腕時計喫茶

「微妙」な時計を愛してる

「sarb033&035」終焉の時は近い?

https://www.instagram.com/p/B561RksHMMJ/

偉いさんにも睨まれないですむ、最強のビジネスメカニカル「sarb035」

 

ここ数年、生産終了の噂が絶えず、それでもAmazon辺りでは供給され続けてきたセイコー・メカニカル「sarb033」「sarb035」にも、いよいよ本格的な終焉が近付いているのかもしれません。様々な憶測が飛び交うことで知られるこの2本ですが、この1カ月くらいで「在庫限り」に類するワードがSNSなどで急激に増えたような気がするからです。

 

 

 

ほんの少し奢ったムーブメント「6R15」搭載の「033」「035」ですが、その価格に見合わぬ優れたスペックと使いやすさから、ファンの間では未だに根強い人気を誇っています。最近の「6R15」搭載モデルの実売価格を見れば、その理由は一目瞭然です。

 

今後「033」「035」の代わりになりそうな「6R系」搭載のセイコーを探してみましたが…この2つが該当するでしょうか?

 

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プレザージュ メカニカル(SARX045)

2017年発売 実売:55,000円

 

「033」「035」のお値段を知ってしまうと、かなりボラれてる感じがするから不思議です(汗)でも現在のセイコーで6R系の時計を探すと、この辺りの価格からになっちゃう。

ドレス・ビジネスウォッチとしては正しい進化を遂げたフォルムが魅力的です。ハンドやダイアルも「033」辺りから一段ギアを上げた作りになっていますね。

ケース幅は39.5ミリ。ちょうど良い使いやすいサイズです。「033」はフォーマルな場所で使うには少しだけ「格」が足らないように感じますが「sarx045」ならば、華やかさが欲しい場面でも頑張ってくれそうです。

でもやっぱり…ちょっと高いかなぁ…(汗)

 

 

  

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プレザージュ プレステージライン(SARX035)

2016年発売 実売:88,000円

 

 「033」をクラスアップしたような時計です。よく似てはいますが、3割増しくらいでドレスに寄っているような…しかし、良い時計ですねぇ。

ラグのデザインが秀逸です。ベゼルからラグ、そしてブレスに至るラインが艶かしくて、さらに上品な細めのリーフ針がたまりません。いつ見ても「欲しいなぁ…」とヨダレが出そうになりますが、やっぱり高い(´;ω;`)

時計としては全く適正…いや!むしろ安いくらいなんですが、「033」とかを見てしまった後では、2倍以上のお値段に躊躇してしまいます。

 

 

「033」「035」を知ってしまうと、現行の「6R」搭載機がどれだけ優れていようとも「高くなったなぁ」という印象は拭えません。この気持だけはどうしようもない。

 

現行機は「今現在」を色濃く反映したデザインだと思います。クラシカルなデザインをベースに作られた時計であっても、サイズ感や仕上げ具合から、それが「新しいもの」であることが伺えます。私としてはその辺も多少引っかかるのです。

とはいえ「033」「035」にしても、2008年発売ですから、本当はそれほど歴史があるわけではありません。しかし、この2本はセイコーのスタンダードな時計の系譜から発生した、いわば「古式ゆかしい純血種」のような佇まいがあります。

 

手ごろな価格で買えちゃうのでその辺りは軽視されがちですが、「033」「035」は、長きにわたる国産時計開発の歴史を脈々と背負った面構えの時計なのです。そして、そういった時計好きの諸兄を何やらシミジミさせる懐かしさこそ、「033」「035」の隠れた魅力なのです。

 

https://www.instagram.com/p/B5vEk4enqxf/

 「035」に比べて、カジュアルな服装が似合う「033」です。

 

私の場合「035」を買っておよそ1年後に「033」も買いました(017アルピもね…)

近年この3本を全て所有する羽目になった人は多いんじゃないでしょうか?Amazonでもどれか一本を買おうとすると「3つセットがオススメ!」みたいに出てきます。実際に買った人は概ね…っていうか、批判を耳にしたことがないくらいの絶大な満足感を感じているようです。もちろん私もその一人。

 

しかし、何事にも「終焉の時」は訪れます。

 

巷に溢れる「在庫限り」の情報が正しければ、「最後の砦」Amazonですら買えなくなる日が刻々と近づいていると思います。すでにキープできている私ですら、何だか焦りにも似た不安に刈られています(汗)

 

ちなみに私が独自に調べたところ、これだけセイコー好き、腕時計好きに支持されてかなりの数が売れている時計にもかかわらず、「033」「035」の中古市場での「玉」の数は驚くほどの少なさでした。これがこの2本の腕時計に対する評価を如実に表していると思います。つまり、一度手にすると手放さない、ずっと使い続けたくなる時計なのです。

 

羽根のように切ない言葉で綴られた数々の詩集で有名なアメリカの詩人「シルヴィア・プラス」の言葉にこんなのがあります。

 

「変わらないのは、ときめく気持ち」

 

恐らく「033」「035」には、長年連れ添っても色褪せることのない底なしの魅力が詰まっているのだと思います。そして一度でも使った人は皆、最初と同じ「変わらぬときめき」を持ち続けているのような気がします。

 

そんな3万円台半ばで手に入る「ときめき」も、間もなく遠くに飛び去ってしまうかもしれません。気になっている、揺れている人は私の書いた過去記事を読んでみて下さい。いい感じのソフトタッチで背中を「ポーン」と押して差し上げます(〃∇〃)