人生には様々な分岐点… 「ターニングポイント」がありますよね。大学入学に始まり就職、結婚。子どもが生まれて子育てが始まれば、それまでの自由な生き方を見直す必要に迫られるでしょう。「家族のために生きる自分」を真剣にイメージするタイミングだと思います。
転職や起業を経験すれば、さらに深いところまで自分を見つめ直すことになります。私は20代中盤で自分の事務所を興し、30歳手前で今の会社に転職しています。ほぼ一人親方で何もかも自分でやる癖が付いていましたから、初めての会社勤めで味わった「あらゆる動き出しの遅さ」には、随分とイライラさせられたものです。今やそんなペースにドップリですけどねぇ(汗)
パブリックな立場の変化は、多くの場合「経済的な変化」を伴います。リアルなお話をしちゃいますが、私自身、先ごろ肩書きが変化したお陰でお給料がごっそり減りました (・ω・`*)
転職のような大きなアクションと比べると微々たる変化であっても、雇われの身であればこういうことは起きます。こう見えて最近、少々鬱気味なんですよ。いやぁ… 本気で生き方変えなくちゃ(取り敢えず、ウーバーイーツと出前館は自粛します)
日本人の「平均収入」と「趣味」のバランス
朧気に求人・転職サイト「doda.jp」さんを見ていましたら、サイトに登録済みの40代ビジネスパーソンの平均年収について「男性が585万円」「女性が410万円」との記載がありました。えええ!! 男女の収入差ってこんなにも大きいのですか?? 理由はなんだ!? 役職に就くか否かの違いでしょうか??(或いは残業の有無)
ちなみに 私が本業で勤めている企業の唯一の美点が「お給料に男女の差別がない」ことなんです。その分、働き方にも区別がありませんけど(汗) ですから170万円の差はあり得ないと思います。何だか解せん。
20代での「プチ成功経験」で金銭感覚がおかしくなったままなのかもしれませんが、ぶっちゃけ、それほどお金には頓着してこなかった私です。だからこそ、極々一般的なサラリーマンとして、今こうして苦しんでいるわけですが… 苦しいからですよ!! 苦しいからこそ人は何かに「救済」を求めるのです。対象はぶっちゃけ人それぞれ、色々とありますよね?? 食べることだったり、お洒落をすることだったり、アイドルを推すことだったり、ペットを飼うことだったり。
私の場合はそれがたまたま「腕時計趣味」でした。地味にコストのかかる趣味ですしフツーのサラリーマンには不向きな趣味だったりしますが、その代わり私は他の贅沢とは縁がありません。クルマも所有していませんしお酒も飲まない。ギャンブルはもちろん、儲かるはずのない投資にも一切興味がない男です。他に散在もしなければ危ない橋も渡らない。だからこそ辛うじて腕時計なんぞに散在できるのです。いやホント、実際はギリギリも良いところですけどねぇ(笑)
例えば40代の男性サラリーマンならば、より高位の役職に就くことで大きく年収が伸びる可能性があります。今の時代「責任を負いたくない」と考える方が大多数を占めている… なんて調査もありましたが、昔の人間(私のこと)だって、責任は嫌いですよ??(笑) ただ漫然と「自分の番が回ってきた」と諦観し「家族のためにお給料を上げるべし」と嫌々受諾するのが人事の本質です。私の場合はそこに「お給料増えたら時計も買えるかなぁ~」なんて淡い希望をプラスして自分を納得させました。
「会社のために」という建前は存在しますし、雇われの身でそれを無視することはできません。ただ、自分がトップでもない会社のために本気で頑張れる人が何人いますか?? って話です (;´∀`)
それに比べ「自分と家族のため」ならば、死ぬ気で頑張れる人は少なくありません。そもそも会社のために頑張る必要なんてないのです。自分のお給料のために「肩書きがあったほうが有利」くらいに考えて、いつも通り働いていれば良いのです。「趣味に使えるお金を増やすために」でも構いません。目的が「趣味の充実」だったとしても、そのモチベーションが貢献に繋がるのであれば、他人に文句を言われる筋合いはなし。実際、趣味が充実している人の方が明らかに仕事ができますからね。
要は「仕事」と「趣味」のバランスを保つこと。そこさえ取り違えなければ「正しく趣味と向き合っている人」は企業にとっても有益な人材だと思います。
各世代の「平均年収」から算出した「無理なく買える腕時計のお値段」
根拠のある数字が出せるわけではありませんが、SNSを通じて自慢の高級腕時計を披露できる方なんて、ほんの一握りしか存在しないのですよ。例えば、数千万円の時計を逡巡せずに買える方が日本の成人年齢の30%を占めるというのならば、頭を抱えて自分の不甲斐なさを嘆くべきかもしれません。しかしながらこの不景気な日本という国で、そんな話は今まで聞いたこともないわけです。
実際、今の日本では富裕層と超富裕層を合わせても全体の「約2.5%」ですから「こんなにしょぼいオレが腕時計にかまけていても良いのか!?」なんて、世知辛く思い悩む必要はありません。「腕時計離れ」が叫ばれる日本においても腕時計着用率は「40%」を超えるそうですし、それを前提にすれば、大多数の時計は一般的な収入を得ている「普通の人の腕」に巻かれていることになるからです。まあ、その多くは「スマートウォッチ」なんですけどね!!(解せん!!)
当たり前のことですが、お金がなければ腕時計は買えません。趣味として無理なく手に入れることができる腕時計の「適正価格」とやらがあるとすれば、それは「一括で無理なく出せる範囲」で間違いないでしょう。買い切ってしまえば後顧の憂いもありませんから、精神的にも「出せる範囲の金額で時計を買う」が最もラクです。
ローンを組むことも可能ですが、その場合は完済時期までの「収入推移」をイメージする必要があります。これが甘いと後々地獄です。実際に私もこれで七転八倒させられました(泣)
それこそ安全なローン完済を目指すなら、月々幾らずつ返済するのか(できるのか)を希望的観測を省いて熟慮する必要があるでしょう。
ってなわけで今回は「doda.jp」の調べを元に、世代ごとの平均年収から「現金一括払い」と「60回無金利ローン」で考えた「無理なく買える腕時計」の価格帯や具体的なモデル例を挙げて参ります。すでに末期とは言え未だ「60回無金利で耐えているお店」も残っていますからね。現代社会の「象徴的なシステム」として比較したいと思います。
20代が無理なく買える腕時計
ではまず、20代の平均年収テーブルを見ていきましょう。
20代の平均年収(年代平均 352万円)
年齢 | 全体 | 男性 | 女性 |
---|---|---|---|
20歳 | 275万円 | 293万円 | 261万円 |
21歳 | 274万円 | 293万円 | 260万円 |
22歳 | 286万円 | 301万円 | 274万円 |
23歳 | 302万円 | 318万円 | 288万円 |
24歳 | 329万円 | 347万円 | 314万円 |
25歳 | 351万円 | 372万円 | 332万円 |
26歳 | 370万円 | 395万円 | 346万円 |
27歳 | 385万円 | 412万円 | 358万円 |
28歳 | 399万円 | 428万円 | 367万円 |
29歳 | 409万円 | 442万円 | 371万円 |
ゆとりなんてあるわけがない世代ですよね。ただ、お給料自体は後半に向けてぐ~んと上昇する傾向が強いですから、社会人1、2年目は安価な時計で我慢した方が良いかもしれません。3年目の離職率の高さを考えれば、最初から高価な腕時計を狙うべきではないでしょう。
会社内での自分の立場が安定し「やっていける!!」と手応えを感じ始めるのは27、28歳辺りでしょうか?? その頃なら多少の貯金ができているかもしれません。現金一括で購入するならこのタイミングでしょう。
「この会社にしばらく厄介になる」と覚悟を決めた段階で「ローン」を組んでも良いでしょう。年を経るごとに順調に給料が上がると仮定して「大物」を狙うのもあり。この先20年以上に渡る上昇曲線が約束されているわけですから「ローンを組むなら若いうちに」は、勤め人の大原則です (*´∀`*)
20代の現金一括払い
サラリーマンと言ってもピンキリ。私のようにショボいレガシーメディアであくせくする人もいれば、一流商社で最初から高額のサラリーを貰う人もいます。くっ!! 羨ましいですねぇ (´;ω;`)
ここでは年代の平均に則して「年収352万円」と仮定しますが、無理なく買えるのはその「10分の1の価格」ではないでしょうか?? 物足りませんか?? いやいや!! このクラスでも賢く探せばかなりの上物が狙えます。その一例がこちら。
オリス ダイバーズ 65(01 733 7707 4053-07 5 20 89)38万2800円
どうです?? クラシカルなデザインがたまらないですよね。実際、物足りなさなんて感じさせない時計だと思います。自動巻「Cal.733」パワーリザーブは38時間。ケース幅は40ミリとほんのり目立ちつつも使いやすい大きさ。10気圧の防水性があります。シティーユースならパーフェクトです。
20代のお給料でも狙えるブランドとして、オリスはかなりお薦めです。独立性の高い経営でぶれないモノ作りを続ける「どっしりしたメーカー」ですから、幾つになっても長く付き合っていただけると思います (*´∀`*)
20代の60回無金利ローン
月々幾らまでなら出せるか… ですよね?? ちなみに「ローンの恐ろしさ」はその「容赦のなさ」に尽きます。こちらの事情などお構いなしに、毎月お金を引き落としていくのですから。
ですから一度ローンを組んでしまうと、払い終わるまで心の片隅で「負債持ちであること」を意識し続けなければなりません。それを忘れて有り金全部を使い切る生活なんてした日にゃ… ブルブル。考えないようにしましょう。
この年収で60回無金利ローンを組むとしたら、私なら設定を「100万円」にしておきます。高級腕時計の喜びを存分に味わえる最初のゾーンですし、それくらいの苦しみなら享受する価値があります。ただ、早い人なら「結婚を考える歳」でもありますから、その辺りを考慮しつつ無理のないペースで払うことを考えると、毎月5年間「2万円以内」の支払いくらいが現実的ではないでしょうか。そうして「100万円」を支払うとこの辺りの腕時計に手が届きます。
オメガ シーマスター アクアテラ 150M(220.10.41.21.03.004)96万8000円
月々およそ「1万6100円」のお支払いで、オメガが誇る万能型ビジネスウォッチ「シーマスター アクアテラ」です。コーアクシャル マスター クロノメーター「Cal.8900」自動巻を搭載。ムーブメントの信頼性で言えば間違いなく世界最高でしょう。パワーリザーブは60時間です。
ケース幅は41ミリ。15気圧防水ですから天候を一切気にせず、365日気兼ねなく使える時計です。美しい仕上げのケース、キレのある針、印象に残るインデックスの造型。惚れ惚れするようなダイヤルが貴方の袖口を豊かにしてくれるでしょう。
30代が無理なく買える腕時計
ではまず、30代の平均年収テーブルを見ていきましょう。
30代の平均年収(年代平均 447万円)
年齢 | 全体 | 男性 | 女性 |
---|---|---|---|
30歳 | 416万円 | 453万円 | 371万円 |
31歳 | 428万円 | 465万円 | 379万円 |
32歳 | 435万円 | 476万円 | 379万円 |
33歳 | 445万円 | 491万円 | 381万円 |
34歳 | 447万円 | 492万円 | 384万円 |
35歳 | 457万円 | 506万円 | 388万円 |
36歳 | 462万円 | 516万円 | 388万円 |
37歳 | 474万円 | 530万円 | 394万円 |
38歳 | 477万円 | 536万円 | 397万円 |
39歳 | 486万円 | 550万円 | 396万円 |
20代と比較すれば経済的に随分と楽になる「30代」ですが、同時に結婚や育児で何かと出費がかさむのも30代の特徴です。ですから結局のところ出せるお金の限界点は20代の頃とそれほど変わらなかったりします。
男性は10年で100万円の上昇を見せますが、女性の上昇はたったの「25万円」。未だに時代遅れの企業が数多く存在する証左でしょうね。
30代が「現金一括払い」で狙うなら
給料が上がり始める年代ですが、出て行くお金もそこそこ嵩むんですよねぇ(汗) ですから余り無理をする必要はないと思うのですが、そこはそれ!! 頑張って働き続けるためにも「心の支え」は必要ですからね!! ってなわけで、現金一括部門はコチラをご用意しました。
ボーム&メルシエ リビエラ(10748)60万5000円
少しだけなら色気を出しても構わないでしょう。30代なんですもん(笑) と同時に、近場で「被らない時計」を選んでみました。大金を出すわけですから被ったら悔しいじゃないですか?? 万が一これで被ったら、逆に親友になるべき運命の相手として諦めましょう (*´∀`*)
39ミリの自動巻である「リビエラ」は特徴的な12角形のベゼルが持ち味のラグジュアリースポーツです。ラグスポ系のデザインをお持ちでないなら、中々に面白い候補だと思いますよ。ケースから違和感なく伸びるブレスレットが上品この上ないですねぇ。
スモーキーグレーのサファイアダイヤルから薄っすら覗くムーブメント、デイトディスクの様子が高級感満点です。ボーム&メルシエの時計は写真より実物の方が圧倒的に素敵ですから、興味のある方は是非「リビエラ」の実物を手に取ってみて下さい。ウットリしますよ (*´ω`*)
30代が「60回無金利ローン」で狙うなら
30代も後半になれば、運が良ければ「年収500万超え」です。特に根拠はありませんが… 無金利ローンなら「120~130万円」を狙っちゃいましょうか?? 所謂「上位ブランド」に選択肢が増える価格帯です。
グラスヒュッテ・オリジナル セネタ・エクセレンス(1-36-01-03-02-01)132万0000円
月々「2万2000円」のお支払いになります。そう、ここまで来ると憧れの「グラスヒュッテ・オリジナル」に手が届くんです。まだまだお若い30代には早いかもしれない。この渋み、このゆとりの味が解るにはあと10年は必要かもしれない… と思いつつも、若いからこそ触れて欲しい「ガチなドイツ時計」として「セネタ・エクセレンス」を選びました。
グラスヒュッテ3/4プレートで美しく仕上げられた自動巻を搭載。パワーリザーブは「100時間」。幅40ミリのケースは「5気圧防水」しかありませんから、ある程度は繊細なドレスウォッチとしての扱いが義務付けられますが、それを身に着けるための「入門用」として、長い人生をともに歩む「終生の相棒」として、自信を持ってお薦めしたいと思います。ローンを組む価値がありますよ (*´ω`*)
40代が無理なく買える腕時計
ではまず、40代の平均年収テーブルを見ていきましょう。
40代の平均年収(年代平均 511万円)
年齢 | 全体 | 男性 | 女性 |
---|---|---|---|
40歳 | 495万円 | 561万円 | 407万円 |
41歳 | 504万円 | 570万円 | 415万円 |
42歳 | 502万円 | 573万円 | 405万円 |
43歳 | 507万円 | 577万円 | 413万円 |
44歳 | 504万円 | 579万円 | 407万円 |
45歳 | 517万円 | 593万円 | 413万円 |
46歳 | 519万円 | 598万円 | 412万円 |
47歳 | 520万円 | 603万円 | 401万円 |
48歳 | 527万円 | 608万円 | 414万円 |
49歳 | 531万円 | 611万円 | 410万円 |
40代になると、例え同じ組織に属していても、個々人のお給料の差が如実に表面化してきます。若くしてエリートコースに乗った人はお給料もエリート。ちなみに私自身は天下御免の一般人コースでした(泣)
ですから、人によっては大きな違和感を感じる数字かもしれませんが、専門のメディアが調べたファクトはファクト。40代男性の平均年収「585万円」に基づくとして、私ならこの辺りの時計を狙います。
40代の現金一括払い
20、30代で貯金に明け暮れていたならば、ドカンと大盤振る舞いも良いでしょう。ですが実際のところ、家族持ちですと何かと出費が避けられない年代です。この先のことを考えると「自分しか楽しめない腕時計」に散在すること自体、気が咎める方も少なくないでしょう。
その辺りの条件を踏まえて、ここでは30代へのご提案と大差ない「70万円」の腕時計を提案させていただきます。いやいや、このクラスを嘗めてはいけません。探しようによっては生涯のバディに相応しい時計が幾らでも存在しますからね (*´∀`*)
グランドセイコー ヘリテージコレクション(SBGW291)69万3000円
シブいですね!! 1967年の名機「44GS」を現代的に再解釈した「44GS現代デザイン」。中でもSBGW291は、ケース径36.5ミリとコンパクトにまとまったデザインがクールな一本です。間違いないですね。間違いなく人生の終わりまで貴方を飽きさせず、最高のバディを務めてくれるでしょう。
手巻きの機械式「9S64」は平均日差+5秒~-3秒を誇るワールドクラスのムーブメントです。パワーリザーブだって72時間もあります。
個人的な感想ですが、40代のGSって何か良いんです。職場によってはロレックスなんかが周りに増え始める年代ですが、そこに敢えての「手巻きGS」。その佇まいから上役のウケも抜群に良い時計ではないでしょうか?? 組織で「さらに上」を狙う貴方へ (*´ω`*)
40代の60回無金利ローン
60回という、実質的に最長のローンを無理なく組める最後の世代です。50代になるとローンを組むのが怖くなってくるんですよ。自分の年齢やそこから来る身体の衰えが、この先の収入を不安にさせるからです。若いって… 素晴らしい!!
40代の比較的安定した収入状態であれば、ローンの支払いで汲々とすることも少ないでしょう。となるとかなり心理的負担を抑えた状態で、余裕を持った「大台超え」が可能です。
ジャガー・ルクルト マスター・コントロール デイト(Q4018420)148万7200円
如何でしょうか?? 150万円で設定してみましたが、これですと月々「2万5000円」の支払いになります。3万円いかない… のがミソです。月々3万円の心理的負担は馬鹿になりませんからね (;´∀`)
こちらはジャガー・ルクルトの定番ドレスウォッチ「マスター・コントロール」。5気圧防水のケースは標準的な幅40ミリで「時計サイズの時代変化」に翻弄されることもありません。デザイン的にも流行り廃りを越えた存在です。ジャガー・ルクルトのデザインはどこか懐かしく、袖口に上品さを加えてくれるでしょう。ジャガー・ルクルト製「Cal.899」搭載。パワーリザーブは70時間。「最初のジャガー・ルクルト」としても熱烈にお薦めできます。
実際150万円も出せば、このように相当満足度の高い時計が手に入るようになります。中古に視線を落とせば相当な大物(雲上すらも!!)視野に入ってきますしね。
50代が無理なく買える腕時計
ではまず、50代以上の平均年収テーブルを見ていきましょう。
50代以上の平均年収(年代平均 607万円)
年齢 | 全体 | 男性 | 女性 |
---|---|---|---|
50歳 | 546万円 | 624万円 | 422万円 |
51歳 | 559万円 | 636万円 | 424万円 |
52歳 | 581万円 | 659万円 | 440万円 |
53歳 | 588万円 | 668万円 | 432万円 |
54歳 | 613万円 | 699万円 | 426万円 |
55歳 | 615万円 | 686万円 | 431万円 |
56歳 | 634万円 | 706万円 | 434万円 |
57歳 | 643万円 | 712万円 | 432万円 |
58歳 | 675万円 | 727万円 | 476万円 |
59歳 | 727万円 | 771万円 | 493万円 |
60歳 | 702万円 | 736万円 | 510万円 |
61歳 | 593万円 | 620万円 | 427万円 |
62歳 | 602万円 | 634万円 | 394万円 |
63歳 | 588万円 | 614万円 | 406万円 |
64歳 | 563万円 | 586万円 | 377万円 |
65歳 | 534万円 | 553万円 | 377万円 |
会社勤め50代の年収は「出世コース」に乗れたか否かで天と地の差が生まれます。この収入を見る限り、そこそこ頑張ってきた人物がイメージされますが、例えば私が所属する組織ですと、役員にでもならない限りお給料の最高到達点は「57歳」です。この表の人物は役員級なのかも??
50代の現金一括払い
現時点で人生のステップがどの辺りかによって大きく条件が変わりますが、子育てが一段落した方ならば、収入自体は過去最高なわけですし高額を狙っても良いでしょう。この歳までくれば何を着けていたって誰にも文句は言われなくなりますが、同時に、未だ現役の社会人であることを忘れてはなりません。常に「誰かに見られている」意識が大切です。そして、ここに来てようやく現金一括の「100万円台」が狙えるようになります。
グランドセイコー エレガンスコレクション(SBGK009)103万4000円
ワタクシが今、個人的に欲しいGSです。銀座並木のブティックで実物を拝見しましたが写真の数倍、シックで美しい時計でした。一切の嫌味がなく、反面、隠しきれない色気が漏れている。老いを自覚しつつ、未だ現役としての情熱を持ち続ける「50代」。中でも、確固たる責任のある立場の方に使って欲しい「SBGK009」です。
「SBGK009」にはパワーリザーブインジケーターを備えた手巻きムーブメント「Cal.9S63」が搭載されています。日差は+5秒~-3秒。39ミリのケース幅は大き過ぎず小さ過ぎず、GSの美麗をその存在感とともに味わうことができるでしょう。「ドーフィン針信者」の方にもお薦めです (*´∀`*)
50代の60回無金利ローン
いつまで現在の収入が維持されるのか、その辺りをよ~く見極めてローンを組みましょう。若い頃と違い、この辺りの年齢で組むローンは腕時計でなくても全てが「ギャンブル」。ローンで身動きが取れない50代なんて悲し過ぎますから、私としては「現金一括で買える範囲の時計」で我慢するのが一番だと思いますが…「何が何でも!!」と仰るなら止めません。ええ、止めませんとも!!
ヴァシュロン・コンスタンタン パトリモニー マニュアルワインディング(81180/000R-9159)327万8000円
思い切って「300万円」を設定するつもりでしたが、足が出ました(笑)頭金を入れて月々「5万円」のお支払いに整えましょう。それでもこれは… 思ったよりキツいかもしれない(笑)
本企画の最後に選んだのはヴァシュロン・コンスタンタン、手巻きの「パトリモニー」です。ケース幅は40ミリ。欧州の現代的なドレスウォッチの基本サイズです。特筆すべきは厚さが「7ミリもない」点。薄い時計はスーツとの相性が抜群ですから、ストレスなく使っていただけると思います。
ここでは敢えてゴールドを選択しましたが、50代ですもん。役員級の方も沢山おられるでしょうから、正直「このくらいゴージャス」で決めても構わないでしょう。そこはヴァシュロンですからね。こんなに上品なゴールドがありますか?? って話です。
3気圧しかありませんから扱いには慎重さが必要です。ただ、オフィスで裁量を発揮できる50代なら問題ないでしょう。上質なスーツと併せて、ビシッと決めて下さいね (*´ω`*)
最後に… 年代なんて単なる目安。それぞれで無理のない時計を楽しみましょう!!
各年代で気合の入った腕時計を一本づつ買うとすれば、こんな感じだと思います。人気のロレックスにも言及したいところですが… 売ってないものは薦めても意味がありません (;´Д`)
さて、ビジネスパーソンをイメージしたからかもしれませんが、ドレス(ビジネス)ウォッチ中心になってしまいました(笑) 各年代でかなり無理を強いた価格設定を行いましたし、それならビジネスパーソンの戦場である「職場」で最高の自分になれる時計をイメージして選んだつもりです。とは言えローンは「麻薬」ですから、組むなら取り返しが効くように「若いうちから」にしましょう (;´∀`)
腕時計には装着者の心根を映す鏡のような性質があります。上昇志向の強い人は新しい時計を追いかけがちですし、自らの見られ方を戦略的に強化したい人は「有名ブランド」に固執しがちです。もちろんそれらが悪いわけではありません。腕時計が常に装着者とともに併走し続ける存在である以上、装着者のパーソナリティーや思考は必ず反映されます。それだけのことです。
ここに「100万円」があったとします。
躊躇なく100万円の時計を買う人もいれば20万円の時計を5本買うことに喜びを見出す人もいるでしょう。私は完全に後者ですね。
100万円の時計を買えば、周囲から「おおスゴい!!」と誉めそやされるかもしれません。高い時計を着けていればアチコチで「良い時計をしてますね!!」と言われることは確かにあります。翻って20万円の時計にそこまでの反応は望めません。リリース直後の完全新作ならば「お!? 新しいヤツじゃん!!」と反応してもらえるかもしれませんが… まあ、それくらいです。こんな風に書くと「やっぱり100万円の時計が良いな」と思われるかもしれませんが、万が一その発露が「承認欲求」によるものだとしたら、そんな買い物は止めた方が賢明です。
「腕時計の承認欲求」… 要するに「ドヤりたい」を目的に腕時計を購入すれば、多くの場合「手痛い失敗」を招きます。早々に手放すことになるかもしれませんね。
「アイツに勝ちたい」みたいな攻撃的な理由も愚の骨頂です。例えば、20代の若さであれば仕方がないかもしれません。人間の本質的な価値を計る「人生のモノサシ」ができあがるのはまだまだ先ですし、記号化された「格付け」に頼るのも致し方ないところです。
ですが、分別を知る年代の方が「腕時計でドヤる」のを見るのは、正直辛いものがあります。そもそも「お金を持っているから偉い」みたいな価値観は年齢とともに薄れますしね。むしろ50歳を過ぎて「高価な目立つ時計が恥ずかしい」と思えないのであれば大問題です。組織人なら尚更。
今回は高価な時計のシンボルとして「100万円」を連呼させていただきましたが、実際はすでに「100万円如きでは高級とは呼べない」時代に突入しています。ただ、腕時計の価格上昇に比してお給料の上昇はほとんどありませんし、私のような庶民の感覚で「100万円」は、未だに高級腕時計の価格帯とし燦然と光り輝いています。
「〇〇歳ならこのクラスの腕時計を買え!!」みたいな無責任な見出しが踊るメディアも少なくありません。ただ、あんな下らないものに迎合する必要は一切ありませんからね。無理のない範囲内で探したって、この世には素晴らしい腕時計が幾らでも存在するからです。
長く楽しく腕時計と付き合うためには高度な「自制心」が必要です。目の前に現れた時計にいちいち反応していたら、あっと言う間に破産しちゃいますからね。例えば「煌びやかなSNSに翻弄されない」「無駄に誰かをライバル視しない」… これらを徹底するだけでも腕時計はとても軽やかに楽しめる趣味になります。各年代でそれぞれの収入と相談しながら「生活のゆとり部分」を利用して続ける限り、腕時計趣味自体は決して「富豪の特権ではない」のです (*´∀`*)
ご意見・ご感想
コメント一覧 (4件)
三十台前半(年収400万)でサブマリーナを並行店にて現金一括で買いました。
かなり無理をして買いましたが、今だと金額的な問題で買わないと思うので勢いで買って良かったなと思いました。
やっぱりド定番だけあって飽きませんし、バンドの選択肢もたくさんあって楽しいです。
ちなみに今まで一度しかサブマリーナだと気付かれた事はありませんので、ドヤり目的で購入はおすすめしません(笑)
おそらく似たデザインの時計がたくさんあるからではないでしょうか?
先日初めてのオーバーホールをしたのですが、高すぎてビックリでした。
きっと好きじゃなくて持っているものであれば手放す事も考えたと思います。
ののさま。コメントありがとうございます♬
私にも若い頃に無理をして買ったものが多々ありますが、腕時計は特別です。
ずっと手に入れたときの感動を覚えていますし、手放そうという気になりません。
傍らにあるのが当たり前みたいな存在だからです。
「ド定番」を選ぶ心情もよく解ります。失敗も怖いですし。
若い頃はドヤっても良いと思いますよ??
10年後に振り返って「あちゃー」と思い返すまでがセット(笑)
それもまた楽しいですから。
オーバーホールは確かに高価ですよね。
でも「そうまでして使い続けたいか??」を改めて考え直すタイミングとしては大切なポイントだと思います。
サブマリーナと一緒にこの先も歩んでくださいね(*´ω`*)
“要は「仕事」と「趣味」のバランスを保つこと”
まさにおっしゃる通りだと思います。
無理のない腕時計ライフをエンジョイしていきたいですね…!
今回の記事も大変楽しく拝読しました。いつもありがとうございます。
バルチック、プリズミックの詳細レビューも楽しみにしています()
シチズンの民さま。コメントありがとうございます♬
私の周りでは趣味にも一生懸命の方ほど、明らかに仕事ができるんですよ。
趣味の楽しみを燃料に頑張れるのもあるでしょうし、気分転換がメンタルに良い影響を与えている面もあると思います。
実際、前向きになれる趣味は人生を豊かにしますが、腕時計趣味のネックはお金が掛かること(汗)
ただ、身の丈を振り返る「心のゆとり」さえあれば、無理のない楽しみ方も十分に可能だと思います。
ってなわけで今回は、老婆心丸出しの記事を書かせていただきました。
細々と購入が続いて追いついていませんが、プリズミックのレビューも必ず書きますね (;´∀`)