苦節… 500本の投稿を振り返れば、確かにしんどい場面もありました。1日当たり10PVなんて時期もありましたから。読まれているという実感を得られるようになるまでの数年は… かなりキツかったですねぇ (;´Д`)
ただ、そういった時期を体験したことが、今の私を形作っていると思います。何を書いてもある程度は安定して読んでいただけるようになった幸福。自然と「次も頑張ろう!!」と思える充実感… これらを与えて下さったのが、親愛なる読者の皆さまであることは間違いありません。改めて御礼申し上げます。
昨今は「タイパ」なんて言葉が流行しておりますし、個人の時間の使い方は益々シビアになりました。無意味だったり無価値だったりする体験は、真っ先に切り捨てられる世の中です。
「腕時計喫茶」読者の皆さまが弊サイトの何に魅力や価値を感じてくれたのか、私には解りません。ただ、数多のお楽しみがある中で貴重なお時間を割いて下さっているのは事実。しかも平均して1セッション「10分以上のロングステイ」です。今のGAは「開けっ放し」の時間をカウントしなくなってますから、この10分は「読まれている正味の10分」だと考えて良いでしょう。頑張っても週に一本書けるかどうかの個人ブログで、これは何気に大したことだと思います。完全に「長居したくなる喫茶店」状態ですからね (*´∀`*)
ならば、お礼はしなくちゃね!!
口で「感謝してる」と連呼するだけなら簡単です。ただ、それだけだと伝わらない想いもあるのです。読者の皆さんが「気にすんな」と言ってくれたとしても、それだと私の気が済まない…
そんなこともあって、これまでも投稿本数がキリ番に到達すると、ささやかな「プレゼント企画」を行って参りました。やはり、感謝の意は何らかの「形あるもの」で示さなければなりません。
というわけで「500本」という私にとって記念すべきマイルストーンを達成させて下さった読者の皆さまに、これまでで最大級の「形あるもの」を贈りたい。そうすれば、腕時計喫茶ユニバースの皆さんと一緒に「過去最大級のワッショイ」ができるじゃないですか??
何が良いかなぁ… とはいえ、資金には限りがあるしなぁ… (;´Д`)
深い悩みの中にいるほど、突如として「最高の答え」に出会えるものです。そのアイデアを下さったのが「浅草の名匠」と呼ばれる(私が勝手に呼んでいる??)あの御方でした。
時計通に人気のストラップメーカーが協賛!!
使っている時計を見ればほとんどの場合、その方の内面を知ることが可能です。それは恐らく、誰もが無意識のうちに「自分自身のパーソナリティーを現す記号としての腕時計」を探し求めた結果でしょう。例えば、顔の見えないSNSを通じて懇意になった方とリアルで対面した際、何らの違和感も感じないことが多いのはそう言うことだと思っています。
ですから「この人のコレクションが好き」と思えば、大概はそのオーナーさんのことも親しく感じているはずです。要するに「腕時計の縁」はそのまま「人の縁」だったりするのです。
例えば「パネライ」。大きなケースに大きなフェイス。乱暴なくらい全てが大振りなパネライを嗜好する方の内面も同様に、大きく広いのではないかと思います。或いは「そんなパネライが似合うようになりたい」と日々努力を続けている方かもしれません。
私なんかは恐らく後者なのですが、パネライという時計は「努力して理解する」タイプの時計だと感じてきました。最初のパネライとしてサブマーシブルを購入した時点で私の理解は拙く、その魅力を味わい尽くすには至りませんでした。何となくパネライの「本質」に届いたと感じたのは、次に購入したラジオミール ブラックシール ロゴでストラップを取っ替え引っ替え遊ぶようになってからです。
まだ東京に異動になる前の大阪時代、某SNSで見たパネライが印象に残りました。装着されていたのは、明らかに純正ではないが純正以上にパネライの体躯を引き立てるストラップ。それが「松下庵」さんのストラップでした。「M74」だったと思います。
「何だこりゃ!? めちゃめちゃエエやん!!」 もちろん、即時検索ですよ。ですが現在ほど豊富に情報があったわけではありません。正直「What is matsushita-an??」でした。なるほど、東京にお店があるんだ。わぁ… 行ってみたいなぁ。実物見てみたいなぁ… (*´ω`*)
そして東京への異動命令が私に下りました。最初の1年はぶっちゃけ「地獄」でしたのでほとんど動けませんでしたが、ストレスにも慣れてきた2年目以降は精力的に東京中の「時計の聖地」を訪ね歩きました。そして、待望の「松下庵」さんへパネライを持ち込むことができたのです。コロナ真っ只中のことでした。予約も入れずにいきなり伺った私を「超絶ウエルカム」な空気で迎えて下さった松下ご夫妻の笑顔を昨日のことのように思い出します。
全ては「一本のパネライ」… ルミノール マリーナ(PAM00723)から始まった縁です。そこからストラップで困ったことがあれば「松下庵」。気分を変えたい時計があれば「松下庵」というスタンダードが確立。思えばワタクシ、すでに結構な数のストラップを購っておりました (;´∀`)
同じようにストラップで相談に伺ったある日、ひょんなことから弊サイトの「投稿本数500本達成」の話になりました。毎回、キリ番の際には何やかんやでプレゼント企画を続けていると伝えると「それは面白いですね!!」と反応してくれた松下さん。その瞬間、松下さんの目が「ギラン!!」と光ったのを私は見逃しませんでしたよ。えぇ!!
間髪入れずに「ウチからも何か協力しますよ!!」と松下さん。予想もしなかった展開にしばし言葉を失った私でしたが、具体的に「協賛」やら「ストラップを2本」といった話が進むうち「これは現実だ!!」と我に返ることができました。
さらに、松下さんの次の言葉が強烈でした。「出来上がったら連絡しますから!!」 … 驚きました。てっきり販売中のラインナップから2本というお話だと思っていたからです。何やら試したいアイデアがあるそうで、これから作るということは… 「一点もの!?」それを「2本!?」ですと!?
「松下庵」が腕時計喫茶のために作ったユニークピースをご覧下さい
思っていたよりもかなり早く、開催のご報告と相成りました。それもこれも、ストラップの完成が予想よりはるかに「早かった」からです。松下さん曰く「めちゃくちゃ楽しく作れた♬」だそうです。ノリノリで糸を通す姿が目に浮かびます(笑)
事前に「クリエーターとしての自由な発想をぶつけて下さい!!」と私は申し上げました。国内外問わず広く知れ渡った「松下庵ブランド」に対して、些か不躾なお願いだったかもしれません。しかし私はこの貴重な機会に、松下さんの「作家性」を存分に発揮して欲しかったのです。
そして「5月3日」、XのDMに送られてきたストラップ2本の写真は、どちらも私が想像した領域を遥かに超えるものでした。それでは皆さまご覧下さい。「松下庵謹製」、腕時計喫茶「投稿本数500本突破記念の当選品」はこの2本です。息を呑みますよ~ (*´∀`*)
HAAS社 Novonappa ベルクロ仕様(24mn ― 22mm)
完成したストラップを受け取りに浅草のお店に伺い、現物を見た瞬間、ふわぁ~と風が吹いたような気がしました。そこにあったのは、これまで松下庵で拝見したどのストラップとも異なる、何とも不思議な一本でした。
まず、ストーリーとして「ベルクロ」仕様のストラップについて話を伺いました。すると、何度か作ってはいるものの、諸般の事情からこれまでは商品ラインナップに加えていなかったとのこと。今回、新たに「ベルクロ」に挑んでみたのは、今後のレギュラー化を睨んだアーキタイプ(元型)としての意味もある… とのことでした。要するに、この先展開される商品の「テストモデル」として、このストラップは作られたのです。
ですから、明らかに贅沢に作られています。手の掛け方も価格設定のない分、天上知らずに奢っています。そもそも革が「ノボナッパ」です。選び抜かれた原皮で作らえためちゃくちゃ良い革です。
背当てにも注目して下さい。中々見ないタイプの長方形の背当てです。ノボナッパレザー特有の柔らかな肌触りとしなやかな弾力性が、とても気持ちの良い背当てです。
本来、これだけ大きな背当てがあって固定手段がベルクロともなれば、かなりファンキーでストリートなイメージになるはずです。ところが「松下マジック」ですかねぇ。怖いくらい上品に仕上がっています。
もしもパネライをお持ちでしたら、装着イメージを膨らませてみて下さい。パネライではあり得ないくらいスマートなリストが完成するはずです。
実際、ラグ幅は24ミリですから、使える時計はパネライなど大型モデルに限定されます。ですから、そのような時計をお持ちでない方が当選しても持て余す可能性はあります。ただ「ステキなストラップを手に入れたからそれに見合う時計を手に入れよう!!」だって悪くありません。いやむしろ、そうなることを願っています。「松下庵を使いたいから時計買いました!!」なんて報告があったら、泣きますよ。松下さんも私も (*´∀`*)
LV ✕ Tiffany VUITTONの古い鞄から作製(20mm ― 16mm)
確かにワタクシ「自由な才を振るって下さい」とお願いしました。まさか… こう来るとは(笑)
まず素材が「ヴィトン」です。よーく見ると確かにヴィトンでした。アンティークレザーと化していた古いヴィトンのカバンを使用したとのことで、丹念に柔らかくしつつ作業したそうです。年月が醸した独特の風合いがあって、これみよがしに「VUITTON!!」でないところが上品で良い感じです。
でもって、裏材のウレタンが「ティファニーな感じ」です(笑) 理由は皆さまも「ピンッ」と来たでしょう。その辺を意識したそうですよ。無限の遊び心から禁断のコラボレーション作品が爆誕です!!
ちなみに「松下庵」さんが商品として販売するストラップに「LVレザー」を使ったら怒られちゃいます。こちらのストラップは松下さんが腕時計喫茶の企画のために特別に作って下さった「非売品」ですので、普段の業務とは別の「アート作品」だとお考え下さい。正しく、この世に2本とない貴重なユニークピースなのですよ。
ラグ側の幅は20ミリ、尾錠側は16ミリ、ストラップの長さは尾錠側75ミリ、剣先側115ミリです。付ける時計を選ばないタイプのストラップだと思います。ヴィトンモチーフですから、女性がお使いになってもステキだと思いますよ~ (*´ω`*)
こんなの誰よりも私が欲しい(笑)
これが正直な気持ちです。ストラップの実物を拝見した瞬間、どうしようもなくそう思いました。
ただ、これまでのプレゼントでもそうでしたが、自分自身が「惜しい!!」と思うものでなければ、そもそも差し上げる意味がないのです。「不要なものを放出する」では読者の皆さんに失礼ですからね。この辺りの「昭和な考え方」に関しては、松下さんも同様に考えているようでした。
すでに「松下庵」をご愛用の方にも、腕時計喫茶を通じて「欲しい」と思ってくれた方にも、必ずご満足いただけるプレゼントになるはずです。逆に「大の松下庵フリーク」の方にしてみれば、この告知を見逃した場合のダメージは計り知れないのではないでしょうか?? 時計で言えばリミテッドモデル以上に希少な「ユニークピース」と同等の価値があるわけですからね。当選した方は思い切り自慢して使い倒して下さい。松下さんも私も、それが一番嬉しいのですから (*´∀`*)
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腕時計専門の大メディアならともかく、ウチのような小さなサイトでは有り得ない「ゴージャスなイベント」でございます。どの程度の応募があるかは検討も付きませんが、当選の確立は決して低くないはず。募集要項に従ってご応募いただき、ファン垂涎「松下庵の一点もの」が手に入る貴重なチャンスを、是非とも掴んで下さいね!!
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