最初の一本は「冠婚葬祭」に使えるものを買うべし


これはあくまで経験則からくる結果論に過ぎないのですが、最初に買う時計は白かシルバーのダイアル、SSのケース、黒革のストラップといった特徴に合致したモノを買うべきだと思います。言うまでもなくそれは「冠婚葬祭」「使っても失礼に当たらない」時計のことを指します。腕時計のドレスコードで一番シビアなのは「冠婚葬祭」のシーンであるのは間違いないところですが、このドレスコードに当てはまる時計は、見た目的に最も地味な印象の時計に属するでしょう。それ故に一番最初にでも買っておかなければ、永久に買わないんじゃないか?とさえ思えるタイプの時計なのです。特に私のように、腕時計の多様性にハートを射抜かれた時計好きにとっては。

 

この「冠婚葬祭」用時計ですが、上記の特徴の他にもクロノグラフのような複雑時計ではなく、シンプルな3針が良いとされています。アワーマーカー(インデックス)もアラビアや記号形状のモノより、品のあるローマンが良いでしょう。レザーのストラップにしても派手派手しい素材は避け、シンプルなカーフ(しかも光沢を抑えたもの)が無難です。腕時計に興味のある方なら、これら条件を揃えた時計がどれくらい「地味」な時計かおわかりいただけるかと思います。

 

最初のまともな腕時計を両親から入学祝いや卒業祝い、就職祝いで贈られるケースは多いと思います。残念ながら私はそういう経験をしませんでしたが(オヤジは腕時計好きだったのですがね)両親から贈られた場合、社会に出て恥をかかないようにですとか、そういう親心的な配慮があるでしょうから、「冠婚葬祭OK」の地味な時計を選んでもらってるかも知れません。

 

私の場合、最初に自分の稼ぎで買った時計は「CITIZENのムーンフェーズ」でしたが、シルバーとゴールドのコンビダイアルでしたので、冠婚葬祭の場で使うにはふさわしくありませんでした。その後しばらくはクロノグラフやG-SHOCKが多く、公的な場所に連れていけない時計ばかりだったと思います。

 

冠婚葬祭で使う時計は、見た目だけ条件を満たしていれば良いかというと、そうではないと思います。ある程度の格式を感じさせるブランドで、且つ派手なイメージのないもの。以前の「OMEGA」なら良かったのですが、最近はデザイン的にも派手で、「高級品」のイメージを全面に出してきているところが誠実さに欠ける印象もあります。

腕時計喫茶-Wristwatch-Tearoom- | 最初の一本は「冠婚葬祭」に使えるものを買うべしこれはクロノですが、この頃のDe Villeでしたら、ペットネームすら表示しないシンプルで嫌味がないデザインなので、ストラップさえ変えれば冠婚葬祭に使えると思います。バーインデックスではありますが…まぁそれだけ、ドレスコードを100%真面目に守るのは難しいということですね。

 

私が「冠婚葬祭用」として押したい「誠実印」のブランドは、「LONGINES」「MONTBLANC」です。どちらも「シブい」印象の堅実なブランドですので、今、ドレスで新しく一本と言われたら、私はこのどちらかのブランドで探すかと思います。

 

といいつつも、普段使いの難しい…謂わば「出番の少ない時計」に何十万も使うのは気が重いものです。「そのくらい出せばカッコいいダイバーズが買えるよな~」など、そんな風に考えちゃうのは時計好きとして仕方がないことです。だからこそ、最初の「良い時計」は冠婚葬祭用のドレスコードに沿った時計にしたほうが、後々、2本目、3本目を楽な気持ちで楽しめます。出番が少ない類の時計だけに、故障や傷とも無縁だったりします。長持ちする機械式、それも手巻きだったりしたら完璧ですね。

 

※うちのオヤジの名誉のために申しますと、私が両親に最初にもらった時計は幼稚園の頃の「スヌーピーの手巻き時計」でした。水色のケースに水色のストラップ。裏スケで手巻きのムーブメントが見えるという、今なら価値の解る時計です。その後も、気まぐれにいろんな時計をもらっています。

 

 

[モンブラン] 腕時計 107073 並行輸入品

[モンブラン] 腕時計 107073 並行輸入品

 
腕時計喫茶-Wristwatch-Tearoom- | 最初の一本は「冠婚葬祭」に使えるものを買うべし腕時計喫茶-Wristwatch-Tearoom- | 最初の一本は「冠婚葬祭」に使えるものを買うべし

ブログランキングに参加中です

腕時計喫茶-Wristwatch-Tearoom- | 最初の一本は「冠婚葬祭」に使えるものを買うべし

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

Please share this article.
  • URLをコピーしました!

ご意見・ご感想

コメントする

Table of Contents