優れた彫金細工の職人が、お金持ちのパトロンから依頼されて作るようになったのが小型時計のそもそもの始まりです。長い作成期間に文句も言わず、その時間すら愉しむゆとりを持った本物のお金持ちの存在がなければ、現在のように優雅で多様性に富んだ腕時計の文化はあり得なかったと思います。
[ピアジェ] PIAGET 腕時計 G0A34113 アルティプラノ ウォッチ 40ミリ 18KPG/ブラウンレザー シルバー 新品 [並行輸入品]
- 出版社/メーカー: PIAGET(ピアジェ)
- メディア: 時計
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長い時間を掛けて腕時計専業となったブランドが、技術的に抜きん出る存在であることは間違いありません。ROLEX、OMEGA、IWC、BREITLING…数えればキリがないですが、私もそういった専業ブランドの作る時計と世界観に魅了される一人です。
ですが、世の中にはジュエリーブランドとして名を成しながら、腕時計制作においても世界屈指の技術を持つブランドが幾つかあります。ハイジュエラーとして不動の地位を誇る「PIAGET」もその一つ。創業以来のマニュファクチュールでもあり、その技術は専業ブランドに全く引けを取りません。
しかし、私は男でもありますし、ハイジュエラーの時計は縁遠い存在です。専業メーカーよりはどうしても華美な作りの印象がありますし、時計好きの仲間内(男性)のウケが余り宜しくない。やはり男は男性的なフォルムや過剰な機能性みたいなものが好きなのです。そう考えると、男にとって腕時計は所謂男性的な部分の誇示というか、マッチョなアイテムなのかもしれません。
とは言え私も、全くアンテナにカスリもしなかったかと言われればそうでもなく、何となく気になって持っているモノもあります。
BVLGARIのエルゴン(EG35BSSD)です。
ケースと流線で一体になったラグとブレスの未来的な感じがツボに入って手に入れました(意外と安かった)すでにディスコンになったシリースですが、ダイアルの作りの美しさが「さすがハイジュエラー(´ε` )」と思わせます。
結構普通に買えちゃう価格帯のモノも多いBVLGARIを「ハイジュエラー」と呼んでいいものか評価が分かれるところでしょうが、時計専業ではないこのブランドも、近年自社製ムーブメントの開発に成功したりと、専業メーカーを脅かす進化を遂げています。
ですが、ハイジュエラーが作る時計は基本的にはそこで勝負しているわけではないと思います。美しさにこだわり抜いた仕上げで、それを持つ人に深い溜め息をつかせるほどの甘美な体験、痺れるような刺激を与えることこそ、宝飾時計としての命題にしているように思います。
ちなみにエルゴンさんを擬人化するとこんな「おねーたま」なイメージです↓(私の中だけですが)
ジュエラー時計はあまり注意深くチェックしていませんが、また刺激が欲しくなったら買っちゃうかもしれません(;・∀・)おねーたま~
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