな時計を秤にかけてきました。結論からいうと「ミルガウスは全然重い部類じゃなかった」ってことでしょうか。
これまでの最短期間記録を更新したかもしれない速さでブレスを外された「ミルガウス」ですが、「155グラム如き」で文句を言ってたら、上で紹介した時計たちは使えたもんじゃありません。
今思うに「ミルガウス」からは、「実重量」以上の「心理的な重量感」を感じていたような気がします。私の安物中心のコレクションの中では最高額クラスになりますから「傷付けたらどないしよ?」みたいな過剰な気遣いがあったのでしょう。きっとそれが時計本来の重さ以上に、私の肩をガチガチに固まらせていたのだと思います。きっと、ピカピカのうちはそんな状態が続くはずです。打痕の2、3個も付いたら肝が座るんですけどねぇ(汗)
いかがでしたでしょうか?結論があるようなないような(笑)
こうやって計りまで持ち出して時計の重量を測ってみると、何となくですが、いつも感じている「時計固有の重さ」というものに、ある種の「イメージ」によって導き出された「思い込み」が多分に含まれていることが判明しました。今後「NATOベルトに変えよっかなぁ~」と思ったときは、実際にブレスを外す前に「秤にかけて」やろうと思います。ブレスのままの方が断然格好いい時計もありますからね。
最後に、すでに「NATO化」して久しい「小錦級時計」の現在の重量を測ってみましょう!
Breitling
Superocean Steelfish X-Plus(A17390)
NATO化後 146グラム
おいっ!ナメてんのか(笑)
なんでまだ「146グラム」もあんねん(笑)
まぁ、そんなところも愛しいのですが…(〃∇〃)
ご意見・ご感想
コメント一覧 (2件)
seikomaticさま。
若い頃には一切気にも留めなかった「重さ」ですが、気に入った時計でもその「総重量」を確認して断念することが増えて参りました(汗)
実重量では重いのに軽く感じる時計の「特徴」があるなら、見つけたいと思っています。
興味深い考察かもしれません。確かに腕の座りがよい悪いで重心が変わり重く感じることはあると思います。