ぶっちゃけ、2022年に発売されたレギュラーモデル「キングセイコー」について、これほどしつこく書いたブロガーも多くないでしょう。下手すると、プロメディアを含めたってそんな感じかもしれません。自分でも「特定の分野に執念深い性格が出てるなぁ~」って思いますもん(;´Д`)
「キングセイコー」に拘って書いてきた理由
今更ながら、私に筆を執らせたものの正体について考えてみますと、それは「キングセイコー」という時計の中に、価格帯からは明らかに逸脱した「未曾有の完成度」を見たからではなかったかと思います。購入して随分経ちますが、その印象は未だに薄れることがありません(*´∀`*)
もちろん「世界のセイコー」さんですから、作る物作る物、どれも素晴らしい出来映えではあります。ただ、何せ広大なラインナップを誇るセイコーさんです。どうしたって似たモデルが増えちゃいますし、細部の違いを確認してようやく固体を認識できる…そんな時計が多いのもまた事実です。
その点で「キングセイコー」の登場は鮮烈でした。それはまさに乾坤一擲!!目移りするラインナップの中でも圧倒的に引き立つ「個性」は、セイコーさんの主力モデルと比べて明らかに異質な物だったのです。
腕時計が正当進化に至る道筋は、多少のブレがあったとしても基本的には「一本の直線」を成すと思います。元になるエポックなモデルが存在して、その後の時代やニーズの変化に合わせてモデルチェンジが行なわれるのが一般的な流れでしょう。
ところが「キングセイコー」の出現に関して言えば「どこのパラレルワールドから来たの??」みたいな唐突感がありました。前段階として「KSK」…1965年発売の2代目キングセイコーの空気感そのままに、2021年に忠実に復刻した「SDKA001」の存在があったにも係わらずです。
新たな流派の確立か??2022年版の「キングセイコー」
2022年のセイコーさんのラインナップにおいて、レギュラー版「キングセイコー」の目立ち方は特筆すべきものでした。他に比較できるモデルが見当たらないのですから当然ですが、あっという間に興された「キングセイコー流」を目の当たりにしたファンの多くはこう思ったことでしょう。「セイコー」という完成した世界的なブランドの中に、まだこれだけの「遊び」を見せてくれる「伸びしろ」があったのか…と。
かつて「グランドセイコー」と並ぶ名跡だった「キングセイコー」ですが、その存在は一部マニアによって語られるものの、表舞台からは遠ざかった存在でした。些か乱暴に言えば、現在のセイコーさんのラインナップの多くはフラッグシップである「グランドセイコー」を基準に、或いは意識して作られていると思います。上位モデルになればなるほど、ファンは「GSとの比較」を意識し始めますし、「GSにも負けない」をコンセプトに掲げると言うことは、同じ価値観の土俵に上がるという意味でもあります(;´∀`)
そこに「キングセイコー」ラインのレギュラー化です。私の目には忘れられた断層から掘り出されたアーティファクトのように写りました。そのくらい、ひょいとワープして現れたように見えたのです。最初からこんなに「未来」を期待させてくれた新作は本当に久しぶりでした(*´∀`*)
もちろん効果的な広告展開が功を奏して、私なんかが魅了された面もあるでしょう。ですが「キングセイコー」の場合は、時計自身が物語っていたのです。「自分はセイコーの柱になる時計です」と。
つまり「キングセイコー」とは、単にモデルを現した言葉ではなく、将来のセイコーさんを支える「基幹事業」そのものの名前なのだと気付くのに時間はかかりませんでした。現在はGSのように独立したブランド名ではなく、一つのラインに過ぎない「キングセイコー」ですが、今後の展開次第によっては、独立も視野に入れるべきラインであると考えています。それだけの将来性を感じますからね(*´∀`*)
いつまで「安い」は続くのか??
モデルの魅力のみにフォーカスしたとしても、的確に「キングセイコー」を表現する言葉は見付かりません。それほど内包した要素が芳醇なのです。ぶっちゃけ現在の「約20万円」の定価は「激安」だと思います。
キングセイコーへの支持の実態に関しては、私などにその正確なところを知る術はありません。ですが、今後の支持についてなら解ります。現在の価格帯を維持できるかどうかが鍵なのは間違いないでしょう。
原材料の高騰などで、腕時計の価格は非常識なほど上がりました。それで言うとセイコーさんの頑張りには頭が下がります。私みたいな一般庶民でも購入できる価格に据え置いてくれているのですから。
ただ今後、セイコーさんが「キングセイコー」をどのように成長させたいのかによっては、より上位グレードのムーブメントを搭載したり、外観的なプレミアム感を加味したモデルが続出する可能性もあるでしょう。その時こそ、セイコーさんが本気で「キングセイコー」を「グランドセイコー」に並び立つ存在としてシフトする瞬間です。その日が待ち遠しいような、違うような…悩ましいところですね。
2023年新作 セイコー110周年記念モデル「SDKS013」
2023年のレギュラーモデル新作について書く前に、とても印象的な「周年モデル」に触れておきましょう。で、先に断っておきたいと思います。これは「30万円もしない時計」です。先にこの事実を刷り込んでから「SDKS013」を見れば、どれだけ奢った、素晴らしい時計かが想像できるはずです。
2022年に誕生したレギュラー版キングセイコー(37ミリ)をベースに、キングセイコー誕生の地「亀戸」の名の由来にちなんだ「亀甲紋」を施したダイヤル。それはこれまでになかった「純和風」の趣を湛え、まるで床の間に飾りたくなるような、特別な逸品に仕上がっていました。まさに「110周年」を背負うに相応しい!!
立体的な型打ち文様はあくまでも精密。ダークブラウンのダイヤルから放たれる複雑な光彩の美しさ…いやもう…これって、老舗の寿司屋さんの壁に飾ってある「アレ」じゃないですか??やたらツヤツヤに磨かれた「カメの剥製」。この艶といい色合いといい、アレしかイメージできません。でもでも、私はコレ、めちゃくちゃ欲しいんです。
ぶっちゃけ今すぐ欲しい。23万6500円 (税込)と手の届く価格ですし、未だ届かぬ「3本の納品」を待つ身としては「いいんだね?? 行っちゃって!!」と、永田さんばりの戦闘態勢に入りそうでした。
ですが、残念なことに、私が持っている「キングセイコー(2022)」も茶色のダイヤル…「SDKS007」なんですよ(;´Д`)
常識的に考えたら…ダメですよね??ちなみに世界限定1200本、うち国内は500本なんだそうです。もう…売り切れかも…(泣)
※亀甲紋ダイヤルの「SDKS013」に関しては、いずれ機会を見てもう少し詳しく書きたいと思います。
意外すぎた2023年新作「39ミリ版 キングセイコー」
「キングセイコー」を高く評価してきた弊ブログ…っていうか私個人のことですが、その理由の最たるものは「デザイン」にありました。「完璧」だったのです。少なくとも私の物差しの中では、その見た目に関して疑義を挟み込む余地はありませんでした。
中でも評価したのは「ケースサイズ」。幅37ミリという実寸には、数字以上のインパクトがありました。全てのバランスが37ミリという規格の中で「完璧に整っていた」からです。大げさでも何でもなく、ずっと夢見ていた「欲しかったビジネスウォッチ」に出会えたと感じました。
そして「ノンデイト」であること。「キングセイコー」レギュラーモデルを美麗たらしめるに不可欠な英断は「ノンデイト化」だったと思います。完璧なシンメトリーで全てのデザイン要素が視覚的に収斂するダイヤルを見れば、私でなくとも即座に目を奪われることでしょう。
「37ミリのケースサイズ」と「ノンデイト」は、2022年の「キングセイコー」を評価する上で欠かせないストロングポイントだと思っています。少なくとも「キングセイコー」はすでに「2つの正解」を得ているわけですから、今後の展開もそこから大きく外れることはないだろうと考えてきました。なんせ私の中で「大正解」な要素でしたからね。
そして23年の「新型登場」です。何があったのかは解りません。解りませんが驚きました。私(恐らくは世の中的にも)の最大評価が、こともなげに「白紙」になっていたからです。
ケースサイズは「39ミリ」へ膨張。そして「デイト」の追加
2023年の新作「SDKS015」「SDKS017」「SDKS019」の写真を公式サイトで初めて拝見した際に思いました。「な??こうなるやろ」と。具体的に申せば「普通の時計になっちゃった」感じがしたのです。
まず、サイズの拡大についてですが、逆説的に「39ミリ」を見たことで、2022年版「37ミリ」の完成度の高さを思い知らされました。例えばブレスのコマの幅から感じる「違和感」。それもそのはずで「39ミリ版キングセイコー」のブレスは、37ミリの「2022キングセイコーとの共用」。即ちデザイン的な「無理」が最初から存在するのです。
それは写真を見ても一瞬で気付ける部分でした。ラグの間隔、ブレスの幅とバランス。パッケージとしての完成度が下がったことについては「キングセイコー」の一ファンとして、とても残念に思います。
思えば「2022キングセイコー」の凄さは、専用に設計されたパーツ類が生み出す「混然一体感」にこそあったのです。ゆえに価格を大きく越えた価値があると思わせてくれましたし、そこにセイコーさんの「本気」を感じることもできました。
リビルドを加えた正当な理由はあるのか??
「2022年版のキングセイコー」を愛用する私にしてみれば、「2023年新作 キングセイコー 39ミリ」のサイズアップもデイトの追加も、全てが「謎」でしかありません。しかし、見方を変えれば、セイコーさんの「深慮遠謀」がみえないこともない…かもしれません(;´∀`)
私が「完全体」だと考えている「2022年版キングセイコー」をわざわざリビルドしたわけですから、そこにはラインナップ拡充以外の正当な理由があるはずです。
そういえば少し前に、海外の腕時計ブログで「2022年版キングセイコー」について書かれた記事を読みました。参考でもう一度読みたいと思ったところ、何をどうしても検索に引っ掛からない(笑) ちゃんとブックマークしておけって話なのですが…
記憶によると、ものすご~く「キングセイコー」を評価していて、やはりセイコーは恐ろしいみたいなことが書いてありました。日本人の私としては「そうだろうとも!!」なんて頷きながら読ませてもらいました。
ただ、最後の段に一つだけ苦言があったのです。「私にはサイズが小さすぎる」と。
サイズに関する感じ方は個人個人の「主観」によるものがほとんどです。散々リサーチした結果導き出したサイズに関して「あーだこーだ」言われることは、メーカーにとっては耳障りなことでしょう。
しかし中には「切実な問題」としての訴えもあるはずです。そしてその訴えがある程度の規模になれば、無視できないのがビジネスというものです。訴えの主たちは「もう少し大きければ買うのに!!」と考えているかもしれません。
同じように、ビジネスウォッチでありながら「デイトが無いのは困る」と考える層も存在するでしょう。私なんかは「あっても無くても…どっちかと言えば無くても!!」みたいなタイプなので想像するしかありませんが、ビジネスパーソンの中には「腕時計のデイトを頼りにして生きている」方々もいらっしゃるのでしょう。そういう方にとっては「ノンデイト」というだけで死活問題。そんな時計は購入対象から外れるのです。
私が「2022年版キングセイコー」最大の「ストロングポイント」として評価していた「サイズの小ささ」と「ノンデイト」には、その実、私が気にもしなかった「困惑」が含まれていたのかもしれないと思う次第です。
見方を変えれば面白くなる「2023年新作 キングセイコー」
メーカーとして、そこにビジネスの可能性を感じたからこその「リビルド」だとすれば、そのこと自体は前向きに捉えて理解しなければなりません。私などは「2022年版キングセイコー」の印象が強すぎて未だに目がチカチカしているような状態ですから、「2023年版」に対する違和感を拭い去れませんが、初めて見る、或いは触れる方にしてみれば「今年のキングセイコー」もめちゃくちゃ良い時計だと思います(*´∀`*)
デカくなったとは言え、まだ「39ミリ」に収まっています。これは現代の時計としては小さい部類に入りますし、欧米の大柄な男性諸氏にとっては十分に「コンパクトな時計」と言えるでしょう。
37ミリ版と比べると、ケースとブレスの一体感は薄れました。しかし「キングセイコー」としての「トータルコンセプト」は何ら失われていません。ケースの直線からラグの直線に視覚を移動したときに見られる「ゴージャスな造形」が失われたわけではないのです。初めて「キングセイコー」に触れる方の中で「39ミリ」から入った方なら、何の違和感も感じることなく、唯々「美しい」と感じることでしょう。
「2023年新作 キングセイコー」の見どころは「ダイヤルカラー」
2023年新作キングセイコーの3本「SDKS015」「SDKS017」「SDKS019」を拝見して思いました。恐らく計算だとは思いますが、ダイヤルの色で言うと「基本色」を外したラインナップ…「シルバー」「ブルー」「グリーン」でエントリーしてきたのです。「シルバー」は少しシャンパン掛かったアンティークのような色合いで基本色というより、少し外した「捻り系」と考えられるかと思います。私はこれに「なるほど!!」と膝を打ちました。戦略的にまあまあ重要な事実だと捉えています。
つまり、現時点で「39ミリのデイト付き 23年版 キングセイコー」は、あくまでも「2022年のキングセイコー(37ミリ)」のラインナップに連なる「拡充」なのでしょう。同じファミリーの中の選択肢…「少し身体の大きな弟分」みたいな立ち位置から取り敢えずは始めてみようか??そんな気楽なポジションで様子を見ようということなのかもしれません。
オーソドックスな「シルバー」や「ブラック(といっても、用意されているのはチャコールグレーですが…)」が欲しければ、消費者は否応なく「37ミリ」モデルを選択することになるでしょう。なるほど…これなら生まれたばかりの「レギュラーモデル」である「2022年版」を軽んじることなく、新しい「2023年新作」を浸透させることができるはずです。
ダイヤルカラーに安定した人気の「ブルー」と流行の「グリーン」を揃え、さらにドレッシーなアンティーク調の「シルバー」を加えた「戦略」は、既存ラインの拡張としては「100点」に近いと思います。例えば、2022年にレギュラー化された「キングセイコー」は最初から2種類のシルバーを揃えるなど、セイコーさんの「本気度」を感じさせるものでしたが、私自身は「あれ??ブルーは作らんのや…」と少々残念に思っていました。きっと使い勝手に優れた「ブルーダイヤル」を熱望していた方は少なくなかったと思うんです。
「3日巻き!!」新型キャリバー「6R55」搭載は羨ましいぞ!!
新型のムーブメントを投入して作られた「2023年新作 キングセイコー」。「2022年版キングセイコー」のオーナーとしては素直に羨ましい…コウメ太夫なら、きっと憎々しく「チクショー!!」と叫ぶところです(笑)
とは言え、2022年版の「6R31」だって、パワーリザーブは「70時間」もあるわけで…「6R55」の「72時間」と比べて、ぶっちゃけ差し引き「2時間」しか変わらないんですよねぇ~(;´∀`)
まぁ要するに「6Rシリーズ」は凄いってことで良いと思います(笑)
ただ、新型キャリバー搭載に関連してダイヤルに記された「AUTOMATIC 3 DAYS」の文字…セイコーさんの悪い癖が出たなぁ~って思いました。古い話で恐縮ですが、昔々、ドイツのクリエーターさんらと一緒に、任◯堂さんのゲームグラフィックスを担当したことがありましてね。その途中で釘を刺されたんですよ。会ったこともないドイツ人に。「お前ら日本人のデザイナーは余白があったら埋めようとする」と。
これは日本のデザインに共通する特色なんです。余白恐怖症??みたいな感じでしょうか…そして、キングセイコー(39ミリ版)の文字盤に「AUTOMATIC 3 DAYS」の文字を見付けたとき、私はそのことを思い出しました。「セイコーさんもこの癖あるよなぁ~」と。
新型キャリバーの「3日巻き」をアピールするにしても、ケースバックで良かったんじゃないですかね??
「SDKS015」「SDKS017」「SDKS019」共通諸元 キャリバー 6R55 駆動方式 メカニカル 自動巻(手巻つき) 精度 日差+25秒~-15秒 駆動期間 最大巻上時約72時間持続 石数 24石 機能 秒針停止機能 ケース材質 ステンレス ケースサイズ 厚さ:11.9mm 横:39.0mm 縦:46.1mm ガラス材質 ボックス型サファイア ガラスコーティング 内面無反射コーティング 中留 ワンプッシュ両開き方式 腕周り長さ(最長) 199.0mm 防水 日常生活用強化防水(10気圧) 耐磁 あり 重さ 138.0g その他特徴 スクリューバック 価格 231,000 円(税込)
ホディンキーさんが教えてくれた キングセイコーの「粋な使い方」
「ホディンキー」さんの公式ページに掲載されている記事(正しくは記事広告)「Style of the Kings: 谷尻 誠・直子夫妻」を読ませていただいて「なるほど!!そういう使い方も良いなぁ~」と思った私。
つまり、奥方さまが「37ミリ」のキングセイコーを使い、旦那さまが「39ミリ」を使う…アリでしょ。何だかすごく良いですもん。
谷尻ご夫妻は旦那さまが建築家、奥方さまが料理家ですから、とんでもなく「お洒落で余裕のある生き方」をされているわけで、これを私みたいな「しょぼい旦那」に置き換えた時点で無理がある気もします(汗)
ですが、この「37ミリ」と「39ミリ」のペアウォッチには、旦那さま側から見たときの「気恥ずかしさ」がありませんよね??しかも、お互いに時計を交換したって何ら問題も起きない。「39ミリは女性には大きい??」…いやいや、関係ないでしょう。仲良しのご夫婦なら、それすら微笑ましく映るはずですから(*´∀`*)
最後に
ビジネスウォッチでありながら「ノンデイト」を貫き、絶妙なサイズ感と相まって大好きになってしまった「キングセイコー(2022年版)」。23年発表の新作で「39ミリ」と巨大化したケースに戸惑いを覚えつつも、こうやってセイコーさんの戦略に理解を深めれば、また異なる印象も芽生えるのでした。
「39ミリ」のキングセイコーが、今後どのような立ち位置で先行する「37ミリ」と共存するかは定かではありませんが、もしかしたら単なる「大きい小さい」以上の区別で、それぞれの支持を獲得するかもしれないですね(*´∀`*)
ご意見・ご感想
コメント一覧 (6件)
黒海月さま。
今さっき銀座で「エボリューション9」のクロノを見てしまい、何やら悪い虫が疼きだした砂布巾です(笑)
セイコーの機械式クロノグラフって、やっぱり特別の感慨がありますよねぇ~ヾ(*´∀`*)ノ
砂布巾さん
キングセイコーのラインナップにクロノグラフとは、想像するだけで鼻血が出そうですね〜。
もしラインナップされたらお財布事情にダメージが加わりそうです。
黒海月さま。
キングセイコーはちょっとだけ気障な部分に色気があって、普段使いに優れた時計だと思います。それでいて、急に偉いさんに呼ばれても大丈夫(笑)
そうなんです。この成長ペースはキングセイコーを本気でブランディングしようとするセイコーさんの意思の現れだと思います。次は何でしょう… クロノグラフなんて作ってきたりして(笑)
kurian1107さま。
お返事遅くなって申し訳ありません(汗)
やっぱり「3days」ですよねぇ… そこはドヤルところではなかったと正直思います。書きたかったんでしょうけど。
うちの6R軍団はなぜか全員「当たり」でして、姿勢差はあるも、最良の数値を保ってくれています。だからですかねぇ… 6Rに甘くなる私です。
砂布巾さん
こんばんわ、黒海月です。
キングセイコー(SDKS001)は買ってからすっかり腕になじんで使い倒しております。あまりに使いやすく手が伸びがちな気もしております。
おっしゃるように、まさに激安な腕時計。デザインが秀逸、加工が最高(ラグの多面カット、7連ブレス、またそれぞれの面取り、インデックスなど)、それにコスパ最強とくれば、買ってまず後悔がない!
今年の新ラインナップは実物を見ておりませんが、日付とサイズで・・・趣味から外れたかなと。ただし、グリーンがノンデイト37mmでリリースされたら危なかったですが。。。
とはいえ、デイトとサイズアップは、セイコーさんがキングセイコーを主要ラインナップとして育てようとしている証、そしてマーケットを求めてさらにグローバルへ飛躍するとのメッセージかなと。グローバルに引っ張られてジワジワ値上げになるかもとの寂しさもありますが、致し方ないことですかね。
ノンデイトについては、シンメトリーなデザインに強い拘りがあり、腕時計を複数持っている人向けのニッチなニーズなのかなとも思います。他のブランドも最近ノンデイトが少し増えてきた気もしますが、まだまだ日付ありの腕時計が主力なようですし、あった方が機能として便利なのは間違いないですね。その意味では、キングセイコーとして正しいラインナップの拡充をされたと思いました。ノンデイトも昨年の藤色に加えて亀甲模様をリリースと、マニアな層も取り込もうというセイコーさんの多面的な戦略も実直で面白いですね。
しかし、リリースから1年で、ホームページで確認できるだけでも限定含めて11種類のラインナップとはキングセイコーへの力の入れ具合が伺えてよいですね~~~!当分、目が離せないのは間違いないです。
39mmキングセイコー、デザインは素晴らしいと思います。
特に針がいいです。太く逞しい短針、長くシャープな分針。
ここまで長い分針って珍しいのでは?
インデックスも良く、程よい緊張感が感じられるいい顔です。
中高年の渋いイメメン俳優みたいな顔。
デイト窓はあと0.5mm中心に近いとさらに好みです。
ダイヤルは画像で判断すると、圧倒的にシルバー。次にグリーン。ブルーはパスです。
「3days」は確かに残念な表記です。薄っぺらく感じてしまう。
たった2時間伸びただけなのに「3days」と書きたかったのですね、きっと。
大きさはデザイン上はギリギリセーフ。
3針はノンデイトで36〜38mm、デイト付きで37〜39mmが私の好みです。
懸念材料は2つ。
①ただでさえ暴れ馬の6R系ムーブメント。パワーリザーブを長くすると、精度や安定感に欠けるのでは?私の6R35の精度は酷いもんです。
②重いです。ステンモデル、ブレスモデルの宿命で、デカいほど重くなる。37mmなら許容範囲ですが、私には39mmは重すぎかも。だからと言って、このモデルはブレスに魅力を感じるので、革ベルト、NATOベルトに替えるのは勿体無い。
バランスが良ければ重く感じなさそう。うん、多分そう。きっとそう。
シルバーモデル欲しくなってきました。