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収集癖を考える

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遡れば、小学生の頃の「プロ野球カード」「ライダースナックのカード」辺りまで記憶を辿らないといけない。それほど私には「何かをコレクションする」といった趣味は縁遠いものだった。

 

それが有ろう事かこの年齢で、大人になって初めて罹るおたふく風邪のように「腕時計」を拗らせた。何ということだ。

「絵を書くのが好き」そして「文章を書くのも好き」な少年だった。その2つをそこそこ満足させてくれる仕事にありついて、今思うこと、それは…

「趣味が仕事になっちゃった」という有り難いやら、有り難くないやらの事実だ。

趣味を仕事にした場合、どちらかと言えば「辛いこと」の方が多くなる。

自分のペースでやれるわけじゃないし、結果も求められる。一切の甘えが許されず、理解されないことも増える。

「好きなことなのに辛い」と何度も思ったけど、私の場合は「辛いと感じなくなるレベルまでもっと好きになってやろう」と無理やり滾らせて自ら不感症になることを選んだ。おかげさまで毎日、本業だけは前向きにやれている。

しかし気がつけば、自分最大の趣味が趣味ではなくなってしまっていた。

無駄に絵を書くという楽しみが、失われてしまったのだ。

 

趣味とは「永遠に終わらない子供時代を愉しむ」ようなものだと思う。そして趣味を愉しんでいる大人には少年のような色気がある。

私はいつの間にか「少年の色気」を失っていた。ああ、このまま無為に歳をとって行くだけなのか…

 

そこで見つけた「腕時計」

前述の通り、それなりの理由でドアをノックした趣味の世界だったが、奥の院に向かってズケズケ大股で歩いていったのは自分の意志だ。

https://www.instagram.com/p/BhUnwf7DbAl/

明日はBvlgariで行こう #bvlgari #ergon #swissmade #watchcollector #watchholic #watchgeek #osakaminami

似たようなカタチの物が3つ揃うと、人間はそこに「可愛らしさ」を感じるらしい。そこから4つ5つと増えていき、今では想像もしなかった数がクローゼットの中のコレクションケースに収まっている。

 

似たようなものが増えて「う~ん、困った~」と感じるのは、サソリ男が何枚も出てきてしょんぼりしたライダーカードの時と同じではないか。

腕時計の魅力で、私は少年時代の朗らかさを取り戻せたのかもしれない。「少年の色気」については定かではないが。

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