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国産腕時計メーカー『KENTEX(ケンテックス)』さんの「聖地」 直営ブティックに行ってきました

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 東京に異動になって早5年。心の何処かで「いつ大阪に帰ることになっても後悔しないように、東京でやれることはやっておこう!!」と常に考えているワタクシでございます。あのとき、異動の辞令が降りてぶーたれていた私を唯一前向きにさせてくれたのが「東京で腕時計趣味を充実させてやる!!」という野望でしたので、腕時計絡みの「やりたいことリスト」には大小さまざまなミッションが記されていました。

 すでに「達成済みのチェック」が入っている項目の中には「松下庵へ行きストラップをオーダーする」「銀座の和光で何かしら腕時計を買う」「並木のどこかしらのブティックで腕時計を買う」などがありました。昨年「アーネスト ギャラリーでストラップを作る」も達成しましたし、中野や新宿、渋谷で「腕時計の情報を浴びまくる」という、ぼんやりした目標もほぼ達成。腕時計に全身全霊、心血を注いだ東京生活を送っています(仕事は??)

 そして、ひょんなことから大事なミッションを思い出しました。「KENTEX(ケンテックス)さんのブティックへ行く」がそれです。

 大阪で「マリンマン・シーホースⅡ」を入手して以来、いずれは「聖地」に赴き「ユーザーとして、ケンテックスの全容を知らねばならないだろう!!」と心に誓ったはずでしたが、どういうわけだか最近まで、そのことを失念していました (;´∀`)

Table of Contents

君は「KENTEX(ケンテックス)」を知っているか??

 ところで、皆さんは「ケンテックス」というブランドをご存知でしょうか??

 「聞いたことならある!!」という方も結構いらっしゃるでしょう。自衛隊の活動を応援している方なら、そちらを通じてケンテックスをご存知かもしれません。

 ちなみに私が「ケンテックス」というブランドに興味を持ったきっかけは「ESPY(エスパイ)」というモデル名でした。年輩の方なら覚えているかもしれませんが、小松左京のSF小説に同名の作品がありましてねぇ…(映画化もされた) 今となっては内容なんて微塵も覚えていませんが、妙に気になる響きの作品名「エスパイ」「パイ」の部分に、何やら甘酸っぱいものを感じたことだけは覚えています。何だろうなぁ~ 何度でも反芻したくなる「エスパイ」「パイ」(笑)

 それは良いとして(汗) そもそも「知るきっかけが限定されている」ブランドだったりするケンテックスさんですし、どういうコンセプトで、どういうモノづくりを行っているメーカーなのかを正確に知る機会もあまりありません。そしてそれは、腕時計好きとしては「とても勿体ないこと」なのです。

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艶々なセラミックのベゼルディスク、重量感のある針とインデックス…「これぞダイバーズ」なマリンマン・シーホースⅡ(旧型) こうして雰囲気を出して撮ると、めちゃくちゃイケメンじゃないですか??

 こんなことを話しているワタクシ自身、「マリンマン購入以降」でケンテックスさんを掘り下げて考えたことはありませんでした。ブランドに興味が無くなった?? 違うんです。具体的に「見たい買いたいモデル」が2本もあります。そして結構な頻度でそれを思い出すわけでして (;´∀`)

 ケンテックスさんが縁遠くなっている理由の一つは、私の場合「現物を見る機会がない」に尽きます。全国津々浦々に取扱い拠点が存在するケンテックスですが、私が普段回遊する十数カ所の腕時計販売店にはケンテックスさんの取扱いがありません。そのため「実機を見る」「実機を腕に載せる」「何じゃコリャ!!」「買います!!」「最強(最凶)コンボ」も起きようがない。私にとってケンテックスさんは「自分から率先して会いに行かねばならない時計」の最たるものだったりするのです。

ならば会いに行こう!! いざ、ケンテックス ブティックへ!!

 ある土曜日、本当に何の脈略もなく「ケンテックスのブティックへ行きたい!!」と盛り上がってしまった私。おもむろに所在地を調べ「ああ、これなら大江戸線で行けそうだ」と安堵した後で営業日を確認したら、残念ながら「土曜は定休日」でした。いかん!! 機先を制された(汗)

 日曜日は営業しているそうなので、他に予定のない日曜日に訪問することを決め、ようやく先だっての日曜日に「憧れの聖地巡礼」となりました (*´∀`*)

 大江戸線の上野御徒町駅で下車。てくてくと目的地に向かう途上でドトールに寄り精神統一を計ることにしました。誰でも初めての場所は緊張するものですが、腕時計の街とは言えない場所に存在するというある種の異質が、尚更、私の精神状態をナーバスに。ぶっちゃけ、銀座でハイブランドのお店に入る方が平常心でいられるかもしれません。よし!! ここは「ミラノサンドA」をガブッといって勢いを付けるぜ!!

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ドトールを出て程なく「KENTEX」のブティックに到着
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銀座や新宿なら幾らでも見られる光景ですが、ここは仲御徒町だ(笑)

 程なく「ケンテックス ブティック」へ到着。突然現れる時計モチーフのファサードが強烈に目立っていました。おっと、これは武者震いか??(笑)

 お邪魔しまーす!! (*´∀`*)

そこはまさに「ケンテックスの殿堂」

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玄関口内側から見た風景

 圧倒されました。新作、現行ラインナップはもちろん、ケンテックスの歴代モデルがズラ~ッと陳列された店内は、アキラ100%ならぬ「ケンテックス純度200%」といった風情。ああそうか… この訪問で私が感じた言語化困難な緊張の正体は、一糸まとわずの姿で歴史を見せてくれるブティックに対して「マリンマン1本しか買ったことがない自分が恥ずかしかったから」かもしれません。それも当然、ここは「聖地」なのですから。

 ただ、気圧されたままではいけません。スタッフの方に店内撮影の許可をいただき、リュックから購入間もない「α6700」を取り出しました。

 初めてのソニーに早く慣れなきゃいけないのもあって、休みの日にはカメラ一式を持ち歩くことが増えたわけですが、正直、老体にはキツい荒行です。カメラもって登山しちゃう人って、どれだけマッチョなの??

 まずは店内全体を収め… 収まらない(笑) 今日のメインレンズは新たに追加購入したタムロン製のズームでしたが、28ミリでは広角側が足りません。テーブルフォトでは「万能」に近いレンズですが、そっか… この悔しさでレンズが増えると (;´∀`)

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もう少し引けるレンズが欲しいですな(笑)

 ね?? 画角が足りてないでしょ??(笑)

 まあ、こんな感じで重厚なインテリアの店内です。こういう部屋に住んで時計に囲まれながら、コーヒー片手に岩波なんざ読んだ日にゃ… 最高じゃないですかね。

 部屋の中央が、恐らくは注目すべき陳列スペースなのではないかと思います。ここには私が興味津々のモデル、というかそれを組み立てるカスタムオーダーサイト「MOTO-R SP」で扱われているパーツの陳列もありました。リンクはコチラ⇓

 これ、実物は相当にヤバいです!!

 複雑なケースデザインですから別体構造にする必要はあったにしても、それらをバラして各々カスタマイズ可能な「オーダーサイト」を作っちゃうなんて。何だろう… この湧き上がる「作りたい!!」の衝動は。レゴやダイヤブロックで幼少期を過ごした方であれば、同じ衝動を感じると思いますよ (*´∀`*)

ケンテックスと言えば「なんとかマン」シリーズでしょ!?

 どうかなぁ… 昔は遠泳で最低1キロは泳げないと単位を落とす高校に通っていたので、水泳に関してはそれなりの私ですが、胸を張って「オレは海の男だ!!」と言えるかと言えば、どう考えても無理がある(ウチの親父は船から落ちて一晩中泳いだことがあったとか)

 そんな私でも、気分だけは加山雄三ばりの「海の男」になれる「海仕様の時計」「マリンマン」です。

 他にも「スカイマン」「ランドマン」「陸海空」全てを網羅するケンテックスの「マンシリーズ」。マリンマンを購入した直後は「次はランドでその次はスカイだな!!」なんて壮大な目論見もありましたっけ (;´∀`)

SKYMAN(スカイマン)シリーズ

 ケンテックスさんのパイロットウォッチ「スカイマン」。良いですね!! 潔くて清々しい名前です。って言うかあれれ?? 写真を撮りそびれたかもしれません。あらかた押えたと思っていたのですが… やっちまったか!?

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SKYMAN PILOT ALPHA 出典:https://www.kentex-jp.com/

 気を取り直して!! スカイマンにはクロノグラフなどもあったはずですが、現在は3針のみと、こぢんまりとした状況でした。シリーズを再構築する途上か… IWCで言うところの「ビックパイロット的な格好良さ」がありますので、個人的には是非とも盛り上げて欲しいところです。

MARINEMAN(マリンマン)シリーズ

 私が所持している唯一のケンテックスでもある「マリンマン」。ケンテックスのダイバーズラインとして、その無骨且つ一本気なスタイルで人気があります。今や大型の部類に属するマリンマンですが、その分「ダイバーズウォッチを着けてるぜぇ!!」という満足感が凄まじい時計です。

MARINEMAN SEAHORSE Ⅱ

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MARINEMAN SEA HORSE II

 ダイバーズウォッチの品質を定めた国際規格「ISO6425」に準拠する、200メートル潜水防水の「本格自動巻きダイバーズウォッチ」です。ケースはステンレスSUS316L製。ベゼルディスクはセラミック。傷に強く高級感のある光沢で目を楽しませてくれます。

 ケース幅は「44.8ミリ」。迫力のサイズ感ながら気になる厚さを12.8ミリに抑えたことで、全体のアウトラインはスマートに落ち着いています。

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ウチのコレクションでは数少ないMOPダイヤル。広くて見応えがあります

 ちなみに私が使っているシーホースⅡは旧型です。良いなぁ~ 新型良いなぁ~

MARINE GMT

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これは中々の… MARINE GMT Blue(S820X-02)

 「マン」は付いていませんが、コチラもダイバーズ。GMT仕様です。ようやく実物にお目にかかれたわけですが… これはヤバかった。とにかく針がクール!!「スケルトンのGMT針」「ぶっといアロー針」のコントラストが、視覚を楽しませてくれます。

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「ツートンベゼル持ってないよな??」と思いつつ撮影した MARINE GMT Black(S820X-01)

 日本製自動巻きGMTムーブメントを搭載。同時に3つの異なるタイムゾーンを表示スゴいヤツです。防水性は150M。何気に色使いにもセンスを感じました (*´∀`*)

MARINEMAN SEA-ANGLER

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コロンとしたインデックスが特徴的な「マリンマンシーアングラー」

 プロ用のダイバーズウォッチ国際規格「ISO6425」をクリアした「300メートル潜水防水」のダイバーズです。水圧に耐えるサファイア風防、そして美しいセラミックベゼル。

 おっと!! 文字盤と針のコイツは「トリチウムガスチューブ」じゃないですか!! 20年以上自然発光し続け、海中でも視認性を約束する仕様です。さすがに防水性の分、厚みが14.2ミリに達していますが、時計全体のバランスとしては何の違和感も感じませんでした。機能を上手にまとめてキレイにデザインした完成度の高い時計です (*´ω`*)

PROGAUS

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やっと出会えたケンテックス「プロガウス」

 これが見たかった!!「プロガウス」。読者の皆さんならもうお解りですよね?? そうです。これを手に入れて「ミルガウスの横にプロガウス」をやってみたいわけですよ。「ガウスガウス」にしたいわけですよ (*´∀`*)

 1,000ガウス(約80,000A/m)のミルガウスを凌ぐ耐磁性能を誇る「約1,200ガウス (100,000A/m)」「プロガウス」。プロガウスの加入で我が軍に「対磁時計の最強タッグ」が実現するかもしれないと考えると、いやはや何とも熱い!! 例えるなら「ブロディ・ハンセン組」… 要するに「ミラクルパワーコンビ」の結成ですよ!! どちらがブロディでハンセンかは解りませんが、大暴れしてくれる予感はあります。オフ会では間違いなく「変態扱い」されるでしょうが(笑)

 初めて実機を拝見したわけですが… あまりにも感動的なプロガウスの格好良さに、しばし呆然としてしまいました。特に試着させていただいたブロンズカラーの「S769X-04」はほんと~にヤバいです。心臓がキュッとするくらい心を掴まれました。

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妖しい美しさを放つクロノグラフ
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視覚を掴んで離さないキレキレのブルーサンレイ
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プロガウスだけでも、相当な説得力を感じるラインナップです

 耐磁性新素材「パーマロイ」を使用し、10万円以下の価格を実現した耐磁時計。迫力のあるアラビアインデックスにこれまた存在感満点の変形コブラ針。44.8ミリ幅に臆さない手首をお持ちの方でしたら、とにかく実機をご覧下さい。腕に載せた瞬間「うぉ!!」と声が出ますよ (*´∀`*)

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「S769X-04」を試着。載せた瞬間「うわぁ… 好きだコレ」
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幅44.8ミリのケースサイズは確かに巨大。とは言えそこには必然を感じます

 腕に載せた「プロガウス」は、さも最初からここにいましたよ?? と言わんばかりに肌と馴染みました。参ったなぁ… こんなに良い時計だとは… (この瞬間、ストラップのことまで考えましたからね)

LANDMAN ADVENTURE

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シブい!! LANDMAN Adventure Skeleton(S763X-06)

 ケンテックスのラインナップにおけるベーシックなメカニカルライン「ランドマン」。独自のハードコーティング技術「ナノブライトプロテクション®」を駆使し、毎日酷使しても傷が付きにくいという特徴もあるそうです。コーティングによって増したステンレス素材の輝きも大きな魅力 (*´∀`*)

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手頃な価格で楽しめる機械式フィールドウォッチ ランドマンアドベンチャー

 ケースサイズは41.5ミリ。男らしいベゼルと視認性バツグンのダイヤルで、シンプルながらも袖口に大きな存在感を生み出すでしょう。日本製の21,600振動自動巻ムーブメントを搭載。100メートル防水です。

CRAFTSMAN

 ケンテックスのフラッグシップラインである「CRAFTSMAN」。最高峰に相応しい拘りを細部に行き渡らせ、高いデザイン性を感じさせる逸品です。困難な撮影ポジションで撮った引きの写真しかありませんので「本当はこんなに格好良いんですよ!!」という参考も添えておきます (*´ω`*)

CRAFTSMAN 時帆(TOKIHO)

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クラフツマン「時帆」が居並ぶ一角
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クラフツマン 鉄紺(てつこん)S901X-01 出典:https://www.kentex-jp.com/

 「CRAFTSMANシリーズ」には、約26万円という価格からは想像できない完成度を誇るラグスポ系ウォッチ「時帆(TOKIHO)」(上)と、「SEIKO NE88」「Miyota 9015」といった「国産ムーブメントの刺さるヤツ」を搭載する「プレステージ」(下)が並びます。

CRAFTSMAN PRESTAGE

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3針のクラフツマン(S526X-06)とクロノグラフ(S526X-07)

 こちらも引き気味でしか撮れませんでしたが、実物は複雑な要素がギュッギュッと詰まった紛れもない高級腕時計でした。優れた耐磁性、耐衝撃性を備え、最先端の素材を惜しみなく採用した「プレステージ」。ケンテックスのイデアが昇華した「プレステージ」の実機が見られたのは収穫でした (*´∀`*)

ESPY

 お待たせしました!! 「エスパイ」ですよ。ケンテックスさんの中では所謂ドレスラインに相当するわけですが、時計ブランドってやつはですねぇ… その本質と実力が「ドレスウォッチ」の在り方に見え隠れするものなのですよ (ΦωΦ)

ESPY Dress Open Heart

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シンプルに纏めたエスパイ「ドレス オープンハート」サーモン(E660M-03) ビリヤードグリーン(E660M-04)
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ジャケットスタイルに合わせると引き立ちそう!!

 こちらは「ドレスオープンハート」と言う名のモデル。スミマセン。またしてもあまり写りの良くない写真で恐縮ですが、実物は丁寧に仕上げられた好感度の高い時計でした。なんせ厚みが8.6ミリしかありませんので、腕に載せたときのフィット感は良好に違いありません。ああ… ショーケースから出してもらえば良かったなぁ… オレのバカ!!(汗)

ESPY ActiveⅡ

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豪奢なダイヤルでコンビのエスパイ(E546M-10)

 3針全部載せのスポーツ寄りドレスウォッチが「エスパイ アクティブ Ⅱ」です。ケース径は41ミリで厚みは12.4ミリ。袖口にガツンとくる存在感があります。パワーリザーブに月・日・曜日、さらに24時間計を備えたダイヤルは混雑を呈してもおかしくないところですが、不思議と余白を残したレイアウトに纏まっています。デザイナーさん、良い仕事してますね!! (*´∀`*)

オタクで良かった!!「ガルパン」「ゆるキャン」のコラボレーションが意外と良い!!

 リアルな役者さんの演技に「しんどさ」を感じるようになって幾年月。反比例するように「アニメ」を楽しむ機会が増えました。何と言いますか… 声優さんの声の演技ってめちゃくちゃ安定感があるじゃないですか?? 「この人下手だなぁ」と残念に思う配役も見たことがありませんし、それって、もの凄い修練の成果だと思うわけです。

 そんなこんなで実写よりも、声優さんの主戦場であるアニメに傾倒するようになりました。連続視聴で疲れにくいところも、作業と平行しての「ながら見」に向いています(最終的に作業の手は止まるわけですが…)

GIRLS und PANZER Collaboration watch

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渋い感じに撮れました。誰もガルパン関係だとは思うまい(S801M-03)

 ってなわけで「ガールズ&パンツァー(GIRLS und PANZER)」も大好きです。小学生の頃のアイドル戦車「Ⅳ号戦車」が活躍する時点であっさりと陥落しました。そもそも「戦車道」ってなんやねん!! とツッコミを入れつつ、今でも新作を待っている作品です。パンツァー フォー!! (*´∀`*)

 で、肝心のコラボウォッチです。なるほど… 時間計測、60分積算計、日付、テレメーター、カウントダウン、方位計と、作戦行動に使えそうな機能が盛り込まれています。日本製ソーラークロノグラフムーブメント搭載。これなら必勝です。

 ケースサイズは41ミリです。大洗女子のマークをここに入れてくるとは(笑)

YURUCAMP△ Sustainable Collaboration Watch

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普段着のアクセントやビジカジの着崩しにも使えそうです

 対して「ゆるキャン△」はさわりを鑑賞しただけで頓挫しています。良い機会ですので、ケンテックスさんをきっかけに視聴を再開してみます。

 再生アルミニウムのケースに再生プラスチックのベゼル。例え「ゆる~いキャンプ」であっても、環境保護やサスティナブルな姿勢を忘れちゃいけませんからね!!

 可愛らしいけれど「甘すぎないデザイン」で、性別を問わず使えるモデルではないでしょうか?? 10気圧防水はもはや当たり前か!?

MOTO-R

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左リューズが印象的な「MOTO-R」(クロノはリューズガード付き)

 ティソさんの「T-レース」に類似していますが、私の記憶では「MOTO-R」の方が先行していたはずです。どちらにせよ、この手の「デザイン特化型の時計」に惹かれる傾向が強い私としては、気になって仕方がないワケでして(笑)

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バイク乗りのための「MOTO-R」 VTやRZを駆っていたあの頃に出会いたかった!!

 初見で「合体ロボットみたいだなぁ」という印象を持った私ですが、まさか本当に、バラバラのパーツを「合体」させて思い通りの時計を組み立てるサービス(MOTO-R SP)があるとは思いませんでした。何度も組み立てシミュレーションを試してみましたが、楽しいですよ~。時計好きの方であれば、時間を忘れて没頭できること請け合いです。

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カスタマイズ可能なMOTO-Rの部品たち
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ファッショナブルなベゼルも選択可能
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解りますか?? 非常に自由度の高いカスタマイズが可能です

 時計をカスタマイズ出来るサービスは他にもありますが、変更可能な箇所がここまで多いというのも珍しいと思います。複雑な別体のケース構造を逆手にとって「遊べる仕組み」を作ったケンテックスさんの手腕、見事なり!!

MOTO-R chronograph

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「MOTO-R S787X-06」 縦目のサブダイヤルが似合うデザインですね

 スピードと躍動に溢れたデザインのMOTO-Rには、確かに「縦目」が似合います。「バイクウォッチ」というカテゴリーを与えられていることからも、クロノグラフを選択する説得力がありそうです。「縦目クロノ復権」に一役買ってくれると良いなぁ (*´∀`*)

MOTO-R three-hand

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「MOTO-R three-hand」 流行を追いつつ、クラシックな味わいも感じさせてくれます

 とは言え、シンプルゆえにガツンとくる「3針」も捨てがたいところ。どちらにせよSchottのライダース辺りと合わせたら、怖いくらいに決まりそうです。

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う~ん… 雰囲気あるなぁ

 ってなわけで、3針の完成版「MOTO-R S787M-04」を試着させていただきました。何やコレ!! めちゃめちゃ質感高い!! (*´∀`*)

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そこそこデカいはずの幅「42ミリ」なのですが…
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腕載りはかなり良好でした。ラグトゥラグの短さが功を奏しています

 如何でしょうか??「MOTO-R」。12角形のベゼルの印象は確かに強いですが、その他の要素も負けていないため、結果的にバランスの取れたデザインになっています。左リューズなのも大正解ではないでしょうか?? でなければこんなに大きなリューズは邪魔になるだけです。

 ホントに良いなぁ~ これは良くできてるぞ~ (*´ω`*)

自衛隊の活動に理解と敬意を評した「JADF」シリーズ

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「JSDF」の陳列コーナー

 2001年から続く日本製ミリタリーウォッチ「JSDFシリーズ」。軍隊とは異なる、軍隊以上の厳しい規律と信念に基づいた行動に敬意を表するところから、その開発は始まりました。

 自衛隊員の生の声を取り入れ、自衛隊の活動に相応しいミリタリーウォッチを開発する中で、正式なロゴの供与を受けるまでの信頼を勝ち得たケンテックスと「JSDFシリーズ」。前例のない異色なアプローチでありながら、ひと目見て「ケンテックス」「自衛隊」が連想できる、個性豊かなラインナップが圧巻です (*´∀`*)

JSDF Standard

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「スタンダード」が一本だけあります。さあどれだ!!(笑)

 「JSDF」モデルのスタンダードライン。ハミルトン辺りが得意とするミリタリーウォッチを日本風に解釈したような時計。個人的には一番「落ち着く」カタチです。

 自衛隊から支給された正式なロゴを使用。実際の作戦行動で邪魔にならないよう、リュウズは4時位置に設置されています。ケース径は38.5ミリ。丁度良い大きさですね。当たり前のように「10気圧防水」を達成しています。

JSDF ソーラー(プロ)

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JGSDF Combat Solar (S715M-16) ケース径42.5ミリ、10気圧防水
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JMSDF Combat Solar (S715M-18) ケース径42.5ミリ、10気圧防水
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JGSDF Solar Pro(S802M-01) ケース径41ミリ、10気圧防水
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JGSDF Solar Pro (S801M-01) ケース径41ミリ、10気圧防水
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JMSDF Solar Pro (S803M-01) ケース径42.5ミリ、200M潜水防水(ISO6425ダイバーズ規格)

 「JSDFシリーズ」の中で、陸、海、空、各自衛隊それぞれに特化したモデルをラインナップ。
それぞれに所属する自衛隊隊員の意見を積極的に取り込んだ「ソーラー時計」です。

JSDF Blue Impulse 60th Anniversary Limited Editions

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Blue Impulse Titanium T-4 Edition (S793M-01) ケース径44ミリ、10気圧防水

 航空自衛隊が世界に誇るアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」。 2020年に創設60周年を迎える同チームの輝かしい歴史を記念した限定生産モデルが「Blue Impulse 60th Anniversary Limited Editions」です。

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Blue Impulse Premium Automatic CHRONICLE Edition (S793X-01) ケース径44ミリ、10気圧防水

 「航空幕僚監部協力」でディテールアップしたデザイン。プロユースに相応しい性能で、ブルーインパルス60年の歴史を彩るに相応しい充実したモデルです。

 で、同モデルを試着させていただきましたが、改めて、時計というものは実際に腕に載せてみるまで解らないものだと痛感しました。個人的には興味の埒外にあったシリーズでしたが、着けた瞬間、どうしようもなく欲しくなりましたから(笑)

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ヒーロー感があるんですよね~ 無敵になれます(笑)

 「ケース径44ミリ」ですから間違いなくデカいわけですが、視覚的な情報量が凄まじいので大きさに違和感や無駄を感じることはありませんでした。いやむしろ、これくらいのサイズでないと読み取れない情報の奔流です。ベゼルとダイヤルのブルーがこれまた清々しい青さで… (*´ω`*)

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存在感タップリのブレスレット。コマの滑らかさなど、美観においても高得点

 マッシブなブレスレットですが仕上げは繊細。全体的な加工精度の高さが伝わる作りでした。正直、細腕の方にはお薦めしかねますが、私くらい(17センチ)の手首周径があれば着けこなせると思います。いやぁ~ 少年が夢見る理想の時計って感じで、ドキドキしましたねぇ (*´∀`*)

陸を駆け、空を飛び、海へ潜る…「ケンテックス」にはロマンがある!!

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ブティックは予想を遥かに超えた情報量の「ケンテックス ワールド」でした

 コレクション全体を俯瞰して拝見する機会を得て感じたことですが、「JSDF」のモデルに限らず、ケンテックスさんの開発理念の奥底には「陸・海・空の太い柱」が立っているのです。それはそのまま「陸・海・空自衛隊」との濃密なコラボレーションに発展し、その結果、数多のブランドがひしめく日本の腕時計業界にあっても、特段に個性的なコレクションを持つに至ったわけです。

 ただそれは、所謂「コンセプト有りき」の取り組みではなかったはずです。ケンテックスには「地球という広大なフィールド」「縦横無尽に駆け抜ける時計」を開発するという大命題… 謂わば「時計ブランドとしてのロマン」が存在し、まさにそれを体現する「自衛隊」というパートナーを得たことで、さらにその輪郭が強調されたのではないかと思います。

 現実問題として「はじめてケンテックスを見た」という方もいらっしゃるでしょう。そこで質問ですが…「ケンテックスのデザインを見てリアルな日本を感じませんでしたか??」

 何処とは申しませんが、虚構に近い日本の美しいイメージをデザインに落とし込み、海外からの高い評判を得ているブランドがあります。事情に疎い外国人が見る分にはそれで良いかもしれません。ただ、日本人の目には些か「リアリティーに欠ける表現」であることも多い (;´∀`)

 デザイナーとジャーナリスト、2つのハイブリッドである私が、ケンテックスさんの取り組みで一番評価している点はそこです。ケンテックスのデザインには圧倒的な「日本のリアリティー」があるのです。これは「使ってナンボ」の腕時計を得意とするケンテックスさんの立ち位置と無関係ではないでしょう。「世界に対する日本の現在地」といった考え方も、製品開発に生きているのではないでしょうか??

腕時計喫茶-Wristwatch-Tearoom- | 国産腕時計メーカー『KENTEX(ケンテックス)』さんの「聖地」 直営ブティックに行ってきました
復刻顔が流行りの昨今だからこそ、この今っぽさが魅力になります

 あくまで「優れた道具」としてそこに存在し、価格以上の満足で使用者を納得させ続けることがケンテックスさんの使命であるならば、必要なのは使用者に夢を見させるフィクションではありません。圧倒的な「リアルな日本の姿」こそが、ケンテックスの魅力の礎ではないかと思う私です。

 でなければ説明できないのですよ。ケンテックスさんのコレクションに共通する「強い個性の正体」を。

最後に… 妥協なき挑戦が形作る「ケンテックスの熱さ」

 ケンテックスさんのブティックにお邪魔して写真を撮りまくった私ですが、言うなればそれは、あたかも金太郎飴のようにコレクションを寸断する作業でもありました。

 そして現れた幾つもの「断面」。形も機能もコンセプトも異なるそれらは一つとして、ケンテックス以外の何者でもありませんでした。実はこれ、何気に凄いことなのですよ。

 今回は私が撮影できた時計を中心に触れましたので、ケンテックスの全てをお伝えしたわけではありません。それでも「ケンテックスって面白そう!!」と感じていただけたなら、可能な方は是非「ケンテックス直営ブティック」で実機をご覧になって下さい。「実物に触れるに勝るものなし」が時計趣味の大原則。「JSDFシリーズ」の実機を拝見し、すぐさま己の無知と不明を恥じた私の、これが正直な感想です。

※「仲御徒町駅」すぐのIMIビル1Fに「ケンテックス直営ブティック」はあります。

 公式ページにはケンテックスジャパンの社長であり開発総責任者、橋本氏のエピドードが掲載されていますが、並々ならぬ国産の誇りと理想実現のための「妥協を許さぬ姿勢」は中々に苛烈です。生産現場に相当なプレッシャーが及んでいたであろうことは容易に想像できますが、それに応えたからこそ、価格からは想像できない品質と性能を持ったプロダクトが生まれ、消費者である私たちにその「恩恵」が与えられるのです。「価値を生み出す」とは、元来そう言うことです。

 日本ブランド初のトゥールビヨンを衝撃的な価格でリリースしたり、最先端の素材に対する挑戦的な姿勢など、それら全ては「妥協なき挑戦の成果」と言えるでしょう。ケンテックスのようなメーカーが存在してくれること自体に、日本人としての喜びを感じずにはいられない私です。

 ドライなビジネスの枠を超えた部分の「熱量」に尋常ではないものを感じさせる「ケンテックス」さんの飛躍に、限界など存在しないのかもしれませんね (*´∀`*)

あとがき

 思いの外、難しい撮影になりました。リストショットはスマホに任せましたが、陳列に関しては「前後をぼかした空気感」を出したかったこともあって、ソニー「α6700」とタムロン「28-75mm F/2.8 Di III VXD G2」の組み合わせで撮りました(カメラシステムをソニーに変えた顛末は鋭意執筆中です)

 大きく街路に向かって開かれたガラス張りの一面があって、そこから入ってくる強烈な太陽光がアチコチで乱反射する店内。一部は完全な逆光状態でしか撮れなかったため、途中から「そういう雰囲気で撮ればいいや」と開き直りました。「F2.8」でなかったら被写界深度が深くなって、ショーケースのガラス面など、反射の影響はさらにエグかったはずです。PLフィルター装備しとけや!! って話ですが、まだ買ってないんですよ… だって高いんだもん。

 店内照明も色温度がマチマチで「こういう場所では、オートホワイトバランスが一番頼りになる」と気付くまで、黄色い写真と青い写真を吐き出し続けてしまいました。RAWで撮っていたので編集で何とかなりましたが、そういう無駄な作業を増やさないためにも、場数を踏んで勉強したいと思います。

 最後に、辺境のマイナーブロガーに撮影を許して下さった「ケンテックス直営ブティック」の皆さまに御礼を申し上げます。なんせ今回、「1万3千字」も書いちゃってますからね。それだけ、楽しい楽しい聖地巡礼でした (*´∀`*)

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ご意見・ご感想

コメント一覧 (2件)

  • MOTO-Rのカスタム面白いですね!
    Web上のカスタムシュミレーションが楽しくて
    15分くらい夢中になってました。笑

    取り扱い店舗も多いので実機も拝見しやすそうですね!

    国産ブランドはやっぱり応援したくなりますな( ̄∀ ̄)

    • Y太さま、コメントありがとうございます♫
      アレは楽しいですよね。
      RPGを始める前のキャラクターメイキングのようで(笑)

      未だに舶来信仰が強く、国産を軽視しがちな日本人ですが、
      目移りするほど選択肢があることに感謝しないとバチが当たります。
      頑張ってほしいブランドです。

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