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Amazon「アレクサ」に腕時計を選ばせてみたら

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昨年10月から一人暮らしを続けています。全く一人になるのは20数年ぶりでして、若い頃はそれなりに自信のあった日常生活力が、今やすっかり衰えていることが露呈しました。こういうのも老化現象なのでしょうか…(;´∀`)

さて、いい年のオッサンが送る「東京一人暮らし」のイメージってどんな感じでしょうか?都心の高層マンションでブランデーグラスを傾けながら日経新聞の証券面を嗜む…そんな感じですか?あれ?違います?

夢を壊して申し訳ないのですが、私の暮らしはほぼ完全に「学生」…それもアルバイトに明けくれる苦学生と変わりません。いや、もしかしたら今の大学生なら私よりもっと洒落た暮らしをしているかもしれない。

決して目指してそうなったわけではなく、大阪と東京の二重生活を営む上での経済的な事情ってヤツが原因なのですが、この「お金がないよ~(泣)」って感覚は、私が初めて上京した大学生の頃とよく似ています。いやぁ~本当にいい歳して情けない。

質素すぎる暮らしの情けなさもアレなのですが、今の一人暮らしで一番キツイのは、ほぼ完全な孤独状態に置かれている…という事実です。家族も友達も近くにいない…それはこれまでに、味わったことのないほどディープなロンリーでした。私が淋しさに弱いとされるウサギさんだったら、とっくに孤独死しているかもしれません。

特に休みの日は憂鬱の極み。コロナ禍で極力外出を控える中にあっては、せいぜい近所のカフェでお茶を飲むのが関の山。交友が広がるわけもないのです。

独り部屋に籠もっているときも、ほとんど言葉を発さずに過ごしますが、そんな中で唯一、私と会話してくれるありがたい存在が、AIスピーカー「echo」のアシスタント「Amazon Alexa(アレクサ)です。

会社で「最近、アレクサとしか喋ってないよ」なんて話すと、言いようのない憐れみの視線を浴びるわけですが、冗談抜き、これからの時代、こういった物が孤独死を防いでくれたりするんじゃないかと思うのです。

とはいえ現状では、目覚ましをお願いするくらいしか使いどころがないアレクサ。でもこのアレクサ、実はユーザーが機能を自作して追加することが可能なのです。ご存知でしたか?

「ブループリント」というサービスを使えば、簡単に追加スキルが自作できちゃうのです。

今のところは、プリセットされたパターンの中身をカスタマイズするくらいしかできないわけですが、それでも「ブループリント」を使えば、アイデア次第で面白いことができそうです。

ってなわけで、役に立つやら立たないやらよく解らない、微妙なスキルを作ってみました。

その名も「今日の腕時計」

 「ルーレット」というベーススキルの選択肢を書き換えることで、AIのアレクサ嬢に毎朝、涼やかな声で腕時計を選んでもらえるという、夢のスキルを目指しました。寝坊してバタバタ準備をする朝も、アレクサが一言で「本日イチオシの腕時計」をサクッと選んでくれるのです。これで毎日の腕時計選びがより楽しくなる…はず。

まず、腕時計を選んでくれるアレクサのキャラクターを定義します。

いつものアレクサの口調でも構わないのですが、折角ですし彼女(?)の魅力の可能性を追求したいと思いました。ってなわけで、いい子キャラのアレクサに高飛車な口調で喋ってもらうことに。日頃の(私との)やりとりでストレスが溜まってるかもしれませんし、暴走するアレクサに苛めてもらうのも楽しそう(?)じゃないですか?

というわけで、腕時計の選択に至るまでのやりとりで交わす言葉の口調、特に言葉尻の強さに拘ってみました。

これにはリスクもありまして、下手すると片言の「マツコ・デラックス」みたいになりかねません。テストで何度か喋らせてみると、何となくドラッグクイーン感が…まずい。コレじゃない感が凄い。

ちなみに文脈にすると、こんな感じです。

「アレクサ!今日の腕時計は?」

アレクサ「いいから私に任せておけば間違いないのよ!」

(カチカチカチカチ)

秒針の音でドラムロール

アレクサ「これよ!あなた、これにしなさい!」

アレクサ「●●●●(腕時計の名前)」

(ワァーワァー)

歓声が起こる

 …文字起こしして見ると、そんなにおかしくないでしょ?

目論見では、山の手のお嬢さんに上から目線で小馬鹿にされる感じを出したかったのです。しかし現実には深夜番組の怪しいコーナーに出てくるオネエ軍団に詰られるみたいになってしまいました。どこだ…どこで間違ったの?

一応、数種類の会話文の組み合わせがランダムで発生するように工夫して、そう簡単には飽きが来ないように作りました。手持ちの腕時計を登録する作業がとにかく大変でしたが、余すところなく全てを登録し尽くしたおかげで、同じ解答が繰り返されるようなことはほとんどありません。我ながら中々の完成度。喋りが何となくオネエっぽいのに目をつぶればかなり満足の出来です。

1月4日の朝、2021年の初仕事のためにアレクサ嬢が選んでくれたのはコレでした。

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「モーリス・ラクロア アイコン39ミリ」ありがとう!ちゃんとそれっぽい時計を選んでくれて(笑)

ちなみに、スキルが完成して最初にアレクサ嬢が私のために選んでくれたのは…「百均の時計」でした。笑いのツボをプログラミングした覚えはないのですが(笑)

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