日本語の「強さ」を愛称に持つシチズンの「TSUYOSA(ツヨサ)」。そのキャッチーでスタイリッシュなコンセプトが世界中で評価され、登場から今なお、鮮やかなスマッシュヒットを飛ばし続けています。魅力は抜群の解りやすさ。年齢も文化・国籍も関係ない、単純明快な格好良さが多くのファンに刺さっているのでしょう。皆さんは如何ですか??
「サイズ問題」で購入を迷っていた時期がありましたが、結局は陥落して「40ミリのコンビモデル」を入手しました。高価な時計で「コンビ」のように遊び要素のあるデザインを選ぶ勇気はありませんが、「TSUYOSA」くらいのお値段であれば冒険にも無理がありません。実際、購入は大正解だったと思っています。コレクションに得も言われぬ「大人の色香」が加わりましたから。
私が「40ミリ」というサイズを懸念材料と考え、悶々としていた期間は約半年に及びました。購入後、ブレスレットを自分の手首サイズに調整してもらった時点でようやく「ちっともデカくないじゃん!!」と吹っ切れたわけですが、お店で中途半端に「ちょこん」と載せただけでは、完璧なフィット感の把握は困難だと思います。実際、試着の際に「あぁそうか…」とアンフィットを感じ、脱落した方は相当数いらっしゃったのではないでしょうか??
数値ほど大きさを感じないバランスの良さもあって、40ミリ幅に対するある一定の理解は進みました。ただ同時に、捨て切れぬ望みもあったのです。「これがあと数ミリ… いや、39ミリでも良いんだ。あと少しだけコンパクトであれば…」。
言ってもしょうがない「無理」をそれでも言いたくなる「逸品感」が「ツヨサ」にはあるのです。もう少し小さかったなら、果たして、どんな可能性の扉が開くだろうか… と (*´ω`*)
明確なコンセプトで高度に洗練されたトータルデザイン「シチズン TSUYOSA(ツヨサ)40ミリ」
「ツヨサ」の現物を初めて拝んだ際には「シチズンもこういうのが作れるんだ!!」と、少々驚きました。
元々私はシチズンさんが生み出す「繊細なデザイン」が大好きですが、それはどちらかと言えば「細部への異常な拘り」であり、デザイン全体の大きな方向性で「絶対的な独自性」を追究しようとしているわけではないと思います。例えばジウジアーロのデザインのように「最初の一筆から差別化を狙う」ような考え方とは一線を画します。
ところが「ツヨサ」のデザインからは「最初からそこを狙った」かの如き「確信」を感じました。着地点を見据えたデザインだけが持つ「強いアウトライン」が存在するのです。あ、だから「ツヨサ」なのかも??
ただ、デザイン的に強い時計には「物体の実サイズ感を見誤らせる」という困った特性もあります。例えるなら「時代劇役者をテレビで見たときの錯覚」と似ています。
ほら、時代劇役者って顔立ちが濃いじゃないですか?? 画面ではもの凄い存在感なのに、wikiで調べると案外小柄だったりしてビックリすることもあるわけです。
「ツヨサ 40ミリ」は実サイズ以上の迫力を感じさせますが、腕に載せてみるとそうでもないことが解ります。そうなんですよ。意外なほど薄いのもあって、袖口の収まり性能がすこぶる高いのです。これには、操作性云々で賛否両論が渦巻く「ステルス型リューズ」が果たす役割も大きいと思います。お陰で整っていますからね。リューズを含めたアウトラインが。
40ミリモデルの時点で、そのコンセプトを完全に掌握した「ツヨサ」。これはこれで明確な「完全体」ですし、今後も「40ミリの方が好み」と仰る消費者によって支えられ続けるでしょう (*´∀`*)
3ミリ小さくしてみました!! シチズン「TSUYOSA(ツヨサ) 37 mm」誕生
「素敵だけど大きい」… 腕時計に興味を持ち始めた若い女性に「ツヨサ」の試着をお願いしたとき、そのような意見が返ってきました。そりゃそうだ!! ケース幅が40ミリもあるわけですし、大半の細腕女性にとってそれは「巨大過ぎる」のです。
「そうやねぇ… これで35ミリやったら、女の子も普通に使えるやろねぇ」… ケースサイズを小さくし過ぎると、機械式ムーブメントの搭載が難しくなってきそうですが、完全に「女性用」と割り切って作るなら「クオーツでも何の問題もない」… いやむしろ、「クオーツの方が理にかなっている」かもしれません。機械式搭載に拘る女性なんて、ついぞ会ったことないですもん。
男性にも細腕の方はいらっしゃいます。女性なみに華奢な骨格の男性もそれほど珍しくありません。彼らにしてみても「40ミリのツヨサ」はデカ過ぎて「避けるべき時計」に見えているかもしれません。
私の手首周りサイズは「16.5~17.0センチ」といったところ。ですので、40ミリのツヨサなんてお茶の子さいさいで着けられますが、それでも、時と場合によって「もう少し小さな方がシュッとした感じが出そうだなぁ」と思うことはあります。特に感じるのはトップスとボトムスが同じ色柄のセットアップを着ているとき。ビジネスでは圧倒的に上下バラバラのジャケパンスタイルが多い私ですが、その際には気にならない「微妙な違和感」をセットアップ時に感じることがあるのです。
これは「少々大きめ」であるツヨサ40ミリの「遊び」にあたる部分が、セットアップという「縛り強めの服装」によって強調されるからではないかと思います。そうなんですよ。スーツで身に着けるなら、もう少し小さいサイズの方がよりピシッと「ハマる」のです。同じように「惜しい!!」と感じつつ、ツヨサ40ミリを使用している方も少なくないのではないでしょうか??
そんな想いを知ってか知らずか、遂に待望の「小径版ツヨサ」が誕生しました。そのサイズ「37ミリ」。やりやがった… やりやがったぜシチズン!! (*´∀`*)
「TSUYOSA(ツヨサ)」のご先祖さま「NH299」とは??
とここで一旦「ツヨサのご先祖さま」にあたる「NH299」を見ていただきましょう。2000年代初頭辺りの中国市場で人気を博したモデルだそうで、そんなシチズンの海外ヒット作、NH299のデザインを今の時代に合わせてモデファイしたのが、現在のツヨサになります。つくづく思いますね。曜日表示は無くなって良かったと(笑)
写真を見れば、基本的にはほとんど変えずに復刻したことが解ります。特徴的なリューズもそのまま。この写真からブレスレットの詳細な形状は把握できませんが、すでに「パッケージとしての高い完成度」を感じさせる出来映えです。売れたろうなぁ~ (*´ω`*)
巡り巡って、今の時代に全く同じデザインが刺さるのですから… これだから腕時計は面白い!!
40ミリモデルを超えるか!?「シチズンTSUYOSA(ツヨサ)37ミリモデル」だけが持つ魅力と価値
シチズン「ツヨサ」はスタイリッシュなビジネスウォッチであると同時に、近年の流行に則した「ラグジュアリースポーツの一種」でもあります。ケースサイドから違和感なく伸びるブレスレットの一体感はその証明。完成度の高い円環として袖口を引き締め、緊張感を伴った美しさで、ある種の高揚感をもたらしてくれるタイプの時計です。
これはあらゆるラグスポタイプの時計に言えることですが、ラグスポは「サイズが違えば全くの別物」になるのです。ケースとブレスレットに分断がないため、ほんの僅かなサイズ変更が全体のボリューム感に与える影響は計り知れず、当然ながら袖口における「存在意義」も異なってきます。
写真で見る分には「ツヨサ37ミリモデル」と40ミリモデルの間にさしたる違いは見当たりません。ただ、これはもう断言しても構いませんが、腕に載せたら多くの方が相当な違いを感じるはずです。単なるシュリンクでないことは間違いないでしょう。
そんな「37ミリモデル」だけが持つ「40ミリモデルにはない魅力」は何かと問われたら、それは「小さいこと」に他なりません。そのまんまでスミマセンが、小さくまとめたことで全ての要素の見え方が変わり、再解釈が進むであろうことは明らかです。
評価の高いダイヤル周りのデザインも、当然ながら見え方が変化します。針の長さ、太さ。インデックスの長さ。ロゴのバランスなどなど… 小径化されれば自ずと密度は増し、時刻を視認する際にダイヤルを一望する動作にも何らかの変化が起きるはずです。40ミリモデルに僅かに存在した「ダイヤルの遊びスペース」も物理的に狭くなるでしょうから、凝縮された視覚情報がより洗練された印象を与えるはずです。
デザイン面で私が「より洗練された」と感じたのは「ベゼルとダイヤルの関係」です。これは視覚的に確信が持てないほど微妙で、ほとんど「誤差」、或いは「勘違い」の域かもしれません。しかしながら40ミリに比べ、僅かにベゼルの存在感が増しているような気がします。それにより顔立ちがくっきり見えるというか、同じデザインであっても、ぼやけが少ないように見えます。実際の数値は図面を見ないと解りませんが「小顔化の影響」は確実にあります (*´∀`*)
37ミリモデルの「リューズ」は出っ張っている
小径がもたらした洗練が大きな魅力であることはもちろんですが、すでに40ミリモデルを所持する人にとって一番気になるのは「リューズ」の変化かもしれません。リューズの位置自体に変化はありませんが、出っ張っているのですよ。40ミリモデルよりも明らかに出っ張っているのです。
これも小径化の恩恵かもしれません。ムーブメントサイズを変えずにケース径だけが3ミリ小さくなったことで、リューズがにょきっと表に出て来たのでしょう。これで文句の多かった「リューズ巻きにくい問題」も解消されるのではないでしょうか??
この変化は、同じ「シチズン ツヨサ」でありながら、40ミリと37ミリの両者に明確な区別を生み出したと思います。例えば「埋没した巻きにくいリューズ」はラグジュアリースポーツとしての美観を優先したデザインでしたが、37ミリモデルは40ミリからフィードバックされた意見を元に「リューズの巻きやすさ」を優先したわけです(リューズ自体を平たくして、40ミリ同様のシルエットを目指すことも不可能ではなかったはずですし…) その結果は写真を見ていただいた通り。少々意地悪な見方をすれば、40ミリモデルの方がラグスポとして割り切ったアウトラインに見えると思います。
37ミリモデルでリューズの巻きにくさは多少解消されたかもしれませんが、40ミリモデルが持っていた「美のためなら犠牲も厭わん!!」みたいな「攻めた部分」は失われた気がします (;´∀`)
TSUYOSA(ツヨサ)37ミリと40ミリモデル「ダイヤルカラー バリエーション」を比べる(レギュラーモデル)
ここでは参考までに、2つのサイズのレギュラーモデルで展開される「ダイヤルカラー」をご紹介します。
「ツヨサ」が世界中でウケる理由の一つは「ダイヤルのカラーバリエーション」にあるでしょう。ちょっと照れくさくなるくらいの「ウケ狙い」が功を奏している格好です。この戦略は結果を見ても大正解と言えます。
広い層の多くの消費者に訴求するための武器として「各種ダイヤルカラー」を揃えるのは昨今の常套手段です。ロレックスが始めた流れを鏘々たるブランドが引き継ぎ拡大させたことで、ダイヤルカラーの「青の時代(ピカソの若き日に見られた陰鬱な作風時代)」は終わりました。ツヨサのようにリーズナブルな高級腕時計(と矛盾を言いたくなるところがツヨサにはあります)が、売るためにその手段を取ったところで、誰にも文句を言われる筋合いはありません。
それにより消費者は「自分のパーソナルカラー」を軸に「好きなツヨサ」を選ぶことができるわけです。幸せや喜びを連想させる明るい色をはじめ、しっとりとシックなシブい色味も揃えています。限定モデルでは変わり種のデザインにも挑戦していますし、シチズンさんはこの人気モデルを格好のキャンバスに、今後も楽しい「色」を見せてくれるでしょう (*´∀`*)
「40ミリモデル」レギュラーラインのカラー展開
現在、日本で購入可能なレギュラーカラーは上の5色となっています。足りないものがしっかり見えることもあって、今後の色展開に期待を持たせるには十分なニクい戦略です。何気に小洒落たカフェっぽい、美味しそうな色が選ばれていると思います。
「37ミリモデル」レギュラーラインのカラー展開
37ミリとして発表された現在の文字盤カラーは「アイスブルー(NJ0200-50L)」「パステルピンク(NJ0200-50Z)」「ダークグリーン(NJ0200-50X)」の3色です。
40ミリモデルでも一番人気の「アイスブルー」は、40mmのNJ0151-88Mと同じカラーだそうです。売れるものは変えない… そう!! それがビジネスだ。
「パステルピンク」の文字盤は、37ミリを「ユニセックスサイズ」と考えたとき、女性の注目を浴びることを視野に入れたカラーではないかと思います。とても優しく柔らかいトーンで、柔和な印象の時計を使ってみたい男性からの支持もありそうです。
これまた人気モデルになりそうな「ダークグリーン文字盤」は、40ミリのNJ0150-81X(グリーン)とは微妙に異なる色合いのようです。ネイビーブルーのセットアップに合わせたら、もの凄くキレイに発色する気がします。
ちなみに37ミリのどのモデルも「日本での展開は未定」です。ただ、今回の色合いはかなりグローバルを意識したように思いますので、このままポンッと3種類が発売される可能性もあります。楽しみに待ちましょうか (*´ω`*)
ムーブメントは2万1600振動の「Cal.8210」
37ミリモデルの心臓部は40ミリモデルと同じ「Cal.8210」です。精度は−20~+40秒/日、約42時間のパワーリザーブがあります。めちゃくちゃ精度に優れたムーブメントというわけではありませんが、日常使いには十分な性能と堅牢製を誇っています。うちのツヨサくんも快調に動作していますよ。
案外気になる「TSUYOSA(ツヨサ)の防水性」は??
防水性能は「5気圧」です。5気圧かぁ… とガッカリされた方もいらっしゃるかもしれません。日本の一流メーカーなら、意地でも「10気圧」を達成しているイメージがありますよね。
ただ、ハードな水仕事でも使える性能があると言われていますから、日常的にヘビーローテーションしたところで「今日は止めておこう!!」と腰が引ける瞬間はほぼ無いと言えます。それでもねぇ… 10気圧を目指して欲しかったなぁ (;´∀`)
デイト表示は残った
「日付(デイト)表示」は37ミリに小型化されても残りました。「デイト絶対必要民」の勢力の強さを感じます。
まあ、ツヨサに関しては「デイト表示」が無くなることで一気に「頼りない顔」になる可能性がありましたから、デザイン的配慮からも「デイトはあって良かったかも」と思わないでもありません。でも、35ミリを出す際は「絶対にデイト無し」でお願いします!!
ありがとうシチズン!! 風防は「サファイアガラス」だ
セイコーならハードレックス(モース硬度6)でもおかしくない価格帯ですが、キッチリと酸化アルミニウム結晶の「サファイアガラス(モース硬度9)」で決めてくれました (*´∀`*)
それぞれに味わいがありますので、私はハードレックスもアクリルも好きです。新しいうちは視認性も変わりませんしね。そんな私でも「サファイアガラス」の有り難みは絶対です。
「シチズン TSUYOSA(ツヨサ)」は40ミリと37ミリ、あなたが選ぶべきはどっちだ??
では、これから「ツヨサを買おう!!」と意気込んでいる人にとっての「ベストバイ」は40ミリなのか37ミリなのか、その辺りを考えたいと思います。
まず、ツヨサの「大きい方、小さい方で悩む」みたいなマインドは捨てましょう。全く別物の時計として比較して下さい。でないと、めちゃくちゃ悩んでドツボにハマります (;´Д`)
正解に向けての一番単純な考え方は「手首周りのサイズがどのくらいか??」です。16センチもないという方は「37ミリモデル」を買った方が後々まで後悔しないでしょう。では、それ以上の手首の方は「40ミリモデル」なのかと言えば… ここが思案のしどころ。キュッと要素が凝縮されたデザインに惚れたのであれば、37ミリを選んで下さい。「折角の美形ラグスポだし、できれば袖口で存在感を示して欲しい!!」 とお考えの方は、40ミリモデルを選ぶべきです。
ただ、前述の通り、リューズの巻きにくさを「ストレス」と感じるのであれば37ミリを選ぶしかありません。あとは、今のところ40ミリにはあっても37ミリには存在しないカラーがありますから、現時点で欲しいカラーがある方を選ぶのでも構わないでしょう。今の時代、ダイヤルカラーは時計の選択要素の最たるものですからね!!
すでにTSUYOSA(ツヨサ)40ミリモデルを持っている(私みたいな人)が37ミリモデルに買い換える意味はあるか??
「それならオレはどうすれば良いんだ!!」みたいな悩みもあります。即ち、すでに40ミリモデルの「ツヨサ」を持っている人間は「37ミリモデルの出現」にどのような対処をすれば良いのでしょうか??
私個人の頭の中を曝け出してみますが、私が購入した時点では当然ながらサイズの選択肢は40ミリ以外になく、現実として存在するラインナップから「ベスト」に辿り着くしかありませんでした。
ただ、当初から「もう少し小さいのも見てみたい」という希望はありましたし「小さくなったら、また別の格好良さが出てくるんじゃないか??」という朧気な期待もありました。要するに、私が購入した時点で「37ミリが存在」していたならば、極々素直な形で「37ミリを選択」していた可能性は低くないのです。
そして今回の「37ミリモデルリリース」です。前述のリューズに関しては正直、今の40ミリの状態でも看過できないわけではありません。要は慣れの問題ですから、2、3回も使えば全く気にならなくなります。ただ、リューズを引っ張り出した「37ミリモデル」には、ラグスポの流儀から少し逸脱したところがあって、それによって生まれた「日常との親和性」に惹かれる方も多いのではないかと思います。ビジネスウォッチ寄りとでも言えば良いでしょうか??
購入から使い続けて愛着が生まれた腕時計の買い換えは、口で言うほど簡単ではありません。少しでも「手放すなんて可愛そう」「淋しい」と感じるのであれば、無理して「37ミリ」に買い換える必要はありません。どうしてもと言うのであれば「追加購入」という形で、ダイヤルカラー違いなどの購入を検討すべきです。
「ようやく出たか!!」と諸手を叩いて快哉を叫んだ人ならば、40ミリを手放したとて後悔はないかもしれません。可能な限り実機を試着して、間違っても「37ミリは小さ過ぎた!!」なんてことにならないように注意しつつ、お好きなカラーをお買い求め下さい。そして、小さくなって生まれた「新しいツヨサの魅力」を堪能していただけたらと思います (*´∀`*)
最後に… 40ミリで充分?? それとも37ミリが欲しい?? シチズンツヨサ選びで悩んでいる方へ
「40ミリモデル」で確実に満足している私が、今なぜ「37ミリモデル」に心をかき乱されるのか… 今回はそんな私の心中を話の軸にして書き進めて参りました。同じデザインのモデルでサイズ違いに悩まされるケースは少なくありませんが、「シチズン ツヨサ」の『サイズ問題』でも同様に、悶々とする日々を過ごしています。
もちろん、そう言った「選択の悩み」こそが腕時計趣味の醍醐味ですし、適当にあしらわず正面から向き合うことで、時計に対する深い理解も進みます。そうして「40ミリ、37ミリ」の両モデルを比較してみることで、それぞれにしか存在しないストロングポイントを見付けることができました。そして思います。とにもかくにも、最終的に「どちらを選ぶか」で一番大切なのは「その時計が自分のパーソナリティーに合致しているか否か」であると。
長々読ませて「結局はそこかよ!!」とツッコまれてしまいそうですが、手首の太さのみならず、身長、体重、年齢、もちろん性別… 服装の趣味やライフスタイルも含めて「これなら末永く使える!!」と納得したものでない限り、早々にコレクションボックスの肥やしになりかねないのが「腕時計の恐ろしいところ」です。それって、勿体ないですよね??
40ミリと37ミリモデル… それぞれが「シチズン ツヨサ」というラインナップの魅力を最大限に体現した時計です。一見、トータルデザインにさしたる違いは見られない両サイズですが、細部には大小様々な違いが存在します。当然「腕載りのニュアンス」には明確な違いがあるでしょう。何より大きいのは先述の「リューズ」です。これは使い勝手の問題というより、お買い求めになる消費者に「時計に対する哲学」を問うかの如き、中々に面白いテーゼだと思います。
時計としての「使いやすさ」で言えば多くの方にとって「37ミリが優勢」でしょう。ですが、美観に全振りしたかのような「大きく魅せる40ミリ」も捨てがたい。そもそも、リューズが扱いやすくなったからといって、37ミリを選んで良いのか??「40ミリのリューズは巻きにくいけれど、格好良いから良いの!!」と強弁してこその「時計好き」なんじゃないのか!?…
そんな風に、哲学的なルサンチマンを交えた話として展開させたくなるほど「シチズン ツヨサ」の「サイズ問題」には単なる「サイズ展開の拡大」を超えた面白さがあると思います。購入を検討中の皆さまも徹底的に脳内会議で議論して下さい。40ミリで「象徴的な美」を手にするも良し、37ミリで「小さな贅沢」を味わうも良し… そして恐らく、どちらの選択も「正解」に繋がっているはずです (*´ω`*)
シチズン ツヨサ 37mm(NJ0200-50L NJ0200-50Z NJ0200-50X) 価格:375米ドル(予定) | |
---|---|
ケース・ブレスレット | ステンレス スチール |
ダイヤルカラー | アイスブルー、パステルピンク、ダークグリーン |
風防 | サファイアガラス |
ケース幅/厚さ | 37.0mm /11.5mm |
ムーブメント | Cal.8210 自動巻き(手巻きあり)秒針停止機能 |
精度 | 平均-20~+40秒/日 |
パワーリザーブ | 約42時間(フル巻き上げ時) |
振動数 | 21,600振動/時 |
防水性 | 5気圧防水 |
ご意見・ご感想
コメント一覧 (4件)
新型のアテッサやエコドライブのスモセコも
発表されてますね!
シチズンの新作はどれも注目ですね〜
ツヨサ37mmもぜひ日本販売してほしいものです( ̄∀ ̄)
個人的にはエコドライブのスモセコは実機見てみたいなと思ってます!
買えないけど。笑
Y太さま、「TSUYOSA 37ミリ」はこのままの姿で日本発売して欲しいところです。
近所で試着できるようになったら、そのインプレッションも書きたいですね!!
最近のシチズンはホント「くすぐり」が上手になりました(笑)
スピードマスター デイト1957日本限定をサイズとデザインと「限定」の魔力に負けて入手しましたが、リューズの操作性の違和感(捻じ込みではなく引張り出し式で爪を痛めそうでした)に馴染まず手放しました。
リューズとサイズとデザインは悩ましいですね。
モトアラカンさま、コメントありがとうございます♫
リューズ操作でストレスを受けた時計は他にも色々ありましたが、
悪戦苦闘しているうちに人間のほうが「コツ」を掴んで、使えるようになりました。
(何年立っても未だに苦戦する時計も)
ただ、そこを「致命的」と考える方もいらっしゃいます。
要は「それでも使う」と思えるかどうか…
それこそが「腕時計の魅力」なのかもしれませんね (*´∀`*)