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これぞ『真のユニセックス ウォッチ』!! フクシマ ウォッチ カンパニー(Fukushima Watch Company)の機械式3針時計「ODAKA」をレビュー

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 「Fukushima Watch Company(フクシマ ウォッチ カンパニー)」さんは、2022年に立ち上がったばかりの腕時計メーカーです。福島県南相馬市小高を拠点に、福島の自然を切り取ったような、日本人の心に沁み入る時計を作っています。

 東京でもポップアップなどで実機を見る機会はありましたが、この秋から「HºM’S” WatchStore 表参道店」での常設が決まりました。関東近郊にお住まいで気になる方は、これでいつでも実機に触れることが可能になったわけです。やっぱりね。実物見ないで買うのはハードルが高い。特に腕時計に関してはそう思います。

※Youtubeには記事に先行してリリースした「グダグダな動画」もございます。暇でしょうがない時にでもご覧下さい。記事を読み終わった後で構いませんからね(笑)

「音楽がうるさい」とお叱り受けております。素人でスマミセン ( ;∀;)
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HºM’S” WatchStore 表参道店で「フクシマ ウォッチの代表」とお会いしました!!

 過日「フクシマ ウォッチ カンパニー」代表の平岡さんとお会いする機会がありました。平岡代表が上京して「HºM’S” WatchStore 表参道店」にいらっしゃると言うことで、表参道店の店長氏が「砂布巾さんも会いに来ませんか??」と誘ってくれたわけです。いやぁ~ こんなアタシなんかを誘ってくれて… 本当に有り難い。

 ちなみにワタクシ、数多のメディアを通じて「フクシマ ウォッチ」さんの「絶妙なカラー展開」を拝見して以来、このコレクションこそ「HMS」さんが扱うべきではないかと考えていたのですよ。いやホントに。

 女性から絶大な支持を受けるファッションウォッチの宝庫であり、同時にマニアックなマイクロブランドの魔窟でもある「HºM’S” WatchStore 表参道店」ならば、可愛らしい色使いとジェンダーレスなサイズ感で展開する「フクシマ ウォッチ」の魅力を余すところなく伝えられるのではないかと思ったからです。HMS表参道店の店長氏が福島出身であることも大きな後ろ盾になると考えました。

 腕時計を「作る」と腕時計を「売る」の間に溝があれば、それは私たち消費者にも如実に伝わります。そうするとどうしても「白けムード」が漂ってしまう。「Fukushima」を冠する時計である以上、その背景を消費者に伝える高度なスキルも必要です。

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出典:https://fukushima-watch.com/

 例えば「ODAKA」というモデルには、それぞれのダイヤルカラーに固有の名称が付与されています。「Seaweed(海苔)」「Blueberry(ブルーベリー)」「Chili pepper(唐辛子)」「Broccoli(ブロッコリー)」「Chestnut(栗)」… これらは全て南相馬市の特産品に由来したものです。

 福島という「バックボーン」との強い結びつきを感じさせるこれらの名称は「ODAKA」に秘められた大切なストーリーです。丸っこくて可愛いだけの時計ではないと、手にしたお客さんに「しっかり伝える」… マニアックなブランドにも対応してきた「HºM’S” WatchStore 表参道店」であれば、何も心配することはありません。皆さんも安心して「フクシマ ウォッチ」を体験しに行って下さいね。

確かにお金は無いさ!! それでも買える時計がある!?

 「フクシマ ウォッチ カンパニー」の平岡代表を目の前にしても、私の「冷徹な審美眼」は容赦ありませんでした。時計を見るときの私はオーベルシュタインですからね!!(銀英伝参照)

 ところが、ほとんどケチが付けられなかったのですよ。まず「リーズナブルな価格」であることがデカい。価格という事実を目の前にすると、ホント、めちゃめちゃ良くできた時計ばかりなのです。「Mirco(ミルコ)」名義で展開中のお高い方のモデルも、これまた素晴らしい出来でした。ああ、これ良いなぁ~「TYPE-03」かぁ… 22万円なぁ…

 間もなくの記事で赤裸々に自供(?)するつもりですが、今年は「破壊的に腕時計を購入した」ワタクシでございます。そう!! もうね、買えないんですよ。もう無理なんです。やめてぇ…

 とは言え、もしかしたらこの「ODAKA」なら買えるかもしれない。「6万6千円」のODAKAであれば、何とかギリギリ買えちゃうかもしれない。うん!! 買えちゃうかもしれないのですよ!!

 となると、問題は「色」です。最初に気になったのは赤色「Chili pepper」でした。そして緑色「Broccoli」

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Odaka / Chili pepper red 出典:https://fukushima-watch.com/
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Odaka / Broccoli green 出典:https://fukushima-watch.com/

 こうして見ると、不思議な発色の色ばかりです。自然をモチーフにした色だからでしょうか?? 色彩辞典の中には難しい色ばかりが集まった巻がありますが、まさにそんな感じ。その辺の「難易度高めの色」を敢えてメインカラーに使ってくるところがテクニシャンな「フクシマ ウォッチ カンパニー」さんです。

胡桃(くるみ)のように愛らしい「ODAKA(オダカ)」を購入しました!!

 いやぁ… だって平岡代表が目の前にいらっしゃるんですよ?? 多少無理しても買いますよ。そりゃあ。

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買っちゃった!! 2024年最後の時計(暫定)

 と言うわけで、一番リーズナブルなお値段で胡桃のように愛らしいフクシマ ウォッチ ファーストモデル「ODAKA」を購入しました。色はどうしたんだ?? ですって?? う~ん… 相当に悩みましたが、このコロンとしたケースを最もクールに見せていた黒色「Seaweed」… つまり「海苔」にしました。カッパ巻きとか大好きですしね!!

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光線によっては青っぽくもなるところも「海苔」っぽい(笑)

 ちなみに私がダイヤル色に「黒」を選ぶのは、対象の時計を「特別だと認めた」ときだけです。優れた時計だと認めたとき、その時計を末永く飽きることなく使いたいと考えれば、自然と思考が「シンプルな黒か白(シルバー)ダイヤル」に向かうのは自明です。ですから、平岡代表の目の前で「黒にします」と宣言したとき、無意識下の意識とでも申しましょうか… この「ODAKA」に対する自分の中の「高い評価の存在」に気が付きました。

ケース、ラグ、風防が形作る「愛らしいシルエット」にやられる

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何よりシルエットが美しい…

 最近はどう言うわけか「変態系」に傾倒していた私ですが(その辺りは追って記事化しますね) 久しぶりに「正統派の可愛い系」を買いました(笑) 高級チョコの一粒のように摘まめてしまう「愛しさ爆発」のサイズ感です。ところが、存在としては非常に「大きく見える」… 摩訶不思議ですよねぇ。

 商業美術の世界では「小さいものを大きく表現する能力」が必須です。私も学生時代には金属の小さなクリップをB全サイズいっぱいにデッサンさせられたりしました。これはどんなに小さなモチーフであっても、表現する際の「規模感」をコントロールできなければ、プロを名乗るに値しないからです。

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小さな時計とは思えない視覚的重量感がある

 「小さな物を大きく」「大きな物をコンパクトに」… 学生の頃は「何の役にたつねん!!」と憤りながら課題をこなしていましたが、これこそが、何でもない対象に「商品価値を生み出すひと工夫」なのだと今なら理解できます。最終的な目標を決めて対象をリビルドする大切さ… 中之島の美術予備校の先生、ありがとう!!

 「ODAKA」のケースデザインは、前述の「大きく見せるデザイン技術」そのものだと私は思います。外装の全てのパーツが最終的に統一されたアウトラインに向かって収束し、実サイズ以上の「視覚的重量感」を感じさせているのです。だから小ささを感じさせない。だから頼りなく見えない。だから価格以上の存在に見える… 丁寧な仕上げとともに見えない「ひと工夫」の効いた、非常にスケールの大きな「良い仕事」だと思います。

現代的にデザインされた「ブレゲ数字のインデックス」に萌えよ!!

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インデックスの美しさは特筆もの

 実機を見ながら平岡代表に質問しました。「これは現代的な解釈を加えたブレゲ数字インデックスですか??」と。我ながら良い質問だったと思います。間髪入れずに代表が「その通りです。そこには拘りました!!」と答えてくれました。

 クラシカルなスタイルの時計が大好物な私ですが、クラシックを模倣しただけのデザインには正直「食傷気味」なのです。幾らなんでも安易じゃないですか?? 実際、かつての名作をそのままなぞった高級時計も多々ありますが、私は全く欲しくなりません。今作る時計であればどこかに必ず「2020年代」を感じさせてくれるものでないと、今の時代に手に入れる理由が立たないのです。

 その辺りを解った上で作られたのが「フクシマ ウォッチ」だと私は思っています。懐かしいのに、決して「過去のセンス」で作られた時計ではないのです。「ブレゲ数字のインデックス」自体は散々に利用された手垢まみれの様式ですが、平岡代表はご自分のセンスでそれを「現代化」して見せたのです。このインデックスだけでも、十分に手に取る価値があると言えるでしょう。

拘りの「針」が落とす「陰と影」

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美しい曲線で構成された針

 「針」が楽しいです。楽しいという表現がピッタリだと思います。

 時針の「スペード」も素敵ですが、私は波打つように捻られた分針にやられました(笑) 写真をご覧下さい。分針の「陰」が面白いでしょ?? 計算されたものであるか平岡代表に伺うのを忘れましたが、こう言う些細な「現象」が美しいと思える時計に低価格帯で出会うことは稀だと思います。

 針のデザインが面白いと言うことは、落とす影もまた面白いと言うことです。見落とされがちですが、針が落とす「影の質感」は、ダイヤルの出来映えを計る指標でもあります。「ODAKA」においても注目していただきたいポイントです。

「すわっ!! ネジ式か??」と戦慄したラグデザイン

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クロノスイスの悪夢再びか!?(笑)

 ラグを拝見して一瞬「ギョッ」としました。ま、まさか…「両ねじ回し」のラグですか??

 「ああそれはダミーです」 それを聞いて安堵しました。だってねぇ… 両ねじ回し式と言えば「クロノスイス」ですよ。あれねぇ… めちゃくちゃ難儀するんですよ。ストラップ交換。

 マイナスドライバー2本をイリュージョンのように使いこなせる人なら造作も無いことかもしれません。しかし、ほとんどの方にとって両ねじ回しは厄介極まりない「難物」です。ちなみに私はクロノスイスのためだけに専用の器具を購入しました。

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「なんちゃってネジ山」で良かった…

 ですからこの場合、いわゆる「なんちゃって」であっても、いや!! あってくれて良かったのです。ラグの両端にある「ネジ山」の可愛らしさだけをデザイン的に残したのも、個人的には大正解だと思います。

 ちなみに先ほど平岡代表が教えて下さいましたが、代表が以前愛用していたフランクミュラーの「ロングアイランド」もラグネジが同様に飾りだったそうです。にも関わらず「ネジが回る設計」だったため、それが原因でラグネジを失った悲しい中古品がかなりの数、存在したそうです。その辺の記憶と経験も生かされているんですねぇ~

ムーブメントは「ミヨタのキャリバー82S5」を搭載

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金色のローターが良いアクセントです

 ムーブメントはミヨタの「Cal.82S5」です。ミヨタの中では標準的なグレードに当たります。42時間パワーリザーブ、21,600振動、精度は-20~+40 秒/日です。非常に完成されたムーブメントですから、これで困る人は余りいないでしょうね (*´∀`*)

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82S5 出典:https://miyotamovement.com/

コストの範囲では頑張った「ストラップ」

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カーフのクロコ型押しストラップです

 時計本体の魅力と比べると、個人的には僅かに物足りなさを感じるストラップでした。ただ、奇をてらったところがなく、多くの人にとって使いやすいストラップではあります。トータルコストの問題もありますし、無理をするところではないでしょう。

 取り敢えずは痛むまで使ってみて、良さげなストラップが見付かったら「交換」で良いかもしれませんね (*´ω`*)

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尾錠はかなり良い感じ!!
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最初は硬いですが、数回使えば馴染んできます

ODAKAは女性にとって「少しオーバーサイズの可愛い時計」 ならば男性にとっては… ??

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時計を撮るのに向かない会社なんですよ…(そもそも撮るなって??)

 私の職場の女性に「スタバのギフト」を報酬として「ハンドモデル」をお願いしました(所要時間5分) 前日に「指毛処理してきます(笑)」と言ってましたが、うん、キレイに剃れてるぞ!?

 どうでしょうか?? 女性が着けるとこれまた違った可愛さがありますよね。多少はオーバーサイズな印象もありますが「時代のバランス」とでも言えば良いのでしょうか?? 今風の着けこなしになっていると思います。

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確かに、薄い時計ではありません

 ちなみにモデルをお願いした彼女のファーストインプレッションは「結構分厚い」でした。ただ、同時に「可愛い」を連呼してましたので「分厚いけれど可愛いから許せる」範疇なのかもしれません。間髪入れずにフクシマ ウォッチさんの公式で「色展開」を確認していたくらいです (*´∀`*)

 いやこれ本当に、女性のマインドには刺さるみたいですよ!! どうですかお兄さん?? 彼女さんへのプレゼントにお一つ??

 翻って、男性にとってはどんな時計なのでしょうか??「36ミリ」のケースサイズは男性が身に着ける時計としては「小径の部類」に入ります。手首や身体のサイズと比して余りにも小さい時計は、着けこなしの難易度も上がりますしバランスも良くありません。

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私が着けるとこんな感じ(手首径17センチ)
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この角度ではグッと存在感が増します

 ただ、この「ODAKA」に関して言えば「13.5ミリ」という「厚み」が、男性でも違和感なく着けられるファクターになっていると思います。厚みも含めての「可愛らしいトータルデザイン」であって、それが小径であっても「確かな存在感」を約束してくれるのです (*´∀`*)

ファッション ウォッチを「脱皮」したい女性にとって、フクシマ ウォッチ「ODAKA」が『次のステップ』になる可能性

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 日本人口の「性比」は女性が男性より多く、女性を100とした場合の男性の割合は「95.8」だそうです。意外なことに女性の方が多いのですよ。であれば、ほぼほぼ男性のみで楽しまれている「機械式腕時計」などは、女性をターゲットにマーケットを広げていくことで、さらに盛り上がる可能性があるワケです。

 今のところ多くの女性にとって、機械式のように「手のかかる時計」は興味の範疇から外れているかもしれません。しかしそれは、購入マインドの最初の掴みどころである「デザインの好き嫌い」で女性に対する「結果」を残せていないだけかもしれません。例えば、家電製品の難しい設定を難なく使いこなせるのは女性の方じゃないですか?? 機械式云々は言い訳ですよ。

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女性は機械が苦手?? そうかな~??

 要するに「馴染みのあるデザイン」で訴求することができれば、女性であっても「機械式を楽しんでくれるかもしれない可能性」があるのです。ステレオタイプに「女性は機械が苦手」なんて考えるのは止めましょう。「ODAKA」のように現代女性のライフスタイルに落とし込みやすいデザインの時計であれば、ファション ウォッチからステップアップを目指す女性にとっての「最適解」… それも「ファースト機械式」になり得る可能性があるのです。

 ハンドモデルをお願いした彼女の反応を見る限り、メンズウォッチを無理して着けるような「違和感は皆無」でした。性別による「区別」を入口にしなくても良いのだとしたら… もしかすると「ODAKA」こそが「真のユニセックス ウォッチ」に近い存在なのかもしれませんね (*´ω`*)

スノッブな高級時計が氾濫する中、ジェントルマンな「ODAKA」が眩しい

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久々に清々しい時計に出会いました

 お手頃価格で集めたくなる魅力に満ちた「フクシマ ウォッチ」さん。いやぁ… 有り難いですよ。10万円もしない価格で、一端の機械式が楽しめちゃうワケですから。私なんて最近は腕時計雑誌で数百万円の時計の広告を見るだけで「しんどい」ときがありますもん (;´Д`)

 何でしょうね… 恐らくは「無形の圧」なのだと思います。高級時計にはパワハラ上役を前にしたときのあの感じ… 私のような下々を「見下す嫌味な感じ」が付きまといますからね。腕時計好きの私にしてもそう感じるくらいですから、多くの人にとって高級時計は「スノッブな存在」なのだと思います。

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機械式の楽しさを理解するための「教科書」のような時計です

 「フクシマ ウォッチ」さんからは、そういった無用の圧を受けることはありません。それでいて機械式時計の「楽しさに満ちている」のです。いやホント、その優しさが沁みる (*´ω`*)

最後に… 大トリで良い買い物をさせてもらいました!!

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2024年最後の時計(暫定)

 2024年最後の時計購入はラクロアの「アイコン マニュアル」だと思っていましたが、最後の最後で「フクシマ ウォッチ」さんが食い込んできました。これは読めなかった (;´∀`)

 何度も言い訳させていただきますが「ODAKA」購入は回避不能でした。時計自体に魅力があったことはもちろんですが、何よりフクシマ ウォッチ 代表、平岡さんご自身のお人柄が素晴らし過ぎました。お会いしているこの瞬間に時計を買わずして「自分の2024年は終われない」… そんな気がしたのです。それは勘違いだったかもしれません。もしかしたら、お決まりの言い訳なのかもしれません。

 ただ、少なくとも「ODAKA」は素晴らしい時計です。価格の安さと満足の比率が「1:3」くらいなのですから、腕時計に精通した方ほど心に響く時計ではないかと思います。

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コスパモンスターですよ… これは!!

 「腕時計は価格ではない」… 私が先日購入したモーリス・ラクロアの「アイコン マニュアル」も高いコストパフォーマンスで話題の渦中にありますが、この「ODAKA」を見れば「価格は単なる数値に過ぎない」と改めて思い知らされます。そしてその数値は、本質的な腕時計の「価値」を決めるものではないのです (*´ω`*)

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