公言してきた「32本」まで減らすという目標が、あまりにも遠い道のりであると知ってしまった私。32本の根拠ですが、すでに何度か書かせていただいたように、アタッシュケース型コレクションボックスの総収納本数に由来します。そのためにわざわざ購入したケースですから、当然「32本まで!」という決め事はできていました。心の中で、結構しっかりと。
うまく整理がついたなら、アレを導入しようと思ってるんです。
そうそう、こういうヤツ。「ワインダー」です。
これまでは「機械式のゼンマイを電気の力で巻き上げる」ことに違和感を感じて敬遠してきたこの手のマシン。でも最近読んだ専門誌や愛好家のブログでは、時計の延命のためにも「導入したほうが良い」という意見が多かったんです。
この「ロイヤルハウゼン」の6本巻きは、どちらもパッと見た感じ作りも良さそうですし、手持ちの腕時計たちを格好良く常座させてくれそうな雰囲気があります。まぁ私の場合、うまくコレクションをシュリンクできたとしても、同じものが複数必要になるのですが…(@_@;)
「使わない時計は止めておく」のが良いのか「使わなくても動かしておく」のが良いのか…どちらが正解なのかは未だに答えが出ていません。それならば一度、本格的にワインダーを使ってみるか!という気分になっています。以前、安物のワインダーを買ってあっというまに壊れてしまった経験はありますが…(汗)何事もチャレンジですので。
てな目論見もあったりで、腕時計の断捨離にも拍車が…といいたいところなのですが、ぶっちゃけこれが難行中の難行。まず「これとこれは高かったから残す!」とか「これとこれは好きなブランドだから残す!」とか、そういう普通のモノサシが私の中ではどうにも納得できないらしいのです。そもそもが独特過ぎる評価基準で集めた時計ばかり…良し悪しの決め方なんてあるわけがない。困った…ホントに我ながら何というヘンコ野郎なのでしょう。
こりゃあ、まずは断捨離のための揺るぎない「モノサシ」ってやつを見つける必要がありそうだと思いました。頭はあんまり良くない方ですが、そのくせやたらと考え込む性分なのです。私なんかが考えるまでもなく「真理」。そんな感じの万国共通な法則はないでしょうか…(;´∀`)
と、なんとなく思い出したのは、以前に人事考査に応用できないかと思って勉強したことのある超有名な法則。
その名も「パレートの法則」。
「売上の8割は2割の顧客が生み出している。なので2割の顧客向けサービスに注力したほうがビジネスの効率が上がる」みたいな説明で語られることの多い法則です。まぁ実際はただの経験則に類するものなんですけどね。
他にも「税金の8割を払っているのは2割の富裕層である」とか「利益の8割は従業員の2割で生み出される」とか、かなり強引な例で語られる法則なんですが、明確な数値で示せ!みたいにツッコまれない限り、ザックリした概念としては使えるかもと思っていました。
私にとって腕時計は単なる趣味ですから、当然ながら利益を生み出してくれるものではありません。メリットとして考えるなら「どれだけ気分が上がるか」みたいな無形の作用に期待する部分しかありません。もしかすると、法則とも呼べない「パレートの法則」とは相性が良いかもしれない。
とはいえ、腕時計がもたらす「何か」を数値に置き換える必要があります。その数値を元に腕時計個々の「有用性」を測るわけですから。しかし「気分を上げる力」など、数値化できるわけもなく…(;´∀`)
そこで「気分が上がる」とはどういうことなのか、「発生と連鎖」という側面から考えてみることにしました。お!学術っぽくなってきた( ー`дー´)
なにかパラドックスみたいな言い方になりますが、「気分が上がる」とは「気分が上がりそう」という原点が必要になります。しかし「卵と鶏」じゃないですが、「気分が上がりそう」という「予測」は「気分が上がった」経験からしか得られません。
ならば「予測」は「経験」を重ねた後の段階で初めて得られるスキルということになります。となると、「気分が上がりそう」という感覚的な段階を原点にするのは間違っているのか…とはいえ、今回はそこからスタートする以外のアイデアが浮かんできません。
とりあえず!「気分が上がりそうな時計」そして実際に「気分を上げてくれた時計」に点数を付けることで評価を始めたいと思います。
しかし、ここで問題になるのは元々の「価格の差」です。優れた満足を生み出すための要素の集合体として「腕時計」があると考えるなら、それぞれの要素の良し悪しは現実的な部材の良し悪しとして「コスト」に反映されます。職人の頑張り具合にある程度の差があるとしても、悲しいかな1万円の時計と100万円の時計が実質的な意味合いで同じステージに立つことはありません。
例えば1万円の時計が100の満足を与えてくれるとしましょう。100万円の時計が100の満足を与えてくれた場合、1万円の時計は100万円の時計の100倍頑張ったということになります。「パレートの法則」のような悪く言えば「与太話」のような法則であっても、この部分を無視して「腕時計の良し悪し」を語ることはできないと思います。ですから、安くて良い時計を評価する何か…そこを見つけなければ絶対にフェアじゃないと思うのです。う~ん…これ、なんの学問だろう?
「評価要素」とその「数値化」についてはさておき(汗)「パレート図」を簡単に書き出せるシートを、近々EXCELで作りたいと思います。まぁ、これから勉強するんですが…でもそうやって無理矢理にでも自分を納得させて線引きしないと、とてもじゃないけど前へ進めそうもありません。
例としてはこういう感じのグラフができるはずです。今回はコチラを利用させていただきました。
世のコレクターさんたちはこの辺の問題について、どこで折り合いを付けているのでしょうか?そもそも絶対に手放したりしないとか?(;´∀`)
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