ブライトさんなら、そう言い放つだろうか。
MIYOTAは悪くないと思う。条件付きだがむしろ優秀。最高ではないが安定した精度、故障の少なさ、そして抜群のコストパフォーマンス。
おもちゃのように安っぽい作りの安価な時計から、10万円クラスの時計にまで使われる懐の深さ、守備範囲の広さよ。
私の手持ちの中で(恐らく)MIYOTAのムーブメント搭載で最も高価な時計は「KENTEX」のマリンマン シーホース2。
グリーンのセラミック製ベゼルとグリーンMOPのダイアルが艶めかしくも男らしい1本だが、中身はCITIZEN MIYOTAかSeiko Instruments Inc(SII)製のどちらかだろう。
勿論どちらであっても「高級ムーブメント」ではない。そもそも完全日本製にこだわったKENTEXがコストにも配慮して選んだわけだから、そこに期待するのは筋違いだ。
しかし、そこは世界のシチズンとセイコーなわけで、「安かろう悪かろう」とはならないのは流石。
リューズから伝わる挙動もなめらかで、それは力の伝達がスムーズに行われている証でもある。「Seiko5」でお馴染みの安キャリバー「7S」系も効率重視の無駄少ない設計で故障が起きにくいと評判で、中には30年間ノンメンテで元気に動いているという報告もあるくらい。MIYOTAにしろSIIにしろ「安心の日本製」であると信じたい。
日本製は「安くて優秀」。時計業界ではまだまだ通用する定説だ。
とはいえKENTEXさん。もう少しお値段下げてくれませんか?7万超えはちとお高い。
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