ふいに「おじさん」と呼ばれたとしても「腹も立たない年齢」に達した方なら覚えておいででしょう。ある時代に、未曾有の熱狂を生み出した「Formula One(F1)」というモータースポーツのことを (*´∀`*)
少年たちが恋した『6輪』 タイレル(ティレル)P34
私が小学生の頃は所謂「スーパーカー ブーム」の最中でしたが、F1などのオープンホイールにも熱い視線が注がれていました。その頃の男子小学生が揃って骨抜きにされたF1マシンの代表が、F1史上初の6輪車「タイレル(ティレル) P34」。前4輪ステアリングを再現したラジコンも人気でしたし、テレビにかじり付いて観た人気アニメ「グランプリの鷹」に登場する8輪車も完全にP34インスパイアでした。
その後も自動車レースをモチーフにしたアニメに登場するオープンホイールは、大抵が6輪以上という謎の定番化にP34が果たした役割は大きく、フォーミュラカーの高速化競争で後れを取り(ライバルに比べやたらと重かった) 時代遅れと言われるようになってからも「F1と言えばP34」みたいなイメージが当時の少年たちの心に強く残ったのです。子供にとって、見た目のインパクトは絶対ですからね (*´∀`*)
世界を圧倒した「ホンダエンジン」と「セナ・プロ」の熱戦
そして1980年代「マクラーレン・ホンダ」が黄金時代に突入するわけですが、そこで日本人がF1に対して抱く誇りと期待感は最高潮に達しました。「レースで勝てばクルマが売れる」という単純な構図が生きていた時代のことです。実際、レースでの無敵の成績とリンクするかのように売れましたねぇ~ ホンダ車!!(この時期に私がホンダの二輪を購入した理由もF1での無敵でした)
ちなみに今現在も「F1」は継続して続けられており、その最新情報が目に入ってくることもあります。その都度見ちゃいますし、何やかんやで面白く読んじゃうわけです。
ただねぇ… 何かが違う。同じ「F1」というレースであっても、あの頃とは別物なのです。そう言い切ってしまえるほど、A.セナとA.プロスト「世紀のライバル」… 所謂「セナプロ時代のF1」は強烈でした。全戦の放映権を握っていた(今まさに渦中の)フジテレビも相当な覚悟で番組を作っていたと思います。未だにT-SQUAREの代表曲「TRUTH」を聴くたびに、頭の中でターボ全盛期のV6サウンドがこだましますからね (*´ω`*)
四輪への興味は消え失せるも、今に残る「フォーミュラ 1」の残滓
1994年5月1日、イタリアのイモラ・サーキットでの不幸な事故でアイルトン・セナは亡くなりました。享年34歳。あまりの出来事に、直後はにわかに信じられなかったくらいです。ブラジルの… いや、全世界にとってのスーパースターだったセナ氏ですからね。救急搬送の様子が各国で特報として放送されました。
絶望的な光景を目の当たりにしても、心のどこかで「これは悪い夢だ」としか思えない。それくらいアイルトン・セナは神がかった存在だったのです。祈りましたね… 幾らなんでも、突然過ぎるお別れでした。
セナ氏の不幸という巨大な失意で、その後のF1シリーズを観ることができなくなってしまった私。スピードを競うモータースポーツ全般に「恐怖」を抱くようになってしまい、純粋にレース展開を楽しめなくなってしまったのです。
同時に、四輪への興味もその時点で霧散。長く二輪を楽しみ、今でも大型バイクを見ると目がハートになる私ですが、四輪は今でも… 欲しいとも乗りたいとも思わないのです。恐いのかもしれませんね。自分で四輪を運転することが (;´Д`)
とはいえ、そんな私にとってもモータースポーツの最高峰である「F1」は特別な感慨を呼び起こす存在です。率先して見ないまでも「気になるイベント」ではあり続けました。今でもレースカーのレギュレーションが変われば「ナニナニ??」と資料をあさりますし、名ドライバーの「2世」が活躍するニュースに触れれば、F1というスポーツ文化が脈々と受け継がれている証を見るようで、しみじみと嬉しくなるのでした。
モータースポーツと腕時計の関係
コンマ1秒を争う「モータースポーツ」と「腕時計」の相性は抜群で、これまでにも多くのブランドがレースイベントや自動車メーカーの名前を冠したモデルを作ってきました。
そう言えば先日、アマゾンプライムで「24時間戦争」という、ルマン24時間耐久レースでの「フェラーリとフォードの因縁」を描いたドキュメンタリーを観ましたが、劇中の「Mille Miglia(ミッレミリア)」のレースシーンに触発されたあげく、ガチでショパールの「ミッレミリア」を買いそうになりました。危ねぇ(汗)
他にも、すでに多くの時計がモータースポーツと蜜月の関係にあるわけですが、そのイメージを背負う代表格が「TAG HEUER(タグ・ホイヤー)」であることに異論を挟む方はいないでしょう。
そんなわけで、タグ・ホイヤーのラインナップには今も「モータースポーツを想起させるネーミング」が多数残っています (*´∀`*)
カレラ シリーズ
タグ・ホイヤーと言えば「カレラ」。Carrera(カレラ)とはスペイン語で競争(レース)を表す単語です。
四輪に興味を失って久しい私でも想像できます。カレラを着けてオープンのスポーツカーに乗れば、ぶっちゃけ、どれだけ格好良いか。
カレラ シリーズの良いところは、表面上モータースポーツを強く意識したデザインにせずとも、何となく「自動車」を連想させる雰囲気を醸し出しているところではないでしょうか?? 故にビジネスシーンに違和感なく落とし込みやすく、上品で汎用性の高い時計として完成していると思います。
現行はサブダイヤル配置がシンメトリックなものばかりになってしまいましたが、個人的には「カレラ」と言えば、遠い昔に買ったことのある「縦目」のイメージ。アクの強いアンバランスなデザインで、今にも走り出しそうな躍動感がありました (*´∀`*)
モナコ シリーズ
市街地の公道で行われる「モナコGP」。世界で最も優美でエキサイティングであると称されるこのレースで勝つことは、レーシングドライバーにとって「最高の栄誉の一つ」とされてきました。ところが、同グランプリの名を冠するタグ・ホイヤーの「モナコ」は発売当初、あまり注目される存在ではなかったそうです。世界初の角型防水時計という、エポックメイキングなモデルなんですけどねぇ (;´Д`A
そんな「モナコ」飛躍のきっかけを作ったのがムービースター「スティーブ・マックイーン」でした。映画「栄光のル・マン」の劇中でモナコを身に着けたことで「モナコ=マックイーン」のイメージが定着。世界中に知れ渡ることになるのです。
「モナコ」に関して私見を述べますと、これがまた、見た目以上に着けこなしの難しい時計でして… まさに「袖口の暴れん坊将軍(笑)」(;´Д`)
それでも好きなデザインなので凝りもせずに買い直しては「やっぱり無理だ」と手放し、それを何度か繰り返したのです。さすがに諦めただろうって?? 無いですよぉ~ モナコはもう無いです。自分を信じていないので約束はできませんけど(笑)
フォーミュラ 1 シリーズ
その名も「フォーミュラ 1」。これぞ「モータースポーツ オマージュ」の最たるものでしょう。それでいてタグ・ホイヤーのラインナップにおける「入り口」の役割も担っています。
求めやすい価格に男心をくすぐるエネルギッシュなデザイン。他のブランドでは難しいことをサラリとやっている印象があります。
そう言えば数年前、新宿伊勢丹のポップアップでクオーツの新作「フォーミュラ 1」を悩んだことがありましたっけ。そうそうこれこれ!! このど派手なヤツでした。
ポップな色使いが特徴の同シリーズにあっても特異なカラフルさでしたが、結局はサイズが気になって踏み止まったと記憶しています。今見たらまた違う感慨があるかも??
以上のモデルの他にも「モンツァ」「デイトナ」「シルバーストーン」など、モータースポーツに縁のある名前を与えられた、印象深いモデルが幾つもありました。要するに「カーレースとタグ・ホイヤー」は切っても切れない間柄なのです (*´∀`*)
高級価格帯に踏み込んでみせた新生「フォーミュラ1 クロノグラフ」
グッドかバッドか解りませんが、地味ながらズシッと響くニュースがありました。1月の下旬に発表された「フォーミュラ 1の新作」が、希望小売価格で「70万円」を超えてきたのですよ。スポーツウォッチで50万円超えたら、それは紛れもなく「高級品」の部類。「キャリバー16」搭載で既存のクロノグラフが丁度50万円のゾーンにありますが、私にとってはあれでも充分にお高いワケで… (;´∀`)
腕時計に高い興味を持ち経済力も備わっている人にしてみれば、70万円台の時計なんて大したシロモノではないかもしれません。ただ、お金を「出せる」と「出したい」は違います。「フォーミュラ 1」というラインにそれだけのステータスがあるのか?? 新作の「フォーミュラ 1」にそれだけ支払う価値があるか… この辺りを考えてみたいと思います。
「新世代フォーミュラ1」と呼ぶに相応しいケースデザイン
画像を見る限り「グレード2チタン」で作られた「幅44ミリ」のマッシブなケースデザインは良いですね。リューズやクロノグラフのプッシャーにも迫力があります。近年は小径の時計にばかり注目が集まっていましたが、そろそろ「デカい時計が来る!!」という読みがあっての新作だとすれば、案外順調に売れるかもしれません。ポルシェデザインのモノブロックに近いカタマリ感も、お好きな方には突き刺さるでしょう (*´ω`*)
ラグトゥラグは「47.3ミリ」。ケース全体のスケールに比してコンパクトに仕上がっていると言えるでしょう。腕載りにも期待ができます。
ほほう…「オパーリン ダイヤル」とな??
タグ・ホイヤーさんはですね、デザインに関してはかなり高度な見識を持っているブランドなんですよ。どちらかと言えば性能より「デザインで売る会社」ですからね。
そして「新作フォーミュラ 1 クロノグラフ」はと言いますと… ちょっとこれ、ダイヤルはかなり良さそうじゃないですか!! (*´∀`*)
まず、文字盤の「ブラック オパーリン仕上げ」。オパーリンなら微細な粒子感が楽しめるはずですが、それが黒となると… どんな感じなのだろう。これは一刻も早く実物を見に行かねばなりません。何にせよ、上質なニュアンスを感じさせるダイヤルである可能性は高いでしょう。
ダイヤル外周で目を引く赤や黄色のラインはラッカー仕上げによるもの。写真の光線具合を見るに、かなりの高級感を感じます。見返しの立ち上がりやサブダイヤル外周の立体感も良い感じ。何だかんだでタグ・ホイヤーのスポーツウォッチデザインは優秀ですね (*´ω`*)
それでも「キャリバー 16」なんだね…
この場合「期待は裏切られるためにある」ということになるでしょうか??「フォーミュラ1の新作が出る」「70万円を超える高価格」とくれば『中身は何??』と期待したくなるのが人情ってものです。
はい、ETA7750ベースの「キャリバー 16」搭載でした!!(笑)
アナタ今、膝から崩れ落ちましたね??(汗)
まあねぇ… キャリバーホイヤー02(その派生も)価格帯的に少し遠いところへ行ってしまいましたから、現状費やせるコストの範囲では戦略的にいっても「キャリバー 16」ということになるのでしょう。上位キャリバーの搭載を心待ちにしていた方は誠に残念でした (;´Д`)
だが、それが良い!!
手垢の付いた「キャリバー 16」の採用に目新しいところは皆無ですが、確実に良いところもあります。今となっては「絶滅寸前」の「縦目クロノグラフ」を楽しめるからです。
そもそもフォーミュラ1と言えば「縦目」です。貴重な縦目を楽しめるフォーミュラ1のポジションを堅持しつつ、より研ぎ澄ましたデザインで再構築したと考えれば、価格の大幅な上昇にも理解が及びます。実際、時期的にそろそろ「縦目クロノ」が新鮮に映り始める頃なのです。
縦目クロノ全盛時代を知らない層にとっては新鮮なバランスとして受け入れられる可能性を秘めていますし「新作 フォーミュラ1」を契機に「縦目再評価」がスタートすれば、時計屋さんにはタテヨコの優れたクロノグラフが並ぶことになるでしょう。そう言う使命も担っている時計だと思います (*´ω`*)
5つのバリエーションで展開
これまでのフォーミュラ1であれば「5つのバリエーション」を用意する必要がある場合、恐らくは5種類の色違いダイヤルを用意して… そんな感じでお茶を濁していたと思います。ところが今回は変化の幅をグッと小さく抑えて「オラクル レッドブル レーシング モデル」を除く4種のダイヤルを全てブラックで統一。差し色のみで差別化を図るという、とても上品な展開になっています。
これまでの「カラフルなフォーミュラ1」とはひと味違う「大人テイスト」の意匠。タグ・ホイヤーが新作にかける気合いが伝わってきますね。うん!! どれも良い感じだ!! (*´ω`*)
「手頃な入門用」というイメージから脱却するのであれば、覚悟しなければならないことがある
私なりに得られる情報を元にして分析してみましたが、それらを多角的に捉えて「70万円台の価値があると言えないこともない時計」であると結論付けることにしました(まどろっこしくてスミマセン)
そこに疑問を生じさせるとすれば、どう考えても「キャリバー 16の採用」でしょう。長きに渡りタグ・ホイヤーの実用クロノグラフを支えてきた「キャリバー 16」ですから、昔を知っている人ほど「キャリバー 16搭載の70万円台」は許し難いかもしれません (;´∀`)
「いやアンタ、フォーミュラ1でっせ??」とツッコミを入れたい方もいらっしゃるでしょう。先に述べました通り、タグ・ホイヤーにおける「フォーミュラ1」は1986年に登場して以降、一貫して入り口…「ブランドのエントリーライン」受け持って来たのです。アクアレーサーの高騰化が進む今となっては、フォーミュラ1以外に「タグ・ホイヤー最初の一本」を担えるラインはありません。
そもそも「モール ウォッチ(ショッピングモールで買えてしまう時計の意)」を代表するブランドと揶揄されるタグ・ホイヤーにとって「薄利多売」は戦略の柱だと思っていました。どうなんでしょ?? 機械式3針の「キャリバー5」で「30万円台半ば」。それを量販店のようなところで安く買って… この辺ですよね?? フォーミュラ1の「適正価格イメージ」って。
タグ・ホイヤーにしてみれば、まさにそう言った「フォーミュラ1のお気軽イメージ」をどうにかして覆したいのでしょう。ライン全体の価格を押し上げることで、高利益の循環を生み出せれば大成功です。ただ、その途上でタグ・ホイヤーの安さの象徴だった「クオーツのフォーミュラ1」が消滅するとしたらどうでしょう?? 消費者は唯々諾々とタグ・ホイヤーの舵取りに付いてくるでしょうか?? 他の「もっと安くて、もっと面白い時計ブランド」に、新たな美点を見出すだけかもしれませんよね??
実際「腕時計入門用の看板」ってヤツは、タグ・ホイヤーが考えているよりずっと「失うべからざる金看板」なのではないでしょうか。
サラッと「70万円ちょい」を出せる『タグ・ホイヤー ファン』がいるとする…
「70万円以上も出して、敢えてフォーミュラ1を選ぶ人がどのくらいいるか??」についても考えてみましょう。
モータースポーツの熱烈なファンであれば「フォーミュラ1」に対して、単なる好み以上のシンパシーを感じているかもしれません。ただ、それってかなりニッチな層ですよね?? しかも、モータースポーツファンであることを誇りにしているガチ勢にしてみれば、上位ムーブメントを搭載した「カレラ」や「モナコ」が気になるかもしれません。ムーブメントはクルマで言えば「エンジン」。そりゃあ高性能なエンジンの方に惹かれるってもんです (;´∀`)
これまでなら価格帯に開きがあったため、上位モデルとの直接的な競合は起きなかったかもしれません。しかし、フォーミュラ1も70万円台という高価格ゾーンに突入し「そこまで出すならモナコ買うわ!!」という至極真っ当な反応を返す消費者を生み出すかもしれないのです。自ブランド内ですら、すでに激しい競争が起きている「高級レーシング ウォッチ」という世界に踏み込んだ新作フォーミュラ1の前途は、どう考えても茨の道です。
タグ・ホイヤーさんにしても「スポーティな高級時計を気軽に楽しめる」というフォーミュラ1のコンセプト自体は変えたくないでしょう。ただ、70万円の時計は気軽に扱えるゾーンを心理的に逸脱しているかもしれません。そこにライバルとしての「カレラ」や「モナコ」も加わるのですから、近い未来「フォーミュラ1」がカレラやモナコに匹敵するステータスを得られるかが問われることになるでしょう。
最後に… 縦目クロノをお探しの貴兄なら「新作 フォーミュラ1」は一見の価値あり
「モータースポーツとの密接な関係」という旗印は「フォーミュラ1」という時計にとってイメージの生命線とも言える最重要要素です。タグ・ホイヤーとF1の関係は古く、1990年代から2000年初頭にかけて公式タイムキーパーを務めたことでも知られています。
その後、公式計時の座をロレックスに取られ冠を失ったタグ・ホイヤーですが、ロレックスの撤退に伴い2025年から再びF1公式タイムキーパーの座に就くそうです。良かった良かった。
実際、モータースポーツファンの後押しに期待するなら「F1公式タイムキーパー」の肩書きは必携でしょう。ただしこれは、いつ途切れるかも解らない危ういシロモノです。今後のブランドの拡大や発展を望むならば「モータースポーツ ファン」や「タグ・ホイヤーの熱心な信者」といった「黙っていても理解してくれる消費者」以外にも「100%伝わる何か」を作り上げる必要があります。
タグ・ホイヤーが今後仕掛けるべきは、モデルチェンジに伴う値上げに文句を言わせないだけの「説得力」を生み出す試みでしょう。例えば私みたいな「時計馬鹿」は縦目の「キャリバー 16」採用に好意的なものを感じましたが、世の中的には「70万円超えでエボーシュベースは如何なものか??」と批判的な意見を持った人の方が多い気がします。
チタンケースだから仕方がない?? それならSSのケースでビルドして「50~60万円台」に抑えた方が、万人の納得を得られたかもしれません。
逆に言うと、少々お高い価格設定に対する文句はあっても「現代の高級スポーツウォッチ」として、高いレベルで仕上がっている「新作フォーミュラ1」です。個人的にはかなり刺さる部類の時計ですし、久しぶりのタグ・ホイヤー購入が「新作フォーミュラ1」というのも悪くありません。ずっと「縦目クロノ、縦目クロノ」と言ってきましたし、何より無性に「ワクワクさせる時計」ですしね。
同様に、近頃「縦目クロノ」が気になっていて、古いナビタイマーでも探そうかとお考えの方であれば、滅多に出ない「縦目の新作」である「フォーミュラ1」には、一見の価値があるかもしれません。
だからなんですよぉ!! せめて「60万円」ならって思っちゃうのは!! (;´∀`)
※そして後日… 実機を3本見せていただきました!!
早速、「新作フォーミュラ1」の現物を手に取る機会に恵まれました。まじまじと具に観察して確信。コイツはヤバい!! ルックスだけでも十分に「70万円以上」の価値がある時計でした。いやホント、個人的にめちゃめちゃ好きな時計です。
実機拝見「CBZ2080.FT8091」
まずは「オラクル レッドブル レーシング(CBZ2080.FT8091)」を見せていただきました。軽い!! チタンケースですから軽さの想像は出来ていましたが、見た目のゴツさに反する軽さに撃沈 (*´ω`*)
さらに言えば、ケース幅44ミリとは思えぬ袖口での収まりの良さにも驚きました。ナニコレ!? 吸い付くようなのだが!?
解りますか?? 極限までラグの存在感を消したお陰で、まるでケース終端から直接ストラップが伸びているようにも見えます。これがそのまま「腕載りの良さ」に繋がっているんですね。ラグ下に腕との隙間が全く無いでしょ??
手首から浮いてしまう時計のダサさは言うまでもありません。その点「新作フォーミュラ1」は完璧でした。苦労の跡が見えるラグ周り、そしてストラップデザイン。皆さんも一度は腕に載せていただき、吸い付くような装着感を楽しんで下さい (*´∀`*)
一見、マッシブで大雑把なケースデザインに思われるかもしれませんが、細部の仕上げは最高でした。まさしく「高級腕時計そのもの」です。この「クロノグラフのプッシャー」を見て下さいよ。ケースとコンセプトを同一にしたことで、トータルデザインとして違和感なく存在しています。これはマジでえげつない!!
そしてベゼルを支えるケースの赤いパーツ。当たり前ですが「別体」ですから相応のコストが掛かっています。「新作フォーミュラ1」最大のお洒落ポイントです。
そして、気付いた瞬間に刺さったのがベゼルサイドの「ディンプル」。これが、時計の輪郭をキュッと引き締める、絶大な効果を上げていました (*´∀`*)
実機拝見「CBZ2082.FT8096」
こちらは「CBZ2082.FT8096」です。「新作フォーミュラ1」で最もベーシックなモデルですが、これこそが「基本」であり「万人にとっての大正解」です。デイトありのモデルですが、ステルス並みに目立たないよう工夫されているのも好印象。
「ブラックオパーリン」のダイヤルには微細な粒子感がありました。マットであっても退屈はさせない… そう言う意図を感じる仕上げでした。
プッシャーの色を黒に切り替えたことで、ケースサイドに「男らしい躍動感」が出ています。タグ・ホイヤーだ!! イケイケのタグ・ホイヤーが帰ってきたぞ!!(笑)
実機拝見「CBZ2085.FT8093」
最後はブラックケースの「CBZ2085.FT8093」です。私が二輪に乗っていた「あの頃」であれば、迷わずこのモデルを選んでいたでしょう。合わせるべきバイクは赤いシートの「ホンダ」しかありません(元VT乗りの意見です)
「黒いケースが好き」「チタンの鈍い銀色が苦手」… そんな方にもコチラのモデルが最適かもしれません。う~ん… この苦み走った男っぷりよ!!
ってなわけで、実機レポートの追記を終わります。関係者に聞いたところによりますと、5種類のうち残りの2種は「3月末」の販売開始が予定されているそうです。私は絶対に見に行きます!!
ご意見・ご感想
コメント一覧 (2件)
クロノグラフかっこいいですね〜
男心をくすぐります。
ケース径44mmの存在感も良さそうですね!
腕にのせてみて軽さも実感してみたいです!
それにしてもクロノグラフってかっこいいんですけど
機能を使わなさそうで大概購入検討したときに予選落ちするんですよね、、笑
Y太さま、コメントありがとうございます♬
元々、フォーミュラ1って好きな時計なんです。
若さの象徴みたいなところが、それこそ若い頃にはぶっ刺さっていました(笑)
新作フォーミュラ1ですが、ぜひぜひ実機を味わってみて下さい。
作りの良さに圧倒されると思います♬