下ろしたてのジーンズやスニーカーが妙に気恥ずかしく感じることってありませんか?
不慣れさも相まって、まるで自分の身体に、とって付けたような不自然さを感じてしまう…何だか似合ってない…これは私だけじゃないはずで、誰にでも覚えのある感覚だと思います。
これは新しく入手した腕時計でも「毎度」起きている現象です。2、3回着けたくらいでは「しっくりくる」感じを得られないのです。洗濯して色褪せて馴染ませていく衣類と異なり、腕時計ですからそう簡単に見た目や感触の変化なんてありはしません。時間を掛けて慣れて(慣らして)いくしかない。精神的なものなんでしょうね。この違和感の正体は。
何となく似合ってないように感じる違和感は、この「不慣れさ」とは真逆の段階でも発生します。ある時突然、めちゃくちゃ惚れて入手した腕時計が「あれ?なんか似合わなくなってる?」となるのです。
これは原因がある程度明確になっています。自分自身の「老化」です(;・∀・)
私の場合数年前に「G-SHOCKが似合わない症候群」を発症しました。何といいますか…ものすごく頑張って若作りしてる感じが出ちゃってるように感じたのです。
何だかG-SHOCKに申し訳ないというか、「自分なんかがG-SHOCK着けたらアカンのや…」みたいに後ろ向きな感情まで芽生えてしまって…実はまだ、この症候群から抜け出す術を見つけられていません。年齢を越えた人間力を身に着けた時、箱にしまいこんだG-SHOCKから「着けてくれ~」という囁きが聞こえるのでしょうか。
「老化による違和感」は抗いがたい難題ですが、「不慣れによる違和感」の方は、多少なりとも克服する術を見つけました。NATO化です。
いろんなタイプの腕時計をNATO化してみて、基本的には、NATO化に向いてない時計はほとんどないと断言できます。それだけNATOは懐が広いのです。さらにNATO化は高級腕時計にありがちなトゲを抜きます。つまり印象が「丸くなる」のです。
それはファッションにおける「くずし」のテクニックでもあります。ワザと息が抜ける場所を作っておいて、緊張感の出過ぎるコーディネートをほぐしてやるのです。テーラードジャケットに革靴だとカッチリし過ぎてしまいますが、そこにTシャツや穴あきジーンズを混ぜたらカジュアルになりますよね。それと一緒です。
以前、しばらく会ってなかった知人に久しぶりに再会したら、随分と優しげな印象に変わっていた…なんてことがありました。話を聞くと「娘がうまれてさ~」とか、重要な転換点があったわけです。子供が彼を「立派な親にする」という「化学変化」を起こしたわけです。
この化学変化をNATOストラップが時計に起こします。ちょっと大げさに語りすぎましたが、時計が「優しく奥ゆかしく」なるのです。
これはNATOが時計の印象に大きく影響して、「安っぽく見せる」作用そのものなのですが、それは高級時計が「使う人に歩み寄ってくる」ことでもあります。似合う似合わないの幅を拡幅してしまう魔法のアイテムがNATOストラップなのです。
買ったばかりの腕時計は嬉しい半面、「不慣れでイマイチ似合わない」現象を伴うことがあります。
でも、ご心配なく。NATO化すれば10年来の友人のように気さくに付き合える相棒になりますから。
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