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オーディオ機器の常識が壊されていく

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「腕時計が好き」「オーディオも好き」という人、結構多いような気がしませんか?お金遣いが荒くなるところや、一度でもハマると脱出が困難な点など共通点も多いですし(´・ω・`)

 

先日「やっぱりなぁ…」と妙に得心したニュースがございました。私も愛用している小型スピーカーの名機「101MM」などで世界中に知られる、アメリカの音響機器メーカー「BOSE」さんからの悲しいお知らせ。

 

https://assets.bose.com/content/dam/Bose_DAM/Web/consumer_electronics/fmd/landing_page/jp_bose_store_201807/shinsaibashi_TOP_03.psd/jcr:content/renditions/cq5dam.web.1280.1280.jpeg

 ※写真はBOSEさん公式から

 

「世界中にある直営小売店のうち、119店を閉鎖していきまーす!」

 

(´;ω;`)

個人的にものすご~く悲しいです。「101MM」「FS3-4」を長い間使わせてもらって、スペックシートからは予想できない「秘められた力」に魅了されてきたからです。

 

「BOSE」さんのスピーカーシステムが創業者の「DR. アマー・G.ボーズ」独自の心理音響学理論で作られていることは有名です。

壊れたラジオや家電などの修理が得意だったボーズ少年、後にMITの教授になりますが、その時に取得した数多くの特許を武器に「BOSE」を立ち上げます。

そして有名な奇抜な形状のスピーカー「2201」を発表。それは直接音が主体だったスピーカーシステムに革命を起こした「901」へと繋がっていきます。現在の音響では当たり前の間接音の重要性に最初に気がついたのが、ボーズ博士その人だったのです。

基本的にスピーカーの音の豊かさは「筐体のサイズ」と密接に関係していると思います。筐体がデカければデカいユニットを積んで十分に内部で増幅した音を正面から出すことができます。「BOSE」が一般に広く知られるまではそれが常識でしたから、「小型スピーカーなんて玩具よ!」と考えるオーディオ好きはかなり多かったと思います。

実際に満足できる小型スピーカーに関して言えば、私自身「BOSE」と出会うまではその可能性に考えが及びませんでした。

 

しかし私は「101MM」と出会いました。そして「音」とは「振動」そのものであるということを一瞬で理解するのです。

「101MM」は11.5センチフルレンジのみという超シンプルなバスレフスピーカーです。本棚にブックエンド代わりに置くのが似合うコンパクトな筐体です。

写真を撮りたいのですが、あまりにも古くて汚いので遠慮しておきます。でも!音は健在です。

目を閉じて聴けば、音の存在感の大きさにビビります。「この筐体サイズからこの音が出てるの?」ってな感じです。

それは音量というよりは音の到達距離の長さみたいな…表現が下手で申し訳ないのですが、「音に貫通される」とでも言えば良いのか…そんな感じなのです。

 

 

そういえば2018年3月に「SOUNDWEAR」という「BOSE」さんのウェアラブルスピーカーを買いました。イメージしにくいと思いますので…えっと、こんなのです↓

 

https://assets.bose.com/content/dam/Bose_DAM/Web/consumer_electronics/global/products/speakers/soundwear_companion/images/soundwear_companion_gallery_SC_JP_01.psd/jcr:content/renditions/cq5dam.web.1280.1280.jpeg

※写真はBOSEさん公式から

Bose SoundWear Companion speaker ウェアラブルネックスピーカー

Bose SoundWear Companion speaker ウェアラブルネックスピーカー

  • 出版社/メーカー: BOSE
  • 発売日: 2018/03/29
  • メディア: Personal Computers
 

 

これで首と肩のコリをほぐす機能もあれば…と本気で考えたくなるマッサージャー風な見た目ですが、こんな小さなスピーカユニットでもちゃんとボーズ理論を感じる音が出てきます。

私は夜中に自分だけで映画を「こっそり」楽しむために購入したのですが、これでそこそこ十分に音楽も聴けています。Bluetoothなので着けたまま家中ウロウロできるのも便利です。

 

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 初見でスピーカーだと思う人はいないでしょうね(;・∀・)

 

「BOSEは裏切らない」という私の認識をさらに深めてくれる製品開発力、さすがです。妙に欲しくなる「ツボ」を押してくるデザインも「BOSE」さんの強み。この辺はAppleの製品に通じるものがありますね(*´∀`*)

 

 

素晴らしい製品を次々開発しては投入してくる音響のリーディングカンパニー「BOSE」。それなのに大幅な失速を印象づける先の「直営店閉鎖」のニュースです。

 

 

CNNによりますと、北米や欧州、日本、オーストラリアの店舗で閉鎖が予定されているとのこと。中国やUAE、インドやその他のアジア諸国では営業を続けるとなっていますから、「BOSE」さんの知名度が十分に浸透した国々を中心にアンテナショップとしての役割を解除する…そして今後はオンラインによる販売を中心にシフトするという意味にも取れます。それだけなら「まぁ、時代も時代ですし…」とやや前向きに捉えることもできるでしょう。

 

しかし、それほど単純な話ではないと思うのです。

直営店の閉鎖は長期計画の中ですでに決まっていたことかもしれません。予定調和の範疇とも言えます。しかし、直営店ではそれなりの数の従業員が働いていたわけです。彼らはどこへ行かされるのか?

「BOSE」さんに限ったことではなく、いわゆる小売業の苦戦が今回の決断の背景にはあります。私も「SOUNDWEAR」Amazonで買いましたし、必ずしも実物を見なければ買えないということはありません。

 

とはいえ「BOSE」さんのように、未だ革新的とも言える製品を売るメーカーにとっては、「手にとってもらう」「試してもらう」機会が重要だと思うのですがいかがでしょうか?

実物を見せて感動させ「これなら欲しい!」と思わせる場所がなくなることは、新規顧客を発掘するという「次の10年」にとって、エライ損失だと思うのです。

その辺は腕時計業界を見習って欲しい。都会の一等地にきらびやかなブティックを構えることは、決してブランドイメージを高める「見栄張り」だけではないのです。「次のディケイド」を見据えた戦略の中で最も重要な「裾野を広げる」という役割。それを「BOSE」さんの直営店も担っていたはずなのです(´;ω;`)

 

「BOSE」さんも含めた音響機器老舗にとっての逆風は、小売業の低迷だけではありません。新規参入業者による価格破壊も抗いがたいところまできています。

先日、Bluetooth接続のポータブルスピーカーをAmazonのタイムセールで購入しました。中国は深セン市に所在する际客电子商务有限公司が運営する「Tronsmart」という謎の多いブランドです。

 

これが外箱です。

中華っぽさ皆無の洒落た箱です。

 

何となくですが「BOSE」っぽいデザインです。

 

充電式ですが充電しながらも使えます。MicroSDを入れてスタンドアローンのコンポのような使い方も可能。2台をリンクさせて臨場感を出すTWS機能にも対応しています。フル充電で24時間動作。

 

 

音質ですが、ぶっちゃけ「低音の効かないBOSEサウンド」とでも形容できる音がします。「BOSE」のスピーカーはズンズン腹にくる音がしますので、実は「ながら聴き」に向かないのですが、このスピーカーは低音がからっきしな分、作業中に流れていても邪魔になりません。とても素直に、ソースの音を聴かせてくれるのです。正直、驚きました。こんなに聴かせるスピーカだとは思わなかったのです。何と言っても値段が値段…

 

実売価格:3,840円

安すぎなのです(;・∀・)

 

これをSONYが作ったら、幾らの定価を設定するでしょうか?これまでの観測からいえば、1万円を下回ることは決してないと思います。

 

これまで音響機器の老舗に絶対の信頼と拘りを持ってきた私ですら、ここまでの価格差と実力を見せつけられては「Tronsmart」のような新興ブランドの波に抗うすべを知りません。ちなみに知名度を上げる戦略も巧みで、有名サッカー選手をアンバサダーに据えたりしています。

 

http://www.geekbuy.cn/img/001/banner-2.jpg

 

ウルグアイ代表のサッカー選手、スアレスさんじゃありませんか!「知名度が足りなけりゃ、他人から借りればいい」…腕時計業界でも流行りの広告手法ですね(´・ω・`)

 

家電や音響機器を見る目が厳しい日本人のレビュワーからも総じて評価が高く、私が購入に至ったきっかけも、このレビューの高評価を拝見したからでした。そしてその評価は、決して大げさではなかったのです。

 

フルサイズのオーディオが、今やごく一部のマニアの物になり、Bluetoothイヤホンなどで音楽を聴くスタイルが一般化して久しくなりました。

音源がネットを介したストリーミングに、再生機器がスマホに変わっていく中で、大型のオーディオ機器は部屋のスペースをただただ圧迫する無用の長物になったのかもしれません。小遣いをためてフルサイズのコンポを買い集めていた私のような人間からすれば淋しい限りです。

 

無用の長物の悲哀は「腕時計」にも当てはまります。機械式時計の存在がそうですし、腕時計自体がそもそも必要なのかという議論も決着の糸口すら見えない状況です。一部マニアのものという現状が悲しいかな酷似しているのです。新興の中華ブランドに関して言えば、腕時計の場合まだまだ相手にもされていませんが、オーディオだって10年前はそうでしたから油断は禁物です。日本にとって「聖域」とされる光学ですら、いつどんなイノベーションでひっくり返されることか…(;・∀・)

 

「安物買いの銭失い」という言葉は、長い間オーディオの世界のためにあるような言葉でした。しかし現在、「高物買いの情報弱者」みたいな新しい常識が生まれつつあります。

その発端は中国ですが、この流れはまだまだ終わることはないでしょうね。

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