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委託販売を活用して腕時計コレクションを「最適化」しよう

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オークションではなく、固定の価格で販売委託しておいた時計が、ありがたいことに23本売れました。そもそも大した高級時計を出したワケではありませんでしたが、結論から言いますと売上的には予想以上の「惨敗」でした。くっ!世の中甘くないぜ!

「100本越え」の前にとにかく所有本数を減らしたかった私。全く使ってない時計を朽ちるままにしておくのも罪深い話ですし、正直「幾らで売れても構わない」と殊勝に考えていました。そう、最初は…(;´∀`)

ところが、いざ出品の段になると、買ったときの価格やなんかが思い出されて、妙な欲が出て参ります。そんなこんなで「少しだけ高めに設定してやろう」なんて小賢しいマネをしてしまったのです。

すると…いやはや、売れない売れない(笑)

待てど暮らせどなんのリアクションも帰ってこない。何度も再出品という形になると、さすがに忍びない気持ちになってきます。いつまでたっても芽が出ないアイドルのマネージャーさんって、こんな気持なのかも(;´∀`)

そこで、すべての時計を設定価格から「3割~4割引き」で再設定してみました。出血大サービスってヤツです。そうしたらようやく半年近くの時間をかけて、全ての時計に買い手が付きました。嬉しいのか嬉しくないのか微妙な心理です(汗)

手数料を省くと、それはそれは悲しい金額が振り込まれてきました。それにしても、例えば「Sector」の時計なんかは、あまりの売れなさに「やっぱり今更コイツじゃダメなのかぁ~」なんて一時は諦めてたワケです。昔々にとても流行ったモデルでしたが、今の感覚で見ると時代錯誤感バリバリなのは明らか…「そりゃぁ~誰も要らんやろ」ってな感じでした。

最初の設定価格だとさっぱりでしたが、それでも3割引いた途端に買い手が見つかったということは、この時計の現在の価値はその辺りということなのでしょう。そしてそのくらいの安さなら、買ってもいいかなと考える層がそれなりに存在するということでもあります。そういった「せめぎ合い」をどう見定めるか…委託販売の妙はそこら辺にありそうです。

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 売れた時計の内訳ですが、23本中の17本が若い頃に集めた「G-SHOCK」でした。ソーラーでもなく電波でもなく、ほとんどがただのクオーツモデル。ですので、満額で売れたとしてもたかが知れているのです。

ですが、所有の記憶すら怪しくなるくらいの期間、箱にしまいっぱなしで「完全な電池切れ」だったにも関わらず、何の問題もなく取引できたことには少々驚きました。古いモデルでもG-SHOCKなら電池さえ入れれば必ず動き出す…中古市場における、G-SHOCKのタフさに対する高い信頼度の証左かもしれません。ちなみに同じく電池切れだったSectorには、電池を入れなおしての動作確認が求められました。何じゃこの扱いの違いは(笑)

G-SHOCKをこれだけ一挙に手放せば、何やら「G-SHOCKとの決別」を意図したみたいに思われるかもしれませんが、それはむしろ逆だったりします。

出番がなくなって久しい可愛そうなヤツらには新しいご主人さまを見つけてやって、私は最近出てきた新しいモデルを買おうかなぁ~と。つまり、新しく買おうにも時計の箱を収納する場所(主にベッドの下なのです)がないので、一旦ごっそり売り払って、新しく買った腕時計の「箱置き場」を先に作ろう…ってな目論見なのでした。

「G-SHOCKを売り払って新しいG-SHOCKを買う」…一見、もの凄く無駄な行為に感じますが、ちゃんとした意図はあります。それは一種の「最適化」です。

売り払ったG-SHOCKたちですが、そのほとんどが1990年代後半から2000年代前半に購入したモデルでした。「DW-6000系」や初期の「MT-G」などなど。

10年前くらいまでなら私もまだ若かったので「チャンスがあればまだまだ…」という気持ちでした。目に見える場所にG-SHOCKたちを飾っては、その美麗を楽しんでいたのです。しかし近年はさすがに「これはもうノーチャンスかな?」と思うように(;´Д`)

つまり、若い頃に集めたG-SHOCKを今の初老な私に合わせて買いなおす。それが私の考える「コレクションの最適化」なのですが…正直、誰にも理解されません(;´∀`)

手放すとしてその手段は…と考えて数年、手放すG-SHOCKはどれにしようと悩んで数年。もたもたグダグダしているうちに時は行き過ぎ…ようやく昨年の夏の終りに一念発起して、とある委託販売のサイトに登録しました。この時点では「登録したら勝手に売れていくんやろ?」と安直に考えていましたが、いやぁ~中々に面倒な道行きでした。「なぜ売れないのか?」を考える頭も必要ですし、一度に登録した本数も正直多すぎた。その辺を反省点にして、次からはもう少し小分けに登録していければと思います。

で…処分が完了した後、現時点で何本の腕時計を所有しているのかというと…全部引っ張り出して数えるのも面倒なのでアレですが、ザクッと70本くらいだと思います。こんな答え方しか出来ない時点でコレクターとしては誠にけしからんワケですが、いずれはこのブログをうまく利用して、一覧できるようにしたいと思います。例えば「コレクション」という名のカテゴリーで括るとか…そんな感じです。なんかそれも途方も無い仕事になりそうなんですが…(;´∀`)

委託販売で腕時計を売る…貴重な体験をさせていただきました。使わなくなった腕時計を新たなユーザーさんの元に届けるという「有意義な行為」の仲立ちをして下さるのですから、多少の手数料が発生しても利用する価値は十分にあると思いました。思いのほか情が移っていると感じた時計もありましたが、そういう時計ほど丁寧な梱包で送り出したくなりましたし「向こうでも可愛がってもらえよ!」なんて気持ちも湧いてきたのです。仔猫を里親に出す…まさにそんな感じです。

「もしかしたら、この時計もいずれは人手に渡るかもしれない」そんな風に思うと、普段の使い方も変わってきそうです。

私は元々がかなり慎重に腕時計を扱うタイプの人間なので、どの時計を中古販売に出しても、傷だらけってことは少ないと思いますが、こうやって委託販売で「次のオーナーさん」の顔が何となく散らつくようになると、余計に大切にしなくちゃなぁ~と思ったりしました。以前、日本の中古市場には状態の良い腕時計が多く、世界中のコレクターから注目されていると聞いたことがありますが、きっと私と同じような考え方の愛好家さんが多数いらっしゃるからだと思います。「モノを大切にする心が紡ぐ、魅力的な中古市場」…まさに日本人って感じですね!(*´∀`*)

※今回は売ってしまった時計のお話なので、珍しいことにブツの写真が一枚もありません。腕時計の写真を残すっていう「文化」が私の中にできたこと自体がここ数年の話なので、古い時計の写真がないのは当然なのですが…やっぱり写真がないと締まりませんねぇ(;´∀`)

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