遠くも近くも見づらい老眼世代に薦めたい『視認性抜群の腕時計』5選

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 お若い方には想像もできないと思いますが、ある年齢に達すると多くの方が「老眼」に悩むことになります。不可避です。ある意味とても平等に「老眼」はやってくるのです。

 私が「老眼」を初めて意識したのは40歳代の真ん中くらいのこと。その頃、結構深刻な睡眠障害に苦しんでいた私は、とにかく活字を読んでからでないと一睡もできない有様でした。逆に、何でも良いから活字を貪ってさえいれば次第に睡魔が訪れる仕組みを自覚できたことで、かろうじて睡眠障害をごまかし、ぎりぎりまともな日常生活を送れていたのです。

 そんなある日、久しぶりに大学生の頃にハマっていた創元推理文庫を読んでみたくなり、枕元に置いてから身体を横たえ、ふーっと長い息を吐いてから小説のページをめくり始めました。

 その瞬間の背筋がすーっと冷たくなっていく感覚を今も覚えています。読めないのです。文庫本の本文書体に全くピントが合わないのです。あの時の狼狽は要するに「ついに来てしまったか!!」という「認めざるを得ない老化」を突きつけられたことによるものでした。紛う事なき「老眼」ってやつが我が身にも来襲してきたのです (;´Д`)

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そもそも「老眼」とは何か??

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愛用の老眼鏡。これを忘れると役立たずも良いところのワタクシ (;´Д`)

 老眼(Presbyopia)とは、加齢に伴い近くのものを見るのが難しくなる状態を指します。これは、目の水晶体が硬くなり、目の筋肉が調節力を失うことで引き起こされるそうです。多くの人が経験することになる極めてポピュラーな老化現象とのこと。若い頃は誰だって自分が老眼になるなんて思いませんから、何気にショックですよねぇ~ (;´∀`)

 ちなみに老眼発現の要因は多岐に渡りますが、代表的な要因は以下のようなものです。

遺伝によるもの

家族に老眼が早く発生した人がいる場合、同じように早く発生する可能性が高くなる。

生活習慣によるもの

長時間の近距離作業や不適切な照明の下での作業が老眼の進行に影響を与えることがある。

目の健康状態によるもの

他の視力の問題や目の病気がある場合、老眼の発生や進行に影響を与えることがある。

「老眼」の発生年齢と進行

 老眼の発生年齢は一般的に40歳前後と言われています。多くの人がこの年齢に達する頃に、近くのものを見るのが難しいと感じ始めるそうです(やだやだ…)

 具体的な年齢には個人差がありますが、通常は以下のようなケースで進行します。

40歳前後

老眼の初期症状が現れ始める。近くのものが少し見づらく感じることが増える。

40代半ば

読書やスマートフォンの画面を見るのに困難を感じ、老眼鏡や遠近両用メガネの必要性を感じることが多くなる。

50代

老眼の症状が顕著になり、近くのものを見るためには眼鏡がほぼ必須となる。

 お若い皆さんでも、自分たちの親が近くのものを見るためだけに専用の眼鏡に掛け替えているのを目撃したことがあるでしょう。私も「年寄り臭い仕草だなぁ~」と思いつつ父母を見ていたわけですが… そんな私が今や、眼鏡をおでこに跳ね上げないと新聞も読めない有様です。自分の日常にあの頃の親と同じ仕草が増える都度、老化ってヤツは「極めて平等な自然現象」であり、その輪廻から逃れることなんてできないのだと強く思い知らされます。完全に白旗です (;´Д`)

老いとは「拘れなくなる現実」と向き合うことである

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 「老眼という事実」に気付くきっかけになった「読書」。あれからさらに進んだ老眼症状で小さな文庫本を読むことは相当に困難です。ただ、読書のない人生なんて何の意味もありません。どんなジャンルの本であっても、読むだけで独力では不可能な知識と経験が身に付くからです。

 私自身は所謂「お勉強」なんてしたことがありませんが、それでも「言論のプロ組織」に身を置いています。高学歴の秀才、しかも文系の最高峰たちの中に身を置いても何となくやれている「秘訣は何か??」と聞かれたなら「本だけは馬鹿みたいに読んでいたから」と答えるでしょう (;´∀`)

 ですから「老眼」が読書の可能性を蝕み、孤独な私の日常から「知識の泉」を奪ってしまうのではないかと真剣に恐れました。ところが運の良いことに、私の老眼発現は丁度「電子書籍」が台頭してきた次期と合致。大きなモニターさえあれば大抵の書籍がストレスなく読める有り難さ。取り敢えずは老眼で「読書の楽しみを奪われる」という恐怖からは脱することができました。テクノロジー様々ですね。

 私にとって楽しみと言えば「腕時計」です。読書を奪われることに比べれば、クロノグラフの針が読みづらいことなんて些事です。ただ、自分の左手首に巻かれた腕時計本来のディテールを「余すところなく楽しめていない」という苦い自覚はあります。タキメーターもテレメーターも、本来の「印刷の切れ味」で見れていないのです。実際、数万円の時計と数百万円の時計を比べたとき、残酷なくらいの差が見られるそれら印刷関係にしたところで、私の目にはほとんど同じようにしか見えていないのです。

 このように老いとは若い頃なら拘れていた様々なことに「拘れなくなる現実」でもあります。腕時計趣味の場合、老眼はある種の「実害」をもたらしかねない厄介ごとです。誠にお恥ずかしい話で恐縮ですが、最近発生した「老眼トホホ事件」がありますので、懺悔のついでにお話しさせていただきます (;´∀`)

2023年12月「睫毛混入事件」発生

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 良好な状態の中古腕時計販売で知られる「東京某所の腕時計販売店」。その公式ページに前々からコレクションに加えたいと狙っていた時計を発見した私は、年末年始の業務にある程度の目処がたった開放感に突き動かされる形で実店舗を訪れました。

 状態はズバリ「ミントコンディション」。20年近く前の時計とは思えぬ状態の良さは私に逡巡の暇を与えてくれませんでした。即決です。

 そう!! この時点では何の違和感もなかったのです。公式ページの商品写真でも具に観察しましたし、現物でもしっかり審査したからこその即決購入でした。

 そして家に帰って「喜びの撮影会」。あぁ… 時計史にその名を知られた機構の美しさにうっとりしつつ、何枚ものマクロ撮影を行いました。作りの良い時計は時空を超えて饒舌に語りかけてきます。そういう時計はマクロで拡大して細部を楽しみたいじゃないですか??

 RAWデータをフォトショップに読み込み、現像されたJPEGをチェックし始めて程なく、あり得ない異変に気が付きました。トランスペアレントから確認できる受け板の上に、思い切り大きな異物が入っていたんです。さらに拡大してチェックするとそれは動物の毛。短さと毛根の状態からそれは明らかに「人の睫毛」でした (;´∀`)

 そこで私は再度、公式ページの写真を確認しました。するとそんなものは何処にも存在しません。そう言えば取引の際「少しお時間をいただきます」と言われて、精度調整をしてくれたんだっけ…

 異物混入のタイミングはそこしかありません。お店に連絡を取って次の日にもう一度訪問。謝罪とともにすぐさま処置を施していただいて事なきを得ました。腕時計販売店としては確かにお粗末な事件です。100万円もしないお品でしたからまだしもですが、もっと高価な時計だったら、盛大な非難の対象になりかねません。

 ただ私は、自分自身にも不甲斐なさを感じたのです。何故なら、大袈裟にマクロなんて使わずとも肉眼で充分見えるくらいの異物なんですよ。腕時計を趣味として偉そうにブログなんぞで持論を展開しているくせに、こんなにハッキリとした異物を見過ごした自分に大きな失望を感じました。自信も喪失。それもこれも「見えないから」なんです。腕時計趣味人にとっての「老眼」が如何に「不利なこと」であるか… ご理解いただけたでしょうか ( ;∀;)

「肉体の老い」と「老眼」が腕時計に求めるものは相反する

 肉体に起きる「老い」は、同時に精神にも大きく作用します。「もう若くないしなぁ」なんて呟くより早く老いは進行し、知らず知らず様々な「若さの要素」を手放していくことになるのです。

 私のように老いが表面化している場合、世間の評価も「老いた見た目」に応じたものになります。「あの人はおっちゃん」「あの人はおじいちゃん」と仕分けされ、そのモノサシから著しく外れた場合、世の中は突如として残酷な拒否反応を示します。要するに「年寄りは年寄りらしくしろ!!」なんですよ (;´Д`)

 その辺の「冷たい目」に耐えられないタイプの私ですから、特に抗うこともなく自分の老化を受け入れてきました。もう絶対にプリントTシャツは着ませんし(部屋着のプロレスTだけは着続けますが…)、お洒落よりも「清潔感」を意識して服を買うようにしています。できるだけ悪目立ちしないように生きているんです。

 腕時計に目を向ければ、どう考えても「小さな時計」の方が年寄り向きです。ハリを失った肌に似合うのは、軽く小さな時計でしょう。

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歳をとって良かったことの一つ。ヴィンテージが無条件で似合う!!

 私自身、ここ数年で積ませてもらった「小さな時計の経験」「30ミリ幅」くらいまで小さくても問題なく着けこなせることを勉強しました。人生の最後に身に着ける時計は、その辺の「小径のヴィンテージ」に託すことが私の理想で目標です。装いに上品さをプラスしてくれますし、クラシック特有の重厚さも楽しめますからね。

 ところが… です (;´Д`)

 当然ながら小さな時計は「視認性が悪い」。私たち「老眼ズ」にとって小径の時計は、視認性を犠牲にして着ける覚悟を要求されるものなのです。衰えた肉体は小さな時計を求め、実際に小さな時計の方が似合うはずなのですが… しかしその反面「老眼」は大きくて見やすい時計を渇望するのです。同一の老いを原因とした現象であっても、腕時計に関して言えば、その要求するところは完全に「真逆」。人ごとならユニークで面白い小咄かもしれませんが、自分ごととして考えると実際、これほど難儀なことはありません (;´∀`)

「老眼に優しい腕時計」を探せ!!

 ただそれでも、老いを原因に腕時計を諦めるなんて淋しすぎます。ならば「老眼でもバッキバキに視認できて、尚且つできるだけ小さい時計」を探すしかありません。難しいですけど、探せば絶対にあるはずです。

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特大サイズのポルトギーゼ。ここまでデカけりゃ視認性も抜群

 まず最初に、高い視認性を担保できる時計の条件として上げるべきは「サイズ」でしょう。いやこれ、ケースサイズのことではなくて「ダイヤル面のサイズ」のことです。時刻を表現する要素が大きければ大きいほど、弱った視力でも見間違えを防げます。

 次に気を付けるべき条件は「ダイヤル要素のコントラスト」です。ブラックの文字盤に白っぽい針、白っぽいインデックスが見易いのは、これ以上ないくらいに高いコントラストがあるからです。ダイヤル面の物理サイズは大きい時計でも「何となく見辛い」と感じるデザインの多くは「時刻判別のために要する処理」に時間がかかる「低コントラストカラー」である場合がほとんどです。

 ってなわけでこの先は、異論覚悟で私が(個人的趣味で)お薦めする「老眼に優しい腕時計」「5本」提案して参ります。それではごゆっくり… どうぞ (*´∀`*)

①パネライ「ルミノール ドゥエ(PAM01247)」税込価格 1,045,000円

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 パネライでありながら小型軽量なドレスっぽさを目指した「ドゥエ」。パネライの神髄を知るパネリスティからすれば、それは許せない存在かもしれません。ただ、あったんですよ!!「ドゥエ」「ドゥエ」らしさで輝く用途が!!

 横幅38ミリのクッションケースですから、めちゃくちゃ小さいわけではありません。ただこれを「パネライ」だと認識してから対峙すると、もう全てが異様に小さく見えます。レギュラーサイズのパネライと並べると「ドゥエ」は異なるスケールのプラモデルのよう。自動巻「Cal.P.900」搭載。

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 パネライとしては小さくとも、広く取られた開口部を覆う風防を通して見るダイヤルの視認性は抜群。これ以上は見やすくできないくらいまで要素を削ぎ落としたインデックスと針… ある程度の小ささと視認性のバランスに優れた「対老眼用高級腕時計」の最右翼として、私は「ルミノール ドゥエ」を推挙させていただきます。うん、初めてドゥエがハマる用途が見付かった気がするなぁ (*´∀`*)

②エベラール「トラベルセトロ・ヴィトレ(21120.21CP)」税込価格 616,000円

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 レジェンド級ムーブメント「ユニタス 6498-1」搭載。この時点である程度は「デカい時計」になってしまうわけですが、何せ元は懐中時計用のムーブメントですからね。ケース幅は43ミリもありますし、大きさという点では使う人を選ぶ時計ではあります。

 その代わりと言ってはなんですが、パーツがデカいため故障に強く修理も容易。今後も持続可能性の高いメカニズムであると考えて良いと思います。非常に優れた設計です。

 デカい分、ダイヤルの視認性も抜群に高い時計です。大きく取ったダイヤル開口部に最大限配置されたシンプルなアラビアインデックス。しかもスモールセコンドですから相当に離れた場所から見ても「何時何分」で見間違えることはないでしょう。腕の長さが3メートルもあれば別ですが…

 ケースも含めシンプル過ぎるデザインは使用者の年齢なんてものを超越した存在に見えます。確かに大ぶりでお年寄りの腕には不釣り合いに見えるかもしれませんが、だからと言って「若作りには見えない」タイプの時計です。「おじいちゃん、可愛らしい時計してる~♬」と誉められる可能性の方が高いと思いますよ (*´ω`*)

③ハンハルト「パイオニア プリヴェンター9(752.210-6428)」税込価格 319,000円

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 腕時計における視認性の条件で最も重要なのは「サイズ」で間違いありません。小さいと見づらい、その通りです。同様にダイヤル各要素の「コントラスト」も軽視できません。晴天時の直射日光下でシルバーダイヤルにシルバーの針(個人的には大好きですが)を見たとき、全部が光ってしまって何が何だか解らなかった経験をお持ちの方も少なくないでしょう。

 コントラストを重視するなら、正解は「白と黒」です。あらゆる色要素でこれ以上のコントラスト比はありません。そこでコレ!! ハンハルトの「パイオニア プリヴェンター9」は如何でしょうか??

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 「HAN4112(Sellita SW200)自動巻」搭載。年寄りでも違和感なく使えて、尚且つ高い視認性で「老眼に優しい」モデルだと思います。ケース幅は40ミリですので大き過ぎるということもありません。しかも、ほんのりとお洒落。歳をとったら「頑張るお洒落」はする方も見せられる方もしんどいですから、如何にさりげないかが重要になると思います。私も気を付けて「変な若作りにならないように」努めなくちゃ (;´∀`)

④IWC「ビッグ・パイロット・ウォッチ 43(IW329303)」

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出典:https://www.iwc.com/jp/

 元々「視認性バツグン」で知られる『パイロットウォッチ』のエンラージメント版です。IWCの「Cal.82100自動巻」搭載。ケース幅は43ミリ。全てが物理的にデカいわけですから針の読みやすさは最高クラス。「これで読めなきゃ諦めなさい」みたいな時計です (*´∀`*)

 さらに申せば、グローブをした状態でも操作できるように「大型化させたリューズ」も、年寄りの指先に優しくフィットします。実際、昨今ワタクシも小さなものが摘まみにくくなりましてねぇ(特に小さくて短いネジ)。直径の小さなリューズ操作に関しても同様に、とてもとても苦労するのです。構いませんよ。笑っても(泣)

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出典:https://www.iwc.com/jp/

 「ビッグ・パイロット・ウォッチ 43」なら、そんな心配とも無縁でいられるでしょう。「老いを自覚したらビッグ・パイロット!!」。結構本気でそう思います。

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⑤ラコ オリジナル パイロット ヴィエン42(861893)税込価格 203,500円

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  ここまで来てようやく「視認性に優れるのはパイロットウォッチなんだ!!」と気が付きました(笑) 見やすくてしかも格好良い。しょうがないですよ。素直に選ぶとこうなっちゃいます。

 最後の5本目はラコさんの「ヴィエン42」にしました。ラコさんと言えばIWCやランゲとともにドイツ空軍への納品が許された実力派ブランドです。好きな人はめっちゃお好きな印象があります。

 ケース幅42ミリの自動巻「Laco200(Sellita SW 200-1)」です。確かにある程度は大きいわけですが、パイロットウォッチとは元来そういう物。ちょっとくらい大きくても問題ありません。

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 そしてその大きさが獲得した「絶対の視認性」。抜群のコントラストが約束する「老眼への優しさ」。ごん太過ぎる「ミニッツマーカー」を見れば、時刻の見間違いなんて起きようがない代物です。

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 そして暗がりに持ち込めば… 全面に蓄光処理が施されたダイヤル全体が盛大に光ります(笑) 歳を取ると暗いところも見えづらくなりますからね。ホント、なんて老眼想いのラコさんなんだろう (*´ω`*)

最後に…「老い」を受け入れつつも、ほんのり「抗う」腕時計の楽しみ方がある

 いきいきと輝いて見えるお年寄りに共通するのは、最後まで「自分磨き」を怠らない姿勢です。年齢を重ねても自分の中に成長の可能性を見出し努力すること。現役時代には使えなかったITツールを華麗に使いこなせるようになった「勉強家のお年寄り」だって知り合いにいますが、それって無理して若作りしているわけではありませんよね??

 年齢を意識しないようにして暮らすことと、年齢に相応しい生き方をしつつ成長を続けることは根本的な意味合いが違います。私自身は後者のような生き方を実践しているお年寄りを見習いたいですし、それこそが「格好良い歳の取り方」だと思っています。

 歳を取れば若い頃に好きだった時計も似合わなくなります。私がいま手放そうとしている時計たちは、まさにそういう基準で選んだものばかり。ただ同時に、かつては絶対に似合わなかった… そもそも視野にすら入らなかった「ヴィンテージのヴァシュロン」のような時計が、やたらとハマるようになったのです。これはつまり、私が自分自身の年齢にきちんと向き合った結果だと思っています。老いを認めることイコール「負けではない」のです。

 そして先日(些か無理して)某ショップで入手したヴィンテージオマージュウォッチを使ってみて思いましたね。ダメージ加工ってヤツが「年寄りと相性抜群」だということが(笑) 例えば、ボロボロな見た目の時計を身に着けて「コイツとは40年来の付き合いよ」なんて遅れてきた厨二病っぽく呟いたところで、それはそれでアリだと思いました。若けぇヤツには絶対に出せない「説得力」ってヤツが出るのかも??

 老いに平伏しそれを全ての言い訳にした時点で、人生のあらゆる事柄は停止します。老いを認めて上手に付き合う方法を模索しながら、それにすら「格好良さ」を求める… 若さに縋るのではなく、格好良いジジイになることを目指して努力を積み重ねるなら、近くも遠くも見えない「難儀な老眼」ですら織り込み済みの「老獪な腕時計趣味」だって、必ず見付かるのではないかと思っています。「老眼世代のご同輩」よ!! 誰憚ることなく、いつまでも腕時計を楽しみましょうね!! (*´ω`*)

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ご意見・ご感想

コメント一覧 (2件)

  • 砂布巾さん
    こんばんわ、黒海月です。
    まさに、老眼です。時計の時間合わせも、若干し辛いかも(笑)
    ってことで、老眼に優しい時計として、時間合わせが不要または最小限な、電波ソーラーやクォーツのイケてる腕時計特集にも期待します。
    個人的には、せめて日付合わせ不要なシンプルな三針時計もありですね(^^)

    • 黒海月さま。コメントありがとうございます♬

      私もハードなローガンズです。
      何も見えません。お先真っ暗ですわ(汗)

      「老眼時計シリーズ」良いですね!!
      そうなると上位は全てデジタルになりそうですが(笑)

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