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アストロン ネクスター(SBXC 新作3機種)「縦3つ目クロノグラフ」の『熱い時代復活』なるか??

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 セイコーの「現行アストロン」と言えば、日本のリーディングカンパニーであるセイコーが先端技術の粋を集めて開発した「実用時計の最高峰」です。シチズンの「アテッサ」、カシオの「オシアナス」とともに、それらを半歩リードする存在が「アストロン」だと思います (*´∀`*)

 要するにこの「3つのブランド」は、未だ「デジタル立国」であり続ける日本がその威信をかけて、機械式帝国の欧州とは異なる価値観で「現代腕時計の頂点」を目指した汗と涙の結晶なのです。そう言う意味で、極めて日本らしい時計が揃っているのもこれら3つのブランドの特徴。機械式至上主義者の皆さんも、この3ブランドからは目を離すべきではありません。時計好きとして、知らないでは済まされない「キワい技術」が詰め込まれていますからね。

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2024年11月 アストロン ネクスター「新作SBXC 3機種」発売

 そんな「アストロン」から、11月発売予定として新作のネクスター「SBXC 3機種」が発表されました。アストロン初となるデュアルタイム・クロノグラフ「SBXCの縦3つ目シリーズ」の追加ラインナップなわけですが、これがねぇ… めっちゃ良いのですよ。何が良いってそうですねぇ… 絶妙に古くさい顔ですかね??(笑) 昭和世代には懐かしい「縦3つ目クロノグラフ顔」ですから。ワタクシ的には最高です。

 まあワタクシが昔から「縦3つ目大好きっ子」ってのはあります。特に最近、ナビタイマーやカレラの「縦3つ目」を中古屋さんで拝見する度に沸き上がる抑えがたい衝動。時代なんか知らん!! 今こそ縦3つ目クロノグラフを手に入れて、とことん使い倒したい…

 そこに現れた縦3つ目のネクスター「新作 SBXC」です。今回はこれらのモデルについて、あれやこれや気になることを書いていきたいと思います (*´∀`*)

 そうだ!! 閑話ですが「新作発表枠」を作ります。リリース予定やリリースされたばかりの腕時計を中心に、2000~3000字辺りでサクッと纏めた記事を書くつもり。とは言えそこはそれ、遅筆で知られたワタクシのやることですから、プレスリリースに近いタイミングで書くという意味だとお考え下さい。その第一弾として今回はネクスター「SBXC」を取り上げるという寸法です。

再来するか!?「縦3つ目クロノグラフ」の時代

 目の前に「横目」「縦目」のアストロンがあって、どちらか一本だけを一生涯使い続けろと言われたら、私だって「横目のアストロン」を選ぶと思います。シンメトリックなデザインには廃れない美しさがありますからね。

 もちろん「縦目」「横目」と言っても、サブダイヤルの数が2つか3つかでデザインバランスは大きく変化します。要するに、シンメトリーを壊さないという点で括れば、クラシカルな「横2つ目」、デイトナに代表される「横3つ目」、ポルトギーゼなどで採用される「縦2つ目」に軍配が上がるのは当然です。

今の時代に「縦3つ目」クロノグラフは古臭いのか??

 問題は「縦3つ目」のクロノグラフ。実際、これが苦手だと仰る方は少なくありません。その理由は「見た目のバランスが良くない」ということに起因していると思いますが、それだけで「縦3つ目」を避けるのは余りにも勿体ない!! 何と申しましょうか… 面白いんですよ。ドキドキしちゃうのですよ。「縦3つ目」って。

 そもそも「縦3つ目」には落ち着かない活動的なイメージがあるわけでして、実際、ちょっとスポーティーで若々しいデザインの時計に採用されることの多いデザインでした。もちろん腕時計ですから、ダイヤル周りの事情を決定するのは「ムーブメント」です。

 今改めて思いましたが、要するに私は「Cal.7750」が好きなんです。ブライトリング復活、いや、機械式時計復活の狼煙となった1984年のブライトリング「クロノマット」発表。あれだって7750在りきでしたし、その特徴的なインダイヤルのレイアウトが「イカしてる!!」と大評判になったからこその出来事でした。取り敢えず、その前後を「縦目クロノグラフの時代」と呼んでも差し支えはないでしょう。

 ただ、そんなエモーショナルで熱いストーリーに支えられた「刺さる時代を作った」からこそ、現在の「縦3つ目クロノグラフ」「時代錯誤で古臭い」と見られがちです。私自身は「縦3つ目」が大好きですが、それでもやはり現代の目でそれらクロノグラフを拝見すると「今見ると縦目も捨てがたいなぁ」という感想になってしまいます。気持ち的にはすでに「懐古」なんですね (;´Д`)

縦3つ目の古臭さを時代に合わせて華麗にアップデート「アストロン ネクスター SBXC」

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出典:https://www.seikowatches.com/

 クロノマット以外にもイカした「縦3つ目クロノグラフ」はワンサカ存在しました。クロノグラフと言えば「縦3つ目」だった時代があったわけですから当然です。だからこそその記憶が残る今の時代に「古臭い」と言われちゃうのですが… (;´Д`A

 そう考えると、新作の縦3つ目クロノグラフ、ネクスター「SBXC」は中々の仕上がり。少なくとも古さを感じさせません。それどころか、最近少なかった「縦3つ目」の新鮮さが遥かに上回ります。縦3つ目の「やんちゃな若々しさ」「ネクスター」のコンセプトでもある「若い世代の腕時計」として、これ以上なく相応しいとさえ思います。縦3つ目に新鮮さを感じる日が来ようとは… (;´∀`)

「SBXC」に共通する特徴は??

 それでは今回の「SBXC」の機能的な特徴を見ていきましょう。2024年6月に登場した最新キャリバー「5X83」を搭載し「デュアルタイム表示機能」「1/20秒のストップウオッチ機能」を実装。クロノグラフとして隙のない作りを実現しています。

 複数のタイムゾーン表示は余り出番のない機能のように思われがちですが、これが意外と役に立ちます。私の場合は海外の愛好家さんにメールを送ったりするタイミングを計るのに利用。就寝中の迷惑にならないよう、それなりの配慮は必要ですからね。

 個人的に評価したいのは「ダイヤル質感の向上」ですね。ムーブメントの充電効率が良くなり、以前よりも高級感のあるダイヤルを採用できるようになったそうです。「安っぽいダイヤル」はソーラーモデルの宿命でしたが、技術の進歩で確実に良くなっているみたいです (*´∀`*)

 また、タイムゾーンを主ダイヤルと6時位置のサブダイヤルで入れ替える機能「タイムトランスファー機能」がアップデートされ、大きくスピードアップしているそうです。このモデル一番の売りは2つのタイムゾーンを行ったり来たりできる同機能だと思いますので、使い勝手の向上はユーザーの利便性を大きく高めるはずです。もちろん、アストロンご自慢の高性能GPSも搭載。最新で最高峰の機能性を心ゆくまで堪能できるでしょう。

「SBXC」のレギュラーモデル3種をご紹介

 10月11日にはレギュラーモデルに先んじて「SEIKOブランド100周年記念限定モデル」が発売される「SBXC」。とは言え、やはりシリーズとしての命運は「レギュラー」が握っているのは明白。定着に向けた戦略が落とし込まれた「SBXCのレギュラーモデル3種」を見て参りましょう。

ASTRON NEXTER SBXC159

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  ダイヤルの質感が上がると言うことはこう言うことなんですよ。最早、太陽光の透過が必要なダイヤルとは思えない充実っぷりです。

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出典:https://www.seikowatches.com/

 エッジの効いたケースにソリッドな「クリスタルホワイト」のダイヤルが映えますね。スポーティーな縦3つ目クロノグラフであっても、纏め方次第ではこうのような上品さを纏わせることが可能なのです。個人的に「シルバー系は無いな」と端から決めつけていた私ですが、むしろシルバー系こそが本命なのかもしれません。グレーやネイビーのスーツに合わせて欲しいですねぇ (*´ω`*)

ASTRON NEXTER SBXC161

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 こちらは「ミッドナイトブルーダイヤル」「SBXC161」です。同色のネイビーのスーツが合うのは当然として、私だったら茶系のジャケットに合わせますね。

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 クリスタルホワイトに比べより強調されたダイヤルのテクスチャーが印象的です。若々しくキメたいならこれでしょう!! (*´∀`*)

ASTRON NEXTER SBXC163

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 クリスタルホワイトとともに「万能」に使える「アスファルトグレー」です。飽きなんて絶対にやってきません。2次電池がへたれるまで最前線で使い倒せるモデルだと思います。細身のチタン製ベゼルで縁取られたグレーダイヤルがとても精悍です。男ならこれか!?

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出典:https://www.seikowatches.com/

 オンオフ両方でガシガシ使うなら、どんなファッションにも合わせやすい黒系ダイヤルがベストですよねぇ (*´ω`*)

ケースデザインは「人気のアレ」を想起させるが…

 汎用型の弓カンを廃し、ラグスポ然としたことも「ネクスターである」ことを考えれば正解でした。そもそもこのシリーズは、ガチな腕時計愛好家がコレクション性を求めて購入する時計ではありません。

 初見ではぶっちゃけ「TSUYOSAやな」と思いましたよ。ただ、TSUYOSAにだって「元ネタ」はございますし、今更突っ込むまでもないと私は考えます。

 あくまで「実用性」を第一目的に、そこにほんのり「お洒落マインド」を加味した嗜好の先にあるのが、嫌みのない高級感を感じられる「ネクスター」だとすれば、ラグスポ的方向性で纏められた「SBXC」は、ある種の必然を以て多くの消費者に受け入れられると思います。

 丸いデイト枠、大きめのリューズ、迫力のあるインデックス… 古さと新しさが同居する「SBXC」。多針アストロンの中で最小サイズなのも多くのユーザーに刺さりそうです。これは何気に「ロングセラー」になるかもしれません (*´∀`*)

10月11日発売 SEIKO 100周年記念 限定モデル「SBXC158」

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 先んじることひと月、セイコー100周年記念の限定モデルとして、世界限定1200本(うち国内600本)の「SBXC158」が発売されます。ゴージャスです。ピンクゴールドを差し色にお色気満点です。夜の街が似合いそう (*´∀`*)

 でも何故だろ~ 私が最初に抱いた印象は「ブローバっぽいな」でした(汗) ってなわけで私が買うなら無難にレギュラーモデルにすると思いますが、刺さる人にはグサグサ刺さるモデルではないでしょうか??

最後に… 素直に欲しいと思わせてくれた「アストロン」は久しぶりだ!!

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 やはり昭和世代に「縦3つ目顔」はエモいですね。今回、私自身の中に「縦3つ目の受容体」みたいなものがしっかりと存在することが解りました。何やら心の奥底で反応するものがあったのです。

 現在のアストロンはかつての「頑張っているのにダサいデザイン」から脱却し、高い戦闘力を獲得しました。「デザインで選ぶならアテッサ」だった状況が、だいぶ変化してきたと思います。

2022年にスタートした「ネクスター シリーズ」は順調に分厚さを増し、同時に「シュッとしたアストロン」というポジションも確立しました。実用時計とは言え、格好良いに越したことはありませんからね。

 そんな「格好良さ」を追求する「ネクスター」のラインナップに「縦3つ目クロノグラフ」が加わった意味は小さくありません。「古臭い」「ダサい」とコテンパンだった「縦3つ目」に再び脚光が当たるかもしれないのです。

 セイコーさんには見えているのかもしれませんね。「縦3つ目クロノグラフ」が腕時計界隈の中心に返り咲くその日が… (*´ω`*)

※3000字以内で纏めるはずが「5500字オーバー」… どうすれば短く書けるの ( ;∀;)

「SBXCシリーズ」の主な諸元
キャリバーNo5X83
駆動方式ソーラーGPS衛星電波修正
携帯精度非受信時平均月差±15秒
駆動期間フル充電時約6ヶ月間 パワーセーブ時約2年
石数14石
機能過充電防止機能, パワーセーブ機能, ストップウオッチ機能(1/20秒計測 12時間計), パーペチュアルカレンダー機能(2100年2月28日まで), ワールドタイム機能(38タイムゾーン), デュアルタイム表示機能, 曜日表示機能, パワーリザーブ表示機能, タイムトランスファー機能, 衛星電波受信によるタイムゾーン修正機能・スーパースマートセンサー機能, 捕捉衛星数表示機能, 受信結果表示機能, DST(サマータイム)機能, 受信オフ機能(機内モード), 針位置自動修正機能
ケース材質純チタン
ケースコーティングダイヤシールド
ケースサイズ厚さ:12.4mm, 横:42.0mm, 縦:49.5mm
風防材質サファイア
風防コーティングスーパークリア コーティング
ルミブライトあり(針・インデックス)
バックルワンプッシュ三つ折れ方式(19.5cm最大)
防水日常生活用強化防水(10気圧)
耐磁あり
重さ106g
その他特徴耐メタルアレルギー, スマートアジャスター機構つき中留, スクリューバック

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