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腕時計ベルトマニアの新アジト『浅草・松下庵』で起きた「奇跡の遭遇」

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 さて、この日は非常に… ひじょ~に珍しいことが起きました。全くの偶然でアレが起きる可能性なんて、頭の上に雷が落ちてくるより稀かもしれません。これが「浅草・松下庵」さんの「引力」だとしたら… 松下庵、ホンマに恐ろしい子!!(笑)

ナニこの奇跡!? KURONO TOKYO『34MM ‘CALLIGRA’ 』それも「DARK MOP」が被った!!

 こう言うことが起きるから腕時計は止められないのかもしれません。ちなみに状況はこうでした。

 お店に到着して程なく、松下さんと健康状態について立ち話をしていたんです。話題が空手と少林寺拳法の話(?)に移った頃、私より先におられたお客さんが購入するストラップを決定したみたいで、松下さんが対応に向かわれました。

 トレイに載せられたお客さんの腕時計とストラップ。こう言うところだけは目ざとい私ですから、何かこう… ピンときたんです。「アレは… まさか (;゚Д゚)」ってね。

 そこにあったのはKURONO TOKYOさんの『34MM ‘CALLIGRA’』。しかも「DARK MOP」じゃあないですか!! 「MOPの34MM!!」私のビビットな反応に松下さんもお客さんも「なになに!?」となりました。当然の反応です。いい歳のオッサン(私)が一人で盛り上げっているわけですから。

 実は一般向け新装開店のこの日、私が「記念に!!」と考えて持ち込んだ時計も「34MM DARK MOP」だったのです。

標準装備のストラップでは「34MM」が勿体ない!!

偶然揃う時計ではない(笑)

 この奇跡の遭遇が、私に一つの「動かしようのない事実」を教えてくれました。そもそも、第3段で増えたとは言え、その販売数は各モデル「188本」に過ぎません。運良く入手にこぎつけた「二人」が一箇所に揃うこともレア中のレアだとは思いますが、その二人が揃って元々のストラップに「力不足」を感じ、忸怩たる思いを胸に「松下庵」に駆け込んだのです。

 標準装備のストラップ自体は特段悪い品物ではありません。ただ、腕時計本体が素晴らしいだけに、ストラップが「負けている」というか… 悪い意味で目立つのです。「34MM」のそもそものコンセプトが「浅岡氏のプライベートウォッチ」だとしても、それですんなり納得するには、我々ファンにとってこの「DARK MOP」は、余りにも良い時計なのです。

 腕時計のストラップは単なる「脇役」ではありません。サラリーマンでも出世すればペラペラの安物スーツでは体裁が保てなくなるように、万事に「格」というものがあって、それを念頭に計られた釣り合い自体が「美学」なのです。

 KURONO TOKYO さんの「34MM」の場合、元々のストラップでは時計本体が醸し出す「格」を受け止めきれていませんでした。少なくとも現オーナーの二人が揃って松下庵という「駆け込み寺」に馳せ参じたのですから、それが答えだと思います。

よろしい!! ならば「松下庵」だ!!

 この時点で私自身には、自分の34MM「DARK MOP」にコレを付けたい!! みたいな明確なビジョンはありませんでした。ぶっちゃけ「松下さんのところに行けば、どないかなるやろ」としか考えていなかったのです。

 そして、実際にどうにかなっちゃいました(笑)

 先に「DARK MOP」を持ち込んだお客さんが決めたストラップを、私もご一緒に拝見したのですが、悩んで悩んで決めたあとの「残留思念」が私にも訴えかけてきまして(笑)… 途中から「コレしか考えられない」みたいになっちゃったのです。ってなわけで「真似っ子」で行くことにしました(断じて考えることを放棄したわけではないぞ!!笑 )

 こういうのも「縁」ですからね。ただ欲しいものを贖うのではなく、何かしらの繋がりを感じてお金を払った方が豊かな気持ちになれるじゃないですか?? 腕時計仲間が増えた近年の私は、その辺りをとても大切に考えるようになったのです。折角ですもん。余すところなく「良い思い出」にしたいですからね (*´∀`*) 

 ちなみに私が購入させていただいたのは、松下庵プロデュースのディフュージョンライン『UNDER THE PINE』のストラップでした。

 艶のあるダークシアン色の「クロコダイル」が使われたストラップ。MOPの僅かな青みとの相性が抜群でした。先のお客さんが選んだモデルはブラックのコバでしたので、私は「ブラウンのコバ」にしてみました。斑の入り方にかなりの個体差がありますので、その辺りでも好みが分かれそうです (*´∀`*)

驚異のディフュージョン『UNDER THE PINE』とは??

 「ディフュージョン ブランド」とは、価格を抑えることでブランドの魅力を広く伝えるための「廉価普及版」のこと。ジュニア ブランドとも言われますよね。イメージとしては素材や作りで数段劣るけれども、ブランドの雰囲気は味わえる… みたいな存在だと思います。本来はそうなんです。

 松下庵の『UNDER THE PINE』は、松下さんが企画、信頼できる旧知の職人に依頼して作るラインで、松下庵のメインラインとは一線が引いてあるわけですが…

 これを見てどうです?? これが松下庵の考える「ディフュージョン」です。いやいや!! これを廉価版、普及版と呼びますか!?

 「昭和の時計ベルト」を目指したスタンダードな作りながら、松下庵がプロデュースする現代のストラップとして一切の抜かりはありません。

 廉価版って何だろ~って考えさせられますねぇ。これは松下さんが「松下庵のメインラインと同列には扱わない」と決めたから『ディフュージョン ブランド』として扱われているだけで、どう考えても世の中的には一流レベルの品物です。

 これを「普及版」と呼ばれたら… 世の中、それ以下のストラップが大半ってことになっちゃう気がします。私の正直な感想です (;´∀`)

 コバもこってり塗布。そもそもの「革」のレベルが相当に高いですから、1ミリもチープさを感じることはないでしょう。

 裏材には「デギャーマン社製ツェルマット」を採用。型押し刻印もバッチシ。完璧です。

『UNDER THE PINE』をおかわり!!

 先にいらしたお客さんと私には「34MM 二本持ち」という共通点がありました。となると「DARK MOP」だけにストラップを誂えるのは、何と言うか… 不公平じゃないですか??

 というわけで、二人ともストラップを「2本購入」することに(笑) いや!! これは不可抗力だと思うな!! (;´Д`)

 先のお客さんの「34MM」を撮らせていただきました。かっけぇ!!

 こちらが私の「34MM」。やべぇ!! これが完全体ですよ!! (*´∀`*)

 もしかしたら来年「34MM」第4弾の新作がリリースされる可能性もあります。その際、ストラップに何らかの変化があったとしたら… 我々の声が届いたと思ってほくそ笑んでおきます(笑)

 今回、奇跡のような「34MM DARK MOP 被り」が起きたことで、改めて腕時計にとっての「ストラップの重要性」を考える機会を得ました。腕時計を活かすもコロスも「ストラップ次第」。大好きなはずなのに、イマイチ「愛しきれない」腕時計をお持ちの方がいるとしたら、乾坤一擲、ストラップの新調をお薦めしたいと思います (*´∀`*)

こんなに安くて良いのか!?『UNDER THE PINE』

 「ディフュージョン」ですから、お値段が気になる方も多いでしょう。要するにメインの「松下庵」と比較してどれくらい安いの?? ってことだと思います。

 こういう「趣味性の高いもの」のお値段について言及するのは本意ではありませんが…その価格自体が「ディフュージョンを超えたディフュージョン」である『UNDER THE PINE』の恐ろしさだと思いますので、書かせていただきます。

 艶のあるダークシアンのクロコが「1万3200円」。ブラウンの玉斑クロコが「8800円」でした。がーん!! ですよね(笑) 松下さんが「価格設定おかしいかな~??」と気付く前に買いましょう (*´∀`*)

最後に… 新装「浅草・松下庵」はオレたちのアジトだ!!

 通算8本目の松下庵さん購入になりました。オーダー中の一本もありますから、間もなく二桁到達です。早かったなぁ~。ぶっちゃけ「ベルト沼」に膝くらいまで浸かってる気がするなぁ (;´Д`)

 今回知り合った「34MM DARK MOP」「同志」の方もそうですし「腕時計趣味」は本当に凄いですね。年齢や立場の諸々をポーンと越えて、あっという間に意気投合できちゃう。何ならそのまま飲みに行けちゃいそう。こんな魔法みたいなこと他にありますか??

 そして、そんな趣味人たちを繋いでくれる「松下庵」さんの役割は、浅草に移転してより一層高まるのではないかと思います。「あそこに行けば、何か楽しいことがある!!」そんな風に期待してやってくる腕時計愛好家たちが、期待以上の何かを手土産に笑顔でお店を後にする… 「松下庵」は我々腕時計好きにとって、そんな「特別な場所」なのです。

 あとどれくらいの期間を東京で過ごすか解らない私ですが、可能な限り大江戸線で蔵前に行き、てくてく歩いて「松下庵」さんに通いたいと思います。みんなと一緒に盛り立てるぞ!! 

 親愛なる腕時計野郎ども!! オレたちのアジト「松下庵」の新たな船出を祝って、誇らかに「ワニ皮の海賊旗」を上げようではないか!! (*´ω`*) 

松下庵 新店舗情報

新店舗住所〒111-0043 東京都台東区駒形1-10-4 椿やビル2F
営業開始日2024年3月21日(木)より営業 
営業時間10~18時
定休日火・水曜日
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ご意見・ご感想

コメント一覧 (2件)

  • 砂布巾さま

    こんにちは。mascagni改めtet_sasaです(Xのハンドルと揃えました)。

    パリス環式ストラップが再販されたとの情報を受け、本日10:00の開店直後に松下庵さんを初訪問。無事パリス環式ストラップを購入しました。

    4色並べていただいて検討しましたが、時計が金張りなのと私が好きな色なので緑を選択。一旦家に帰って換装し、あまりのカッコ良さに時計の購入元である横浜白楽の「FIRE KIDS」さんへ見せびらかしに(笑)。店員さんも目ざとく見つけて、どこで買ったか情報を教えてあげました。明日行こうかな…なんて言ってました。

    ちなみに私の時計はBENRUSの1950年代製デイデイト・ポインターデイト(29.5mm径)、店員さんの時計はROLEXの1940年代製オイスターでした(多分同じくらいの径)。このROLEXにもよく似合いそうでしたね。

    松下さんともちょっとお話させていただきましたが、素晴らしいストラップを作る職人さんとは思えない気さくなお方ですね。実は奥様も含めて私と同郷(札幌)で、しかも車でショートカットするとお隣さんと言うことが分かり盛り上がりました(笑)。

    台座付きのストラップも欲しかったのですが、下手な時計ではストラップに時計が負けてしまう。負けないようなアンティークウォッチを買うことを決意した日でした(はい、最近アンティークウォッチに沼っております…)

    • tet_sasaさま。
      コメントありがとうございます♪
      行っちゃいましたか!! 松下庵(笑)
      「夫婦漫才」を耳にしながらストラップを選ぶ… 最高ですよね。

      私もカーフのパリス環を2本追加購入しました。
      これでコードバン3本、カーフ2本になりました。盤石!!

      でもって白楽にも行っちゃったと(笑)
      解るなぁ~!! 私も中野のお店でゼニスにパリス環付けたヤツをこれでもかと見せびらかしました。
      中野店新規オープン直後に売れた一本と言うことで、スタッフの方の記憶にもハッキリと残っていたのが印象的でした。

      確かに台座付きには「存在感のある時計」を合わせたいですよね。
      できればヴィンテージ。できれば3針が良いと思っています。

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