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服装の変化が腕時計に与える影響について

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東京に転勤になって「通勤服」が変化しました。大阪ではこの時期、ブルージーンズに丸首セーター、革のライダースってな感じのラフな冬装束で働いていた私ですが、東京本社ではそういうワケにもいかなくなってしまって(;´∀`)

理由は幾つかありますが…客観的に見て今の肩書きでその格好はマズかろう…そんな風に自分自身が反省したというのは大きいと思います。そもそもドレスコードの厳しい会社ではありませんが、ここ東京本社では大阪では受けなかった「無形の圧力」を感じたのです。言葉に置き換えると「おまえ、いい加減にちゃんとしろよ!」みたいな感じでしょうか(;´Д`)

  そんなこんなで、着任当初から私的にはかなりまともなビジネスカジュアルな服装で通勤することになりました。僅か1カ月で「やらかし案件」の処理もあったりして、「いざって時にすぐさま(偉いさんに)謝罪に行ける服装って、ホンマ大事やなぁ」と改めて思ったりしたわけです。

しかしアレですね。長年、底の硬い革靴なんてほとんど履いてこなかった私。通勤途中の歩行すらも一苦労です。皆さん、よくこんな歩きにくい靴で頑張っていらっしゃる…心から尊敬申し上げます。

そして通勤の際の服装が変わってその影響をモロに受けたのが「ウィークデーに使う腕時計たち」でした。想像以上に選択の制限を受ける羽目になったのです。

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フルメタルG-SHOCK(GMW-B5000GD-9JF)がアウト

まず最初に、G-SHOCKの類が使えなくなりました。私が所持しているG-SHOCKに限った話ですから一般論化するのは間違いですが、試しに着けてみるとビジネスシャツの袖口に物凄い違和感。あれ?(;´Д`)

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(間違いなくカッコいい時計なのですがねぇ)

「あぁ…これはアカンやつやわ」そんなため息が出ちゃう感じでした。特に「フルメタルG」は総ゴールドということもあって見るからにアウト。デザインは古典とも言えるスクエアモデルの系譜。G-SHOCKの中ではダントツでおとなしい部類ですし、外し加減次第では案外イケると思ったのですがねぇ…(せめてシルバーカラーのモデルにしておけばよかったのにとか…ハイ、思いました)

BR03ダイバー(BR03-92 Diver)がアウト

溺愛といってもいいくらいに私の大好きなベルロス。これも現状ではビジネスシャツとの相性が悪すぎて使えなくなっています。

まず、厚みがあるので袖口に収まらないのが一つ。そして幅広のラバーベルトが何をどうしてもシャツスタイルとフィットしない視覚的な問題が一つ。

これはもしかしたら、袖口を上げる季節になればどうにか使えるようになるかもしれません。

半袖なら我軍最強なんですがねぇ~

その頃には上質なNATOを探して換装してやりたいと思います。おっ!夏の楽しみができちゃったかも!

エンジニア ハイドロカーボン セラミックXV(DM2136A-PCJ-BK)がアウト

これも「アクの強さ」が魅力の時計ですが、ビジネスシャツの袖口には、まさにその強すぎる独特の存在感が邪魔になります。

トリチウムガスを封入したマイクロガスライトが形作る「12、3、6、9」のアラビアインデックスも絶妙にビジネスシーンから外れているように思えます。これまで、そんな風に感じたことなんて一度もなかったのですが…

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カジュアルな服装ならこんなに心躍る時計もないのですが…


ビジネスで使用する場合、ボールというブランドの作る時計がまとう独特のポップなテイストが、ともすると軽薄に転じてしまうのかもしれません。何となくですがその辺が気になるのです。

ストラップを変えるなどすれば多少は汎用性が広がる可能性もありますが、このハイドロカーボン…実は致命的にNATOが似合わないのです。レザーストラップとの相性も怪しい。ラグが長すぎるため、特にNATOはフィットさせづらいんですよ…何か打開策があれば、是非とも教えて下さい(ミラネーゼ化?…いやぁ~)

ダイバーズ全体がほんのりアウト

「あぁ…そうなっちゃうのか」と感じたのがダイバーズ時計。BR03ダイバーもハイドロカーボンもそうですが、私の中に漠然と存在したビジネスマンの理想的なイデアと、ダイバーズの特徴的な「カウントアップベゼル」が何となく相容れないような気がしています。

久しぶりに…っていうかほとんど経験のなかった「毎日ビジネスシャツを着る」という新しい習慣を身に着ける最中に、腕時計の袖口における収まり具合が気になってしょうがない現在。特に目立つパーツであるダイバーズのベゼルに対して、視覚的に言いようのない違和感を感じるのです。私は基本的に「ダイバーズ好き」ですから、これにはホトホト困り果てています。近年、幅の狭いカウントアップベゼルを装備したダイバーズの評判が良いようですが、もしかしたら…そういうことなのかもしれませんね。

と考えると、やはりROLEXのサブマリーナ辺りはさすがなのかもしれません。ダイバーズの原型ともいうべき存在でありながら、ビジネスシーンであれだけ多くの人の袖口を違和感なく彩っているのですから、人気だけではないその懐の広さが伺いしれます。

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サブマリーナテイストだけは「ビジネスでもOK!!」みたいな既成事実が出来上がってますよねぇ(笑)

服装の変化が腕時計に与える影響

東京本社勤めになる以前の私は、週5の勤務日のほぼ全てを「ジーンズ着用」で通しました。誰かにツッコまれることもなく、概ね内勤だったこともあって「自分はまぁええやろ」と勝手に決めつけていたのです。

それが現在、そんな感じの「ゆるい格好」で過ごせるのは多くて「週2日」です。つまり土日限定になったわけです。

ここ数年、特に服装のシンプル化が進んでいた私。自分の外見を一種の記号に考えることで、そこに差し込まれるグッズの存在感を邪魔することなく使いこなそう…偉そうに言えばそれがポリシーでした。

モノトーンを基調にしたコーディネートで自分自身を記号にしてしまえば、真っ白なキャンバスに最初の一色を置いたときの鮮烈さそのままに、どんな個性の腕時計でもそれなりに着けこなせると考えたのです。

しかし、ここから数年はそんな「自由な日」は週にたったの2日です。ビジネスシャツが似合わないタイプの時計にしてみれば、これまで7回の着用機会で回していたルーレットが、わずか2回の機会に(;´Д`)

特に私のような「捻った系腕時計の愛好者」からすれば、手持ちが多ければ多いほど「利用機会の損失」を被る羽目になるのです。これって文字通り「持ち腐れ」ってやつじゃないですか?

幾ら何でも、働き方を私個人が勝手に改革するワケにもいきません。となると週に5日の勤務日に、いかにして個性派の腕時計たちに活躍の場を作ってやるか…そこのところを真剣に考えていく必要がありそうです。

それはストラップやブレスの交換による「腕時計からの歩み寄り」なのか、遊び心のあるカジュアル寄りのシャツなどでコーディネートをソフィスティケートする「服装からの歩み寄り」なのか、今はまだハッキリしません。

コートやセーターが不要になれば、シャツとジャケットのみの、腕時計と服装の相性にとってシビアな季節がやってきます。その頃までに何らかの打開策を見つけ出して、不毛な悩みから脱出したいものですね。

ビジネスシャツによく似合うダイバーズを探して、試しに買ってみるってのもアリじゃないですかね?えっ?解決になってないって?(;´∀`)

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ご意見・ご感想

コメント一覧 (2件)

  • 砂布巾さん
    かなり過去記事へのコメント失礼します。
    エンジニアの件にて、7-8年前に初めて腕時計を買おうと新宿の某時計専門店BIさんに行った時のことを思い出しました。
    当時、第一候補はアクアレーサー(クオーツ)、第二候補はエンジニア(機械式)、両方取り扱っているBIさんを訪問、まずはアクアレーサーを見せてもらいました。初めての腕時計であることをお伝えし、アクアレーサー(クオーツ)を試着させてもらい、”よし買おうか”というときに、タグホイヤー買うなら機械式がいいと店員さんからまさか反対にあうという(笑)。そのあとエンジニア(機械式)を見せてもらったものの、ちょっとイメージと違って退店。たしか、しっくりこないなら買わないほうがいいですよとその店員さんはおっしゃっていました。BIの店員さんの腕時計へのひとかたならぬ情熱を感じたことを、ふと思い出しました。十数万の売上を目前に・・・フツーの営業にはできないよなあ。
    ちなみに、今年、BIさんで腕時計買いました。(タグホイヤーでもボールウォッチでもないですが)
    なーんてことを思い出しました。

  • 黒海月さま。
    いえいえ、ナンボでも昔の恥ずかしい記事をイジってやって下さい(笑)
    BIさん。今まさにお世話になってます。本当にいいお店だと思います。店員さんが楽しい方ばかりで、1時間くらいはあっという間に過ぎてしまいます。
    店員さん個人個人のポリシーがバラバラというのも面白くて、私が手に取った時計に数人が異なる意見をぶつけてきたときは、なぜか私が仲介役に(笑)まぁそれくらい熱い感じでした。
    恐らくは、高級腕時計購入というハレの体験を、大切に考えてくれているお店なのだと思います。
    大阪ですと心斎橋のOMさんもそんな感じのお店でしたね。
    反対に「何でもいいから買わせとけ!!」みたいなお店は敬遠しちゃいますよね(汗)
    今のアクアレーサー、妙に色気があります。っていうか最近のホイヤーはすごく面白いです。完全復活してます(今日も新宿で見てきました)

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