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「腕時計のサイズに関するアンケート」で見えたもの

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 「人気ブログランキング」さんの軒先を借りて行った『新しく腕時計を購入するなら、以下のどのサイズの物を選択しますか?』というアンケートですが、お忙しい中、それはそれは多くの方々にご参加頂くことができました。厚く厚く御礼申し上げます。

 

 新規で腕時計を購入する際、最初に心惹かれるのは純粋な見た目の格好良さ(或いは可愛らしさ)だと思います。自分のセンスに照らしてわざわざ「ダサい買い物」をしたがる人がいたら…一種の「変態」です(そういう傾いた人も嫌いじゃないですが)

 

 私自身、何度も経験のあることですが、ブランドのサイトを覗いて「これは良き哉」と見初めた腕時計であっても、実際にショップで現物を腕に載せてみると「あれれ?」ってなことになる場合があります。間違いなく好きなタイプの時計なのに、拭い去れない違和感を感じる…

 

 その原因の多くは「サイズの不整合」によるものではないでしょうか?

 

 何十本も買い集めて「失敗を含めた経験」を積むことで、現物を見ないで買っても外さないだけのスキルが身に付きます。手首の太さ、体型、服の趣味など、その人にとっての「ジャストサイズ」を左右するファクターは数多くあります。それらをしっかり把握できていたとしても、多くの購入者にとって、腕時計のサイズデータを見ただけで実際に「身に着けた時の感覚」を的確に想像することは至難です。

 偉そうに言う私にしたところで、未だに「やべ!デカすぎた!」みたいな失敗はあります。それでも漠然と「今の自分なりのジャストサイズ」を意識することは重要です。それは自分のコレクションの方向性をしっかりと見定めるという意味でも大切なことです。コレクション全体の「完成度」が違ってきますからね(*´∀`*)

 

 

 

 さて、アンケートの結果でございますが、それはそれは興味深い結果(中間集計とさせていただきますが…)が出たと思います。

 おっと!その前に、アンケートに参加して下さった方々の主な内訳はこんな感じでした。

 

年齢分布トップ3

 40歳代(36.51%)30歳代(23.81%)50歳代(19.05%)

 これはほぼ想像通りの分布でした。私からすれば大先輩の60歳代の方が多数参加して下さったのが嬉しかったですねぇ。

性別分布

男性(95.24%)女性(4.76%)

 「ドキッ!男だらけの!」なアンケートだと思っていたので、女性のご参加に感動しています。うちのブログの「女子力」も上げんといかんなぁ…

地域分布トップ3

東京(16.67%)大阪(15.00%)神奈川(11.67%)

 やはり大都市圏が強かった!しかしながら4位(6.67%)には「北海道」がランクイン。関東圏の埼玉&千葉、そして中部の雄、愛知とも同列ですから、北海道在住の方の腕時計への関心の高さが解りますね。

 

それでは、2020年4月30日付の

中間集計を御覧ください。

 

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 「幅38ミリ」強し!33件とアンケートに回答された方の約4分の1の支持を集めました。2位は「幅36ミリ」で19件、3位は「幅40ミリ」で17件でした。 

 この結果から見えるのは「マルチロール型の時計」を求める意識かもしれません。恐らく「38ミリ」「36ミリ」「40ミリ」も、ある意味「同じ意識下での選択」なのではないかと推察します。

 オールシーズン使えて、オールシーンでも役に立ってくれる種類の時計を探した時、例えば「シティーダイバーズ」にカテゴライズされるオンオフ問わないタイプの時計で使いやすいサイズ感を考えると、確かに「38ミリ」を中心としたサイズの時計が良い感じに思えます。

 

 

 

オリエント マコ2

 例えば私にとって典型的な「丘ダイバーズ」は「マコ2(SAA02001B3)」。幅41ミリ強のケースですが、これがあと数ミリ小さかったら…最強!?

 

 これも、同じ条件でイメージする時計のタイプが「シンプルなビジネスモデル」なら少し小さめの選択となり、もう少しゴテっとした「ラグジュアリースポーツ」辺りをイメージしたなら、僅かに大きくなるのではないでしょうか?

 つまりこの「38ミリを中心にした前後2ミリ」は、イメージした腕時計のカテゴリーによって変化する「揺らぎの範囲内」なのではないでしょうか。幅広のベゼルを持ったダイバーズと薄いスムースベゼルのビジネスウォッチでは、同じ「38ミリ」でも装着者に与える印象は大きく異なるはずですよね(;´∀`)

 

ならばご協力いただいたこの「細かすぎるアンケート」に、

さしたる意味はなかったのかと言うと…

 

 そんなことはありません!ほんの数年前まではこの揺らぎの中心が「幅40ミリ」辺りだったわけですから、時代は確実に「少し小さな時計を求めている!」のです。そのことがハッキリと見えただけでも大成功のアンケートでした(*´∀`*)

 

 

 

 また個人的には「幅44ミリ」「幅45ミリ以上」を選んだ方に対して、「パネリスティかな?」と想像したりするのも密かに楽しかったです(笑)

 「幅34ミリ以下」を選んだ方にも、なかなかシブいところを突いてくるなぁ~と感心させられました。私の予測(願望?)ですが、「35ミリ」辺りまで売れ筋のサイズがシュリンクされたら、今後の時計業界にもうひと波起きるような気がするのです。

 流行りものを選択する買い替え需要もあるでしょうし、デカ厚の存在も流行りから離れることで際立つと思うのです。特にパイオニアとも言える「パネライ」の時計は、一層特別なポジションとして存在感が増すでしょう。

 

ラジオミール ブラックシール ロゴ

 パネライだけはデカいままでいてほしいと思います。小さいラジオミールなんて普通のアンティークになってしまう(笑)なので「ルミノール ドゥエ」とか見ちゃうと不安なんですよねぇ~

 

 今後各ブランドは、自社の「どのモデルを」コンシュマーに訴求するかによって、腕時計の「サイズ戦略」を変えていく必要があるでしょう。ベゼル幅の狭いダイバーズが流行ってきているのも「小さな時計を求める意識へのシフト」がそうさせるのでしょうし、ケースの厚さやラグの長さといった「視覚的なサイズ感」を左右する要素についても、コンシュマーの意見に耳を傾けてほしいと思います。ここ1年くらいの間にも、サイズが気に入らなくてスルーせざるを得なかった「惜しい時計」が沢山ありましたから(;´Д`)

 

 アンケートは特に期限を設けず設置しておきますので、今後の意識変化に合わせて何度でも投票して下さいね(*´∀`*)

 

 

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