いつの間にか70本を越えた私の腕時計コレクション。といってもその内実、高級品は皆無といった有様で、それほど大金を投じたわけでもありません。それでも私にとっては少額と言えるものではないのだけれど。
70本という数字は、数字だけ見ればそれなりなもので壮観です。ただ実際は何らかの不具合で動作しない状態のものも多く、特に私が何となくで時計を買っていた1990年代のものは扱いも酷くて「要オーバーホール」案件として燻っています。
という訳で、現在完全に動作し日常で使用できる時計は40数本。それでも相当な数と言えるでしょうか。これらを修理する時期がやってきた時のことを考えると、気絶しそうになります。ひと財産必要ですね。
使える時計の本数がこれくらいあると、さぞや毎日「よりどりみどり」かと思いきや、実はそうでもないのです。案外頻繁に「使える時計がないや…」と悩むことがあります。服装に合わないと感じることがほとんどですが、気分的な問題もあります。「今日はブラックダイアルの気分だけど、レザーのストラップは嫌だ」とか…まぁそんなどうでもいい事なんですが。
とは言え、気に沿わない時計はしたくない。お金をそれなりに掛けてきたからこそ、気分じゃない時に使いたくない。1本の時計を「ブレス」「黒ストラップ」「茶ストラップ」と3本同時に買える身分なら、こんな悩みとは無縁かもしれませんが…腕時計が好きだからこそ、毎日深刻に考えてしまいます。
ある時、腕時計関連のネットショップをうろついていましたら、何だかすごく意外な時計をNATOストラップに換装している商品写真を見かけました。NATOと言えばロレサブですが、それはよくあるダイバーズではなく、パイロットでもなく、何というか…生粋のドレスウォッチだったのです。キラキラのドレスにNATO…ありなのか、と。
これまでNATOに興味がない…というか、どちらかと言えば好きではなかったので、この意外な組み合わせにはやられました。膝を打つとはこのこと。「あぁ!NATOってこうなのか!」って感じです。
それからというもの、ネットで「コレ!」というストラップを見つけては買い続けて、正確には不明ですが…恐らく120~130本以上のNATOを所有するに至っています。
NATOの凄さは何といっても換装の手間がほぼ「ゼロ」である点。どんなに朝が慌ただしくても、どんなにコーディネートのへそを見つけづらい服装でも、NATO化さえしておけば腕時計の可能性は飛躍的に高まります。靴やベルトとチグハグなストラップの時計を我慢して使わなくて良いのです。1本の時計がNATOベルトの本数分、異なる印象を与えてくれるのです。
さらに「NATOは安い」のです。数百円から買えちゃうのです。それでいて頑丈。見た目的にもこなれた感じが出るので、ほとんどの場合オシャレに見えます。
あと、直接金属の裏蓋に触れなくなるので、アレルギーの対策になるかもしれません。
他にもいろいろ利点はありますが、最後に弱点をひとつ。
NATO化するとどんな高級時計でも、多少は「安っぽく」なります。ステータスアイテムとしてオラオラしたい人には向いてないかもしれませんね(;´Д`)
これまで一度もNATOを経験されてない方には、是非、チャレンジしてみて欲しいと思います。元のブレスを外すというテクニックは必要ですが…何事も慣れです。慣れれば10秒以内に両側を外せるようになります。
数百円で魅惑の変身。是非お試しを。
因みに今日も3本届きました。尾錠がイエローゴールドのタイプです。これも数百円ですよ(*´ω`*)
ご意見・ご感想