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夏の「タンク」はNATOで使おう!!(ソーラービート WSTA0059)

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先日購入したカルティエ「タンク マスト ソーラービート(WSTA0059)」に標準装備されているのは、リンゴの廃棄物から作られたSDGsな人工皮革製ストラップ。天然皮革にしか見えない素晴らしい質感の再現度で、世界の名品たる「タンク マスト」に相応しい上品さを備えています。耐久性などはこれから使ってみないと判断できませんが、天然皮革同様に考えるなら、夏場の使用で早々に痛めてしまうのではないかという心配は拭えません。

ただ、私の中の「タンク マスト」「レザーのオーソドックスなストラップで使うべき時計だ」というイメージが根強く、別のストラップに交換するにしても、汗対策がなされたレザーってことになるのかなぁ~と、ぼんやりと考えていました。予約から5カ月、入手までに妄想する時間は存分にありましたからねぇ(;´∀`)

てなワケで、モレラート辺りでインスタントでリリース可能な「クリッカー仕様」のレザーストラップを何本か入手して、取っ替え引っ替えしてやろうと目論んでいたのですが…やはり、実物が目の前にあるのは違います。幾らでもイメージが広がるのですから(*´∀`)

クラシックもクラシックな「タンク マスト」なのですが、この「33.7ミリ x 25.5ミリ」の小さなボディに隠し絵のように仕込まれた「遊び要素」に気が付くには、実物と目の前で真摯に対峙するしかありません。

それら遊び要素は「タンク マスト」の可能性の幅そのものだと思います。標準装備のストラップは十分に素晴らしく、それだけで「お宝」のような逸品です。しかしそれが、所詮は楽しみ方の「起点」でしかないと、目の前の「タンク マスト」が語りかけてくるのです。雄弁だ…オシャベリさんだぜぇタンクさん!!

とはいえ「タンク マスト」さんの言語を正しく理解するには、まだまだ時間が掛かりそうな私。ならば!!と、タンキストの先輩諸兄(姉)のアイデアを参考にすることにしました。

検索すると予想外のコーディネートが出るわ出るわ(笑)「タンク マスト」の無限の可能性というか、懐の深い世界観に目眩を覚えました。特に思い思いの「NATOストラップ」を組み合わせて使うタンキストの皆さんのアイデアには脱帽。そしてそこには、明確な一つの「正解」が隠されていました。

そもそも事前に私は「タンク マストにNATOストラップはどやねん??」と考えていました。ドレッシーな「タンク マスト」のアウトラインは、NATOのようなカジュアルなテイストを拒絶するのではないかと危惧していたからです。

それは完全な見込み違いでした。考えてみれば、ラグ幅とケース幅がほぼ同一と言っても良い「タンク マスト」なら、NATOストラップの永遠に続くと思える「直線」を受け止めることなど、造作もないことなのです。いやむしろ、NATOを噛ませる最強の組み合わせは「タンク マスト」にあるのではないかとすら思えます。

シンプルなナイロン製のNATOはもちろん、レザーやパーロンも何でも来い!!って感じの「タンク マスト」さん。これはもう、自分でもチャレンジしてみるしかないでしょう(*´∀`)

ってなワケで、そそくさと標準のストラップを外します。簡単リリースのクリッカー仕様は便利過ぎですが、それでもラグに傷を付けないように注意が必要です。

一家にひとつ「バネ棒セット」(笑)

クリッカー付きバネ棒はストラップと一体化されていますので、ラグ幅に応じたバネ棒を用意してやる必要があります。このようなバネ棒セットを用意しておけば、急に「NATO化したい!!」と思い付いた時にも安心ですね(そんな人いないって??)

ホントに便利なクリッカー

お陰さまであっという間にストラップが外れました。標準のリンゴレザーは大切に取っておきます。冬に会おう!!

19ミリとはまた厄介な(;´∀`)

おっと奇数かぁ…ラグ幅のミリ数は奇数か偶数かで、後々の選択肢が変わるんですよねぇ~(;´Д`)

バネ棒装着!!

バネ棒を潜り込ませるガイドの役目をする溝が、ラグの裏側に刻まれているので、不慣れな方でも比較的容易に作業できるはずです。できなかったら私にご一報を(笑)

手持ちのNATO(18ミリ)を通しました

ナニコレ!?めっちゃ良いんですけど(*´∀`)

何という完成度。NATOって普通はどこぞに「しっくりこない部分」を残すものなのですが…何というスタイリング、何という一体感!!

シンプルなナイロン製のNATOですが、グレイッシュオリーブがめちゃめちゃ品良く合わさってくれました。

装着時のバランスが変化!!

NATOを合わせることで多少は膨らんだ印象になります。しかし、この「タンク マスト ソーラービート」はそもそもがLMサイズ。男性にとってはかなり小ぶりでしたので、NATO化されたこれくらいの大きさの方が、総じて収まりは良いかもしれません。

こんなに愉快な時計だとは!!

NATO化することで、猫を被っていたとも言える上品さが多少砕けて、いい感じで「茶目っ気」が出たように思います。かつては「節操なくNATO化する男」の異名(?)を取った私ですが、NATO化で「魅惑の変身」を遂げた時計の中では、間違いなく一番衝撃を受けています。面白すぎるなぁ「タンク マスト」(*´∀`)

以前にも書いたことですが、NATO化するメリットとデメリットは等しい場合が多いと思います。NATO化による見た目の高級感の低下は、そのままカジュアルな使い勝手の良さに繋がります。高級時計をワザワザ安っぽくするNATOを嫌う人は少なくありませんが、どんな時計に対しても、その「可能性を引き出す」きっかけになるのが「NATOストラップ」なのです。

購入直後には、さて…「どんな服装なら合わせられるのだろう??」と考え込んでしまった私ですが、NATO化された姿は、標準状態の「タンク マスト」とは異なる、全く別種の魅力を湛えるものでした。ただ単にNATOに着替えさせただけなんやけどなぁ…ほとんどメタモルフォーゼやん!?これってカフカやん!?

まさかNATO化するだけで、こんなに別の魅力が引き出せるとは思ってもいませんでしたが、今の季節感もあってか、何となく「麗しい女性の浴衣姿」を連想した私。花火大会に行く待ち合わせに遅れてきた彼女が「キュートな浴衣姿」だった時の「ドキッ!!」…アレですよ!!男なら誰しも、過去に一度は経験しているのではないでしょうか??

そんな甘酸っぱい記憶すらも呼び起こす「タンク マスト」さんのNATO姿なのでした(*´∀`)

ついでに、もっと変わった柄のNATOはないかいなぁ~と探してみたら、そういえばこんなのも持ってました。

迷彩柄(笑)

いやコレ、意外と良いかもしれんぞ(笑)

コレがイケるってことは…大阪のオバチャンが大好きな「ヒョウ柄」なんかもアリなのでは??(笑)

まさに「夏」のイメージが強いNATOストラップですが、見た目以上に「夏向き」の機能があることはご存知でしょうか??

それは「汗対策」。特に「タンク マスト」のように「日常生活防水」しか持たない時計を夏場に使用する際は、ケースバックを汗ばんだ肌から遠ざけるNATOの仕様が実に心強いんですよねぇ(*´∀`)

ってなワケで本日はここまで。珍しく比較的短くまとめさせて頂きましたぁ(*´∀`)

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