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【保存版】腕時計の調子がよくない?? ご当地で「街の腕時計修理屋さん」を探してみませんか??

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 どれだけ大切に取り扱っていても、必ず不調になる日がやって来る「腕時計」。精密機械だからしようがないのですが、いざ修理しようと思ったとき、高騰気味の「ブランド正規オーバーホール(OH)料金」に心を折られた方も少なくないでしょう。大丈夫!! 私もですから(笑)

 そもそも、腕時計なら何でもかんでも「正規のOH」を受けなければならないわけではありません。正直な話、正規料金を払って修理したら「割に合わない」場合もあります。元の価格が10万円なのに、OHに「5万円」掛かるとしたら… 躊躇しますよね?? (;´Д`)

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腕時計の修理「オーバーホール」とは??

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 ちなみに「時計のオーバーホール」とは一体全体、どんな施術を言うのでしょうか??

 まずは時計から内部のムーブメントを取り出し分解して洗浄。汚れとして固着した油分やサビを落とすわけです。また、摩耗したパーツがあれば交換。元通りに組み上げて注油を行います。組み上がったムーブメントは精度を確認して、スペック通りの性能が出るまで繰り返し調整。
 
 要するに腕時計のオーバーホールとは購入当時の性能を取り戻し、オーナーが改めて「気持ちよく使える状態にする」ための作業なのです。

 ちなみに、ムーブメントの複雑さや作られた時代によっても異なりますが、OHを行った方が良いとされる期間の目安は「3年ごと」とされています。

 3年ごとにオーバーホール… 頭を抱えちゃいます(汗)

 3針かクロノグラフか、はたまた複雑系かによって「オーバーホール料金」は異なります。当然ながら修理士さんにとって「面倒くさい」要素が多いほど、料金は高く設定されています。クロノグラフを沢山お持ちの方… 誠にご愁傷様です ( ;∀;)

その腕時計に「正規の修理」が必要かを考えよう!!

 高級腕時計のオーナーにとって、OHで一番安心できる「預け先」「元のブランド」で間違いありません。ブランドの正規OHなら、万が一「ちゃんと治っていない場合」でも、簡単にオーナーの意義申し立てが通ります。

 ただ、その「安心」の分、正規OHは高額です。機械式のクロノグラフなら「10万円超え」は当たり前の世界線。「ナビタイマー」など、クロノグラフのイメージが強い「ブライトリングの場合」ですが、完全OH(コンプリート・サービス)を自社キャリバーのクロノグラフで依頼すると(少し古い情報で恐縮)一般価格が「14万3000円」、お得なメンバーズ価格が「7万1500円」とのこと(今はもっとお高くなっているかも…)

 どうです?? 私だってできることなら「余裕綽々!!」と言いたいですけどね。実際は「ティソやったら買えるやん…」なんて貧乏くさい考えが頭を過ぎるわけですよ(笑)

 「修理費が出せないヤツは腕時計を買うな!!」と仰る方もいます。愛好家としては確かにその通りです。修理費を含めて維持できない人は「腕時計を買うべきではない」のかもしれません。ただそれを「腕時計を売る側の人」に言われちゃうとツラい。それなら雑誌の紹介ページに、スペックや販売店の情報とともに「OH料金」を併記すべきでしょう。「正規なら10万円~」みたいな表現で書けるでしょうから(やってくれたら…惚れるなぁ)

 それでもやはり、腕時計は壊れるのです。ただ、必ずしも「正規のメンテナンス」を受けなければならないわけではありません。今回はその辺りも、読者の皆さんと一緒に考えてみたいと思います。

ブランド正規の「コンプリートサービス」が全てにおいて「コンプリート」とは限らない

 ティソのみならず、かなり良い感じの腕時計が買えてしまうほど高額な「正規OH料金」。とはいえ、コンプリートサービスならほぼ「完璧な状態」にまで仕上げてくれるでしょうし、満足度は高いはずです。

 ですが、私個人にはちょっとだけ「苦い思い出」もあるのですよねぇ… (;´∀`)

 その昔、深く考えずに某ブランドで完全OHをお願いした際のことです。戻ってきた時計を見て、私の表情はハニワみたいになっていたと思います。取り替えられるとは思っていなかった「針」が、意に反して新品に置き換わっていたのですよ。

 確かに、OHの依頼時に書いた「問診票(?)」「針云々」についての指示は書きませんでした。しかし、ケースについては「痩せるのがイヤ」だから仕上げはうっすら。インデックスの蓄光塗料の塗り直しはNGなど、明らかに「見た目は現状を維持!!」でお願いしたいという「意思表示をしたつもり」でした。

 ですからさすがに落ち込みましたねぇ… 今なら自分の方に「正規のコンプリートサービスなら察してくれるだろう」という過度な期待と甘えがあったと反省できますが、そのときは本気で恨みました(泣) そんなこともあって、私自身はあまり「正規のOHだから大丈夫!!」みたいな幻想は抱いていないのです。

救いの神か!? 腕時計修理専門業者

 有り難いことに、日本には街の修理屋さんも含め数多くの「腕時計修理専門業者」が存在します。実はワタクシ「色んな修理屋さんにメンテナンスを頼んでみる」という変な趣味がありまして(笑)

 所謂、トップブランドの時計を「街修理」に出すのは色んな意味で気が引けますが、実装数の多いETAやSellitaの汎用ムーブメント搭載ならば、かなり安心して託すことができると思っています。そういうムーブメントが載っている時計、要するにミドルクラスのブランドであれば、私個人は何の気兼ねもなく「修理専門業者」に修理を依頼してきましたし、それで困ったことが起きたなんてこともありませんでした。普通に治してくれます (*´ω`*)

腕時計修理専門業者の「メリット」

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 正規のサービスと比較した場合の「修理専門業者」のメリットは多岐にわたりますが、私自身が経験したものをまとめると、概ねこのような感じになります。

❶ 修理依頼から納品までが速い

 お店自体が工房である場合もありますし、修理技能士と個別に契約して仕事を割り振っている業者もあります。どちらにしても、正規サービスのスケジュール感と比べるとかなり速く修理が完了するイメージです。正規だと「本国に強制送還」されて「半年~1年」待たされることも珍しくありません。

❷ 余計なことをしない

 先の「針を換えられた話」ではありませんが、修理専門の業者さんは余計なことをしません。ある程度ムーブメントの知識がある方なら、症状から推測される不調を具体的に申告できるでしょうから「そこだけ治して下さい」みたいな頼み方も可能です。実際、私は毎度そんな感じでお願いしています。

 もちろん、文字通りふたを開けてみたら「ここもダメでした」という場合もあります。それでも勝手に何かされて追加料金を取られたことはありませんし、私の経験では事前に必ず連絡をくれる業者さんばかりでした (*´∀`*)

❸ 料金が安い

 先ほどブライトリングの「ナビタイマー(クロノグラフ)」を例に上げましたが、例えば、一般的な「機械式クロノグラフ」を修理依頼するとしましょう。恐らくは4万円前後~5万円で請け負ってくれるところが多いと思います。業者ごとに得手不得手があるのは当然だとしても、正規サービスとの価格差は相当なものです。

腕時計修理専門業者の「デメリット」

 正規サービスと比べたときの「明らかなデメリット」もあります。これも私の経験からお話ししますが、どれも一般的に指摘されることが多い要素だと思います。

❶ 信頼して良いのかという「不安」

 有名ブランドとは違って小規模な場合が多い修理専門業者さんですから、情報も少なく、信頼して依頼するまでの葛藤は大きいと思います。私の場合「今度はここに頼んでみよう!!」と決断するきっかけは、利用者の方の「口コミ」でした。口コミが賞賛ばかりだと逆に不安になりかねませんが、自然に好意的な意見が集まっている感じなら、信用しても良いと考えています。

 また、小さくても「ちゃんとした構えの店舗」があるお店に対しては、それをもって「信頼の証」と捉え、信用するようにしています。

 もしも馴染みの販売店さんから薦められた修理業者さんがある場合は、そちらに頼んでも良いでしょう。繋がっている安心感があります。

❷ 壊される可能性が高いのでは??

 まことしやかに「腕時計を壊すのは修理士」なんて言われたりしますが、当然です。内部にアクセスするのが修理士さんのお仕事なんですから。

 自ブランドの時計に特化して作業する正規の修理士さんと、毎回、何が依頼されるかハラハラドキドキの街の修理士さんではそれぞれに磨かれるスキルが異なるはずですし、どちらにせよ「やべっ!!」みたいな瞬間はあるでしょう。要は後々依頼主から指摘された不具合に対して「リカバリーできる個人能力があるか」だと思います。正規であっても修理業者であっても「担当者の当たり外れ」はあるということです (;´Д`)

❸ 複雑系やレアものには対応できないケースも多い

 現業として数多くの修理をこなし「スキルをアップさせる」のが時計修理士さんです。多くのブランドが低価格帯で採用してきたエボーシュの修理なら経験も豊富で「お任せ」だと思いますが、そもそも「滅多に遭遇しない時計」の場合、肝心の数をこなすことができません。

 私の場合、幸か不幸か「これは無理です!!」と言われるような「スゴい時計」を持っていなかったってこともありますが、全てきちんと治してもらえました(修理後すぐに不調が起きたこともありましたが、やり直し修理で誠実に対応してくれました)

 生産本数が希少で見たまんま複雑系な時計をお持ちの皆さまが、こんなところで冒険する必要はありません。素直にメーカーのサービスをご利用ください。

腕時計の修理専門業者さんを頼って後悔しそうな人は??

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 現在のコレクションが「エボーシュ(汎用ムーブメント)搭載のお手頃品」中心ということもあって、私と専門の修理業者さんの相性はかなり良い方だと思います。同様に10万円台の時計がお好きな方にとってみれば、正規サービスの料金は「些か高価過ぎる」のではないでしょうか??

 そこで「修理専門業者さん」の出番です。ここ最近、私自身がOHをお願いしたケースで言いますと、エボーシュ、或いはエボーシュベースの3針なら3万円くらいが相場でした。10万円のするかしないかの腕時計で考えたらこれでもお高い気もしますが、愛着がある時計ならこれくらいは出してもバチは当たらないでしょう。

 正直、修理業者さんと好相性の私自身には、これまでの経験で特段の後悔はありません。面白い「ネタ」みたいな出来事は何度かありましたが、その場の「コミュニケーション」次第で、満足できる結果を得ることができました。「安かろう悪かろう」みたいな感じもなかったですしね。

 ただ、ワタクシ思いますに、以下に挙げるような方にとっては「安いから修理専門業者に依頼」が徒となるかもしれません (;´∀`)

あらゆる「正規性」に拘る方には向かない

 エボーシュを搭載した腕時計ならばドナーも数多く、同型のムーブメントを「献体」として「全く同じパーツ」を移植することが可能です。即ち「正規性を保持」できるのです。エボーシュもので、外見を左右する「目立つ修理」でもない限りは「修理専門業者で問題なし」と私が考える根拠です。

 ただそれでも、極度な「正規性」に拘る方ならば、専門業者の利用は止めた方が良いかもしれません。例えば「オイルも同じもので!!」みたいな拘りに対して答えることは容易ではないかもしれないからです。

 マニファクチュール キャリバー搭載の時計の持ち込みもお薦めしません。繰り返し出くわすことでスキルを高める修理技能の特性から言って「出会いの少ない高級ムーブメント」はやはり難儀なのです。当然、献体も少ないでしょうから「正規性の保持」は極めて困難と言わざるを得ません。

 私の旧知のコレクターさんには、正規でサービスを断られたヴィンテージの腕時計を街修理に出す際は、全く同じ時計を献体として差し出すそうです。「毎度毎度2個買うのしんどいわ~」って仰ってましたけど… それこそ「コレクターの鏡」ですよね。

将来「売ることを前提」にしている方には向かない

 「正規性」の問題はそのまま売り払う際の「価格に影響」します。特にマニファクチュール、ヴィンテージの名機に対してはその辺りに厳しい目が注がれるでしょう。それらは内部も含めた「真正」に価値を見出すタイプの商材ですからさもあらんなのですが、買取り時の価格で余計な「ペナルティー」を受けたくない方は、街の修理業者さんのご利用を控えた方が良いかもしれません。

安い!!速い!!近い!!「腕時計修理専門業者」に頼ってみよう

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 何事も経験が肝心です。「街修理」に向いていない時計をお持ちの「ガチコレクター」の方にはお薦めできませんが、もっとライトなところで「腕時計」を楽しんでいる方ならば、壊れた時計をサクッと安く修理してくれる「街修理」を利用するメリットはあると思います。首都圏ならご自分の足で出向くことのできる場所に多くの業者さんが存在しますし、お店の雰囲気や対応など、一旦様子を伺ってから満を持して「修理を依頼」することもできます。

 何にせよ、ご自身のコレクションを俯瞰して「これは正規のメンテに回そう」「これは街修理でサクッと治そう」など、腕時計のタイプで切り分けて考えた方が良いでしょう。修理のお店に出向いたとき、腕時計を見せた瞬間の反応などでも「自信のあるなし」が見極められます。その際は症状をできるだけ詳しく伝えて下さい。

 「何か調子悪いねんけど治して~」ではダメです(笑) 初診で正確に原因を突き止めるためにも、業者さん(修理士さん)との最低限のコミュニケーションは取るようにしましょう。な~に、難しくはありません。「リューズを巻いたら、前には感じなかった抵抗を感じるんだ」とか、そんなので十分です。

 さて、ここまでは「ブランドの正規サービス」と比較することで「修理専門業者」さんのメリットとデメリットを書かせていただいたわけですが、私自身の経験を軸にしただけとはいえ、かなり広範囲の方のご事情にもマッチする内容ではなかったかと思います。

 次の「2ページ目」では、私が信頼、或いは「ここ良さげ!!」と感じている「修理業者」さんをリストアップして参ります。「オレの愛機がぁ~!!」「彼からもらったお気に入りがぁ~!!」みたいな方々のお役に立てばと思います (*´ω`*)

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