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【強欲NEWS】ちょい古のOMEGAがマイブーム

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実はまた…古くて微妙なオメガが増えました。どうやら最近の私は、1990年代辺りのオメガが気になってしかたがないようです。別段、最近のオメガに魅力を感じない訳ではないのですが、私が時計に興味を持ち始めた最初の年代がまさに90年代であるということもあって、些か懐古趣味も手伝ってのことだと思います。

締め切り迫る!お早めに!(;´∀`)

 オールドとも言えず、新しくもないこの辺りの時計たち。調子を落としている物も多く、オークションでグッドコンディションを見つけ出すのは難しいと思います。とはいえ、どうにかこうにか動くものを入手して大事にしていけば、いずれは「立派なオールド」として扱ってもらえる時計になるかもしれません。古くったって、第二の人生に違う輝きがあるかも知れないのが腕時計の愉しみの真髄でしょう。

私はオメガだとダントツでスピードマスター・プロフェッショナル、通称「ムーンウォッチ」が好きです。どう考えても、オメガを一番体現しているタイムピースと言えば「ムーンウォッチ」だと思うのです。歴史の1ページを担った重要性と見た目の渋さは今でも十分に格好良いですからね。

「じゃあなんで買ってないの?」と言われると…まあ、縁が無かったんです。たぶん。「買うなら今だろ!」っていうタイミングもありましたが、そういう時に限って、近いところの人が愛用しているのを見つけたりして…ねぇ(;´∀`)

今回、オークションで落札したのは「オメガ スピードマスター オートマティック(3510.50)でございます。今から20年前くらいまで、オメガの中で「ド定番」に位置づけられていたモデルです。長年に渡り脈々と作り続けられてきたモデルだけに、中古の玉も世界中に沢山あります。ちなみに当時の定価は約22万円でした。

長く作られ続け、価格の安さからもそれなりの人気があった「3510.50」。しかし、このモデルと言えば思い出されるのは「2階建て構造ムーブメント」の悪名ではないでしょうか。

ETA2892をベースにクロノグラフユニットを力わざで後付した「なんちゃってクロノ」は修理もややこしいらしく、その手間賃の高さからオーバーホールを躊躇するオーナーさんも多いと聞きます。そもそも根っからの腕時計好きが手を出す時計ではありませんから、その使い方も荒く、日頃のメンテナンス意識も低く、当然オーバーホールなんて考えない…この辺りが「3510.50は故障が多い!」という悪評の土台になっていると考えます。って考えるとなんだか不憫で可愛そうな時計ですよね(´;ω;`)

それでも衰えない人気があるらしく、中古市場での回転率はかなりいいように思います。オークションだと価格にもよりますが、15万円くらいなら余程酷い状態でもない限りは、順調に捌けている感じです。

生産終了から十数年経っても衰えない人気の一番の要因は「スピードマスター プロフェッショナル(ムーンウォッチ)」に酷似しているからでしょう。激似なのに半値以下、しかもサイズが日本人にも使いやすくシュリンクされているので、パット見、とても「買いの時計」に見えるのです。

しかし…実は「3510.50」が一番旬だった頃、私はこの時計が「大嫌い」でした。ごまかしで作られたムーブメントも嫌でしたし、そもそもムーンウォッチじゃないのにムーンウォッチのツラをしているのが許せなかったのです。何というか…子供だましに思えて仕方なかった。

「オレたち貧乏人を舐めてる!」…そんな風にも考えていました。舐められているのにも気付かずに使っている連中のことも、ぶっちゃけ心のどこかで馬鹿にしていたのです。

「通」でもないくせに「解った風」を気取っていた若造でした。それは「3510.50」に限ったことではなく、使ったこともないくせに偉そうに批判した時計も数多くありました。若さで済まされることではありません。

それが一度、腕時計から数年間の距離をおいて改めて腕時計を愛し始めると、自分の中の腕時計に対する「受容体」が以前より何倍も寛容になっていると気が付いたのです。

今なら堂々と言えますが、私はいわゆる「通」なコレクターではありませんでした。確たる信念とやらも無かった。そもそも私が特定の何かを非難する際は、必ずと言って良いほど「元になる他人の意見」があったように思います。浅見ゆえに自分自身でうまく咀嚼することもできず、何だかちょびっと格好良く聞こえる「ダメ出し」をしていたに過ぎません。

結局、都会の裏道のように狭かった私の価値観は、腕時計のことに限らず私の目を曇らせていたのでしょう。つまらん自意識や拘りはさっさと捨てるべきでした。まぁ、この歳になってそのことに気が付けただけでも良かったかも知れません。歳をとって角が取れて色んなことが許せるようになって、物の見方も柔軟になったのかなぁ~っと思います。かつての「大嫌い」な時計だって、味わってみようとか思うんだもん。

心中の紆余曲折を経て手元にやってきたお古の「3510.50」。その状態はというと、10点満点の「6」くらいでした。だいぶお疲れの模様。

まず外見ですが…なんせ擦り傷だらけ。いつもの手順で、ステンレス磨き液、磨きクロス、乾拭きからのクリスタルガード…と簡易仕上げをやってみましたが、とにかく汚れが凄くて、それを掻き出すだけで時間を食いました。とりあえず見違えるほどの輝きが戻りましたが、まだまだポリッシュ部分の傷が気になります。う~ん…。

あ、いやそれよりも、風防(プラなのです)の傷はこの工程では如何ともし難い状況でした。前の「スピードマスターマーク40コスモス」のコーティング剥がれの時のようには消えてくれません。まぁ、プラ風防の傷は味があって嫌いじゃないのですが…久しぶりにアレの出番かなぁ?

とりあえず、アレを使う準備をします。アレは地味に強力なアレなので、アレしたくない場所はこうやってマスキングしておくと安心して作業できます。伸縮性のないテープの場合はこうやって細く切った状態で円に添うように貼っていきます。ちなみにこのテープは粘着性の弱い「エアブラシ用マスキングテープ」ですが、中には普通のテープ並みの粘着力で剥がした時にエライことになる物もあります。

Speedmaster 3510.50

こうやって見ると、ブレスコマの真ん中、ポリッシュ部分もそりゃあ酷いもんですね。もちろん、アレを使えばステンレスだってピカピカに磨くことができます。サテンは結構生きてるので、ポリッシュさえ復活すれば見栄えはかなり上がるはずです。

アップにしても条件によっては分かりにくいのですが、プラ風防は全面的に擦れ傷が縦横無尽って感じです。

Speedmaster 3510.50

光が正面から当たると、磨りガラスのように幻想的(?)に見えちゃって困ります。幾ら「これも味だ!」と思ったところで、使い勝手にモロに影響する部分です。できるだけキレイにしてやりましょう。

そしてコレがアレです。腕時計の簡易仕上げといえば「サンエーパール」。プラ風防の傷取りなら定番中の定番ですよね。

サンエーパール

飾りっ気のない容器です。おばあちゃんが使ってた化粧品みたい。だけどこれさえあれば大抵の古い腕時計が蘇るという、まさに魔法のクリームなのです。

塗りたくります。マスキングのお陰で風防の隅々までサンエーパールを遠慮なく塗布することができます。

Speedmaster サンエーパール

ここで不安になったら負けです。信じるべし!パールの力を!

さあ!どうです!お客さん!

明らかに透明度が違います。視認性の復活です。風防の丸みのエッジ部分もマスキングのお陰でしっかり磨くことができました。

アップにすると中央に薄いモヤのようなものが残っています。これは恐らく熱による変質、白化だと思います。これを完全に取りきるのは相当磨き込みが必要でしょうし、場合によっては紙やすりの出番になってしまいます。

そこまで削ってしまうと変形が怖いので、今回はこれで良しとしました。とは言え元の磨りガラス状態を思えば雲泥の差です。心なしかダイアルの白黒のコントラストをハッキリと感じます。

風防がキレイになったことで、インデックスのトリチの汚れが目立つように(笑)まぁ、こういうトホホなこともあったりします。

このあと、ブレスのコマもポリッシュ部分だけをサンエーパールで磨きました。サテンを擦らないように、綿棒などを駆使して慎重に行うのがコツです。サテンを新たに刻み直す方法もあるにはありますが、ものすご~く面倒なので、私はどんな状態であってもサテンの箇所だけには手を加えないことを信条にしています。

新品同様!とはいきませんが、徹底的に洗浄した後に「クリスタルガード・クロノアーマー」で磨いて、一応は簡易仕上げ完了です。こうやって手をかけることで、人とモノの愛情は深まります。これでこの子も晴れて「うちの子」になりました(*´∀`*)

ちょい古OMEGA軍団結成!しかもなぜか全てがクロノグラフ!?まるで昔大好きだったアイドルグループが、おばちゃんになってから再結成したかのようです。何とも言えないバツの悪さと昔の面影にキュンときますねぇ(笑)

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