報道機関、或いは言論機関と呼ばれる組織で「すみっこぐらし」している私。国内外のニュースに24時間翻弄される生活の中で、同時に「腕時計愛好家」でもある私が常々不満に思っていることがあります。ウチって「腕時計のニュース」が全く載らないんですよ (;´Д`)
「一般メディアならそうじゃない??」と思われますか?? いやいや、載せているところはちゃんと載せているんです。
例えば「文化ニュース」として。腕時計をラグジュアリーとして深堀りするなら、ブランドの歴史や文化に言及する必要がありますから「文化部記者」の出番です。
高騰する価格や市場規模をテーマに書くなら「経済部記者」の出番。社会現象や事件事故として扱うときは「社会部記者」が筆を振るいます。このように一般ニュースメディアであっても、腕時計ネタは扱うに値する深みのあるネタなのです。ニュースとして扱い続ければ、それがフックとなって「広告出稿」も期待できるようになりますが… ウチは伝統的にそこが弱い。
ただ、一般ニュース媒体に腕時計の話が載る場合はほぼ100%「良くない話」なのです。関連で犯罪が発生したか、有名ブランドが値上げを断行したか、或いは関連企業の倒産があったか…
このように、腕時計の大きなニュースと言えば「悲しい話」ばかりです。碌でもないニュースで溢れる世の中で私にとっての唯一のオアシスが「大谷選手のホームラン」と「腕時計」。ですから、できるだけ希望に満ちた楽しい情報だけを貪りたいわけですが… 最近はホント、どんよりする話が多過ぎます。
そんなダークな気分を変えるために… というわけではありませんが、今回は「東京生活4年間で変化した私の腕時計趣味と日常」と題して、腕時計関係の話題を軸に、それ以外も交えつつダラダラと独白して参りたいと思います (;´∀`)
長いようで短かった「東京での4年」
SNSでの私のボヤキをご覧になった方はご存じかもしれませんが、不肖の関西人であるワタクシ、転勤の最長期間である「4年」を9月末で満了させていただくことになりました。長かったことは確かに長かったのですが、刺激が満載であっという間の4年間でした。
着任して最初の一年の思い出は… ほとんどありません。何せ仕事しかしていなかったので。今思えば結構深刻な「ノイローゼ」だったような気もしますし、それこそ腕時計趣味が無ければマジでぶっ壊れていた可能性もあったと思います。当時は強がりとやせ我慢で平気な顔をしていたと思いますが、いじめっ子にほっぺたを抓られただけでも涙が出るような際どい状況を堪えていたのです。うわぁ~ 思い出したくないなぁ (;´Д`)
2年目に入って東京でもそこそこの実績を積んでからは少し居心地が良くなり、後半からですね。大幅に生活が改善されたのは。
東京本社内に私という人間の存在が浸透して、タテヨコの繋がりが作りやすくなりましたし、理解者も増えて格段に動きやすくなりました(ご意見番に目をかけてもらったのはデカかった…)その分、より一層、仕事量は増えてしまいましたが(汗)
それでも「相互信頼」を築けたことによる「孤独の解消」は大きかったですね。残業時間の多さは相変わらずでしたが、充実しているからでしょうか、やり場のない疲労感みたいなものは見事に消えました。
いつの時代も人間を壊すのは「孤独」です。悲しいことも嬉しいことも、共有する相手がいてこそ美しく昇華するのです。趣味だって同じ。同好の士が集まればそれだけで居心地の良い空間が生まれますし、考え方に多少の差異があったところで、それすら楽しみにして前向きに生きることができるのです。
2年目の途中からは「腕時計趣味にも大きな変化」がありました。東京近郊にお住まいの愛好家さんたちと、リアルな接点が生まれたからです (*´∀`*)
オフ会への参加で「腕時計フレンド」が大勢増えた
これに関してはウォッチケースブランド、CELIEU(セリュー)代表のNakazawa氏に大感謝ですね。彼が声を掛けてくれなかったら、私は今でもずっと孤独に腕時計の一本道を歩んでいたことでしょう。それはそれで今とは異なる価値観を見出していた可能性はありますが、今のように「腕時計趣味とは、それを起点とした人間関係のことである」なんて結論には至らなかったと思います。
そもそも私は極度の人見知り。まあ所謂「オタクの典型」みたいな性格をしているわけでして。SNSで絡む人が幾ら増えたところで「じゃあオフ会でお話ししませんか??」とはならないわけです。そもそも5人以上の集団に混じると確実に埋没してしまう「ヘタレなメンタル」ですから、SNSを通じて有り難いお誘いがあったとしても「楽しそうだけど、怖いから止めておこう」となっちゃうのが常でした。
ところが、だいぶ以前から交流があったNakazawa氏のお誘いは違いました。「一丁、勇気を出して参加してみるか!!」と思わせる何かがあったのです。そうしてNakazawa氏からのお誘いに応えること数回、視野が広がった私は「誘われたら基本全部に顔を出す」前向きな姿勢に変化。極度のヘタレがよくもまあ、強くなったものです。
オフ会に参加するようになって反省したことですが、結局のところ私は、私個人という狭い視点の中でしか腕時計を見ていませんでした。自信なんてないくせに、自分を基準に考えるしか術が無いわけですからね。腕時計に対する意見は利己的なものになりがちでした。
利己的な人物は「井の中の蛙」である場合がほとんどです。例えば、自分の意見を通そうとする際に「みんなそう思ってる」「みんなそう言ってる」を常套句にしている人は大抵が「過剰な自信家」さんだと思いますが、要するにそれは周囲が見えていない状態です。「みんなって誰やねん!?」と思っても突っ込んではいけません。気まずい雰囲気になるだけです。
私の意見の中に「ファンタジックな『みんな』の存在」はありませんが、その代わり随分と仰々しい理論武装で話を強引に進めるようなところはあったと思います。意固地になっても仕方がないんですけどね。私にとって腕時計趣味は完全な「ソロ活」でしたから。
それが、多様な顔ぶれが揃う「オフ会」に参加するようになって、理論やデータ以上に「人との繋がり」を重要視するように変化しました。特に、私より20歳も30歳も若い方の軽快な楽しみ方には目から鱗。そもそも腕時計趣味世界の中で、私自身は誰かにアドバイスできるような高位の立場ではありません。ですが、今思えばそれが良かった。高価な腕時計を購入するに至る道筋が愛好家の数だけ存在すると知りましたし、そこにはキャリアの長いも短いも関係なかったのです。「趣味とはそう言うものである」と頭では解っていても、こうして実際に沢山の方の話を聞き多種多様な価値観に触れたことで、その確信を得ました。
想像を遙かに超える腕時計趣味の世界を知ったことで、自ずと私自身の「愛好家としての序列」は大きく下がったと思います。出会った方は皆、信念を持ったスゴいコレクターさんばかりでしたからね。ところが、その新鮮な刺激こそが私の視野を広げてくれました。今はオープンマインドで色んな人の声に耳を傾けるのが楽しくて仕方がない状態。精神的に若返ったような気もするなぁ (*´ω`*)
腕時計を撮りたい!! からの~「カメラ趣味」復活
高校時代の私は勉強もそっちのけで「部活」に精を出していました。正式に所属していたのは「写真部」と「鉄道研究部(!)」でしたが、他にも中学時代に経験のあった「ブラスバンド部」、音楽の時間に才能(?)を見出された「コーラス部」、趣味でペナペナ弾いていたギター繋がりで「軽音部」… と、音楽系の3部に「ゲスト」みたいな形で参加したりしていました。漫研にも誘われましたが、女子ばかりでしたので辞退。それにしても、見事に文化系ばかりですねぇ(笑)
写真部への入部は中学の友人と示し合わせたものでした。どちらも機械ものが好きでしたし、趣味のカメラ小僧みたいな文化が出現した時期でもありましたので、ほとんど深く考えずに入部することになりました。その際に覚えた「現像技術」は後の仕事でも大いに役立ちましたっけ。デザイナーが「紙焼き(現像の一種)」をして入稿する時代でしたからね。
まあそんなわけで、カメラに関しては全くのど素人というわけではない私ですが、ブログの写真をアップグレードしようと思いカメラを探し始めて唖然としました。スペックを見ても、それがどのくらいのレベルなのかさっぱり理解できなかったのです。むしろ、古い銀塩カメラの知識が邪魔になっているような気すらしました。
私が写真専用機のカメラに望むことは、少なくともスマホで撮った写真と比べ、明らかに優位な画質であることくらいでした。次に被写界深度を自由に決められること。そんなわけで2台目のTGである「TG-6」を購入。深度合成で隅々までパリッとピントの効いた写真をとる目的は果たしました。
次に首をもたげてきた希望は「キレイなボケ」でした。こうなると「レンズ交換式の一眼」であることが条件になります。
こうした腕時計を撮影することに対する「向上心」の現れ。実は「腕時計オフ会」に参加したことで刺激を受けたことが発端でした。メカニズムの共通性が理由かもしれませんが、時計趣味とカメラ趣味を平行して楽しんでいる方は多く、オフ会の場で写真を拝見する機会もありました。
それら一端の機材で撮影した腕時計の美しさは、スマホで撮影した私の写真とは比較になりませんでした。特に美しいボケや繊細なピント位置(範囲)のコントロールに関して言えば、スマホが逆立ちしても勝てない部分です。
ってなわけで、私も素直に(?)デジタル一眼のユーザーになりました。但し、そこはマニアック&天邪鬼なワタクシ。誰もが薦める「フルサイズ」を回避して「マイクロフォーサーズ」を選択。数十年ぶりの「一眼再デビュー」を果たしました。
思うのですが、これが大阪の自宅マンションだったなら、コンパクトなマイクロフォーサーズであってもデジタル一眼の購入には躊躇したかもしれません。なんせ大阪の私の部屋はたったの「6畳」しかないのです。撮影用のブースを作り照明位置を決め、三脚を据えた状態をキープするだけの物理的ゆとりがありません。
今の仮住まいは家具類がほとんどないこともあってスペースに余裕がありますので、撮影環境の設置場所で頭を悩ませる必要はありませんでした。東京にいるからできたことなんですよ。
着任1年目と比較すれば相当に楽になったとは言え、今でも朝から22時近くまでは働くことの多い私です。帰宅してすき家のお持ち帰りを貪りつつ、異世界アニメに興じるのも悪くはありませんし、それで充分に次の日へ向かう心の準備はできます。
ただ、それだけでは「クリエイティブが足りない」。日々できるだけ多くの何かを生み出してこそ、人間には生きる価値があるのです。そこで短時間で結果が出せる「腕時計撮影会」と相成ります。
丁寧に埃や手垢を取り除いた小さな腕時計をセットして、撮りたい画角のレンズをチョイス。数種類ある照明からモデルに相応しいものを選び出します。どんな角度で撮れば一番美しく写るのか?? 露出はオーバーかアンダーか、深度は浅い方が適しているか、などなど。深い集中力で黙々とそれらを熟していると、その日に引き摺っていたマイナス感情の全てが、いつの間にかきれいさっぱり洗い流されていることに驚きました。これはアレです。一種の「写経」です (*´ω`*)
皆さんもメンタルの安定に「腕時計撮影会」してみませんか?? そして良い写真が撮れましたら、写真共有サイト「GANREF」さんに参加して投稿して下さい。腕時計撮影者はマイノリティーも良いところですので、皆さんが参加して下されば私も心強く思います。一緒に「腕時計写真界隈」を盛り上げましょう!!
困るくらい「異世界アニメ」にハマった
業後の会社員のイメージと言えば「呑み屋で一杯」に尽きますよね。え?? 昭和の発想ですって?? 近場の若い子に聞いた感じでは「その辺は昭和とそれほど変わらんなぁ」と思いましたけど…(笑)
まあ、そうやって一日で溜まったダークなキャッシュをクリアにして「明日も頑張ろう~」ってな感じだと思うのですが、私の場合、それが全くできないんですよ。帰りが遅過ぎて (;´Д`)
故に会社帰りはほぼ「直帰」。そもそもアルコールが苦手な私は帰宅後に晩酌なんて「小洒落たアクティビティ」とも縁がありません。でもまあ、これに関しては良かったかもです。晩酌癖なんかがあった日にゃ、ブログの更新なんて絶対に不可能ですから(ベロンベロンでは書けん…)
恐らくは皆さんの想像以上に悲しい食事を摂取しながら、記事のネタを探したり写真を加工したり、そういった「作業」で寝るまでの時間を活用する毎日なわけですが、それだけだと余りにも淋しく虚しい。
で、最初は大阪時代と同じ様にBGMを流していたわけですが、何だかそれにも淋しさを感じるようになりまして。欧州のサッカーやMLBの音声だけを流してみたりもしましたが… それだと聞き耳立てちゃうんですよ。録画であっても。
集中力が別のところに持っていかれた状態では、まともな記事なんて書けません。そこで、私はこう考えました。「それほど興味のない何かであれば『ながら作業のオトモ』にも使えるのではないか」と。
今思えば失礼な話ですが、真っ先に思い付いたのが「異世界アニメ」でした。アニメ自体は嫌いではありませんでしたが、絵柄の好き嫌いが激しくハードなストーリー物が好みのため、何やら良く解らない設定が基本の「異世界物」だけは「無理」と決め付け、極力避けてきたのです。
Netflixだけでも相当な数の「異世界アニメ」が存在するわけですが、どれもこれも似たような個性のない絵柄で印象に残らない作品が大半です。ですが、私の場合それが良かった。再生はしていても集中して見るほどのストーリー性があるわけではなく、声優さんのキレイに整い過ぎた台詞回しもこれまた思考の邪魔にならない点で最適でした。その点では自然音を集めたアンビエントに匹敵。それでいて「ワイワイ感」はありますから淋しくない。実際、良いもの見付けたなぁ~と思いましたね。
最近は「没入させられる作品」が増えてきて物書きの手が止まることもありますが、そう言うときは諦めて没入させてもらうことにしています。腕時計喫茶の記事更新が滞り気味のときは、砂布巾が何やら面白い「異世界アニメ」にハマっている最中かもしれません (;´∀`)
マニアックな「マイクロブランドの愉しさ」を知った
大阪での私の腕時計趣味は「エントリーからミドルクラスのブランド」を軸にしたものでした。お金もありませんし上が狙えない以上は仕方のないことですが、いつの間にかそれこそが「砂布巾」というブロガーの個性になっていました。
所謂「ハイブランド」ではないブランドの購入に躊躇される方は多いと思います。安いとは言え「数千円」ではありませんし、後悔しそうなら買わずに将来の大物購入に資金を回す… それが賢い考えだと思います。ただ、私はアホだった(笑)
むしろ、躊躇を感じて後退しそうになった自分を叱咤して「ビビるな!! 行け!!」みたいな買い方をしてきたのが私という男で、これは皆さまにお薦めできるものではありません。真似しないでね。
そんなこんなで「おもしろマイナーブランド」に親和性が高かった私ですから「H°M’S” WatchStore 表参道店」さんとお近付きになるのも時間の問題だったと思います。
要するに、デパートに入るか入らないかの「微妙なミドルクラス」を好んで購ってきた私が、デパートの売り場には無縁の「より一層マニアックなブランド群」へと舵を切ったのです。わざわざ一段深い沼の世界に腰まで浸かり、さらに深淵を覗こうとしているのですから、やっぱりアホなんだと思います。
「Kurono Tokyo」さんの購入チャンスも同様ですが、東京はズルいですね。それほど苦労しなくったって、新しい刺激を享受できるのですから。「H°M’S” WatchStore 表参道店」で知ったマイクロブランドの時計だって、そりゃあWEBから注文すれば全国どこからでも買えますよ?? しかし、現物を見ずに大金を支払うギャンブルをしなくて良い分、どう考えても東京が有利なのです。
ここ数年で私がお迎えした「マイクロブランド腕時計」の本数は… やめましょう。数えるのは(汗)
まあ、どハマりと言っても過言ではない買い方をするくらい「マイクロブランド」を楽しめているのは、たまたま東京で過ごす機会があったからに過ぎません。私の勤勉の賜物などではなく単なる幸運です。
だからこそ、日本中の愛好家さんたちに少しでもリアルな使用感をお伝えして、マイクロブランドの購入をサポートする記事を書いてきたつもりです。何だかんだ言って「ズルい東京」で恩恵に浴してきたバツの悪さも有りますしね (;´∀`)
腕時計を買いに行く「服装」に答えが出た!!
腕時計趣味でどんどん深みにはまる一方、私の中から急激に失われたのが「洋服への興味」でした。さすがに社会人として清潔でいないといけませんし、オンボロを着続けるようなことはありませんが、お洒落を目的にした洋服の購入はなくなりました。ただ単に「裸でいないため」に服を買うのです。時計以外にお金も使いたくありません。飾ってもたかが知れているオッサンですしね。
そもそもファッション雑誌なんてものを買いませんし、そういった情報をWEBで調べることもありません。街で何となく若い方の服装を見て「あんなダブダブが流行ってるんや」と思うくらいで、アパレルブランドに対する拘りは微塵も感じなくなってしまいました。DCブランド全盛期に大学時代を過ごし、伝説のセツ・モードセミナーで最新モードを学び、小学館のファッション誌でページを作っていた人間が、今やこの有様ですよ。
これも腕時計趣味の広がりが発端と言えないこともありませんが… ここ数年、銀座で腕時計のブティックをハシゴしていると「暗黙のドレスコード」とやらに出くわすことが増えました。いい歳のオッサンが学生さんみたいな緩い格好で暖簾をくぐると、明らかに厳しい視線を感じることがあったのです。みすぼらしい身なりの私が放射する「冷やかしの空気」がそうさせたのかもしれません。めちゃくちゃ真剣に腕時計が見たいんですけど!!
ですが、そんな内面の機微が初対面のブティックスタッフに伝わるはずもありません。自分は真剣に時計を見に来た人間である。もしかしたら買っちゃうかもしれない人間であると示す「演出が必要」であると痛感しました。
それが所謂「シュッとした装い」だとして、今更デパートのブランドに出向いて「絶対に似合うはずのない服」を内心笑われながら購入することには抵抗がありました。腕時計と違い、洋服には絶対的な「似合うに合わない」があるのです。そもそもブランドの服は若い人が対象であることが多く、しかも高身長のスリム体型に合うように作られていますから、私なんかが袖を通して似合うわけがないのです。故にデパートに入るような人気ブランドで探すことは断念。
ならば「ユニクロ」のようなファストファッションでお茶を濁すのかと言われたら、正直、それにも抵抗がありました。どう考えてもシュッとはしないのです。「量産型休日のオッサン」が捻り出されるであろうことは明らかでした。
ほとほと参った… 自分が何を着れば良いのかさっぱり解らなくなりました。イメージ的にはシンプルなセットアップで良いはずなのですが、私の緩みきった体型だとほとんどの場合、骨格のジャストサイズで着用できません。
ところがある日、一条の光が差し込むが如くそのモヤモヤが解消されました。答えは街の「スーツ屋さん」にあったのです。
全く以て完全な死角でした。しかし、よくよく考えてみればそれこそ必然というもの。現役サラリーマンと呼ばれる幅広い年齢層を支える激安スーツの殿堂であれば、緩んで膨らんだ私の肉体でもフィットする服が見付かるはずだと直感した私は、ポストに投げ込まれたチラシの割引クーポンを握りしめて「紳士服のAOKI」へ突撃したのです。そこで恋した魅惑のセットアップ「パジャマスーツ」。
「パジャマのように肩の凝らない着心地」から名付けられた「パジャマスーツ」ですが、着ると適度なカッチリ感がありました。オッサンに優しい絶妙なルーズフィット。上下ばらしても使える汎用性の高さは着こなしの可能性を否応なしに広げます。シュッとしているけどし過ぎていない絶妙なタッチ。ああ… やっと見付けた。こういうのが着たかったんだ。しかも「めっちゃ安い!!」。
それからあっと言う間に8セットの「パジャマスーツ」を購入しました。生地や柄、シルエットのバリエーションが豊富で、全く飽きることがありません。結局、同じくAOKIさんの「ラクQパンツ」を織り交ぜながら、会社にも着ていくように。歳が歳とはいえ、洋服に関しては随分と柔軟思考になったものです。スーツ屋さんのヘビーユーザーになっちゃうんだもん。
おハイソな空気に場違いを感じて、狭い肩身をより一層狭くするしかなかった銀座。そんな銀座並木通りも「パジャマスーツ」のお陰で普通に歩けるようになりました。ありがとう「AOKI」(*´∀`*)
最後に… 「5年目の東京」も腕時計とともに!!
さてねぇ… どうなっちゃうんでしょうねぇ… 私の未来 (;´Д`A
結論から言いますと「5年目の東京が決定」しました。役員でもない部長風情の転勤5年目はかなりレアです。すでに課せられた「ミッション」もありますし、まだまだ忙しい日々は続く… と (;´∀`)
ただ、役職自体は外れます。まあ歳が歳なので(笑) 人事関係を手放せると考えると、もの凄い開放感があります。悩みすぎて眠れぬ夜も少しは減るでしょう。きっと。
10月からは「なんちゃら委員」という肩書になるそうです。そう言えば結局最後まで「大阪に帰る」って選択肢が出てこなかったなぁ… (;´Д`)
まあ確かに、そろそろ大阪に帰りたいなぁ~と思う反面、仕事のダイナミックさで勝る東京本社でもう少し働きたいという気持ちもあります。それに「腕時計趣味」に限って考えたら、東京に残るメリットは計り知れません。前述したとおり、あらゆるチャンスの総量が大阪とは比較になりませんからね。
予想外の「5年目突入」。これはウチの会社としてはかなり珍しいことで、それこそ「余人を以て~」的な(お気の毒な)人物の顔ばかりが浮かんできます。ついに私も仲間入りか…
役職が解除されればお給料は大幅にダウンします。そうなるとこれまでのような散在はできなくなるわけですが… それで楽しさが半減するかと言えば、そうならないのが「腕時計趣味」の面白いところ。誰かさんの購入や納品を見守るだけでも気持ちが満たされるのですから、お金がなくても案外楽しくやれるのではないかと想像しています。腕時計と愛好家の皆さんに揉まれながら、まもなく私の「東京生活5年目」がスタートします。皆さん、これからもヨロシクね!! (*´ω`*)
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