自分で何となく「そうかもなぁ~」と漠然と思っていることも、人から具体的に指摘されると、途端にはっきりとした輪郭を得るものです。
先刻、ある人に「で、時計何本持ってるわけ?」と聞かれましたので、少々口ごもりながらも「な、70数本…(すでに80本が見えてきましたが…)」と応えた私。
「両腕に着けたって、一度に2本しか使えないんだよ?」そりゃそうですわ(汗)見苦しい言い訳をひねり出す私の姿を見かねてか、その人が金言を下さいました。「私の場合は…」から続いたその話がやたらとカッコいいので、私自身の反省も込めてご紹介します。
その人は女性ですが、とても個性的な方なのです。若い頃から「良いモノ」にふれる機会が多かったせいか「モノの価値」を肌身で知っている彼女。ファッションに対しては断固たるポリシーを持っていて、私も以前から一目置いていました。その彼女から、私の「多すぎる」腕時計たちについていろいろと考えさせられる意見を頂戴しました。
曰く、「愛が足りない」( ゚д゚)
彼女は心酔するたった一つのブランド物で身の回りを固めているのですが、手当り次第手に入れるのではなく、一つ一つのモノに「居場所を与える」ことを念頭に選びぬいているということでした。つまり、コレを買ったらコレの使いみちが無くなるようなアイテムのバッティング現象は起こさせない…という感じでしょうか。それくらい考え抜いて買いなさいよ、というお話でした。
カッコいいじゃないか( ゚д゚)そのご意見。
確かに指摘された通り私は「被る、被らない」には無頓着です。手に入れてから「あ~、コレとコレすんごい似てるわ~」と思うことはあっても、そのことで反省したり落ち込んだりはしませんでした。私の場合、洋服でもそんな感じでして、カーキ色のパーカーは毎年買っているような気がします。例え似たようなモノが集まってきても、自分なりに使い分けができてるつもりだったので、一つ一つのアイテムに思いを寄せることがなかったのです。
特に腕時計については私自身こだわりのポイントが多数あるため、興味のない人からすれば「黒いダイアルのよくあるダイバーズ」と一括にできる時計も、「針が違う」や「ベゼルの幅が違う」など、とても細かい部分で別物判定できてしまうのです。
めちゃくちゃ個性的なカタチのハイドロカーボンも、興味のない人が見れば「普通のダイバーズ」なんでしょうねぇ~(汗)
なので、一つ一つに「愛が足りないんじゃないの?」という問いかけは正直、「グサリ」ときました。日頃「腕時計愛」を標榜している身からして、その「愛の不足」を人さまから指摘されるとは…何たる不覚!
良い機会です。自分のコレクションとじっくり語り合ってみたいと思います。とりあえず「お前たち、うちの子になって幸せかい?」とでも聞いてみようかなぁ。
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ご意見・ご感想
コメント一覧 (2件)
seikomatic様。コメントありがとうございます。きっちりジャンル分けされてるなんて凄いです。私のいい加減な性格ではとてもとても(汗)
「知識は平凡だが愛では負けん!」と思っていただけに、鋭い指摘に何も言えませんでした(笑)
確かに。。。使用シーンが被ることってありますよね。。。私の場合は①ガチガチのドレス②お祝い事用③夏の防水仕事用、④夏の防水プライベート用⑤ほぼ鑑賞専用⑥形見や贈り物で記念品としての性格が強いもの。⑦冬専用非防水古時計。。。もう7ジャンルもある。。。